手の中の空虚【デアデビル:ボーン・アゲイン 3話】感想 コキーの歌をもう一度

MARVEL

前回 【デアデビル:ボーン・アゲイン 1&2話】感想 敵はN・Y

僕はゆうちょ銀行の口座を持っているがお金がないから一銭も預けてないんだ。

これが本当の空虚銀行

アメイジングRYOです

超面白いMCUドラマの第三話を語って行きましょう!

ちなみにゆうちょ銀行の口座は持ってません!

あらすじ

警察官殺しの罪で逮捕されたヘクターの裁判が始まった。

警察側が排除しようとしていたヘクターに助けられた青年 ニッキー・トーレスマットの仲間達が救出し無事証言台に連れてくることが出来たがニッキーは証人尋問で思いもよらぬ行動に出る。

窮地に立たされたマットは起死回生のあまりに危険な一手を打つ

果たしてこの裁判の行方は…

普通に法廷ドラマ!だけどもすっげー面白い!

転載:https://m.youtube.com/watch?v=9ysaQ1y7lgs

今回は終始デアデビルになることはなく、かと言って2話のようにマットが生身で戦うようなバトルシーンも皆無。

警官殺しで捕まったヘクターをめぐる法廷バトルに終始する完全なるリーガルサスペンスものだった。

仮にもMCUのドラマがそんなことでいいのか!?

…いいんだ!

何故ならめちゃくちゃ面白いから!

ヘクターは実はホワイトタイガーと名乗るヒーローであり、毎晩地元を守るためにコスチュームを着てパトロールし困っている人を助け、悪党をスーパーパワーで蹴散らし、時に警察にも協力する。

自分が傷つこうと善をなすことは正しいことだと信じ自らの身を顧みずに戦ってきたというまさにヒーローの理想といえる人物。

そんなヒーローがある日警官を殺してしまったというところから始まり、NY警察に潜む〝歪み〟がヘクターを、そして彼を弁護するマットを追い詰めていくストーリーは見応えあるしコスチュームヒーローがほとんど出てこないことにもアクションがないことにも何の不満もない。

超人が普通に存在するMCU世界でリーガルスリラーが展開されるという作風は『シーハルク:ザ・アトーニー』を思い出すが、あちらよりも更にキチッと法廷ものをやれている感じというか。個人的に『ザ・アトーニー』は真面目に超人リーガルスリラーやってる時の感じが普通に面白いと思っていたのであの路線の新作が観れたのは素直に嬉しい。

…ほんとなんで最後はあんなことになったんだろうなあの作品。

個人的に最大の見どころは終盤の最終弁論。

裁判が続きいよいよ判決が決まる前のマットヘクターが悪人ではなく善人でヒーロー、そして警官殺しをするような人物ではないと陪審員に訴えるシーンはかなりグッと来た。稚拙なことを書くようだが…

べんごしさんってかっこいー!

ってなったね。

「彼はヒーローです。」で締めるのが超いいのよ。

ちなみにホワイトタイガーに助けられたという調書をした人の中にモラレスという名前が。もちろんこれは映画『スパイダーバース』でお馴染みのスパイダーマン/マイルズ・モラレス

…のお父さんのことだね多分。あの人警察だし。

やっぱりMCU世界にもマイルズがいる?

話をマットに戻して。

しかしながら。かっこいいだけではなくマットのアレな部分をバッチリ感じられるシーンもある。これはこれで見ものなんだが。

簡単に言うと「自分が言い出した取り決めを守るよう2人に約束させたのに速攻自分でその取り決めを反故にする」というもの。

裁判に勝つために、ヘクターを助けるための行為なんだがなんか…綺麗事じゃやってらんないのかも知んないけどさ。

しかしながらこの行為が今回の最悪のラストにも繋がって来てしまうので果たしてマットのやったことは正しかったのか否か。見た人によってきっと感想が変わることだろう。

というか今作は絶対的な善を行っているキャラってのがいないのよね。デアデビルであるマットも、ホワイトタイガーであるヘクターも例外ではなくアレなことをしてしまっている。分かりやすい正義のシンボルがいないからこそ複雑でダークなドラマが展開出来るというか。

マスクをつけての自警団活動、ヒーロー活動は善行と言えるのか。今作はそういった部分にもメスを入れている感じだ。

それと今回は前述したが最悪な終わり方をしておりめちゃくちゃ続きが気になるし、起きた事態の衝撃度に対して割とサクッと進むからその呆気なさに思わず声が出た。

クレジットのバックで流れるBGMもヘクターが序盤でマットに話した故郷の件を覚えているとよりどんより出来るのでおすすめだ。

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警察の〝歪み〟とフィスクの謀略

転載:https://m.youtube.com/watch?v=9ysaQ1y7lgs

MARVEL世界の民といえば

・これまで助けられて来たヒーローでもそいつがやらかしたら後ろ指差して猛烈バッシング

レンガ標準装備(ヒーローに投げる用)

・すぐヴィランに騙される

ミュータントには何をしてもいいと思ってる差別主義者だらけ

・息をするように起きる強盗

とまあ民度終わり散らかしていることで有名だが、今作では警察も終わってる。

もう終わりだよこの街(せかい)…

前はフィスクの息のかかった警察が内部に数名いたことで組織を腐らせていたが、今作のフィスクは(一応)形の上ではそういった裏の世界の手を使うことをしていない。

しかしそんなのNY警察には関係ない!

フィスクがいないなら自主的に腐るだけだ!

ってんで腐った警察が2話からガンガン登場。

この腐ることに対しての向上心が凄いポリ公ども、上記画像のように体のどこかにタトゥーを入れているのだがこのマークってさ…

まあみなまでは言わないが、このタトゥーを入れた警察達は裁判でヘクターを有罪に追い込むために証人を暗殺しようとしたり、その証人を逃したマットを殺そうとしたりとやりたい放題。

フィスクが操ってるならフィスクを倒せば良いんだが、こいつらどうもそうじゃないんで質の悪さはそれ以上だな。誰を倒せばいいとかじゃ無さそう。

一方そのフィスクは市長という立場を使い自分に注目する記者を利用し自警団排斥を加速度的に進めようとしている。

「我がNYは、ヴァネッサが操るギャングキングピンの椅子を狙うギャング、自警団をぶっ潰そうとするフィスク、なんか勝手にイカれた警察の4つに別れて混沌を極めていた」コノーママー

今作における悪の根って一本じゃないから真に倒すべき敵みたいなのがまだ見えてこないんだよね。ラスボスはまあフィスクなんだろうけど。

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次回

次回はまた4話単発配信なので木曜日にはアップ予定!

リーガルスリラーまで楽しめるヒーロー作品は『デアデビル:ボーン・アゲイン』(と『シーハルク:ザ・アトーニー』)だけ!

超面白いからおすすめよ!今すぐ入会!

それではまた

次回 司法にはかくあるべし【デアデビル:ボーン・アゲイン】4話 感想 「許し」を知らぬ男

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