前回 司法にはかくあるべし【デアデビル:ボーン・アゲイン】4話 感想 「許し」を知らぬ男
筋トレをしない男 アメイジングRYOです。
力に憧れがない訳じゃないけど最近みんなやってるからなんとなく俺はやらないという意味のない同調圧力への反抗ですね。
流行りに乗らないっていい事ひとつも無いからね実は。
今回は5と6話同時配信だったので両方書いていきますよ!
【5話 マスクの力】あらすじ
事務所の事業拡大の為に融資をしてもらおうとニューヨーク相互銀行を訪れたマット。
そこで出会った支店長補佐のユスフ・カーンと仲良くなるも融資の条件を満たしていないということで結局は目的を達せず銀行を後にすることに。
しかしマットの足は止まる。
その超人的な聴力が先程までいた銀行に強盗が押し入ったことを知らせたのだ。
何も知らずに入って来た客を装い人質の1人にされながらも再び銀行に戻って来たマット。
20人以上の人質を無事解放するべく素顔のままの戦いが始まる!
スカッと見れる単発回!

まずは第5話から。
この回個人的にかなり気に入っている。
というのも今回はどシリアス&ダークでめっちゃ面白いけど見終わった後ちょっと疲れる本作において珍しく後味よく快活で分かりやすいヒーロー作品らしい単発回になっているからだ。
デアデビルにこそならないがマットはその鋭敏な感覚をフルに活かして事態を収束させようと動くし強盗に怯える人々と談笑したりしてその心をヒーローらしく支える姿がかっこいい。強盗をやっつけるアクションシーンはスタイリッシュて感じじゃなくやはり「暴力!」って感じだがそれが今作の味だからね。
そういう意味じゃヒーローものってより普通にアクション映画みたいな感じだったかな。
「強盗事件に巻き込まれた主人公がその力を使って窮地を脱する」という分かりやすいストーリーに、物語全体の縦軸に関わる感じの話じゃないサブイベント的なエピソードで観やすい。
特に今回オチが最高にクールでお洒落なので注目して欲しい。
毎回毎回ラストシーンがクリフハンガーで次回が気になるのもいいんだけど今回みたいに完全にこの話はこれで終わり!って分かるハッピーエンドもやっぱり大好きなんだぼかあ。
今回のトピックの一つはあらすじでも書いた通りユスフの登場だ。
ユスフ・カーンはミズ・マーベル/カマラ・カーンの父でありドラマ『ミズ・マーベル』や映画『マーベルズ』にも登場しているキャラクター。
宇宙を揺るがす戦いに巻き込まれようと常に心配するのは宇宙や自分の身より娘の身。どこまで行っても庶民的で、どこか惚けているがでも暖かいカーン家の家長は超ダークな今作においても変わらずその存在感を放っている。事件をなんとかしようとマットとタッグを組む姿も新鮮だし、今回があまり重たく感じなかった要因の一翼はユスフにあると言ってもいいだろう。
マットが融資を断られた件を事務所に報告する際に「(ダメだったけどユスフは)感じのいい人だったよ」と話すシーンは地味にお気に入り。
前述したが今回マットの超感覚を活かす場面も多くデアデビルというヒーローの魅力を多分に感じられる回にもなっている。強盗犯のヒソヒソ話を聞いて動き方を考えたり、外にいる警察のやり取りを聞いて中にいながら警察をサポートしたり、果ては銀行の巨大な金庫のダイヤルを回しながら音の変化で正解の暗証番号にたどり着いたり無双状態。
総じて気軽にかっこいいマットをたっぷり感じられ、前後のつながりも気にせず楽しめる回でめちゃくちゃ満足度高しな良回だった!
…あと今回フィスクが一切出てこないのよね。安心して見れた理由の6割くらいはこれが理由な気がする。
【6話 過剰な力】あらすじ
街に増え続けるグラフィティアートを問題視したフィスクは即効これを消すように清掃部門に指示をしたがその代表のジョニーから驚きの報告を受けることになる。
ミューズと名乗るアーティストの描く絵が全て人間の血液で描かれていることが分かったのだ。
壁画一つにつき5人。作品の数は12。
ゆうに60人以上の人間がミューズの作品の為に犠牲になっていたと判明しフィスクはこのシリアルキラーを捕まえるべく特別なチームを編成する。
一方、マットはヘクターの姪であるアンジェラからヘクターのやっていた調査を引き継いで欲しいと頼まれるも断ってしまう。そしてその行動はアンジェラを危機に晒す。
2人の男は今、もう一つの顔を呼び覚ます。
デアデビル、キングピン復活…!

のんびりしてた5話から一転、ここからはノンストップだぜ!と言わんばかりだった6話。
劇中度々描写されていたグラフィティアートは人間の血によって描かれていたと判明。描いていたのは画像のヴィラン ミューズ。
今のところスーパーパワーの類は見られないが人間を捕まえて血液を抜きそれで絵を描く異常者でビジュアルも見ての通りかなり不気味。しかも血を抜き終わった人間の目は潰してその血で目の下にラインを描く。はやい話が自分と同じ顔にして放置するというやることなすことヤバすぎるヴィランだ。
こいつを巡ってフィスク市長が動くのだがこれがまた話を加速させる。何故ならフィスクの用意した自警団摘発チームは警察内においてその過激なやり方から避けられ、遠ざけられている者達や或いはこれまでも登場していたパウエル巡査をはじめとしたパニッシャーシンパのイカれ警官をかき集めた愚連隊のような連中の集まりなのだ。
フィスクは彼らに特別な権限を与えミューズ打倒と一緒に自警団も一気に潰そうと企む。ミューズの出現を体良く利用して自分が1番したかったことに最短距離でワープしあり付くとは流石に悪知恵が働く。
しかし今回フィスクが警察内では敬遠されている者達を集め彼らに演説しその気にさせるシーンは人心掌握術に長けるフィスクらしいものになっていてお気に入り。
これがフィスクの恐ろしい所なんですよ。
また今回フィスクがほんの少しだけキングピンに戻る瞬間も観れる。それは前回も書いたがヴァネッサの浮気の件でなのだがこのシーンも必見。
「私のものだ!」って叫びにフィスクというキャラクターが詰まってると思う。
全体的にフィスクのターンが多めでその分5話と逆にドラマがどっしり重かった印象だ。市長、旦那、キングピン…色んなフィスクを観れる回でもある。
ちなみにフィスクの政治資金パーティーの場面で多くのセレブの中に『ホークアイ』に登場したソーズマン/ジャック・デュケインも混じって登場。いいキャラだったよなこのおっちゃん。好きよ。
自分自身も自警団活動をしているからなのかフィスクに圧をかける場面も。速水奨vs玄田哲章だぜ。トランスフォーマーじゃん。
ソーズマンには是非フィスクにひとほわあああああ!吹かせてやって欲しい。
一方マット関連で書くとやはり最大のトピックはデアデビルの復活だろう。vsミューズのアクションシーンはめちゃくちゃかっこいい。ミューズの前に初めて現れるシーンの「得体の知れない怪異」感がまた良い。
得意のワイヤー仕込みスティックを武器に立ち回るがワイヤーがとにかく映える。超かっこいい。1話ぶりのマットではないデアデビルのアクションなのもあって「おお!」ってならざるを得ない。
デアデビルが蘇り、フィスクは自警団摘発を開始、そしてデアデビルにとってもフィスクにとっても排除したいミューズの登場で話は三つ巴になり更に過激に、更に面白くなりそうだ。
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次回
7話の更新はやはり3(木)にしたいが生活リズムが変わる関係でどうなるか分かりません!待っててね!
何度も書くがめちゃくちゃ面白いんでおすすめよ!
みんなも観よう『デアデビル:ボーン・アゲイン』!
それではまた