前回 この村は泣いている【仮面ライダーガッチャード29話】感想
小学生時代に演劇クラブで準主役をやったことがある男 アメイジングRYOです。
探偵役だった記憶…。そんな頃から主役にはなれてなかったんですね。
いつか世界の真ん中に立つと誓いを立てたところで本文どうぞ
あらすじ
季節は春。
新学期を迎え進級した宝太郎、りんね、加治木はまたも同じクラスと喜ぶ。そんな3人のクラスに転入生がやって来た。
名は九十九静奈。彼女の顔を見た瞬間宝太郎は思い出す。
そう。今朝登校中遅刻しそうになり走っている時に曲がり角でぶつかったあの食パンを咥えた少女…
ではなく(この元ネタってなんなん?)宝太郎と静奈は幼馴染だったのだ。
今時女子な静奈は思いを寄せている宝太郎に怒涛のスキンシップ、激浪のボディタッチで猛アタック!
その姿に何とも浮かない顔のやきもきりんね…
一方新入生への新歓部活勧誘にてどっかで見た2人のお笑い部発表の後現れた学生・御厨はなんと後輩達の前で渾身のジャパニーズDOGEZAで入部して下さい!と懇願。
彼の所属する演劇部はなんと彼しかいない廃部寸前ってかなぜ1人になった時点で廃部じゃないのか謎な状態だったのだ!
ピンチの御厨を救うべく宝太郎達は御厨の思い出の作品であるロミオとジュリエットの公演を手伝い新入生を集めることに!
演劇部の運命は!そして強力ライバル登場にりんねはどうするのか!?
りんねボッコボコ回
今回の話、予告を見た時点では突如現れた静奈のアタックに翻弄される宝太郎を見てりんねがやきもちを妬き「(この気持ちって…恋!?)」みたいなベタだけどキュンとくる青臭いアオハルラブコメ回を想像していた。しかしその実態は…
30分かけてすっかり明るくなったりんねをボッコボコにするハートフルボッコ回
であった。卑怯だぞ東映!
まずは静奈の登場。時間をかけて宝太郎達と絆を紡いできたりんねに対し静奈はその八方美人さ、積極性、何よりそもそも幼馴染というスタート地点の違いであっという間に宝太郎はもちろん加治木とも仲良くなってしまった。
その後もりんねが蹴ったジュリエット役にすぐさま立候補、キッチンいちのせに行けば珠美とはもちろん顔見知りなので昔話に花を咲かせる静奈を前にりんねの表情が曇る曇る。もうちょいデフォルメしてもいいのよ?と思うくらいリアルに曇っていく様はこっちの気持ちも曇っていく。
りんね役の松本さんの演技力の成長が我々へのダメージを増幅していく…。
思うにりんねは決して宝太郎にラブな訳ではない、若しくはまだラブなのだと気付いていない。では何故ああも動揺するのか。その理由は
自分の居場所が静奈に奪われることを恐れているのだと考えられる。
無論静奈は錬金術師ではない。錬金アカデミーに通い出すこともないだろう。そういう意味では静奈はりんねの代わりになり得ない。しかしきっとそういうことではないのだ。りんねにとって宝太郎は、加治木は錬金術など関係なく大事な友達。
それを奪われてしまうのでは?という疑念。
部活で絡みはあるが私生活や教室では話さないような友達と呼べるか微妙な距離の関係になってしまうのでは?
またひとりぼっちになってしまうのでは?という孤独への恐怖が彼女をあそこまで追い詰めたのではなかろうか。
次にアトロポスの逆襲
かつて自分が父のことで辛い思いをしたにも関わらず意図せずしてとはいえアトロポスから父であるグリオンを奪ってしまい同じ思いをさせてしまったという悔恨が更にりんねを苦しめる(グリオン様アトロポスにはガチで好かれてたのね…良かった。)。
アトロポスの静奈を利用した容赦なき精神攻撃もあまりに酷い。怒られそうな表現だが女の喧嘩の恐ろしさを感じるシーンが多いっす今回…
特に静奈を捕えたシーンでの一幕がキツい。
「無駄だよ。ボクはりんねちゃんに頼まれたんだから。キミが邪魔だって」
ここですぐさま否定しようとするが脳裏に静奈が宝太郎と仲良くする映像が過ぎり言葉を噤んでしまうりんね。
自分がアトロポスに頼んだ、というのは真っ赤な嘘だが「静奈を邪魔だと思ってしまった」という部分は多分事実。否定できなかったのだろう。
いやあ…キツいっす…
美少女転入生・九十九静奈
今回のゲストキャラクター 静奈は幼馴染属性+積極性◎+きゅるるん系あざとい女子
というまあラブコメなら大体当て馬にされるがグッズは売れて人気投票は本命より上位に行きがちなキャラクター造形。私のように胸打たれた人もきっといるだろう。
そのキャラクター性は今時の新しい言い方をするならいわゆる陽キャであり、宝太郎達の影響で変なとこを見せる機会が増えたが基本的にはクールなりんねとは対照的である。
この娘のポイントは決して「悪女ではない」ことだろう。
静奈が悪女ならばりんねが介入する余地がある。
「あんな娘やめときな!」「一ノ瀬騙されてるよ!」宝太郎を守るためになんとでも言える。
しかし彼女は正真正銘真っ直ぐ宝太郎が好きであり、アタック自体も直球、クラスメイトから情報を聞き出し2人が付き合っているのかの確認もした上でそうでないなら心置きなくアタックできると言っている。
仮に静奈が正式に宝太郎と付き合うことになってもなんら問題は起きないだろう。それゆえにりんねは何も出来ずより苦しい。
まさにりんねを曇らせるために生み出されし長谷川脚本の怪物。恐ろしい。
次女は辛いよ
冥黒の三姉妹が仲良しだったのももう昔。
グリオン亡き後単独行動かお兄様達とつるむことが増えたアトロポス。裏切って以降戻ってくる気配なく鏡花の助手になった放蕩娘なラケシス。
そんな2人に挟まれ、ラケシスは連れ戻したいがアトロポスには従うしかない次女の悲しみを一身に背負うクロトー改め苦労トーさん。
脳筋バーサーカーで暴れていた頃に比べるとその心労っぷりは見て明らか。戦闘員としてもズキュンパイア回くらいからクソガキに遅れをとっていて27話では先輩ズに苦戦している状態と最近パッとしないのも辛い。
しかし例によって妹には激甘でなんとも好感度が上がる。三姉妹それぞれ人間臭さが出て来て魅力マシマシだ。
ところで今回のヴァルバラドvsドレッド参式のバトル非常にかっこよかった。
ワイヤーアクションと思われる多段キックなどあり例によって演出キレキレ。仮面ライダーウィザードのエクストリームマーシャルアーツよろしくクルクル回りながらヴァルバラドが距離を取る動きなどクールに決まっていた。
ちょっとズレるがスパナが戦闘前に「師匠と先輩は俺が守る」って鏡花だけじゃなくミナトも気にかけてるの好き。最初は先生のことめっちゃ舐めてる感じだったのにマルガムになってマルくなったな。
次週
自分のせいで静奈が氷漬けに…失意のりんねは思いとは裏腹に静奈に代わりジュリエット役となる事に。
そんな中迫るアトロポス、マルガム…りんねは自分を取り戻せるか。互いを愛し滅んだロミジュリを宝りんは超えられるのか!?
それではまた
次回 暗闇のふたり、互いを信じて【仮面ライダーガッチャード31話】感想
ところで…
全く意識外から飛んでくるドンブラは体の色んなとこに悪いぞ東映
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