前回 思い出がヒリヒリ【仮面ライダーガヴ第5話】感想 闇菓子クソ親父!
子供の頃内田君に貰ったGAVAで苦いチョコの美味さを知った男アメイジングRYOです
「ストレス社会に生きる貴方に」みたいなキャッチコピーのチョコをノンストレス小学生の私がバカスカ食べてました
今ギリギリで生きてるくせにさほどストレスを感じないのはあの頃のGAVAが効いてる可能性がある私がガヴ6話を語ります
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あらすじ
晴れてはぴぱれへの定住を決めたショウマは早速ゴチゾウ達を街に放ちグラニュート探しのパトロールを開始させる
一方、前回の戦いで仮面ライダーやグラニュートの確たる証拠を手に入れた絆斗はそれを報告しようとウキウキで事務所に戻るもそこに塩谷の姿はない
張り込んでいる筈の店にも行ってみるがそこにもやはり塩谷はいない
が、その時絆斗の目に飛び込んできたのは…
へし折られた塩谷のヒトプレス、その欠片であった…!
甘くない決意の先に…仮面ライダーヴァレン登場
今回のトピックはやはり2号ライダー 仮面ライダーヴァレンの初登場&初戦闘
変身に至るまでのドラマは次の項で語るとして純粋にバトルの話からして行こう
絆斗は塩谷に拾われる前は荒れており喧嘩も日常茶飯事だったことが判明。これにより多少はそういった「ごと」にも慣れていたようだが…
ろくに麻酔なしの生体改造手術の直後という極めて劣悪なコンディションで初めての戦いを迎える事になった
加えて武器は一般人が持つことはまず無い銃型のヴァレンバスター。もちろん絆斗も銃を撃ったことはもちろん持ったことすらないだろう
するとどうなるかというと…
基本、素手喧嘩(ステゴロ)で銃ぶっぱは殴るののついで
というバトルスタイルに必然的になる
銃ライダーの歴史は長く、その歴史の中で度々銃がメインなのに何故か殴りかかるライダーが登場していたのはファンならば知らぬものはいない。
(0M0)「ナニイッテンダーフザケルナー!」
メタ的に見れば遠くから撃ってるだけじゃ映えないので近接戦を交えた殺陣にせざるを得ないという事情がある訳だが今回のヴァレンはその
「なんでこいつ銃持ってんのに殴りかかるん?」
という疑問にロジカルに答えてみせたのだ
体調が悪いなんてもんじゃ無い、パワプロで言ったらアイコン紫の絶不調レベルだったヴァレンはヴァレンバスターを数発撃ってみたが照準がまるで定まらず憎きオタケにさっぱり当たらない。この撃ってみたけど当たらないってシーン入れるのもステゴロに切り替える説得力を持たせていてナイスな心配り
まともに動かない体を復讐心と気合いで無理矢理動かすような泥臭いファイトスタイルはスタイリッシュさなどなく、だからこその魅力があったと思う
藤田慧アクション監督はガヴのアクションはあえて手探り感を出すように意識していて、またスタイリッシュなバトルではなく獣同士の野生の戦いのような雰囲気にしたいと考えていると話しており今回のヴァレンの戦いもまたそういった意趣が多分に含まれていたと言えるだろう
クライマックスの足場のワイヤーをバスターで切ってずり落ちてきたオタケの腹部に渾身の連射を叩き込むシーンは類例のない画になっており今後活躍が増えようとヴァレンといえばコレ!と思い出すことになりそうだ
地形やその場にあるギミックを利用したアクションは『仮面ライダーギーツ』20話「乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!」などでも藤田監督が使った手法。これ好きなんだよ。
結局おもちゃを売る為に露骨に販促しまくるより、おもちゃを使ってかっこいい1シーンを撮る方が遥かに購買意欲を刺激されると思うんだよね
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戦慄のマッド酸賀とカカオ100%な絆斗
次に絆斗が変身に至るまでの物語について
前回ラストで塩谷がオタケに捕まり
「塩谷さんやばい!?」「なんやかんや生きるでしょ?」「いやいや一回助かるが来週やられちゃうパターンだろ」
など色んな読みが出ただろうが香村脚本はやはり甘くなかった
もはやヒトプレスにされるシーンも、真っ二つに砕かれるシーンもなく全て事後。もう終わっているという容赦の無さ。
スパイスにされたとかじゃなく真っ直ぐ殺されてるのも無情過ぎる。
塩谷の出番は絆斗の回想だけだったが回想だけでも、そしてここに来るまでの5話だけでも絆斗にとって塩谷がいかに大事な人物であるかは十分に描いてきたので見てるこっちも喪失感ばっちり。
母を奪われ、育ててくれた祖母は亡くなり、生き方を教えてくれた師匠まで失くした絆斗はついに変身の為の改造手術を受ける決意を固める。
チョコの仮面ライダーなのが皮肉なんじゃないかと思うほど苦い要素しかないなこの2号ライダー
「眩しくて戻れない瞬間 もう誰にも奪わせない」
OP『Got Boost?』の歌詞だがそれがばっちりハマるキャラになってしまった。
ヴァレンの変身時エフェクトで面白いのは装甲となる板チョコが銀紙に包まれておりそれを破いて姿を現すシーン。また変身音声やシステム音が全て機械的な音声なのも基本ゴチゾウが喋る感じのガヴとは対照的
そして絆斗のおやっさん枠(?)の酸賀だが…
この人相当なマッド野郎。改造手術だっていってんのに設備もろくにないから局所麻酔で済ませて腹開くってまだ寝てる間にちゃんと改造してくれるショッカーのがちゃんとしてるぞ!
何より酸賀って少なくとも今のところ絆斗に対して愛情みたいなもんを感じないのよね
グラニュート退治ってのが最大の目的でその為に使えるものを使っているに過ぎず、絆斗の復讐心を利用しているだけ。実験台にして絆斗が死ぬならそれはそれでサンプル取れたしいいやくらいに思ってそうな軽薄な雰囲気が出まくっている。
絆斗の体内に組み込んだグラニュートの体液精製器官とやらも出所不明だし。グラニュートを解剖して手に入れたならどうやってグラニュートを鹵獲したのかも分からない。酸賀の過去に関しては今後の掘り下げに期待だ。
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天然?策士?ショウマの新生活
最後に主人公ショウマについて
苦さ100%だった絆斗に対して今回のショウマは住居も手に入れやるべきことも見つけバイトも頑張り比較的ずっと明るいままでいられた
それでも誤解で男に掴み掛かられたりしたけどまああの程度は今更ね?
ショウマは世間知らずでそれに由来する天然が入ったとぼけた面と、厳しい環境で生きてきたことを伺わせるシビアな面や勘の鋭さなどが同居するキャラクター。今回はそんなショウマの秘めた強さに注目したい
自分の居場所が見つかったショウマはまずゴチゾウ達を街に放ちパトロールさせグラニュートの情報を逐一リサーチ。それでいて本人はバッチリはぴぱれのバイトとして幸果の手伝いをする要領の良さ
更に内心あまり快くは思っていないであろうデンテをお菓子で懐柔し、協力を取り付け今後何かあったら自分の体を自分以上に知っているデンテに助けてもらう土台も作ってみせた。
デンテも言っていた通り非常に強か。自分の足場が固まった今何をすべきかしっかり考え実行する様は有能そのもので毎回アバンで行き倒れていた男とは思えない。
オタケとの戦闘ではドジを踏んだがまあアレは相性が悪かった。というか「俺を使え!」してきたキッキングミゴチゾウ君の罪では…?
まあ多分昇天したから許してあげよう!
ちなみに必殺技が失敗した後「もしかして…なめこ?」とショウマが言っていたがこれは4話の仲村夫妻の家でご馳走になった味噌汁になめこが入っていたのをショウマが覚えていたという小ネタなんだとか
確かに味噌汁のなめこを掴み辛そうにするシーンがあるのよね。こ、細かい!
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次回
ショウマと幸果が次にお手伝いするのは画家?
邂逅するガヴとヴァレン!
そして登場!仮面ライダーガヴ チョコダンフォーム!
それではまた
次回 仮面の下はどんな味【仮面ライダーガヴ第7話】感想 アンジャる2人
余談
話すとこが無かったのでここで
オタケ役の西野純一郎さん凄い良かったな
声もいいし仕草や表情もめちゃくちゃキャラ立ってたし
ただあんな公衆の面前でマジックに見せかけるとはいえ人間をヒトプレスにするのはリスキー過ぎる…
あの彼女消した後どうするつもりだったん…?
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