前回 メタルウォリアー!白銀のヴァルバラド【仮面ライダーガッチャード49話】感想 金ピカのミナト
特撮に生き、特撮に生かされている男アメイジングRYOです
終わっちゃいましたね…仮面ライダーガッチャード
別の記事でも書きましたが一本の作品の終わりは一つの生き甲斐の終わりです。まして仮面ライダーシリーズのような4クールものともなれば観ることが日常に組み込まれているのですぐ次が始まるとはいえ最終回の後は胸にぽっかり穴が空くもの
去年のギーツも、ガッチャードもちゃんと好きだったんで余計にね
しかし!
しょんぼりするのは最後まで明るく楽しくあり続けたガッチャードに失礼というもの!
最終回の感想を語っていきます!
あらすじ
賢者の石を完成させ仮面ライダーエルドに変身を果たしたグリオンによってミナトが、鏡花が黄金に変えられてしまった
エルドラド計画は最終段階に移り無数のドレッドルーパーによって世界が黄金に文字通り塗りつぶされていく…!
宝太郎は、錬金アカデミーの仲間達は金色の魔の手から世界を救い人とケミーの未来を守れるのか!?
しっかり最後まで全員に見せ場を!
まずは宝太郎以外のキャラクター達のバトル周りの話から
ガッチャードは元より「いらない子」を作らない作風だが最終回の色々描かなきゃいけない尺ギチギチの中でもそれは失われなかった!
無数のドレットルーパーとの乱戦や冥黒王(人形)の召喚で短い尺の中でも各キャラのバトルでの活躍を描いていた。
元は冥黒王に造られた人形だったグリオンが全てを手にした今逆に冥黒王達の人形を作り立場を逆転させるのは最後までグリオンらしいいやらしさが満載のシーンになっている
しかし生み出された冥黒王(人形)は再生怪人は弱体化するという教科書通り弱いのか、はたまた錬金術師達が強くなりすぎたのかろくに苦戦もなく撃破。前回、前々回も割と楽にガエリヤとギギスト倒してるし後者の可能性も全然ありそう。
逆手ヴァルバラッシャー二刀流のヴァルバラド黒鋼かっけえ!
娘のピンチに仮面ライダーウインドもお久しぶりに登場。ウインドというか風雅は作中でもかなり強いにも関わらず義体だの、体調が万全じゃないだの理由をつけてナーフされ続けていたしそもそも出番が少なく残念だったので最終回に来てくれたのは予想の範囲内だが嬉しかった
ガッチャードは若者達の戦い、成長の話だからね。超強いイケオジの出番が少な目なのはしゃあないのよ。
ドレットルーパーと先輩ズの戦いでは42話でグリオン対策に作って、りんねがぶっかけられたウゴケナクナール溶液を使った武器が登場。
ね?使われるって言ったでしょ?
更に我らが一般人代表・加治木も参戦!
その手に握るは刺股!それはミナト先生のメインウェポン!
冥黒の三姉妹で1人生き残ったクロトーは家族の弔いのためにグリオンに単身戦いを挑む
使いこなせなかったドレッド参式で更にレプリレベルナンバー10を全て使っての一撃とまさに持てるカードを全て切って戦ったがグリオンには遠く及ばず変身させることすら出来ず倒されてしまう無情
しかし32話で「クロトーのガッチャって何?」という宝太郎の問いに答えられなかったクロトーが最後に全てを失ってから家族を守れる強さが自分の望みだったことに気付くという展開は良い
友愛を欲した長女、家族愛に全てを捧げた次女、恋愛に憧れた三女。冥黒の三姉妹は皆一様に多様な愛を求めて散っていった
三姉妹の物語は人形が愛を知るまでのストーリーだったと言える
徹底した対比で描かれる宝太郎vsグリオン!
さてそれではメインとなる宝太郎vsグリオンのラストバトルについて
早速ズレるがグリオン様憧れのエルドラドって世界中をスプラトゥーンみたく金色で上から塗りつぶして作るんっすね
ルービックキューブに映る巨大グリオンとかギャグとかじゃなく寧ろ大真面目にやってるのにえらいシュールな絵面になってしまうのがどうもね
いいのよ。ガッチャードにそういうとこがあるって一年見てきた人は皆知ってっから!
仮面ライダーWEBに記載があったり、当ブログの前回記事でも書いたがグリオンは宝太郎達前に進み続ける若者達とは徹底的に逆をいくキャラクターとしてデザインされている
今回も両者の対比は描かれていた
色とりどりでカラフルなレインボーガッチャードと金ピカのエルド。〝虹〟には多様性や共生の意味がありこれは転じて「自分とは違う他者を受け入れる」という意味があり、逆にエルドはただ一つの色しか認めないという両者の心情がデザインにも反映されてるような?
ニジゴンが黄金化させられたことでレインボーが使えなくなりガッチャードは次々にケミーの力を借りながらフォームチェンジしエルドに挑むがそれも皆黄金に変えられていく
ユーフォーエックスも、バットキングロボ(ワイルド)も、ニードルホークも、クロスホッパーもテンライナーも…
…バットキングロボ!?
まさかの再登場でびっくりしたね。あのインパクト大のフォームをまさかまた使うとは。
姿形もまるで違うケミー達と絆を結ぶ宝太郎と、その全て等しく同じ色に染め上げていくグリオンもまた対比構造と言える
結局宝太郎はドライバーを壊されてしまい本来の賢者の石最後の1%であるニジゴンを使いグリオンはエルドラドを完成させてしまうがなんと金色に染められた宝太郎は止まることなくそのままグリオン向かって前進!
怖い!これは怖い!
上述の通りグリオンのエルドラドって要するに万物を上から金でコーティングしてるだけなんで気合いがありゃ動けるんだそうだ
…いや、多分誰でもやれる訳じゃない
何せ金ピカにされても動き続けた宝太郎はその後「巨大化したドレットルーパーを素材に別の地球を錬成」とかいう去年の狐の神様レベルのことを成し遂げているのだから。
これは未来の大物錬金術師ですわ…てかもうなってない?
熱かったのは自分を包んでいた金のコーティングを素材に宝太郎が自分自身でガッチャードライバーを再錬成するシーン
誕生したのはなんとガッチャードライバー(デイブレイクver)!?!?
公式によれば正式名称はガッチャードライバー(宝太郎ver)なので見た目は完全にデイブレイクverと一緒だが別物ということらしい
これって多分だけどデイブレイクも未来の世界線のどっかでガッチャードライバー壊されて自分で作り直したってことだよね?
未来の世界では本編のプラチナ回に当たるイベントで暗黒の扉が完全に開いてしまっているのでその時に壊れたのかも。ガッチャードライバーって暗黒の扉を開く鍵だし。
話を本編に戻しまして
宝太郎は新たに錬成したガッチャードライバーとアルティマ化したホッパー1、スチームライナーと変身
その名も仮面ライダーガッチャード アルティマスチームホッパー
ゼロワンのリアライジングホッパーやセイバーのオールマイティセイバーなどと同じ見た目は通常形態と変わらないがスペックがめっちゃ上がっている別物形態。この枠が久しぶりの復活だ。
ワンパンでエルドを新たに錬成した地球まで吹っ飛ばしさらにひとっ飛びでそれを追いかけるという最終回限定フォームというのを差し引いてもイカれたスペックを披露。こりゃあ無理だ勝てんぜグリオン様…
最後はケミー達総登場で連携しながらキック対決に競り勝ちエルドを撃破
朽ちることも汚れることも傷つくこともなく普遍の輝きを放ち続ける黄金に妄執したグリオンは、老いながら時に汚れ、傷つきそれでも前に進み続ける宝太郎達若者の前に敗れることになった
主人公とラスボスの性質が対の関係になっている作品は珍しくないがグリオンは初めからそれを目標に作られたキャラだけあってこの辺が分かりやすいし、悲しい過去とかありそうだけど掘り下げず気持ちよくぶっ飛ばせる悪役でい続けてくれてそこは凄く良かったなあと思うね
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ガッチャードはアオハルライダーだぜ?
最後にドラマ部分について
冒頭のお母さんとのやり取りはかなりグッときたね
「普通のお母さんなら止めるけど一ノ瀬宝太郎のお母さんだから止めない」っていうあくまで子供ファーストな考えで自分を変えれる最後まで素敵なお母さんであり続けてくれた珠美さん
エピローグでちゃっかり再登場のカグヤ様
宝太郎にいきなり切られて不満げなのがお可愛い…もっとお喋りしたかったんだな
記憶封印は長谷川脚本であれば基本ポジティブに使われる前振りなギミックだが内田脚本の本作では少し違っていて宝太郎のセリフにそれが現れている
「記憶なんて消さなくても都合の悪いことは勝手に忘れていっちゃうみたい」
確かにそういうことはあるよね
問題が起きれば一瞬騒ぐけど解決してそれがしばらく経って影も形もなくなればいつまでもそれに構っている人はいない。数ヶ月後にはアレなんだったんだろうね?って忘れている
まあ流石にあのレベルのこと起きてそうなる?と思わなくもないが一般人からすれば
ある日突然ケミーだ錬金術師がなんだと大騒ぎが始まり、デカい化け物に金色にされたがそれもほとんど一瞬で気付いた時には全部解決していてケミーもいないしなんか日常が戻っていた
たっちゃんは相変わらず騒いでいるようだから覚えてていまだに色々言うやつはいるが、大多数の人間はもうどうでもよくなっていていずれ誰もそれを言わなくなり風化していくってのはリアルなようにも感じる
大人は自らの記憶を改竄出来るのだよ!
ケミーと人の共生という夢は本編中では果たされることはなく夢半ばで物語は終わるが、ケミーが住むことになった新地球で人間も生活ができるかの調査が始まっているようなのでここから少しずつ新地球でケミーと暮らそうとする人が出てくるのかな?とか未来に希望を感じる終わり方だったのも凄くガッチャード的で良き
新地球について来てしまった加治木を見て思わず指輪を構えてしまうミナトで笑った
一年間で記憶消し過ぎて加治木見たら反射で記憶消そうとしてる…記憶消去癖付いてる…
そして最後に個人的特大の好きなシーン
新地球で転んで尻餅をついた宝太郎に手を差し伸べるりんね
「あれ?前にもこんなことなかったっけ?」
これは第一話のセルフオマージュなのだが一話では宝太郎が起き上がったらすぐに手を離してるんだが…
最終回はフェードアウトするまでずっと2人が手を繋いだままなんですよ…!
普段あんまりこういうことは言わないし、出来るだけ言わないようにしてるんだが
これは「エモい」し「尊い」
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おわりに
というわけで仮面ライダーガッチャード最終回でした
概ね文句ないが、難点を挙げるとするなら若干詰め込み過ぎていて各シーンに溜めのようなものが少なく全体的にあっさり進んでしまっていたのがちょい残念
しかし!
TTFCにて最終回のDC版の配信が決定!
どんなシーンが増えているのか楽しみ!
こちらも感想をあげれたらと思います
ガッチャードは今のところ恒例のVシネマの発表がなくこのまま行くとファイナルステージと冬映画で完全にお別れになってしまう
好きな作品なんでVシネマも何卒…何卒…!
次回からは仮面ライダーガヴがスタート!
もちろん感想は上げていくのでよろしく!
それではまた
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