前回 約束の手作りケーキ【仮面ライダーガヴ 第13話】感想 やればできる子達
ケーキを包んでいたテープについてるクリームを人目を気にして捨てるようなつまらん大人にはなりたくない男 アメイジングRYOです
フォークでこそげ
年末恒例強化形態登場!な14話を語って行きましょう
あらすじ
シータとジープの猛攻を前にピンチに陥りながらも幸果との約束を果たすために勝つよりも「生きて帰る」ことを選んだショウマは最後の一撃をグルキャンフォームで凌ぎ崖から落下
絆斗の助けもありなんとか生還を果たすのだった。
約束のケーキを幸果と食べながら幸せを共有することでその身にこれまでにない力が宿っていくのを確信するショウマ
しかし双子の執拗な追撃は止まらない。
ガヴを呼び出すために街を破壊し、人間を脅かす2人の下にショウマは走る
今こそ双子との決着を着ける時!
ケーキングフォーム登場!新たな眷属も!?
今回登場のガヴの強化形態ケーキングフォームとバトル周りの話から。
自分の作ったケーキを幸果と分け合いながら食べることで誰かと幸福を分かち合うことの素晴らしさを知りそれを力に変えて強化形態が誕生するという経緯は「ご飯は皆で食べた方が美味しいよね」というテーマに沿ったものになっている。
子供向け作品らしいメッセージ性でいいね。
ケーキングフォームへの変身エフェクトはかなりリアルな質感のホイップクリームがダラダラと流れて来てガヴを包み、それをガヴホイッピアがケーキ作りに使うパレットナイフの役割をしながら綺麗に整形していき最後に切り分けられたケーキが体に張り付いていくというなんとも美味しそうでケーキモチーフという部分から一切逃げない誰がどう見てもケーキの仮面ライダーだ。
しかしまあこれがちゃーんとかっこいいし強そうだから凄い。
王冠のようなクリームの頭に苺を思わせる赤い目。肩や胸にはまんまカットしたケーキが付く大胆なデザインながらまさしくケーキの王様というに相応しいビジュアル。
極め付けははためくマント。マント付いてる仮面ライダーでかっこ悪いやつは1人としていない説がまた立証されてしまった。
ガヴホイッピアを持って腰を落とし深く構える様は剣のキングフォームを彷彿とさせる。
ホイップ兵を召喚する〝ホイップパーティ〟なる能力は割とまんまストマック家のエージェント召喚と同じものよね。力が目覚めていくほどにショウマもストマックの者達に近づいていってる?
ホイップ兵はどいつもこいつも金太郎飴なエージェントに対し体型や性格が違い個性がある様子。
クリームゲロったやつはなんなんだ…心配してる子優しい。よく見ると紙コップ持って来てるのね。
これでガヴもストマックも双方戦闘員を呼び出せるようになったので今回のような乱戦展開もやろうと思えばできるようになりアクションにまた広がりが出来たな。ガヴのホイップ兵との連携プレーとか面白かった。
ホイップ兵を倒したエージェントがクリームぶち撒けられるシーンは実際の白い塗料を使って撮影していてここでも『ガヴ』の、CGではなく実物を使うことで画に迫力を持たせる手法が発揮されている。
高所での斬り合いの中で足場を切断していき崩れた足場で下にいるエージェント達を押しつぶすというフィールドを使った殺陣も相変わらず見応えがある。
前回の野獣同士の食うか食われるかの戦いとは打って変わって今回は強化形態登場回というだけあってガヴの戦いがスマートな印象だ。
決め技〝ケーキングフィニッシュ〟を放つ瞬間、ショウマの脳裏に走ったのは
もしも双子に花を受け取って貰えていたら…
もしも双子ともケーキを分け合えていたら…
という悲しいIF。
しかしショウマが思ったのはあくまで「双子と分かり合える世界があったかも」というところまでで、2人へのトドメを刺すことを止めたりはしないのがいいよね。
身内だろうともう2人を許すことは出来ないし、許す気もない。今この世界で双子を倒すことを躊躇いはしない。
ショウマは同族の闇菓子中毒のグラニュートと戦う時も選択を迫るが、改心する気がなければ容赦なく倒す。同族殺しから身内殺しにグレードアップしようとそれは変わらない。
優しい顔して覚悟ガン決まりなショウマいいわあ…
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双子の抱える闇 いっちゃん悪いのは〇〇?
続いて双子についても語っていこう。
香村脚本作品のルールとして悪党には容赦ない罰が降るというのがある。そしてその罰とは単に倒されるだけに留まらない。
その悪党にとって最も屈辱的で、その悪党が1番惨めになる方法で、その悪党の尊厳を粉々にする罰が降るのだ。
なのでいつまでも一緒にいたいと強く願っていた双子の場合そりゃあもう「一緒に仲良く爆散」なんて優しい罰では済まないんですよね。
もっとも辛いのは、そう。片方だけが生き残ること。死して一緒ではなく、死が2人を分かつことこそ最大の罰。
ガヴの一撃からジープを庇い、シータ1人が爆散しラストシーンで半狂乱になりながら自分の髪を切るジープはちょっと朝食うにはヘビー過ぎる…
自分の髪を切り刻んだのは、あの髪はシータと左右対称だからこそ意味のあるものなので片割れを失った今意味がないと切り捨てた。転じてアイデンティティの喪失という意味合いがありそうか。
「ママと同じ人間だったら一緒に死ねたのにw」
あの時みちると一緒に死んでりゃ良かったというあまりにラインを超えた4話でのこの煽りの後半部分がガッツリ返って来てますね…
もう一つ今回描かれた双子の過去も見ていこう。
前回小さい頃にシータとジープはランゴ達から誕生日を祝福されていたことが描かれていてなんやかんやで家族仲が良いと思われたのだが、実際にはランゴ達が2人の相手をしてやったのはほんの一瞬だったと判明。
父のブーシュに構ってもらおうとするもブーシュはショウマの改造に夢中で2人など眼中にない。
自分達はまるで家族から邪魔者扱いなのに普段いじめている人間の末っ子とその母は楽しそうに親子で遊んでいる。
あいつは家族に愛されているのにどうして俺(私)達は…
その家庭環境がいつしかシータにはジープしか、ジープにはシータしかいないという認識を作り、双子を共依存の関係にしていた。
双子が悪くないとは言わない。でもこれ1番悪いのはやっぱり親父だよね。
みちるとショウマに肩入れするあまり実の子である双子をネグレクト。会社の仕事も手についていないようで結局ランゴ達子供が経営を回していかなければいけない状況を作った。
あとさんざ言われてるけど、スパイスにするつもりで連れて来た謂わば食材相手に惚れて子供作るって時点でグラニュート視点で見るとイカれてる。
そりゃ家族から嫌われるわ。
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ストマック家のモチーフ考察
最後にストマック家の怪人体についての考察をしていこう
今回公式で明言されたがシータとジープの怪人体のモチーフはそれぞれ北欧神話に登場する狼 スコルとハティであるらしい。
そこから素直に考えるとストマック家は皆北欧神話の登場人物が怪人のモデルと見て良い。
既に全員怪人体の顔が判明しているのでそこから推察するに…
ランゴ=フェンリル
グロッタ=ヘル
ニエルブ=ヨルムンガンド
である。
理由としてまずこのフェンリル、ヘル、ヨルムンガンドは皆兄妹である。もうこの時点でリーチっしょ。
フェンリルは北欧神話でもとりわけ有名な狼だしランゴの怪人フェイスもかなり狼っぽい。ちなみにフェンリルも長兄。
グロッタの怪人フェイスは頭が呪い師のフードのような造形になっていてヘルのイメージに合う。ヘルはフェンリルの妹
ニエルブの頭は2話に登場したのを見ると分かるが改めて見るとめっちゃ蛇でヨルムンガンドも大蛇である。
双子のモチーフは別にフェンリル達と兄妹とかじゃないけど、双子は仲間外れな感じが本編とリンクしていて逆に信憑性が増してる気がする。
そしてフェンリルは最高神オーディンを食らったというエピソードがある。
オーディンといやあ逞しい髭のイメージ。
つまり…
ブーシュ=オーディン
これも多分間違いない。ブーシュめっちゃ髭だし。つまりブーシュ殺したのは神話に習うならランゴだ!
多分間違いない!真実はいつも一つ!
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次回
カニ、ストマックやめるってよ!?
闇菓子中毒グラニュートにもやり直すチャンスを与えるべきなのか…
対立するショウマと絆斗。果たして!
それではまた
次回 脱走グラニュート!【仮面ライダーガヴ 第15話】感想 裏切りガニと暗躍クラゲ
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