前回 寛容は絶滅:第1部【X-MEN’97 8話】感想 最終章開幕!未来を手にするのは人か?ミュータントか?
Disney+で配信された【STAR WARS テイルズエンパイア】が面白かったのでおすすめしたい男 アメイジングRYOです。
STAR WARSも好きなんで感想記事書こうかなーと思ったんですけどアレあまりに作品の広がりとか奥が深すぎてちょっと敷居高いんですよ。スピンオフ全部見てるわけでもないんで間違った知識を披露してしまいそうで怖いし。
前の【STAR WARS ビジョンズ】みたいな本編と関係ない短編とかだったら書きやすいかな?
余談はここまで!残すところあと2話となったX-MEN’97 第8話の感想です。どうぞ。
あらすじ
マグナス/マグニートーはセンチネル・プライムを一掃する為に地球の電力を全て断ち切ってしまう。
これによりセンチネルだけでなく地球の大都市は完全に機能停止。これは寛容さを捨てたマグナスによる地球と人類への宣戦布告も同じだった。
ゼロ・トレランス計画を着々と進めるバスチオンと再び人類の前に立ち塞がったマグナスを止めるべく帰還したエグゼビア/プロフェッサーXはチームをまとめようとするがX-MENは相談なくチームリーダーの後継に宿敵を選んだエグゼビアへの不信感から足並みが揃わない。
そしてチームの前に現れたマグナスはX-MENに選択を迫る。
「滅びゆく世界と運命を共にするか。地球を捨て私と新たな惑星(ジェノーシャ)で生きるか」
最後の戦いが始まろうとしていた
プロフェッサーXと〝磁界王〟マグニートーの帰還
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宿敵にして親友、やり方は180°違うが互いにミュータントの輝かしい未来を創ろうとして来たエグゼビアとマグナス。
前作では幾度となくぶつかり、時に手を取り合ってきた2人だが今作ではそれぞれが新たな道に進もうと試みた。エグゼビアは使命を忘れ、1人の男として愛する人と生きようと、マグナスは友の意志を継いで今までとは違うやり方で人間に歩み寄ろうと。
しかしその二つは結局なされなかった。エグゼビアはミュータントの危機を感じ戦場に帰還し、マグナスはバスチオンの暴挙に身も心もを抉られ、人間の不寛容を目の当たりにし力で訴える〝磁界王〟のやり方に戻ることに。
このX-MEN’97という作品の主人公を1人挙げるならマグナスで間違いないだろう。彼が託された道を歩きその途中で苦難と絶望に叩きのめされ、やはりこの道の先に光などないと知るまでを順を追って描いている。
戻ってきた2人はどうかと言えばエグゼビアは正直いいとこなし。スコット/サイクロプスは自分ではなくマグナスをリーダーに選んだことを糾弾し、それはスコットとジーンをチームから解放してやるつもりだったと説明する。エグゼビアからすれば親友であり曲がりなりにもミュータントファーストで動いてくれるマグナスにならチームを任せられると思ったのだろうが、チームからすればマグニートーは宿敵。安心などできないだろうし、それで本当に
スコット「貴方がリーダーに!?ありがとう!」
ジーン「これで安心してチームを辞めれるわ!きゃっきゃうふふ!」
って言うと思ったのだろうか。それはいくらなんでも…
エグゼビアは良かれと思った行動を誰にも相談せずにやってやらかす事が原作コミックでも多いらしいのでこういう事多いんだろうなあ。
それでもマグナスへの攻撃を進めようとするケリー大統領に言った台詞は彼が彼をX-MENのリーダーたらしめるものだった。
マグナスは地球と人類への宣戦布告として地球全土の電力を奪い、さらに地球の一部を抉り取って小惑星にしてそれを新たなジェノーシャとし、X-MENに自分に付いてくるものは迎え入れると提案。
マグナスの口から語られるジェノーシャでの絶望は非常に辛く、彼がヴィランに戻るのも致し方ないと思えてしまう。
終盤ではヴィランとしてのマグニートーが久しぶりに大暴れ。
そして今回のラストシーンでのマグナスの行動は原作であるスーパーヴィランを生み出すきっかけとなったものだが果たして…
バスチオンの力とあり得たかも知れない未来
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これまで暗躍に勤めていたバスチオンも今回ようやく本格的にバトル面で参戦。
バスチオンの能力は機械に対して有効なテレパスでエグゼビアが人間の心を操れるように、バスチオンは機械の声を聴き意のままに操作する。この力で電力を失った旧型のセンチネルを自在に操りX-MENに襲いかかってくる他、配下のミスター・シニスターも参戦し戦いは激化。
一方でバスチオンのヴィランとしての面以外にも今回はフォーカスが当たっており、単なる悪者ではなくキャラクターとしての奥行きが出て来た。
冒頭、センチネル・プライムに改造した母が機能停止しているのを見て涙を流すというワンシーンが。いや怖いよ…改造したの自分なんでしょ?
プライムに改造された人は皆ミュータント差別主義者。バスチオンちゃんママも改造されたってことはまあそういうことだ…。一応、母が決して冷淡なだけの差別主義者ではなく息子に愛があったことは前回で描かれており、そんな母をバスチオンもまた人並みに愛していたことがこのシーンで分かる。
バスチオンが幼少の頃、エグゼビアが母親に彼を学園に預けないかと提案していたことも判明。しかしこの提案を飲めば息子をミュータントと認める事になる為彼女は差し伸べられた手を叩いてしまった。この時の行動が違えばバスチオンも或いはヒーローだったかも知れない。
悪役に悲しい過去が…ってパターンは個人的に嫌じゃないけど、拗すぎるとぶっ飛ばした時の爽快感が損なわれるとも思うのでそういう意味ではバスチオンの過去は尺も含めて個人的にはちょうどいいかな。
X-MEN分裂!そしてラストバトルへ
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バスチオンとマグニートーという二大スーパーヴィランとの最終決戦に臨むX-MENはラスト2話でもドラマにバトルに大忙し。
エグゼビアの出戻りにはチーム全員渋い顔なのに翻ってオロロ/ストームの帰還、フォージの参入にはジーンとマッコイ/ビーストが喜びチームが活気付いた。
かと思いきや上述のマグナスの提案に乗る形でなんとチームから離反者が。ここに来てX-MEN同士での対立が起きてしまう。
誰がマグナス側に付いたのかは本編を見ていただきたいがまあそっち行くよね…という納得の面子だ。離反したキャラの1人は結構キツい事言ってて「気持ちはわかるけどさあ…」となる。
スコットとネイサン/ケーブルの親子の会話やジーンとオロロのやり取りはグッと来るし、シリアス展開なのになんだか和やかなジュビリーとロベルトなど癒し的描写が挟まれるのは見ていてありがたい。個人的に笑ったのはマッコイ、フォージ、オロロの3人がいかにしてバスチオンを止めるか考えているシーンの一幕。
毎回毎回書いてるがバトルも面白熱い。
バスチオンと戦うゴールドチームとマグニートーと戦うブルーチームでX-MENが分かれそれぞれの場所でのラストバトルが描かれるのだが肝は
世界中のミュータント差別主義者がプライムに改造されており電力が回復すると全てのプライムが動き出してしまう。でもいち早く電気を世界に戻さないと取り返しのつかないことになる。
という二律背反な部分。2つの戦いがこういった形でリンクしているのだ。
モーフは今回アベンジャーズのあの人に変身しジーンがそれをサポート。軽快且つ知的なジョークをかましながら戦うマッコイは相変わらず。
宿敵同士であるジーンとシニスターのテレパス対決は今回のイチオシ。最低な事してくるシニスターも例によって辛い目にしか合わないサマーズさん一家も期待を裏切らない…
マグニートーとの戦いはキャラクターそれぞれの意思が交錯しており見応えあり。X-MEN内での気持ちすらバラバラでそれが思わぬ展開にも繋がってくる事に。
次回
なんか色々片付かない気がするけど…
シーズン2などあるのか!
あのスーパーヴィランは登場するのか!
全てはX-MEN’97最終回で!!
それではまた
次回 寛容は絶滅 第3章【X-MEN’97 最終話】感想 迫る人類絶滅へのタイムリミット…X-MENは未来を守れるか!?
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