『ウイングマン』で『宇宙刑事』熱が再燃して思わずTAMASHII Labのレーザーブレードを買ってしまった男 アメイジングRYOです
サンタさんから貰ったことにすれば無罪だな
2024年も終わり際に現れた良作特撮の最終話を語って行きましょう!
あらすじ
キータクラーに助けられ健太とアオイは一時安全な場所に避難できた。しかしゆっくりとしている時間などない。
リメルとの最終決戦を前に健太は「もしも」の事があってもいいように両親やアクション演劇部の仲間達に会いに行くことに…
全ての準備を終え健太は再びリメルに挑む
果たしてウイングマンはアオイの住むポドリムスを、そして仲間達のいる3次元を救う事が出来るのか
声援が奇跡を呼ぶ!王道ヒーローラストバトル!
10話という短めの話数ながら毎週しっかり面白かったし、原作知らずとも一本の特撮ヒーロー作品として楽しめるものに仕上がっていた良作『ウイングマン』も今回で最終話。
展開がかなり駆け足で「尺がもうちょいあれば…」という部分は多々あれど基本的には熱くて切ない好きな最終回だったかなと思う。
ラストバトル周りの話からして行こう
とはいえバトルシーン自体はそんなに長くないし、ウイングマンとリメルの大激突!みたいなんもなく、実質雑魚戦がラストバトルになってしまっているのはヒーローものとしては少々消化不良気味。
演出や展開は王道でツボを押さえてくれてるんだけどね。
歩きながらのノーモーションチェイングでいきなりガーダーシルエットとか超かっこよかった。いいよねラストバトルだけの特殊な変身。
『アギト』の最終回だけやったいきなりシャイニングフォームになれるポーズとか大好き。
でも一方で、ラストバトルだからこそ力強いいつもの変身ポーズを最後に見せて欲しいって思いも湧いてきてしまうのが難しいところ。こういうのに答えってないんだよな。
クライマックスの
ヒーローピンチ→仲間達の応援→人々に伝播し広がっていく声援→奇跡が起きる→OP挿入
って流れは『AtoZ 運命のガイアメモリ』をはじめ本当に王道中の王道の激アツ展開。これが嫌いな特オタなどいない(断言)。
「これは王道ヒーローの勝ちパターンだ!これで負けるヒーローはいない!」
上記の流れに乗った瞬間に主人公がこんな台詞を言えちゃうのは今作が特撮ヒーローをリスペクトした特撮ヒーロー作品『ウイングマン』だからこそだろう。
人々の思いと健太の正義の心によってウイングマンはまさかの巨大化!
テコ入れか!?
『ウイングマンジャイアント』なのか!?
巨大化したウイングマンの姿が健太が自作したスーツと同じカラーの謂わばウイングマン オリジナル形態なのが燃える。
ウイングマンになれるようになったのはドリムノートの力だけど、ウイングマンを生み出したのは健太自身。
人間 広野健太から生まれた本来のウイングマンがノートの力でも、ポドリムス人の力でもなく、人間達の思いの力だけで巨大化という「夢」を叶える展開は最高に熱い。
しかし最後の最後に巨大ヒーロー要素まで拾ってフィニッシュとは。いやはや本当に特オタを楽しませてくれるドラマだったよ。
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ヒロインレースの果てに…
アオイと美紅。2人のヒロインレースも今作の見どころだったが最後の決着は個人的にはいい落とし所だったかなと。
健太が気絶した後からの展開は不明瞭な部分も多いので個人的な考察を一つ。
ノートは一度書いた事柄に関係する夢以外は叶えられないがイレイサーで消すことでそれをリセット出来る。リメルに致命傷を負わされたアオイを助ける為に健太はウイングマンに関連する全ての願いを消した上で
「アオイさんを助けて」
とノートに書き殴った。
ラーク曰く、本来ノートに死んだものを生き返らせる力はないが健太によって強大に成長したノートはそのリミットを超えており結果アオイを生き返らせることに成功。
しかしやはり本来の設定されていたリミットを超えてしまったが故に起きたノートの不具合でウイングマンに関連する、もしくはポドリムス人が関連して起きた全ての事柄の記憶や記録が三次元より消滅してしまった。
という感じかなと。
健太と美紅ちゃんの距離感が1話に戻ったのも2人が距離を縮めるきっかけになったイベントが全部アオイやウイングマン絡みだったから、それが無かったことになってしまったせいかな?
でもそうなると記憶が消えた後もアクション演劇部があるままなのが変なんだよな。キータクラーがいなきゃアクション演劇部は無かった訳だし、ウイングマンがいなきゃ布沢がアクション演劇部に入る訳ないし。
難しく考えず単純に健太達の記憶の全てからウイングマンやアオイの事柄だけがすっぽり無くなったと考えた方が良さそう。
ラストシーンのアオイはもう健太と関わろうとは考えていないようだった。
それでも三次元に来たのはただ単に愛する人を、自分を救ってくれたヒーローを一目見るため。
向こうが忘れていても私は忘れないから…
切ない…
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』みたいじゃん…
結局負けヒロインはアオイさんになってしまったが、切なさ100点でそんな姿にある種の美しさも感じられたので余は満足だ。
死の間際にも健太に想いを伝えなかった辺り仮に死ななくても告白したりはしなかったんじゃないかなアオイさん。
ここでついでに決戦前のシーンについても色々書いておこう。
両親とのやり取りとかグッと来たし良かった。良かっただけに作中ほぼ両親が空気だったのが残念過ぎる。もうちょいフォーカス当たる回とかあればお父さんの「正義の心を持っているか?」って問いも更に良くなっていたと思う。
せっかく的場浩司さんキャスティングしたんだからさ。色々もったいない。
福本がシャリバンのフィギュア貰ってテンション上がるシーンは良かったね。自分が布教したものに相手がハマってくれた時って独特の幸福感がある。
握手するシーンの健太の腕が血管バキバキでかっこいい。ああいう腕になりたい。
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愛する者の為に戦った男 その名は…
色々惜しい部分がある最終回だったが特に残念だったのはキータクラーの最期。
やっぱりウイングマンと戦って決着つけて欲しかったよ!
前回あんだけキモいとこ見せてくれたんだから最後はウイングマンに倒されて喜びながら爆散するのが見たかったぁぁぁ!!
まあ大好きな健太守って傷ついて
「お前の腕で眠るのも…悪くない(健太の頬を撫でながら)」
で死ぬのもだいぶキモいし悪くはないんだけど…
前回私はキータクラーを、最近よく見るヒーローに対して愛憎渦巻く粘着敵キャラと書いたが今回の最期とか見るとちょっと違うなって思った。
キータクラーって多分「愛憎」の「憎」がない。健太に対して「愛」しかないわコイツ。その愛が常人では理解できない方向に振り切ってるだけ。
一方通行の激重い愛を最後まで押し付け続けて、果ては健太の為に死んで健太の心に深く自分を刻みつけて勝手に満足しながら死ぬ
見ようによっちゃキータクラーのキモさを完成させた最期とも言えるがやっぱりウイングマンvsキータクラーで本編を締めくくって欲しかったという気持ちは隠せない。
理想はウイングマンとキータクラーの共闘でリメルを倒し2人のタイマンで締めるって流れかな。
しかしそれやると今回の最終回みたな感じにはならないな。本当に健太とキータクラーの物語の締めって感じになっちゃう。
『ウイングマン』のラストとしては不適切か。
やっぱり尺が足らんよ尺が。
おわりに
というわけで10話に渡ってやって参りました『ウイングマン』
面白かったっすね!
1話の感想にも書いたけど扱い的には漫画の実写化ってよりは、漫画原作を実写でリメイクって感じなので原作を知らずとも関係なく楽しめるし原作知ってりゃ倍楽しいっていう理想的なバランスが嬉しい。
健太役の藤岡真威人さんは演技上手いしここから更に躍進していかれそうだ。
最後に声だけ現れた存在は原作におけるリメル以上の大ボスらしい(リメルはこいつからポドリムスを守る為にノートを狙っていたみたい)。
続編があればこいつが敵なんだろうけど現在のところ特に発表なし。
プレバンでアーツやドリムノートのおもちゃ予約始まってるからみんなで予約して応援して目指せ第2期!
ノートが無くても人の思いが願いを叶える筈だ!
それではまた
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