司法にはかくあるべし【デアデビル:ボーン・アゲイン】4話 感想 「許し」を知らぬ男

MARVEL

前回 手の中の空虚【デアデビル:ボーン・アゲイン 3話】感想 コキーの歌をもう一度

生弁護士見たことない男 アメイジングRYOです。

意外と一度も見ないまま一生を終える人が多かったりするんだろうか。

せめてこたけ正義感にぐらいは会ってみたいね

あの男が登場!の第4話を語りましょう

あらすじ

マットの活躍で無罪放免となったのも束の間、何者かによってホワイトタイガー/ヘクター・アヤラは至近距離から頭を撃たれて殺害されてしまった。

ヘクターの姪であるアンジェラ・デル・トロの悲しみと訴えに寄り添いながらマットはやはりこの街にはデアデビルの力が必要なのではと悩む。

一方、市長としての成果を焦るフィスクだったがまさかのスキャンダルによって計画に暗雲が立ち込め出す。更にはヴァネッサとのカウンセリングで彼女の「裏切り」を直視することに。

もう一つの顔を封印した筈の2人だったが果たして…


パニッシャー/フランク・キャッスル登場!

転載:https://www.youtube.com/watch?v=7xALolZzhSM

今回も引き続きバトル無しの回。主にマットフィスクが表の顔だけで出来ることの限界や縛りを感じ始めデアデビル、そしてキングピンの顔の誘惑に心を支配され出すというのが大筋だ。

特筆したいのは悪人必殺のダークヒーロー パニッシャー/フランク・キャッスルの登場。

残念ながらネトフリ版の『デアデビル』はS1しかみていないのでネトフリパニッシャーに対して私は大きな思い入れはないのだが、個人的には結構好きなヒーローなのでワクワク。

何回も実写化されてるし割と知ってる人も多そうよね。『ウォー・ゾーン』とかグロいけどテーマ性やパニッシャーってキャラクターがどういう男なのかよく分かって好き。

前回も触れたが今作の警察の中には一部パニッシャーのシンパが混じっておりコイツらは警察という立場にありながら法を無視して犯罪者に独断の私刑を与える。それだけならパニッシャーと同じって話でいい(良くない)んだが…

シンパとパニッシャーとの違いはその判断基準がブレブレであるところ。パニッシャーは悪党は絶対◯すが、逆に悪党じゃなきゃ手を出さないヒーローとしてのある種誠実な一面がありハッキリとボーダーラインがあって分かりやすい。

しかしシンパ達は(自分達で決めた)悪党に加担する者や自分達の私刑を邪魔する者にも容赦なく引き金を引き、時に警察という立場さえ利用し制圧する。

こんな余裕でアウトのはみ出し者の癖に都合の良い時だけ正義の警察の皮を被るような連中をフランクはどう思っているのか、というのか前から気になっていた部分。特にフランクは警察に対してはリスペクトある方だし。

ただまあこのあたりに関しては意外とフランクの意見はドライでね。ネトフリ版はそんな感じなのか。

同じヒーローでありながら見ているものや考え方が違う2人は今回も激しく口論するが一方で、デアデビルを捨てたことや愛するものを失った痛みと罪悪感に蝕まれるマットが胸のうちの全てをさらけ出せるのはフランクだけという複雑な関係性がいいのよ。

ぶっきらぼうでマットと仲良くしようなんて気はこれっぱかしも無いがそれでも今のマットが何を感じているのかを分かっているからこそ、めちゃくちゃ乱暴にだが寄り添ってあげるフランクも見どころ。フランクがなぜ悪党の必殺に拘るのかというのがよく分かる台詞もありパニッシャー知らない人でも今回だけでフランクを好きになれると思う。

めちゃくちゃ言い合っていたのにフォギーの人間性を誇るマットの言葉に対しては何も言わないとこも好き。

バトルシーンは無いし登場時間は5分かそこらだが、愛すべき善人、守られるべき善人の為に悪党を決して生かしてはおかないというパニッシャーの魅力を多分に感じられるシーンになっていた。

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マットとフィスクの苦悩

転載:https://www.youtube.com/watch?v=7xALolZzhSM

前項で書いた通り今回はマットは再びデアデビルの仮面をつけるべきかと悩み、フィスクは良き市長という仮面を外しかつての自分に戻ってしまいそうな瞬間に襲われる。

はやい話が2人揃って胃が痛い回。

マットは救った筈のヘクターの死を目の当たりにし、アンジェラの悲しみと警察を憎む思いを受け止め、違法な捜査をしているパウエル巡査の存在に気付いていながら今の立場や真っ当な手段では手を下せないことに苦しむ。

そんな状態で新たな仕事に取り掛かるも次に弁護をしないといけないのはヘクターのように人間的に素晴らしい助けてあげたいと思える人ではなくポップコーンを盗んだ狡い男 リロイ・ブラッドフォード

これまで何度も盗みを働き逮捕されているのに悪びれもせずに開き直ってマットには「自分を保護観察にしろ」の一点張りという相当に態度の悪いやつで、生活保護受給者だが盗みをしたせいで打ち切られまた盗みを…という負のループにハマってしまっているなど同情すべき面はあれどとにかくどうしようもない人間性。

心がヘロヘロなのにこんなもんの相手させられてるマットがすごく不憫になるのよね。

しかしマットは交渉でこんな酷いやつにも最良の情状酌量を勝ち取ろうと頑張るのでかっこいい。しかもめちゃくちゃスマートに決めるので最高にクール。リロイの言うことも飲み込み、司法のおかしな点に苦悩するシーンも素敵だ。

一方、フィスクはレッド・フック(NYの港町)の建て直しという大規模な改革を実行しようとするがその前に立ち塞がる山ほどの調査、遅々として進まないまどろっこしいお役所仕事にイライラしっぱなし。

市長という立場上色んなところに顔を出さなきゃいけないのだが今回笑えたのは挨拶に学校に出向くシーン。

子供達の歓迎の合唱を聞かされるんだがフィスクが終始「(なんの時間だ…これ)」みたいな顔をしてんのよね。

もうサッサとデカい仕事して市民にアピールしたいのにやりたいことやらせて貰えないわ、謎歌聞かされるわでなんでも言えば部下が即実行してきたキングピン時代には味わったことのないルールによる縛りにガチガチに絡め取られているフィスクも今回の見どころ。

転載:https://www.youtube.com/watch?v=7xALolZzhSM

これまでの感想では触れてこなかったが、フィスクの部下で熱烈な支持者であるダニエルにも軽く触れておこう。

純粋にフィスクのことが好きで若者らしい視点や考え方をフィスクにも気に入られている男なのだが、とにかくずーっとなんかやらかしそうで怖いのよね…。

若造らしい思慮の足りない行動がいつフィスクの地雷踏むか分からなくて見ていてハラハラするんだが今回ついに…!

また妻ヴァネッサの裏切り。つまりは浮気という事実に直面するのだがこれまたフィスクをキリキリと追い詰め彼が市長になる為に取り繕った仮面にヒビを入れていく。

そして浮気ということは相手がいるわけで…

ここから先は是非本編をご覧ください。

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次回

書いてないけどヤバそうなヴィランも登場し次回くらいにはまたバトル見れそうか!?

次回は5&6話の一気配信!

27(木)にアップ予定です!

みんなも観よう『デアデビル:ボーン・アゲイン』

それではまた

じか 【デアデビル:ボーン・アゲイン5&6話】感想 スカッと!からのズッシリ…

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