前回 ガッチャ!クロスホッパー【仮面ライダーガッチャード27話】感想
妖怪のーせいなのねそうなのね♫
…これが流行っていた当時、私は某大型商業施設でバイトしていたんですが、メダルを求めた人々で連日信じられない行列ができていたのを覚えています。
ある日ボロボロの、およそ時計を英語で言った事などなさそうなおじいちゃんに「妖怪ウォッチのメダルある?」と聞かれた時は戦慄しました。
どうもシンドロードのアメイジングRYOです
それでは本文をどうぞ
28話のあらすじ
グリオンを倒し宝太郎達アカデミー生と先生、OBは帰ってくるべき場所を取り戻した。
大きな戦いは終わり皆は一旦休憩モード。錆丸は破壊されたアイザックを直しがてら実家に、蓮華は祖母の家に行くことに。
蓮華は(母方の)祖母の民子との再会を喜ぶがそれも束の間事件が…なんと妖怪が出たという。
連絡を受けた宝太郎とりんねは共に蓮華のいる一個足りない気がする名前の村 『九ツ村』へ。そこで待つ身の毛もよだつ奇書と他社作品ですっかり顔馴染みの俳優が演じるエキセントリック除霊師とは!?
ガッチャードらしいドタバタコメディ回
グリオン編後編はずっとシリアスな話続きだったのでここで張り詰めていた糸を緩ませるそんなハシヤスメアツコ…基、箸休め回です(本当のハシヤスメアツコ回はブンブンジャー4話)。
濃いゲストの登場、野生の悪人のマルガム化、ケミーに焦点を当てガッチャするまでを描くストーリーとガッチャードごく初期のノリを思い出し早くも懐かしくなり「やっぱりガッチャードはこうじゃないと!」と思わせてくれました。
しかしこんな気持ちになるのもしっかり縦軸のシリアスな展開をやっているからこそ。本当に緩急の付け方がうまい作品だ。
青柳さん参戦!スターシャイン星野
今回をポップに強烈に盛り上げてくれた濃すぎるゲストキャラクター。その名は、曰く星の力を宿せし対魔師・スターシャイン星野(とパンドラ加治木)⭐︎
演じたのは『ウルトラマンオーブ』でジャグラス・ジャグラーを演じて以降特撮好きの心に深く刻まれ今やウルトラサブスクで自分の番組持ってるほど円谷(と田口監督)に愛されている男 青柳尊哉さんです。
すっかりウルトラシリーズの顔になりつつある青柳さんが仮面ライダーシリーズに出るのは初…ではないんですね実は。
画像の通り『仮面ライダードライブ(18・19話)』で人間の悪党として出演しています。
ところで今回の青柳さん演じる星野はどんなやつかというと…
「人間らしいだらしなさを持つ一方人格としては極めて善人」
という人物だと推測できます。
彼は対魔師になるべくお坊さんの修行に励んでいましたが掃除はサボるわ、周りが精進料理を食べる中一人カップラーメンを食べるわ(師匠は何してんだ)とあまり真面目ではなかった様子。
しかしある日辛い滝行から逃げ出そうとした際に足を滑らせ星野は崖から落下!
ちょっと話がズレますがこの落下シーン、明らかに人形です。昭和仮面ライダーでライダーキックを喰らった怪人が高っかいとこから落ちていく際もろに人形というよく見た演出。しかしね、これ怪人は死ぬからあの落下でいいんですよ。
でも今回の星野、生きてます。相当な高さの崖から落ち、落下の際に腹を途中の木に打ち付けていながら五体満足、軽く転んだくらいのダメージで済んでますこの男。ケミーが助けてくれたような描写も無いので普通にフィジカルで耐え抜いたと思われます。いやはや霊験あらたか…
話を戻します。落下の先で星野は4つの光の玉(4体のコズミック属性のケミー)と出会いその光に「世のため人のために使うことを約束するので力をお与え下さい」と願い結果不思議なパワーを身につけたという。
実際、星野は蓮華達の前に現れたケミー ベロソルとケアリーを「スターウェーブ」なる強烈な光で追い払っています。これは明らかにケミー達が自身の意思で星野に協力しています。
第5話で旭さんと融合したレスラーGの件をスパナが「ケミーが悪意以外の感情に引き寄せられ人と融合することは超レアケース」と話していたのを覚えているでしょうか?旭さんと違い星野の場合は身につけている数珠にケミーが宿っている状態なので融合ではないのかもしれませんが…
そもそも星野に悪意があればとっくの昔にマルガムになってしまっているはずなのでそうなっていない以上、修行をめんどくさがり易きに流されてしまう弱さや、ちやほやされたいという承認欲求はあるものの彼が根本的には善人である事は疑う余地はないでしょう。
それにしても青柳さん(と加部亜門さん)のエキセントリックな演技は相変わらず素晴らしい。思わず笑ってしまいます。
腐り切った連合の頭を…
今回のメインテーマは九ツ村の怪事件なわけですがその裏でおそらく今後重要となる縦軸の物語も動き出しました。
宝太郎達の所属する錬金連合は序盤よりかなりアレな組織として描かれていました。具体的には
・連合から派遣された監査官が2人中2人スパイだった
・その件の報告及び対処を頼んだミナトに対して「そんな報告聞いてないと」と言い出す(今言っとるやろがい!)
・そこから更に一枚もガッチャ出来てないレベルナンバー10を年内に集めろと無茶振り
・グリオンに揃って記憶操作されたのは仕方ないにしてもアカデミーを追い出された生徒たちの件に関して一切措置をしない
と言った具合にまあ何にもやらないくせに注文ばっか多く挙句ミスってもごめんなさいの一言もないという誰が見ても明らかにダメダメな連中です。そんな上層部にミナト含めアカデミーメンバーは揃って失望。そして
「組織というのはそう簡単に変わらない。もっとも、頭がすげ変われば話は別だが。」
そう言ったミナトの視線の先にいるのはスパナ。彼もその言葉の真意に気づいたのか足早に教室から出ていきます(決してギャグ回から逃げたわけではない)。
この今の錬金連合は腐っているので新たなリーダーが必要という展開は、頻度こそ多くないものの露骨に錬金連合が形骸化した役に立たない組織であるとアピールしてきた事を考えれば既定路線。
そしてミナトは次のリーダーに若いスパナを推している?風雅が生きていれば彼以上に適任はいないでしょうが現状生死・行方どちらも不明だし、ガッチャードは若者達の物語という部分が強いので頭カチカチのジジイや優秀だが既に壮年の風雅がトップになるよりは柔軟性もあり新たな価値観を持つ若者こそがヘッドとなるべきという展開にしてくる可能性は高いと思いますね。
りんねちゃん可愛い
怪奇に出くわすとワクワクしてしまうとかじゃなく大笑いしてしまうというりんねの属性は修学旅行回で描かれていました。それをここでまた見せてくるのは設定を無駄にしないガッチャードらしいとこかなと思いますね。
どうでもいいが今回といい修学旅行回といいりんねが大笑いする回には必ず加治木がいるな。りんねの笑顔の裏に加治木あり(実際はオカルト系の話にすると加治木が出しやすく、りんねはオカルトで笑うので展開的に合致ゃしやすいだけですね)
バトル関連
今回登場したマルガムはフェアリーマルガムとカラカサオバケマルガム。素体となったのは九ツ村を潰そうとしている地上げ屋の2人で久しぶりの野生の悪党がマルガム化するパターン。
しかしこの二体のマルガムどちらもグリオンの作った金色のマルガムなんですよね。どうやらアトロポスの持つグリオンの金ピカキューブによって強化されている様子
まともなバトルは後半のみでしたがフェアリーとカラカサオバケの合体技で傘回しのような攻撃が飛び出したり、ガッチャード側はユニゾンやガッチャリバーで既存のカードの販促を上手く混ぜながら面白いバトルを展開してくれました。流石は田口監督。
レスラーGとオドリッパのユニゾンで繰り出された回転ドロップキック「ガッチャードロップブレイクダンスキック」はドロップキック好きとしては見過ごせない技でした。
次回
事件はまだ終わっていなかった!
既視感ありまくり!逆さまで死んだのは一体何神家の何族なのか!
消えゆく村に泣くのは人かそれとも…
次回『この村は泣いている』楽しみでございます
それではまた
次回 この村は泣いている【仮面ライダーガッチャード29話】感想
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『きつね』
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