前回 ホッパー1とたからもの【仮面ライダーガッチャード37話】感想
実家の近所に「虹の遊歩道」というRPG終盤で一番強い武器手に入るダンジョンみたいな名前の建造物があった男 アメイジングRYOです
ガッチャードも早いもので最強(最終)形態登場回まで来ました…!
37話でサゲ〜↓はもう十分!後はアゲ〜↑するだけだ!
それでは今回もお願いします
あらすじ
ホッパー1を倒してしまい絶望の果てに突如卵に閉じこもり消えてしまった宝太郎。
理解のあるギギピことギギストもこれにはびっくり。しかし何やらまた〝理解〟したようでこの場は一時退散。
ミナト、鏡花はこの怪現象を前に一つの結論に辿り着く
「間違いなくあの卵こそが101体目のケミー。」
どの属性、レベルナンバーにも該当しないその幻のケミーは風雅が密かにガッチャードライバーに組み込んでいたのだと言う。
一方、卵の中では殻に閉じ籠りホッパー1への懺悔を繰り返す宝太郎を呼ぶ優しい声が…
その光は「共存」の象徴 仮面ライダーレインボーガッチャード登場!
来たぞ今年も最強(最終)形態!
早速関係ない話で恐縮だが皆さんは本編最後の強化形態のことをなんと呼ぶのだろう。
私は最強形態派なんだが、最終形態と呼ぶ人も多いようだ。
最強って言い方だと映画とかに出てくる明らかに本編の最強形態より強い形態を呼ぶときに困るとか、テレビ本編中での最後の強化イベントで手に入る形態なんだから最終のがしっくり来るとか意見があるのは分かるが私は頑として最強形態派だ。
映画とかのアレは究極形態って呼ぶぞ。
とまあ早速逸れたが本題に。
最強形態の登場回としては及第点と言った感じだった。個人的にはバトルシーンをもっと長く見たかったがこの辺りはドラマにかなり尺を使っていたので仕方ない部分か。
錬金術師ライダーのガッチャードはこれまでスーパー、ファイヤー、アイアン、プラチナとスーパー以外は錬金術に多少なりとも因んだネーミングの強化形態だったが最後がレインボー。
錬金術関係ない!ってなるがこれはおそらく未来のガッチャードに関連付けたネーミング。オレンジのデイブレイク(日の出)に対して青空のレインボー(虹)という対の名前にしているんだと思われる。
デイブレイクが「絶望の夜を終わらせる朝日」ならばレインボーは「失意の雨の果てに辿り着く美しい景色」みたいな?
また虹は「多様性」「共存」の象徴としてレインボーフラッグに使われていたりもする。宝太郎の願いが「人もケミーも一緒に歩める世界」であることを考えるとこの姿がガッチャードにとっての最強形態であるのも納得できるだろう。
デザイン面での話で言うと非常に派手。知らない人にスーパーからレインボーまで見せてどれが一番強いと思う?って聞いたら割と高い確率でレインボーを指差すだろう(ソース無し)。
これまで閉じられていた胸の炉 正式名称「プレシャスアタノール」が全開になっていたりするのもこれまでの姿とは一線を画する。肩の虹色の矢印 正式名称「レインボーベクトショルダー」もインパクト抜群。
横から見ると顔が巨大な矢印に。正面から見ると全然分からないがかなり立体的な作りになっている凄いマスクだ。
そして気になるそのバトルスタイルはと言うと
「初期から錬金アカデミーのみんなが使ってきた錬金術あるでしょ?アレをめっちゃ自由に使えます」
な、なるほど!
その手があったか!!
正直これは目から鱗。てっきりまたケミーとの繋がりでケミーの力を云々だと思っていた…。
しかし考えてみればそのベクトルでの強化はすでにプラチナがやっているし、なんなら各形態で散々そっち方面の話はしてきたのだから最強形態は新鮮味が欲しい。
そこでりんねが、先輩ズが、ミナトが、鉛崎ボルトが最初期からみんなが当たり前に使って来た初期装備みたいな技を宝太郎がようやく使えるようになるという方向性のパワーアップにしたのだろう。これはやられた。
おもちゃに依存しない特殊能力がデフォルトで付いていると色々面白いバトルが作れることは去年の仮面ライダーギーツⅨの〝創世の力〟で立証済み。ガッチャードのバトルもこの〝自由な錬金術〟によって更に面白いものになって行くだろう。
決め技のキックで虹のアーチを描くのも素敵やん?
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タマゴンという「己」に向き合う宝太郎
続いてはドラマ部分について。
今回の宝太郎の殻の中でのタマゴンとの会話は全て内なる自分への自問自答という含意があることは仮面ライダーWEBでも語られている。
「もう十分頑張った。元はドライバーを託されただけの高校生なんだからこの辺が潮時」
「俺がギギストを倒さなきゃ!」
「怖いことや悲しいことがある外に出るのが怖い」
「それでもやっぱり外に戻りたい」
この気持ちの全てが宝太郎のものということだ。こうして改めて自分と向かい合い、自分の願いを見据えて「ではどうしたいのか。何をすべきなのか」を明確にしもう一度立ち上がるというシナリオは上々の流れと感じた。
タマゴンとの暗い部屋でのやり取りで辛い思い出を回想するシーンはおそらく巨大なスクリーンをバックに直接映してそのスクリーン前で撮影したもの。演出的にも私好み。
卵のタマゴンにオムライスを食わせるガッチャードらしいトンチキ展開や、詠唱口上を独特の字体で出す演出と宝太郎の創作料理など番組初期でよくやっていた演出をこの回に持ってくるのもナイス。
ちなみに何故「卵」だったのかというと…
自然界の事物の中には、いつの時代も人の心の琴線に触れ、あらゆる場所で象徴的な意味を持ち続けてきた対象があります。卵はその良い一例です。古代エジプトを含むさまざまな古代文化の多くで、創造神話に卵が登場します。卵は、何かが生じる前の準備のための部屋という役割を果たしているため、誕生や生まれ変わり、そして創造という観念の象徴として用いられます。そのため卵は、錬金術の象徴の発展に深く関連しています。
上記のサイトを見てもらえれば分かる(?)
まあとにかく卵とは錬金術に非常に密接に関わるアイテムなのでガッチャードでもこの重要ポジションに置かれたということだ。
小難しい話は一回置いといて本当にシンプルな感想をひとつ。
真っ直ぐ夢に向かって何度失敗しようといつか必ずガッチャ!するって宝太郎の決意はうるっと来た。
もうおじさんなんでね。夢を決して捨てない曲げない諦めない若者に泣いちゃう年齢なんだ俺ぁ。
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錬金アカデミーの仲間達
最後に宝太郎達以外のドラマ部分について。
今回も相変わらず不撓不屈の意志でギギスト、ファンタスティックマルガムに挑むスパナ。最近はすっかり床に転がってることが多くなったがそれでも「弱い」とか「不遇」って感想が出ないのは負けようと自分のやるべき事をしているからだろう。こういうキャラは頼りになる。
スパナの中の黒い炎はギギストに由来するものだそうだがこの2人に一体どういう関係が?
ここ最近の流れなら3号ライダーポジションも終盤で強化形態を貰えるはずなのでこのギギストと同質の黒い炎を持つことが仮面ライダーヴァルバラドの強化フラグになると思われる。
宝太郎を失い、全ては自分のせいとすっかり心折れてしまったりんねを叱咤する蓮華姐さんの件は女の子コンビの絡みもこれまでそこそこ描いて来たおかげで違和感は無かったがりんねが立ち上がるまでがちょっとあっさり過ぎ?この辺も尺の都合で致し方ないか。
レインボーガッチャードの活躍を終始言葉を発さず見ているりんね、そしてその眼差しの優しさはなんかこう、色々と察する。アオハルしとるがな。ええがなええがな。
小声で「凄いよ宝太郎…」って言ってる錆丸先輩のサブヒロイン感よ。
そして大人としてこれからも若者達を導いていこうと決意するミナトと鏡花をワンカット入れる判断もいいぞ。
相変わらず細かかろうと各キャラの描写を決して忘れない。「いらない子」を出さないという強い気持ちを感じる脚本だ。
次回
ついにケミーを99体までガッチャした錬金アカデミー。
最後のケミー「パクラプター」と「オジーラカンス」をガッチャするべく動き出すももちろん来たぞ我らが理解マンギギスト!
全てのケミーが揃う時、ニジゴンの真の力が覚醒する!
てか、あと10話くらいあるのに揃っちゃうの絶対一悶着あるやつじゃん!
それではまた
次回 ガッチャ完了!クライマックス101【仮面ライダーガッチャード39話】感想
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