現る大王!人形たちのジレンマ【仮面ライダーガッチャード32話】感想

仮面ライダー

前回 暗闇のふたり、互いを信じて【仮面ライダーガッチャード31話】感想

初めての坂本監督体験がAtoZ 運命のガイアメモリな男 アメイジングRYOです。

転載https://www.amazon.co.jp/仮面ライダーW(ダブル)-FOREVER-AtoZ-運命のガイアメモリ【DVD】-桐山漣/dp/B0044BBPUA

一番好きな仮面ライダーがWだからかなり贔屓目だけどアレのアクションの完成度は今なおシリーズ最高レベルだと思う。ラストのフォームチェンジラッシュ最高…。

それ以来坂本監督大好きな私が今日のガッチャードを語っていくよ。どうぞ

あらすじ

野生の悪人によってマルガム化したアクマノカリスを余裕でガッチャし着々とケミーコンプリートに歩みを進める宝太郎

そんな絶好調の宝太郎に突如としてキレッキレのアクションで襲いかかるのは翻って絶不調のクロトー。彼女はドレッド参式の力を操れずアトロポスからもを戦力外通告を受けさらなる強さを渇望していた。

グリオンは倒され、最大の目的だった暗黒の扉は既に閉じ、だったらなんの為に戦うんだよ!?という宝太郎の言葉に答えを出せないクロトー

そんな時2人の前に突如出現した2009年以来ライダーオタがまあまあの頻度で見ているオーロラから現れた謎の男・アルファカッシーンカッシーンがまんまカッシーンなのはいいんだろうか?)。

彼らの到来はゴージャスなクロスオーバー編の始まりだった。

開幕!レジェンド編!

転載https://www.kamen-rider-
official.com/gotchard/33/

今回の話はかなり前から登場を告知していた鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンドとのクロスオーバー回の前編、導入回なのだがお祭り要素はほぼ無く普通にガッチャードの本編の一部、具体的にはクロトーの掘り下げ回となっていた。

クロトーの件は次の項で書くとしてまずはレジェンド編として32話を掘り下げていく。

まずは冒頭。何の溜めもなく、さも当然のように描かれるレジェンド世界の一幕。

超兵器レジェンドカメンライザーを奪うべく鳳桜タワーに現れたハンドレッドアルファだったが早速予想外の事態が。ライザーが自らの意思でオーロラカーテンを抜けてガッチャード世界に逃げてしまう。

転載https://www.amazon.co.jp/バンダイ-BANDAI-DXレジェンドカメンライザー/dp/B0CZCYRMYF/

このアルファという男。この後ガッチャード世界でも冥黒の王・ギギドスの迷宮に引き摺り込まれたり、いざ戦うと本編中盤の主人公と覚醒状態のライバル2人にはまるで敵わない程度の実力で圧敗という有様。迷宮に関しては宝太郎「お前達が作ったんじゃないの!?」って驚かれてんのが更にシリアスな笑いを生んでいる。

異世界からの侵略者という設定上強大な存在になるのを約束されているポジションとは思えないほど終始周りに振り回されている可哀想な男だ。

アルファハンドレッドの先遣隊隊長ということで今回ラストに現れた幹部と思われるメンバーのさらに格下なのでこの程度の扱いがちょうどいいか。

その三人の幹部の名はそれぞれ強面で次週ダークキバに変身するのがサイゲツ、気取った喋り方の次週エターナルに変身するのがタソガレ、紅一点で次週グレアに変身するのがミメイ

三人とも時間に関係した単語が名前の由来だ。

変身するダークライダーは平成、平成後期、令和のものがそれぞれ揃っているのが嬉しい。

ところであらすじでも触れたがカッシーンカッシーンによく似た別のキャラとかじゃ無くカッシーンまんまなのはそれでいいのかと思わなくはない。

無理矢理理由をつけるとすればレジェンドの世界はこれまでの仮面ライダー世界を監視でき、オーロラカーテンシステムを使えば他世界にも簡単に干渉できるのでジオウ世界からまんまくすねて来た(または丸パクリでハンドレッドが作った)カッシーンを使っているなどと考えれば辻褄が合うか。

クロトーのガッチャ

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これまでの話でクロトーアトロポスグリオンの忠実な配下、言い方を変えるなら自分で考えず言われるがままに従う唯々諾々な人物である事が散々描かれてきた。

それだけに宝太郎クロトー自身のやりたい事ガッチャってなに?」という問いが視聴者的にも気になっていた部分にスッと刺さる作りになっているのが積み重ねがうまいところ。

そして宝太郎と共に戦い、考えた末にクロトーがたどり着いた答え。それは

「使命も意味も関係ない。戦うことそれ自体が自分の道」

であるということ。

彼女にとって戦うことがそのままアイデンティティで、戦いの理由や動機なんてものは些細なことに過ぎない。目標や夢ではないがそれもまたある種のガッチャなのではないか?というこれまで作品を通し描いて来たガッチャ観(?)とは全く異なるガッチャを描いたと言える。

しかしではクロトーは戦えればそれでいいバーサーカーなのかといえばそうではないだろう。

何故ならガッチャってなに?と問われたその時彼女の頭によぎったのは「まだ仲良しだった頃の冥黒の三姉妹」の姿。

バラバラになってしまった三姉妹がまた揃い、できれば人々に危害を加えないただの仲良し三姉妹になってくれるよう祈りたいのだが…

死亡フラグ!?クロトーレビス登場

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現れたギギドスによってクロトーの強くなりたいという願望が解放された結果、なんだかふた昔前くらいのスーパー戦隊の幹部みたいなビジュアルになってしまったクロトー

その名もクロトーレビス

クロトーが怪人やライダーに変身せずに、メタ的に言えばスーツアクターを介さないパワーアップするのはグリオン編の時に続いて二度目。制作が宮原さんに出来るだけアクションやって欲しいと思い強化を考えているのが目に見える。まあ今日のアクションやばかったしね…アレ見ちゃったら出来るだけ本人に暴れて欲しいって思うもんね…。

しかしこの展開。今回で味方サイドとの擬似的な和解イベントを終えたと見るとクロトー、すごく死にそう…と思ってしまった。

ヒーローの言葉で自分の生き方を改めて見つめ直した直後大ボスによる半強制的なパワーアップ、武人の心を失いただ破壊するだけの怪物に成り果て最期はヒーローに倒され意思を取り戻し怪物としてではなく武人として死なせてくれたヒーローに感謝する

みたいな使い古されたベタベタだがいいよね…な展開があるのでは?

坂本流!バリバリ生身バトル!

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最後に今回のバトルシーンについて

ここで皆さんに今日から使える坂本監督作品の見分け方を書いておこう

・ヒーローのやけに多い生身バトルシーン(中々変身しない)

・普段戦わない非戦闘員キャラまで強くなってる

・CGが派手

・女性キャストの脚のアップが多い

・必殺技やフォームチェンジをいっぱい使う

・拳法的動きが多い

およそこの辺のうち3つも当てはまったら坂本監督と見ていいと思う。

今回も例によって坂本節炸裂回だったが、クロトーのメイン回に坂本監督回をガーッチャンコォ!させて来たのは名采配と言わざるを得ない。

今回の話はレジェンド編の前編というフックがありながらその実5割は宮原さんのアクションに振った回だったと言っていいだろう。

宮原さんはプロキックボクサーでもあるので華麗な足技が次々に決まっておりガッチャードと並んでのバトルになっても全く見劣りしない。アマゾンズの頃から凄かったが更にキレが増しているように見えた。坂本監督の力か、宮原さんが普通に強くなっているのか。

クロトーの変身がドレッド弍式なのも上手いところ。

参式が使えないのは描写済みなので、それより一段階下げた弍式を使うのは自然だしクロトーのパワフルなバトルスタイルが赤とのカラーリングで棍棒を振り回す弍式相性抜群ガーッチャンコォ!!

また弍式は他のドレッドの形態に比べると影薄めだったので救済も兼ねていて隙がない。

次週

ついに降り立つマイロード!

降臨せしその姿はブレイドよりも力強く、カブトより天に近く、電王より騒がしく、キバより艶やか、ウィザードよりテッカテカで、ジオウより光り輝き、ビルドより天才、セイバーよりセレブ、ギーツよりスター、ディケイドよりも歩くライダー図鑑な最強形態!

仮面ライダーレジェンダリーレジェンド、堂々登場

さあゴージャスタイムだ!

それではまた

次回 伝説ライダー?100年早いな!【仮面ライダーガッチャード33話】感想

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