トレイルブレイカーとブラジオンが好き
アメイジングRYOです
世代的には『ビーストウォーズ』で小さい頃は大好きでした。ヒーローオタになってから再び初代とかに触れた結果トランスフォーマーシリーズも今やすっかり私の「好き」の範囲内です
YouTubeの無料配信もありがたいですね
さあそんなトランスフォーマーの新作映画をネタバレ無しで紹介していきます。
ただし!最近目覚めたばかり故にわか丸出しなんで優しく読んでくれよな
それではお願いします
あらすじ
金属生命体トランスフォーマーの星 サイバトロン星
かつては「プライム」と呼ばれる偉大なるトランスフォーマー達のおかげでサイバトロンは豊かな星だったがある日現れた侵略者クインテッサ星人との長き戦いでプライム達はセンチネルプライムを残し戦死。
プライムに受け継がれる象徴たるアイテム〝マトリクス〟は失われその影響でトランスフォーマーにとってのエネルギー源であるエネルゴンが惑星から枯渇し始めた現在
変形(トランスフォーム)できない労働ロボットのオライオンパックスは親友のD-16と共にエネルゴン採掘に勤しみながらも不自由な今の人生を変えようともがいていた
アイアコン5000
それはトランスフォーマー最速を決めるレース大会
オライオンはこの大会に出場し変形出来ない自分達労働ロボットにも可能性があることを世間に示そうと考えるがこの行動がサイバトロン星の運命を変える大きな第一歩となる…
正義のオートボットの偉大なる司令官オプティマスプライム
悪のディセプティコンの破壊大帝メガトロン
これは永遠の宿敵の誕生と哀しき別れの物語
俺にいい考えがある!若き司令官 オライオンパックス
今作はトランスフォーマーシリーズの戦いの始まりを描くエピソード0的内容の作品
なお最近までYouTubeで配信されていた初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の前日譚…
という訳ではないので注意を
じゃあなんなの?って話なんだがまあ言ってみればリブートというか、アメコミ用語でいうリランチというか、新解釈を交えてトランスフォーマーの第0話を描いたというかまあそういう感じの作品
とにかく今作はこれまでのシリーズの前日譚というようなポジションの作品ではないということは覚えておきたい
他の作品と繋がりのない第0話ということは言い換えるならトランスフォーマーを一切知らない人ならこの作品を入門に出来るということ。本作は本作のみのオリジナル要素もあるが多くのシリーズに共通する要素もしっかりあるので
「トランスフォーマーよく分からないけど気になる!」
って人にこそおすすめしたい
さて話を本編の方に移そう
後に正義のトランスフォーマー オートボットの司令官オプティマスプライムとなる男オライオンパックスは品行方正で真面目な青年として描かれていた初代アニメ版と違いかなりやんちゃで無鉄砲なキャラ付けがなされている
声を担当したのはオタクならば知らぬものなしの人気声優 中村悠一さん
オライオンはまだしも玄田哲章さんのイメージが強過ぎるオプティマスまで中村さんがやるのはどうだろうかと思っていたが、蓋を開けてみると偉大な司令官となる男の若かりし頃というのが重要なポイントの今作においてはハマり役だったと感じた
無茶で無鉄砲だが仲間を決して見捨てず荒々しくもあらゆる殻を破り皆を導く。そんな姿には紛れもなくオプティマスプライムの片鱗があった。
今作のサイバトロン星は階級社会そのもの
「コグ」という変形するのに必要なユニットを生まれ持っているトランスフォーマーと、生まれた時からコグを持たない労働用ロボットに分けられておりトランスフォーマーはその変形能力でレースに参加したり社会でも高い階級を約束され、市民からも一目置かれる今風な言い方をするなら上級国民
オライオンはそんな上級達とは真逆。
「コグ無し」と蔑まれ地下でひたすらエネルゴンを採掘する以外何もやらせてもらえない。生まれながらにして選択肢を取り上げられてしまっている持たざる者
多くの労働ロボットはそんな恵まれない自分を諦めておりただ黙って与えられた仕事を繰り返す毎日を過ごすがオライオンは違う
俺は、俺たちはもっと出来るんだ。コグの有り無しなど関係なく誰もがもっと自由になれるはず。選ぶ権利を持っているはずだと自分の境遇を悲観せず、時にトランスフォーマー達に喧嘩を売る無茶をやりながらも自分の可能性を信じ続ける姿は非常にヒロイックで勇気を貰えるキャラクターになっている
劇中では度々「俺にいい考えがある」というオプティマスの定番の台詞を口にする姿も。ちなみに初代アニメ通りこの台詞のあとは大体ロクなことにならない。
中村悠一ボイスの「ほわあああああ!!!」は無い。残念。
関連商品 ブレイブコマンダー・オプティマスプライム
生えたばかりの融合カノン砲の殴り具合をためさせろ!若き破壊大帝D-16
今作もう1人の主人公であるD-16
オライオンの心の友であり後に破壊大帝メガトロンとなる男
声を担当したのは『ドラえもん』のジャイアン役をはじめ中村さんにも負けず劣らず色々やっててすっかり超メジャー声優の木村昴さん
型破りなオライオンに比べるとD-16は意外にもかなり保守的。
ルールは破ってなんぼみたいな軽くDQN入ってるオライオンと違い、ルールに従ってさえいれば問題には直面しないという考えを持っておりめちゃくちゃしがちなオライオンに振り回されながらも彼のブレーキ役も勤める苦労人
サイバトロン星を収めていたプライム達を尊敬しており特にメンバーの1人だったメガトロナスプライムを最強のプライムと呼び敬服しているメガトロナスガチ勢。オライオンからメガトロナスの顔を模したワッペンを貰って自分に貼るなどファンボーイっぷりを発揮する
ちなみにこのメガトロナスワッペンの形はディセプティコンエンブレムそのもの。
まあつまりそういうことだ…デーレデーデデー(エンブレムターン)
プライム唯一の生き残りである英雄 センチネルプライムに対しても絶大なリスペクトを向けるが一方でその妄信ともいえる態度が悲劇の助走となる…
D-16役の木村さんの演技はそれこそジャイアンのような感じではなく角の取れた丸みのある感じで演じており純朴な雰囲気を感じる。
が、もちろん物語後半でメガトロンとなってからは一転、力強い叫びで有無を言わせず自分に付いて来させるオプティマスとはまた違うカリスマ性を発揮。これまた「若き破壊大帝」としては良いキャスティングだったと思う
あのメガトロンが昔はルールは守るいい子ちゃんだったというのは考え方によっては非常にしっくりくる
ルールを重んじる性格の人物が組織のトップに立ったらやはりルールを決め、破るものには罰を与えるだろう。そして自分の決めたルールこそが絶対という考えに至れば独裁者の出来上がり
ルールに準ずる良い子だったこと自体が独裁者メガトロンの片鱗だったという解釈は面白い
今作にはディセプティコンのお馴染みのメンバー スタースクリーム、サウンドウェーブ、ショックウェーブも新たなポジションで登場し最終的にメガトロンに従うことになるのだが
何気にスタースクリームがD-16をメガトロンに変える原因の一翼を担ったとも思えるシーンがあるのでここにも注目して貰いたい
まったくこのスタースクリームめ!
関連商品 SS-138メガトロン
綿密に描かれる友情の終わり
今作最大のポイントは繰り返すが
親友だったオライオンパックスとD-16がそれぞれの軍団を率いて戦うようになるまでを描くというところ
つまりはオチが分かっている作品なわけだ
ONEってタイトルだけど一つになれない事が確定している皮肉。
しかし結末が分かっていてもいざその時がくるとちゃんと辛い、ちゃんと悲しい作品に仕上がっていた
物語前半の2人はそりゃあもうニヤけるほど仲良しだし相手への愛情を隠さない。お互いがお互いを守り合う素敵な関係。
しかし2人がプライムの1人アルファトライオンに出会い、エリータ1とB-127(後のバンブルビー)と共にトランスフォーマーにしてもらった辺りから徐々に雲行きが怪しくなっていく
ちょっとズレるがこのアルファトライオンを演じるのは元祖コンボイ司令官役玄田哲章さん
映像的にもかっこよくて好きなのよ。物語後半でオプティマスプライムの名を呼ぶシーンがめちゃくちゃ好き
話を戻すがオライオンとD。2人の決裂は初めから分かってるからこそ前半のイチャイチャから色んなことを考えながら見ることが出来てコレが個人的には楽しかった
仲はいいけど2人が決定的に違うというのを感じるシーンもあるし、このやり取りが後々効いて来るんだろうなぁとか予想しながら観るのをおすすめする
2人の出会いから決裂まで。そしてトランスフォーマー達の戦いが始まるところまでを描く今作は良質なエピソード0作品だったと思う
ちなみにだが最終的にメガトロンが敵になるものの今回はそれとは別にヴィランがいる。
こいつはやってることがかなりカスでDがメガトロンになった理由の8割はこいつのせい
観た人皆が嫌いになれるいい悪党だぞ!
総評
というわけで『トランスフォーマー/ONE』の感想及び紹介でした
トランスフォーマーシリーズは40周年ということでYouTubeであらゆる歴代シリーズを配信したり、トランスフォーマー博を開催したり今非常に初心者が入りやすい環境になっている
そして今作『ONE』はまさに1からトランスフォーマーという作品の基本を学べる作品になっていた
CGのクオリティは言うまでもなく高く、縦横無尽にアイアコンシティを駆け回るオライオンや後半のバトルなどアニメ、映像としての見どころも十分
トランスフォーマー初心者にはもちろん所謂「関係性萌え」みたいな方にもおすすめ出来る作品になっている
それでは劇場に出勤!トランスフォーム!
それではまた
追記
書くとこが無かったのでここで映画内のネタを書かせてください
ビッッッグヤバトロンンンヌ
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