酸いも甘いも焦がすほど【仮面ライダーガヴ 第27話】感想 焼き上がる好奇心

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前回 怒りのぷっつんプリン【仮面ライダーガヴ 第26話】感想 この引きで駅伝!?

酸っぱいものも割と好きな男 アメイジングRYOです。

梅よろしとかよく飲んでた。

…知ってるかな。梅よろし

スッパイマンと梅干しは苦手です。

浅沼晋太郎劇場にようこそ!な27話を語っていきましょう

あらすじ

チョコルドの副作用に苦しみ再び酸賀の研究室を訪れた絆斗はそこで酸賀「お父さん」「ご主人様」と呼ぶダークショウマ達を目撃してしまう。

激しく動揺した絆斗酸賀の手を振り払い研究室を後にするも一向に良くならない痛みから気絶。

偶然通りかかったショウマ達絆斗を保護したがどうすればいいか分からずやむを得ずデンテのもとに連れて行くことに。

絆斗酸賀との間に何かあったのだと察したショウマは研究室に出向くが…


仮面ライダーベイクと悪魔のプレゼンテーション

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/27/

また浅沼晋太郎が銃で変身してる…

ということでとにかく酸賀無双、浅沼晋太郎劇場でいつにもましてダークだった今回。

先週の『GRADUATIONS』とかでヘラヘラ笑って鈍っていたとこにこの展開は中々重いパンチで効くね〜。

まあまずは酸賀の変身した仮面ライダーベイクとバトル周りについて書いて行きたい。

今回のバトルはショウマを倒すためではなく、酸賀が自分の作ったシステムがショウマを超えるだけの力があることを絆斗に披露する為のプレゼンであるというのが特筆すべき変わった点。

最強の生物を生み出したいけどそれは自分がなりたいってことじゃなく研究者として生み出すってのが大事なんだろうな。自分の体を「おっさん」って言ったり自分じゃ最強生物の条件に当てはまらないってことなんだろうか。

にも関わらず安全性が担保されたからといって自分にグラニュート器官ぶち込むのはイカれてるけど。自分も他人も自分の目的の為の尊い実験台としか考えてないんだろうか。

前にニエルブから貰った2個目の臓器は幸果さんが入れられちゃう…なんて嫌な予想も見かけたが、これで臓器は綺麗さっぱり無くなったぞやったぜ!!

ヴァレンバスターを改良したというベイクマグナムは形状が『キョウリュウジャー』ガブリボルバーっぽい(とくに閉じた形が)。ヴァレンバスターのリデコ品であることに「作ったやつが同じだから」という理由付けをしているのがおもちゃの事情を感じさせないポイントでナイス。

「なんだっけ。えーっ…あっそうだ。“変身”」

仮面ライダーにとって大事な言葉であるはず「変身」になんら思い入れなどなく、形だけ済ましたような適当な変身コールは浅沼さんの発案なんだとか。酸賀というキャラクターの解像度が高い。

変身エフェクトはベイクの名の通りオーブンでお菓子が焼き上がるようなイメージ。クッキーってお菓子じゃかなりメジャーなのにフォームがないなーと思ってはいたのよね。ビスケットフォームとかもそのうち出そう。

バトルシーンでは同じく銃を使うヴァレンに比べてもベイクは射撃に重きを置くスタイルで、技術者らしく装備をフルに活かす戦い方。自分自身でもその性能を確かめながら、飄々とした軽快で軽薄な軽口を叩きつつガヴを圧倒。アクションを演じる北村さんと声を演じる浅沼さんの調和が取れてる感じ。

「せこいよ」でスマートに足を打ち抜くシーンとかかっこいい。

「志が低いなあ」の声超セクシーで好き。

また浅沼さん北村さんは共に左利きなんだとか。なんでベイクマグナムをずっと左手で持ってんのよね。こういうところにも気を遣って変身前と後、その2人で1人のキャラクターを作って行くんだなあ。

世の中どうしても右利き前提でものもシステムも作られていて、それは仮面ライダーのおもちゃでも同じこと。サウスポーのちびっ子っておもちゃ使ったごっこ遊びとか難しいのかななんて思う時もあるが、銃型のアイテムなら利き腕関係ないし(敵とはいえ)劇中実際に左利きのキャラクター出てきたら嬉しいんじゃないかなと思う。

今回はガヴが体調不良+倒していいか分からなかったので様子見のポッピングミだったから実際ベイクがどこまで強いのかは分からなかったが、次週はケーキングとも交戦する様子。ベイクの強さは次週からが本領だろう。

ちなみにベイクが変身に使用しているのがチョコクッキーを食べて生まれたブレイククッキーゴチゾウで、ベイクの胸部「ブレイクハーチェスト」と顔部の「ブレイクッキーロースト」には体への負荷を一定度コントロールする役割があるらしい。

前回酸賀チョコルドの負荷に苦しむ絆斗を見た後新たなパワーアップを考える中で「絆斗君に合わせるならチョコ関係かな〜」と発しており、おそらくそれでダークショウマにチョコクッキーを食べさせてブレイククッキーゴチゾウを生み出させたと思われる。

そしてチョコルドの過負荷を知り、上記パーツに体への負荷をある程度軽減させる機能も搭載している。これらの要素はベイク絆斗の為に作った装備であるという根拠になると思う。

倫理観は終わってるけど技術者としてより良いものを作るって気持ちはちゃんとあるんだなこの人。

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ハンティいじめ極まる…!ドラマ部分でも酸賀大暴れ!

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/27/

続いてドラマパートの酸賀無双に目を向けていこう。

まず最初っから飛ばしてたね。褒めてもらおうとアピールしてくるダークショウマ達を前に笑顔で接していたのに「お父さん」と言われた途端

「おいおい…俺はお前達のお父さんじゃない。」

と声色を変えて威圧するように突き放すシーンは流石は声優 浅沼晋太郎。声だけで酸賀ダークショウマ達の関係、距離感を一撃で分からせてくる。

基本一貫してダークショウマには厳しめなんだよな。創造主なので「ご主人様」と呼ばせはするが、親子とか家族じゃないのでそういう呼ばれ方をするのは嫌ということか。

家族に恵まれないのはオリジナルのショウマも同じだがダークダークで大変だ…。ショウマにとってのミチルみたいな人がいないし、ただ使い潰されて行く命という意味ではオリジナルより不憫かも。

ショウマ絆斗が家族に対していろんな思いがあるのに対し、酸賀はそういった関係を軽視しているようで対になっていそうな部分か。

元々信用ならない胡散臭さMAXの男だったがダークショウマの件も明るみになり真の顔を見せるのかと思いきやそんなことはなく、バレたならバレたで何ら変わらず普通に接してきて、そして何の躊躇いもなくラインを超えてくる様が裏の顔がバレた途端豹変する悪党とはまた違った恐ろしさがある。

取り繕うことはせず悪びれもせず着のみ着のままでイカれているという狂人。しかしながらそんな酸賀が今回珍しく感情を見せるシーンが。

それは絆斗が自分の前から去った後の

「ああっ…!今さら怖気付いちゃって…。」

のとこ。頭を掻きむしり声色からも苛立ちを感じた。

今、絆斗にいなくなられると自分の目的が達成出来ないという焦りからくるものだろうがそれならもう少し嘘ついたり、取り繕ったりすりゃいいのにそりゃあんな剥き出しのままで行ったら拒絶もされるだろって思うんだがここも思えばサイコパスっぽい。

相手の気持ちがわからないが故に嘘をつく必要性がないと判断してしまった。取り繕わず、嘘を言わないのはひょっとしたらそれが出来るほど共感性がないからなのかも知れない。

そこからはショウマを人質にしたりやりたい放題だがやはり特筆したいのは、塩谷さん◯しの真相。その全ては酸賀ニエルブの策謀だったということだ。

確かに振り返ってみると塩谷さんが殺された理由ってよく分かってなかったんだよな。グラニュートを知りすぎたからとか、調べようとしたからとかなのかなと思っていたけどよく考えるとそんなに塩谷さんってグラニュートのこと知らないし、調べていたのは違法賭博の疑惑のある店であってグラニュート関係ないし。

そもそも調べていたやつを◯すなら絆斗を直接狙うべきだし、グラニュートって結構アクティブに仕事してるから度々SNSでグラニュートのこと話題になっていて知っているものを全員◯すなんて土台無理だし。

塩谷さんヒトプレスにした後へし折って片割れを現場に放置したのも警告なんかじゃなく「グラニュートがやったんだよ〜」ってのを絆斗に伝える為だったと考えればスッキリする。

真相を知り愕然とした2人に酸賀がかけた言葉は

「なんかごめんね」

なんかじゃねーだろ!明確に謝るべきことがあるのになんとなく雰囲気で謝ってるのがイカれてるぞコイツ!

更に過去には8人以上の人間を実験台にして犠牲にしていると判明。単独でクローン人間作れたのも、ヴァレンバスターを開発出来たのも20年以上の研究と数多の犠牲の上に成り立つ成果だったのだ。

ショウマ達グラニュートを倒すのはグラニュートだからではなく自分達の快楽の為に人々を食い物にする悪党を見過ごせないから、多くの人を救いたいが為。断じてグラニュートだから倒すんじゃない。

倒す倒さないの判断基準がその者の行いに起因するのであれば、もはや酸賀を倒さない理由はない。酸賀闇菓子中毒のグラニュートに違いなどないからだ。

グラニュートの器官とか持ってる辺りニエルブと共謀してグラニュートの犠牲者も平気で出してそうだしやはり両種族にとってこのマッドサイエンティスト共は倒さなければいけない!

実験台になってくれた人達には感謝していると言いながら具体的に何人いたかを覚えていないなどその実なんとも思っていないのが丸わかりで嫌悪感マシマシ。

もはやジュランおじさんの影はない。イケおじってことくらいだな。

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/28/

ところで気になったのは酸賀が眺めていたパソコンのモニター。ビターガヴ絆斗のデータの他にもう一つ「K」と名付けられた赤ん坊のデータが…!

この「K」がなんなのかは分からない。生み出そうとしている最強生物のことなのか、それとも特定の誰かのことなのか。一応酸賀は下の名前が研造だけど果たして。

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次回

最悪の裏切りを前に絆斗は…!

ショウマと絆を取り戻し仮面ライダーベイクを倒せるか!?

仮面ライダーヴァレン フラッペカスタム登場!

それではまた

次回 絆のチョコフラッペ!【仮面ライダーガヴ 第28話】感想 眩しくて戻れない瞬間

余談

はぴぱれがサラッと夜逃げ手伝ってるの何気にだいぶ攻めてるよな。酸賀のインパクト凄くて忘れるけど。

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