【昭和特撮と平成/令和特撮の楽しみ方の違い】

はじめの余談

「ガチ最近ガッチャード好(ハオ)〜」

「キングオージャーのラク×スズてぇてぇ。ガチ限界オタクなりそう〜」

などなど最近の若い特撮オタクのギャルは言っていると思います。

しかし!!がしかし!!だがしかし(全11巻)!!

(割と好き)

https://www.amazon.co.jp/だがしかし-1-少年サンデーコミックス-コトヤマ/dp/4091251250

そんな若い特オタの中にはこう思っている子もいるのではないでしょうか

「昭和特撮ってなんかイモくない?」「やってることいつも一緒じゃね?」「宮内洋どんだけ出てくるん?w」

と…

まあ要するに『平成以降の特撮に比べて昭和特撮は見にくい』という意見があるのでは?と私は思う訳です。

長くなりましたが今回はこの二つの違いについて書いていきたいと思います。

なぜ昭和特撮は見にくい?

(先に書いておきますが今回は仮面ライダーシリーズを例題に使っていきます。昭和特撮と言っても仮面ライダーとウルトラシリーズでは勝手が違うので)

特撮初心者の頃私は昭和特撮って見づらいなと感じていました。それが今回の記事作成の理由です。

なのでそもそも「見づらい」などと感じたことがない方にはぶっちゃけこの記事は無用な訳です。

では次になぜ私が昭和特撮が見づらいと感じたかです。

まずは画質でしょう。今の4Kに慣れてると昭和の作品はそれはもう荒いです(因みに私は平成生まれです)

あとは音質もありますね。クリアな音声ではなく濁っていてこの二つが揃うと人によっては眠気が来るんじゃないでしょうか。慣れる前の私はよく寝落ちしていました。

しかしこの二つはずーっと見てれば慣れます。

あと最近はHDリマスターなんて素晴らしいものもあり今の作品と遜色ないクオリティで昔の作品を楽しめるようになりました。

https://www.toei-video.co.jp/special/riderbox/

では最大の壁は何かというと…

「基本やってること一緒で話の起伏に乏しい」

これです。

怪人が出てくる(主に登山家が死ぬ)→ゲストキャラ襲われる→ゲストがヒーローや仲間たちと接触→敵の暗躍をヒーロー達が解決→最後はヒーローが必殺技で怪人をやっつけるバイクでどっか行くヒーロー

細かい差異はもちろんあるし断じて工夫がないわけではないが、基本これです(東映特撮のテンプレですね)

一話完結の話が多く内容は分かりやすい勧善懲悪でいかにも「子供向け」という印象を受けます。

これを延々繰り返される訳で一気見とかしてると段々しんどくなってくる訳ですね。

平成/令和特撮は…

昭和作品に比べて平成以降の作品が優れている部分はやはり『伏線』の存在でしょう。

一年間かけて縦軸のストーリーを追っていくためダレないように各回に細かい伏線を撒いておきそれを随所で回収して行く。

「あの回の〇〇はこの事だったのか!」などSNSで日夜盛り上がっていますよね。

あとは新フォームのお披露目回が頻繁にありこれも目新しさで盛り上がります。

昭和作品で後の展開のための伏線や布石なんてものが仕掛けられる事は珍しくヒーローが明確にパワーアップする回というのもあまりありません。

これが前述の起伏の乏しさに繋がっているわけです。

昭和作品と平成以降作品との違いの理由

このような違いが生まれる理由として考えられるのは「録画機器の有無」ではないだろうか

仮面ライダーがスタートしたのは1971年。この頃はまだビデオテープレコーダーが普及しておらずリアタイ以外見る手段がない(再放送はあったかも?)。一話見逃そうものならちびっ子は絶望の淵に沈み、ゲートならファントムが生まれているでしょう。また毎週必ず同じ時間にリアタイできる子ばかりではないだろうし、仮に初めて見る仮面ライダーが完全に話の続きからだった場合ちんぷんかんぷんわけわかめでついて行けずかといって見返す手段もないので視聴を断念してしまうかもしれない

そこで当時の作り手は『縦軸を弱め常に単発で完結するどこを切っても金太郎飴な作品』にしたのではないのでしょうか

https://www.kamen-rider-official.com/zukan/characters/752

(泣けるで)

現在は動画配信サイトの台頭で録画すらせずにいつでも好きな時に好きな作品を見返せる現代との決定的な違いですね

昭和特撮は『どこから食べても美味しい一品料理』平成以降は『コース料理』

最後にそれぞれの楽しみ方について書きます。

とはいえ既に上で書いた通りです。

昭和特撮はどこを切り取っても常に美味しく安定感があります。なので私も時間の空いた時に好きだったエピソードだけつまむような見方をする事が多いです(もちろん昭和作品にも最低限の縦軸はありますのでご注意を)。

一方で個人的に一気見はおすすめしません。味がほぼ同じものを大量に摂取すると嫌いになりかねませんので(特に初代仮面ライダーは全98話もあるので)。毎日一話、二話とかそんくらいのペースで自分は見ますね。

平成以降は一から見てこそ、前菜から始まり色とりどりの味を楽しみデザートという最終回に酔いしれ終わる。話のメリハリがあってハマれば一気見も苦じゃないかもしれません。

まあ「ハマれば」なんて言い方をすると昭和作品だって一気見はしんどくないかもしれませんが。

ぶっちゃけそこは個人差ですので私の話は参考程度にね。

おわりに

昭和、平成、令和どの作品にもいい所がある。陳腐な締めですがこれは事実です。それぞれの特徴や楽しみ方を知り「運命の作品」に出会って欲しいです。

このブログでそのお手伝いをしていければと思います。それではまた

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