芸術のための芸術【デアデビル:ボーン・アゲイン 7話】感想 シリアルキラーは珍しくない

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『映画ドラえもん のび太の絵世界物語がめちゃくちゃ良かったと伝えたい男 アメイジングRYOです。

私、かなりのドラえもん好きでもあるんだが、歴代でも相当良かったのでみんな観に行こうぜ!

真っ青なドラえもんとは打って変わって血みどろの7話を語っていきましょう。

あらすじ

再びマスクを被ったマットアンジェラミューズの手から救い出すことに成功するも当のミューズには逃げられてしまった。

デアデビル復活の報はすぐさまフィスクの耳にも入り怒りを胸にしながらも彼より早くミューズ逮捕に漕ぎ着けるべく刑事や特別部隊を動員する。

一方でマットの彼女で著名なメンタルカウンセラーのグレンのところに1人の患者がやって来る。

バスティアン・クーパー。この男の正体とは…


マットの彼女の呪い?

転載:https://www.youtube.com/watch?v=_5yR6UZjkyY

vsミューズ再び、そしてデアデビル復活をきっかけに各キャラクター達の人生に変化が生じ出した今回。

しかし今作のメインヴィランくらいの扱いになるのかと思っていたミューズとの決着やデアデビル復活直後などイベントがあった割に全体的に話としてはおとしめというか、後半のクライマックスの為の布石を置くことを重視していた感じがした。

ミューズはもろに中ボス、デアデビル復活展開の為に用意されたヴィランって感じがしたね。バックボーンもほどほどに語られるがあくまで一般シリアルキラーの域を出ないというか。

とはいえ「自警団いないとNYには平気でこれくらいのやつがのさばる」というのNYの危険度を伝えてくれる存在としては上出来だった。

さてバトルシーンの話題を。

ミューズのターゲットとなってしまったグレンを救うべくマットデアデビルとなりミューズと再び交戦。

トンネルの中から一転、今回は昼間のマンションの一室というシチュエーションで前回よりも全体的にアクションが見やすかったのがポイント。あとデアデビルって基本夜のヒーロー(昼間は弁護士の仕事してるからね)のイメージなので光の差す日中のデアデビルはちょっと新鮮。

前回ボコボコにされたことで対策に用意したのかデアデビルが乱入するとすぐさま銃を使うミューズだがそれをかわしてスティックで即反撃する一連の流れがかっこいい。昨日今日出てきたヴィランに対し長らく町の悪と闘い続けてきたヒーローの差を感じる場面だ。

やはりこいつには勝てないと判断しならばせめてグレンを…!と襲おうと背中を見せた瞬間スティックのワイヤーで背中を貫かれ派手に血が飛び散り真っ白なミューズのコスチュームがあっという間に血まみれになるシーンは今回のバトルのトロの部分だね。お気に入り。

そしてこの戦いの決着は意外なものだった。『デアデビル』S1を知っているとちょっとセルフオマージュというか重なる場面が思い浮かぶ筈なのでニヤリと出来るぞ。

復活そうそう一気に2人の人物から正体がバレそうになっている点も今後の展開に繋がって来そうな部分だ。

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フィスク夫婦の亀裂とあの男の増長

転載:https://m.youtube.com/watch?v=_5yR6UZjkyY

続いてフィスク周りの話題を。

こちらもやはり残すところ(多分)3話のクライマックスを盛り上げる為の「溜め」の回だった印象。

しかしデアデビル復活を知り信頼する部下のバックにその穏やかでない心中を語りかつて自分がデアデビルにどんな目に合わされたか、その怒りを顕にするシーンが印象的。

このシーンの台詞は大雑把且つ限りなくフィスクの主観の入った話ではあるもののドラマ『デアデビル』で何があったのかということを未視聴者にも簡単に説明するという意図があると思う。

フィスク、未視聴に優しいな。市長選投票するわ。

またデアデビル「法的な手続きも無しに私的制裁を降す異常者」と罵るシーンは中々興味深いなと感じた。

1話でも「街は法律が支配する」と語っておりこれをフィスクがやたら言うのって多分自分が法律を利用して悪いことをして、そして法律を盾に自分を守っているからだよね。

本来は絶対不可侵である筈の法律というルールを悪用したり、自分にとって都合の良いルールで武装したりする者にとってそもそもルール守らない異常者の自警団は非常に怖い存在。止めようがない脅威。だからフィスクは過剰に自警団を恐れ敵視すると。

デアデビルの登場にはらわた煮えくりかえりながらも巧みにその復活を利用し市民からの支持を稼ぐフィスクらしいやり方を披露して来るのは流石。

今作の軸の一つにもなっているフィスク夫婦の不和も今回グッと動くことになる。結局浮気相手がどうとか関係なくヴァネッサは今のフィスクに思うところあり、フィスクヴァネッサを今まで通り愛しているが離れていく妻の思いに手が届かないという状況なのだがついに

「これいよいよ修復無理では…?」

という出来事が!

詳しくは書かないがシチュエーションから察するにフィスクが「気付いて」そうなんだよなあ。

仮に今作でフィスクキングピンに戻るんならヴァネッサとの件は間違いなく大きな要因になるだろうね。

そして4話の感想にも書いたが市長であるフィスクの部下ダニエルにも新展開が。

簡単に書くとかなり増長し始めており劇中さほど役に立ったイメージない癖に調子乗って嫌な奴になり出してる。しかしこれがどう転ぶか分からないんから面白い。

「俺は市長に気に入られてるから偉いんだ!」という虎の威を借る狐状態でなんかやらかしてフィスクぶち転がされる展開もありそうだし、逆にダークサイドに堕ちたことでフィスクに気に入られそのままフィスクではなくキングピンの部下として支えることになるとかってルートもありそう。

個人的にカチンと来るキャラなんで前者でも一向に構わん!

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次回

次も単発回なんで10(木)配信予定です!

残すところあと3話…

ここから怒涛のクライマックス…なのか!?

なんか前回もそんなこと書いたような気がするので分からんがなんにせよめっちゃ面白いので無問題!

みんなも観よう『ボーン・アゲイン』

それではまた

次回 歓喜の島【デアデビル:ボーン・アゲイン】8話感想 三つ巴のダンスパーティー

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