『ゴジラ-1』は珍しく2回劇場で観た男 アメイジングRYOです。
白黒版やってくれたのが嬉しかったね。同じものをもう一回お金払って観るのってどうしてもちょっとハードル高いんでああいうバリエーション持たせてくれるとだいぶ行きやすい。
今回は『ゴジラ・フェス』で公開されたゴジラの新作短編を全て収録したBlu-ray『フェス・ゴジラ』を購入し観たので感想、そしてそれにちなんだ+aを書いていきます!
短編と侮るなかれ!
明朗快活!これが怪獣プロレスだ!
【ゴジラ ゴジラ・フェスに現わる】【ゴジラvsヘドラ】感想

改めて今作の概要を書いていこう。
『ゴジラ・フェス』とは2017年から始まったゴジラの生誕を祝う為のイベント企画である。
沢山の催しがある中2020年のフェスにて『ゴジラ ゴジラ・フェスに現わる』というまさかの完全新作特撮が公開!
尺は驚異の2分弱というウルトラマンでも帰るにゃちょっと早いくらいの超短編ながら街の破壊演出や戦闘機による特撮などはしっかりしており、何よりゴジラの新作が観れたことにファンが喜んだのか、はたまた制作が「もっとガチでやりてぇ!」ってなったのかは謎だが2021〜2024年までフェスのたびに新作を発表。
これらを『フェス・ゴジラ』シリーズと呼びこの度ついにソフト化されてイベントに行けなかった私のような者も無事見れるようになったわけだ。
では作品のざっくり感想を書いていこう。
上述した『ゴジラ ゴジラ・フェスに現わる』に関しては内容と呼べるようなものがなく簡単に書くとゴジラが暴れて街を破壊し、笠井信輔アナウンサー演じるレポーターも熱線で焼き殺されてしまった…かと思いきや実はこれは全部『ゴジラ』の撮影でした〜。ゴジラ最高!
みたいな話。ちなみにこの笠井アナウンサーは熱狂的なゴジラファンで『ゴジラvsコング』でも吹き替えに参加したりとその愛をバッチリ仕事に繋げている羨ましい人だ。
焼き殺されたリポーターは初代ゴジラの「皆さんさよーならー!」の人のオマージュキャラであり笠井アナウンサーも死の間際にこの台詞を言っている。ゴジラに殺される時言いたい台詞ランキング一位だもんな(ソースなし)!
続いては2作目『ゴジラvsへドラ』
カルト的人気のあるあの怪獣へドラの登場に瑛太も喜んでいるに違いない。
こちらも尺はせいぜい4分弱程度だが特撮の面ではさらにパワーアップしており怪獣プロレスもバッチリ楽しめる。
監督はウルトラシリーズでも活躍している中川和博監督。『ブレーザー』のニジカガチ回とか撮った人だね。好きよあの回。
ピーカンの青空の下、彩度の高い映像で殴り合うゴジラとへドラは中々に新鮮だ。作風もあってか『対へドラ』自体なんか映像がずーっと燻んでる感じだったもんなあ。へドラの特徴的なアクションである「煙突から出る排ガスを吸い上げる」ムーブも短い時間の中でやってくれるのが気が効く。あれ中の人はヤバいらしいが大丈夫だったのかしら。
殴り合う両者が一度建物の影に隠れ視界を遮っているビルの向こうでヘドロが飛び散るシーン、夕日で影絵のようになったゴジラと爆散したへドラの煙が夕日を一瞬隠すエモーションなカットなど短くても見どころ多数。
最後は『対へドラ』の印象的なBGMで締めてくれるのも良いし小さくても旨みたっぷりに仕上がっている逸品だ。
基本的にストーリーなどなく突然始まる怪獣プロレスを楽しむという意味では『ウルトラファイト』シリーズとかと楽しみ方は近いか?
アクションはあそこまで野暮ったくないけど。
【ガイガン来襲】感想

続いては3作目。
そのビジュアルから大人からちびっ子まで幅広い層に人気が高く色んな派生怪獣も登場しているが今作は正真正銘最初のガイガンが主役。無論、宮野真守ボイスで喋ったりもしない。
尺は7分程度に伸びておりミニチュアもさらに増えての夜戦でどんどん画も派手になって行く。連続で見ると確実に作品としてのパワーが上がっていってるのを如実に感じられるな。
今作はガイガンの50th記念という側面もありファンからの融資で完全新規にガイガンのスーツを作るというクラウドファンディング企画『ガイガンスーツ起動プロジェクト』が実施されていた。
結果は1000万以上の金額を集め無事成立。今作誕生と相成ったわけだ。
その新ガイガンだが流石新品だけあり映像で見てもめちゃくちゃ綺麗でかっこいい。知ってる筈なのに知らないガイガン。そんな感じ。
アクションシーンもガイガンをかっこよく見せることにこだわりを感じる。夜の空に青い稲妻と共に出現しゆっくり着地するシーンから始まり、いわゆる川北逆光を用いた紹介シーン、ゴジラの熱線をハンマーハンドで悠々ガードし、額のランプからの光線で反撃など非常にスタイリッシュなシーンが多い。額からの光線は〝エメリウムスラッシュ〟とは関係ない。繰り返すがマモちゃんは関係ない。
ハンマーハンドによる攻撃を俊敏にかわすゴジラは「その動きはどちらかというとウルトラマンでは…?」と思ってしまいそうだが次作にもっと凄いのが来るから気にするな!
密着してからの腹部のガイガンカッターによる強烈な一撃でゴジラからダウンを奪うシーンは今回のクライマックス。高速道路をぶち抜きながら派手にぶっ倒れるゴジラは短編とは思えぬ迫力。
ラストのフィニッシュは特撮民に分かりやすく書くなら「この距離ならバリアは張れないな!」戦法。今度は仮面ライダーかい!
「俺は橘ゴジラだ。」
ガイガンの魅力をたっぷり感じられる今作。ファンなら必ず手に取って欲しい。
【オペレーション ジェットジャガー】感想

続いては4作品目にして『フェス・ゴジラ』最終2部作の前編に当たるこちらについて。
これまたカルト的人気のあるあの笑顔の眩しい正義のスーパーお手伝いロボがついにタイトルになる日が来たか。
ファンは感無量だろう。
あとなんかキミ『スパロボY』に出るんだって?cv.くぎゅの方が。
「笠井アナ、へドラ、ガイガンと立て続けに強敵を倒して来たゴジラはもはや向かう所敵なし。しかし倒すべき相手を失ったゴジラは本能のままに街の蹂躙を開始してしまう。
日本はゴジラ打倒を目指し巨大人造兵器の開発に着手。その夢は結実する時がやって来た。
高度なAIを内蔵した自立型スーパーロボット その名は…
ジェットジャガー(以下JJ)
行けJJ!デカい顔するアイツにパンチパンチパンチだ!」
というのが大まかなあらすじ。
ツッコミどころが多いな…
「俺より強いやつに会いに行く。いなければ日本潰す。」ってメンタルが迷惑すぎるぞゴジラさん。
まあ迷惑じゃないゴジラなんていやしないんだが…。
あとフェス世界の日本人の税金が巨大JJに費やされたかと思うと涙が止まらない。
まあ今回のJJは言ってみればVSシリーズのメカゴジラやら、ミレニアムシリーズの機龍やらのポジションだしバトルシーン見る限りマジで強いんだけどね。
感想に移ろう。
今作の見どころはJJの超スピーディー&スタイリッシュなアクションにある。
ウルトラマン顔負けのスピードとパルクール染みた動きであのJJが駆ける!飛ぶ!かわす!蹴る!
それだけでなんか笑えてくるのよ。いや、かっこいいんだけどね。そもそも普通にかっこいいJJが笑えてしまうのだから仕方ない。
体重を乗せたジャンピングパンチや、ゴジラの尻尾攻撃をかわして放った空中回転蹴りはまさに必見。不覚にも超かっこいい!
…かっこいいのはかっこいいんだがよく考えると対ゴジラ用兵器なのに武器無しで徒手空拳特化はいくらなんでも漢過ぎないか?
私、日本政府君が何考えてるか分からない…
普通のゴジラシリーズではまず見れないほぼウルトラマン…いや見ようによってはウルトラマン以上に自由で軽快なアクションは一見の価値ありだ。
真っ直ぐにギャグ無しでヒロイックなJJに対し今回のゴジラはヒール役。容赦ない熱線連打に前蹴り、フラフラのJJを掴んで投げ飛ばす乱暴な戦い方がいい感じにJJとは対極になっている。改めてゴジラってどんな役でも出来るよなあ。
そしてこの回はただJJが悪のゴジラを倒して終わりじゃない!
ゴジラがJJにトドメを刺すその瞬間、宇宙より突如あの名物悪役怪獣が飛来する!
その正体とはキングギドラ その人である。
しかもスーツが千年竜王のやつ!
CMで堺雅人と戦ったりしてたアイツだね。
一応原作『GMK』のギドラは珍しくヒーローポジションの怪獣だったのにまた敵にされてる…。
ギドラの一撃を受けダウンしたゴジラを見てJJは悩む。今ならゴジラを倒せるがそれでいいのか…?
この辺りはスーツであってもそのキャラが何を考えているのかが手に取るように分かって素晴らしい。撮り方とアクターさんの演技の賜物だ。
倒れるゴジラの伸ばした手を掴むJJ。共通の大敵を前に一時休戦し手を組むという古典的な展開もここまで真っ直ぐやられるとケチつけられない。
そして物語は最終章へ
【怪獣大決戦】感想

では最終作となるこちらを語って行こう。
宇宙からやって来たギドラを倒すべく手を組むことになったゴジラとJJのラストバトルが描かれる今回。
何気に日本政府の幹部役に『ブレーザー』でナグラテルアキ副隊長を演じた伊藤祐輝さんが出演しておりめちゃくちゃ簡潔に「日本の魏怒羅と宇宙から来たあのギドラは別人です!」と説明してくれる。
千年竜王じゃなかったんだね!ありがとうテルアキ!
圧倒的な力を持つギドラを前に日本政府はJJ用の必殺武器を輸送。その名はGクロー!
ゴジラによって倒されたガイガンの遺物であるハンマーハンドをJJ用の武器に改良したというロマン溢れる兵器なんだがやっぱり近接用じゃねーか!
遠くから撃つ感じのやつくれや!
強敵を前に宿敵同士が呉越同舟からのかつて倒した敵の武器を使った新兵器登場、力を合わせた即席合体技、そしてその結末含めて少年漫画の熱いやつを大体詰め込んだこのお子様ランチ感がたまらない。
ラストバトルも特撮のレベルは無論高いしJJがめちゃくちゃかっこいい。いや本当に。クローを使ってのアクションがまた映える。
『ガイガン来襲』でガイガンがゴジラの熱線をハンマーハンドでガードするシーンがあったからJJがクローでギドラの光線をガード出来ることになんら違和感ないのも地味にちゃんとしてるポイント。
ゴジラだってもちろん負けてないくらいかっこいい。特に終盤の着地シーンがもう本当にウルトラマンで笑っちゃうんだがかっこいいし新鮮。
ギドラはスーツの関係で相変わらずあんまり動けないがその分ゴジラとJJが動き回っていい感じに強キャラムーブ出来てる。操演ってちょっとの動きつけるだけでも大変そうだからなあ。
ギドラとの戦いの行方、JJの覚悟、ゴジラはどこへ行くのか…
その結末はぜひ本編でご覧になっていただきたい!
あいつがウチに!?

プレバンからムビモンJJが来たぞー!
ちょっとおもちゃレビューの真似事でもしてみましょうかね

Gクロー状態とサムズアップハンドを換装できるギミックがある。ソフビで換装って最近増えて来てるイメージだな。『アーク』のゲロスシリーズとか。


見たばっかだからってのもあるけどなんか普通にかっこいいなおい。強いて言えば右手の普通拳も欲しかったが中々満足。



ソフビだから換装も非常に簡単。素材が柔らかいから強引に付けれるし、引っこ抜ける。
『フェス・ゴジラ』見た後だと絶対欲しくなっていただろうから予約しといて良かったわ。

おわりに
というわけで『フェス・ゴジラ』でした。
短い時間で手軽に楽しめる最高の怪獣プロレス!
ゴジラ好きなら是非手に取って欲しいしちびっ子へのプレゼントでもいいかも。
本編は5話で42分。更にメイキングなども充実しておりそっちはトータル166分入ってるようだ。
…もはやそっちが本編では?
さておきメイキングも面白いんでこれもおすすめ!
いつもと一風違うゴジラを是非お家で!
それではまた
嬉しい余談

なんと中川和博監督ご本人に読んでいただけてブログの宣伝までしていただきました!
ヤター!
みんなも買ってね『フェス・ゴジラ』!


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