前回 激強!プリンな用心棒【仮面ライダーガヴ 第18話】感想 クラゲに哀しき過去
コーヒーは酸味よりも苦味強いやつが好き
アメイジングRYOです
酸味強いと甘いものと合わないんですよ
ラーゲ9に味方化フラグ乱立中の『ガヴ』19話を語って行きましょう
あらすじ
絆斗にトドメを刺そうとするヴラム。しかしすんでのところでショウマがこれを妨害し逃走。
ヴラムもランゴのエージェントに監視されていることに気付き、ニエルブとの秘密を守る為にその場を後にした。
傷を負っているが病院には連れて行けない絆斗をどうすべきか困ったショウマを絆斗のゴチゾウが誘う。
その目的地は信用出来ない男 酸賀の研究室であった。
芸大決戦!ガヴvsヴラム

まずはアクション周りの話から
今回は変身前のアクションもたっぷりだし大学校内というフィールドでの殺陣も見応えがあった。
ニエルブと仲良くするのもいいが本来の目的を果たすにはランゴに気に入られるのも大事と考え点数稼ぎの為に関東芸術大学(ロケ地:東京工科大学)に現れたラーゲ9。
黒づくめのいかにも怪しいいつもの格好がなんか馴染んでたな。芸大ってああいう服の人通ってそうだし(偏見)。
法廷、映画館、老人向け詐欺防止セミナーに続いてやはり密室且つたくさん人のいる場所を狙う効率厨のラーゲ9。今回ヒトプレスにされそうになった生徒達はエキストラ募集に応募したTTFC会員の皆さんだ。
教室という密室故かなり間近でラーゲ9のスーツ&人間体、そしてショウマを見れたんだと思うと羨ましい。まして今回はアクションもあったし。みんなラーゲ9の幸福電気で笑顔だったけどそんなことせずとも特オタは笑顔になってそうなシチュエーション。
長い廊下でのバトルシーンのお気に入りポイントは一瞬ショウマが変身してないのに仮面ライダーガヴと同じ、両手をだらんと下げるファイティングポーズを取る場面。変身前と変身後で同じ動きするのってそのキャラが変身してるんだなってのが強調されて好きなのよ。
思えばこの辺りのバトルってお互い変身してない条件は同じイーブンの戦いなのね。
変身しようとしたショウマがガヴを握られ上下に叩きつられるシーンはワイヤーを使ってのダイナミックな場面。
ニエルブの作ったヴラスタムギアで変身しているラーゲ9はショウマのガヴもベルトと思って外そうとするが外れず
「体の一部?あ、ガヴってこと?じゃあお前グラニュート…あーだから“赤ガヴ”なの!」
と気付く。
この一連の流れはキャラクター間の持っている情報と認識の違いが如実に出ていて面白いなと感じた。
変身してからのバトルではヴラムブレイカーの鎌モードを今回初使用。鎌と言いつつチェーンソーのような刃で、切り付ける際のブィーンというSEが心地いい。切り付けられるほどにガヴのグミ装甲が弾けるビーズ演出をめんどくさがらずやってくれるのも気が利いてる。
怒りのヴラムの一撃を受けた後のショウマの周りにもグミビーズを散らせておく心遣い。こういう細かいけどよくやる演出って凄く記憶に残るし作品のフレーバーとして大事。
あと今回改めてショウマ役の知念さんはやられ顔と呻き声が本当にお上手と感じた。
『ゼロワン』の或斗社長並の逸材やあ…。
締め上げられている時や、ヴラムブレイカーを受け止めたガヴガブレイドが肩に食い込み痛みに耐え、歯を食いしばりながらヴラムに強く語りかける芯のあるシーンの見応えが凄い。
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ラーゲ9、その戦う理由とは…

続いてドラマパート。主にラーゲ9とその弟 コメルについて。
ちなみに劇中じゃまだ明かされてないが、公式サイトでラーゲ9という名前はバイトをやる上での偽名であり本名は
ラキア・アマルガ
であると判明した。
ってことは今までのバイト君達もみんな偽名だったのかしら。やけにモチーフまんまの安直な名前が多いと思った。
「アマルガ」とはスペイン語で「苦味」という意味なんだとか。甘音幸果、辛木田絆斗、酸賀研蔵に続く苗字に味覚が入る主要人物であると言うことか。
更に調べると「コメル」はスペイン語で「食べる」という意味と分かった。
優しかった可愛い弟がある日突然薬物にハマり家の金にまで手を出すようになり、金がなくなった弟はいつしか反社と付き合うようになっていたという例によって「怪人」という皮を被せなきゃニチアサじゃやれないお話…
回想の中のラーゲ9、もといラキアが声色も今と全然違う優しいお兄ちゃんで、コメルも可愛い弟なのが余計に辛くする。
コメルがおじさんの落とした袋(音からして多分お金が入ってる)を拾ってあげたのを見せた後に生活費に手を出すシーン見せてくるのも脚本の意地が悪い。
あんな小さい子まで薬物漬けにして人生狂わせるストマックがやはりクソ…。
誰だ…!こんなもの作ったのは…!!

「わしじゃよ」
…大叔父がどうなるかはさておき。
今回新たな謎として
①コメルはなぜ殺されたのか
②誰に殺されたのか
③死に際に言った「とんでもないこと」とはなんなのか
というのが出て来た。
①は普通に考えれば闇菓子の実態を知ってしまい怖くなって逃げ出そうとして…ってのが浮かぶがそんなもんじゃなさそう。何せ香村脚本だし。
②についてはラキアの物語の核なのでしばらくは明かされなそう。ストマックの誰かなのか、はたまた新キャラか。もしかしたら脱走しようとするバイトを始末する本当の意味でのグラニュートハンターがいたりするのかも知れない。
背中の巨大な切り傷は鎌で付けられたようにも見えるしストマックならグロッタが怪しい?
③に関しては闇菓子に人間が使われていると知り、自分はなんてことをしてしまったんだ…って後悔と考えるのが定石だがやはり油断は出来ない。香村脚本だから。
それとは別にラキア周りでお気に入りのシーンを一つ。
ショウマにコメルの件を手伝うと言われ驚くラキア。
ショウマからすれば闇菓子に染まらず寧ろ憎みまだ引き返せる場所にいるラキアは倒したくないし、ストマック打倒を誓うもの同士で戦う意味もない。
わざわざ闇菓子集めて嫌いな奴の顔色伺うようなダルい真似せずに一緒に戦おうと誘う。
「どうする?そのベルトの力 あいつらの野望のために使い続けるか。それともここで引き返して、あいつらの野望を止めるために使うか。」
普段とは違うショウマが与えた二つの選択肢。
悪に与えられた力(ベルト)であろうとそれを使うのは結局その人。力の源泉は問題じゃなくどう使いたいか。
これってめちゃくちゃ『仮面ライダー』してる部分で熱い。『ガヴ』はメインライダー3人ともめちゃくちゃ『仮面ライダー』なんだよなあ…。
最後に地味に気になったのはラキアがグラニュート界では服を着ていたこと。これをやられた上で現代でのグラニュート体を見ると「こいつ今全裸なんだ…」って気持ちが強くなる。どうでもいいんだけどさ。
関連商品 DXヴラスタムギア
怪しい酸賀と膨れる爆弾

人間とグラニュートのハーフの毛髪をガッチャ!した酸賀。
絶対なんかやるじゃんこいつ…
ついに酸賀にまで正体がバレたショウマ。なんかもう絆斗と幸果以外全員知っている周知の事実になりつつあるのが怖いよ。
ショウマは上記のラキアを説得する場面はかっこいいんだけどラキアには自分がストマックの者と話してないし「そのだんまり大丈夫?」ってなる。
隠したい相手にはなんとか隠せてるけどその周りにいるキャラがどんどんショウマ=グラニュートを知り出してるし、その他の隠し事と嘘が重なりに重なって大爆発が近そうで見ていて不安になる。
グラニュート嫌いの絆斗がラキアの改心を認めるわけないみたいなとこまでは頭も回ってないし…
「きっと未来の幸せは分け与えば膨らむ」ってOPで言ってるけど
「絶対、嘘と隠し事は長引けば膨らむ」ものなのよね…
関連商品 S.H.Figuarts仮面ライダーガヴ ポッピングミフォーム
次回
ショウマとラキアの共同戦線!
見学じゃ済まない!いざ闇菓子工場へ!
変態仮面感強め!?仮面ライダーヴラム ゼリーカスタム登場!
それではまた


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