前回 悪意をハバム、漆黒の風【仮面ライダーガッチャード26話】感想
拝啓 寒い冬は鳴りをひそめだし暖かな日も増え仮面ライダーが三つ目の強化形態をガッチャする季節となりました。
「仮面ライダーの三つ目の強化形態」は「春」の季語だと思っている特オタは少なく無いと信じる私 アメイジングRYOが今週もガッチャードの感想を書いていきます。
プラチナガッチャード誕生
スーパーヒーロータイムのタイトルコールやら、おもちゃバレやらでさんざ姿は見てきましたがついにスーパー、ファイヤー、アイアンに継ぐ4つ目の強化形態プラチナガッチャード登場!
扱い的には最強形態一個前の最後の強化形態、もしくは最近定番の「3個目の強化形態の暴走等の問題を解決した形態」ポジションです。
少し前まではこのポジションを中間形態と呼んでいました。ファンが使う非公式用語ながら定着していたのですが最近はいかんせん基本形態と最強形態の間の強化形態が増えすぎてしまい中間という言い方ではどれの事か分からないですよね。
まあそんな定義の話は置いといて
プラチナガッチャード誕生のドラマ部分は良かったと思います。ガッチャードは積み重ねがしっかりしているのでこれまでの事が生きてくる山場回が安定してますね。
特に良かったのは囚われたケミー達への宝太郎の叱咤激励
「しっかりしろ!!俺は知ってる。お前達に無限の可能性がある事を。」
宝太郎にしてはやけに強い言葉。常にケミーに歩み寄って彼らは悪く無い。俺が守ると言い続けて来た彼からこんな言葉が出て仲間達もびっくり。
このシーン私は宝太郎がケミー達の先生となったように見えました。
風雅やミナト達大人に助けられ導かれて来た宝太郎が今度はケミーを導くように。普段は怒らない優しい先生がもう助けてはやれない状況となり、生徒を思い強い言葉で奮い立たせるように叫んだ。そんな風に見えたんですよね。
「どんなに苦しくても乗り越える事はできる。俺の仲間も乗り越えた。」という台詞の際に父を裏切り者と呼ばれ苦しんだりんね、両親をグリオンに無惨にも奪われ一度は闇に堕ちたスパナが映る演出もグッと来ます。
黄金に魅せられたグリオンの最期(?)
次は今回でついに退場となったグリオンについてです。
最後まで怪しさたっぷり、ねっとりたっぷりの怪演でガッチャードの中盤を盛り上げてくれた立役者です。
今回驚いたのはやはり仮面ライダードレッド参式への変身。ドレッド弍式の存在は予告で見えていたし予告調和…もとい予定調和でしたがさらにその上を今回出してくるとは。
プラチナガッチャードとかはもう販促の都合上ネタバレは仕方がないんですが近年はこういうおもちゃの発売がプレバンだからギリまで隠しておけるサプライズが増えているのが嬉しいです。ガッチャードの場合はデイブレイクみたいな完全なる不意打ちもあったので。
デイブレイク、S・M(再登場・待ってます)
話をグリオン/ドレッド参式に戻しまして
参式のバトルスタイルはなんと右手にレイピア、左手に棍棒という仮面ライダーどころかあらゆる創作物でその組み合わせ初じゃない!?という斬新な二刀流。
正直めっちゃ戦いにくそうでしたね。縄田さんお疲れ様です。
しかしなんやかんやで三大ライダーを蹴散らすほどの戦闘力を見せるドレッド。そしてグリオンは宝太郎からガッチャードライバーを奪い暗黒の扉を開きます。
そこでついに語られるグリオンの目的…それは
「自分以外金ピカにしたい」
…え?
風雅を裏切り者にしたてあげ(義体を)殺し、自身の生徒も何人も殺しミナトに深い傷を負わせ、スパナに非道の限りを尽くし、人間もケミーも苦しめて来た男の目的としてはあまりに、こう…幼稚?
しかしそれこそがグリオンの全て。グリオンが何故こんな野望を持ったのかについては仮面ライダーWEBの方で詳しく語られていますので是非
個人的には野望とそこに至るまでの犠牲の重さが釣り合っていない、大いなる目的などではなくあくまで自分の欲のために暴走するいい意味で小物という落とし所は良かったと思います。グリオンに関しては散々小物くさいとこを描いて来ましたし妥当かなと。
そんな悪漢グリオンについに鉄拳制裁の時が。ガッチャードと戦う直前の怒り狂った演技もめっちゃ良かったです。
プラチナガッチャードの〝ユニゾン〟という能力を前に手も足も出ずサンドバッグ状態。プラチナガッチャードとクロスホッパーのダブルキックで倒されるのも二つの種族を弄んできた男の結末としてはツーカイ(痛快)ザーです。ヨホホーい。
これでグリオンもどっかの2000年ストーカー同様逮捕かと思われたその時、暗黒の扉より巨大な黄金の腕が現れグリオンを連れ去ってしまいました。
見んでも分かる。再登場するやつやん!
そしてグリオンが腕に掴まれる際に呟いた言葉
「エル、ドラド…」
エル・ドラード(西:El Dorado)とは、南アメリカに伝わる黄金郷(おうごんきょう)にまつわる伝説である。転じて、黄金郷自体や理想郷を指す言葉としても使用される。
引用https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エル・ドラード
ここで考えられるのは
・あの腕の主の名がエルドラド
・暗黒の扉の向こうの世界がエルドラド
・グリオンが望んだ全てが黄金となり時の止まった世界のことを彼がエルドラドと呼んでいた
などでしょうか。間違いなく今後の展開に関わってくる重要ワードでしょう。グリオン様の再登場も楽しみです。
錬金アカデミーの仲間たち+a
最後に今回大活躍だった仲間たちについて
今回の勝利は宝太郎やホッパー1、クロっち達だけの力ではありません。皆が全力で必死に戦いました。
りんね、スパナはもちろんのこと蓮華と錆丸の先輩ズも大活躍!
あのクロトーをして「前よりずっと強くなったじゃないか」と言わせるほど戦闘錬金術の腕が上がった2人。更にはなんとアトロポスによる洗脳すらまさかのズキュンパイア❣️の力で無力化しました(ズッキュン❣️されてめちゃくちゃビビるクロトーがツボ)。
辛酸を舐めた最初のドレッド戦から2人も圧倒的に成長している。これが若さ。非変身者だなんて関係ない。この手のポジションを単なる応援役にしないのはキャラ一人一人を大事にしていて素晴らしいです。
宝太郎達をかつて失った錫屋達と同じ目に合わせたくない一心で生徒たちと敵対し今なお迷っていたミナトを当時の友(であり裏設定でおそらくお付き合いしていた過去が)である鏡花が奮い立たせる展開もいいです。ミナトの立場上宝太郎達の言葉では踏ん切りがつかない、フラットな関係の鏡花でなければあの役は出来なかったでしょう。
その鏡花を手伝いミナトをウロボロス界に送るのに協力したのはなんと末っ子ラケシス。彼女はグリオンを消したいという個人的な願いのために手を貸したにすぎないと思われます。
改めて全方位に嫌われてんなグリオン様…
次週
蓮華姐さんの里帰り
そこに待っていたのは闇の変態か!ストレイジの隊長か!はたまたオロチ組組長か!!
ケミーの力お借りします!!
それではまた
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