超能力ならやっぱり超スピード系のパワーが欲しい男 アメイジングRYOです。
めっちゃくちゃ便利だけど最強過ぎず丁度いい。
こういう時万能すぎる能力を上げるやつとは話が合わん。ドラえもんの道具何が欲しい?って話題であらかじめ日記とか挙げそう。
平成仮面ライダーシリーズ歴代ナンバーワン視聴率を叩き出した人気作
『アギト』がスクリーンに帰ってきた
かくしてその出来やいかに!?
ネタバレ少なめで語っていきましょう!
あらすじ
特別な力を持たない人類
人類の進化態 “アギト”
いずれアギトに至る者達を狙う神の遣い 通称“アンノウン”
3つの種が入り乱れた激動の戦いから25年。
アンノウンとそれを操る神は姿を消し人々は平穏を取り戻した筈だった。
しかしとある倉庫で体の半分に凍死、もう半分に焼死という相反する2つの死因が刻まれた不可解な人間の遺体が発見されたことで警察は揺れる。
まるでアンノウンの不可能犯罪のようなこの事件を引き起こしたのは進化した人類 超能力者であった。
凶悪な超能力者の出現で葵るり子をはじめとした若きGユニットの精鋭達は血気に逸るが、一方で管理官の小沢澄子だけはこの戦いに再びかつての英雄 氷川誠の力が必要と感じていた。
しかし誠を頼ることは出来ない…彼は殺人の容疑で服役中の身になってしまったのだから。
更にかつてはアギトとして人類のため誠と共に戦った津上翔一もまた既に変身能力を失ってしまったことを知り澄子はかつて人類を救った力は全て失われてしまったことを知る。
誠は何故捕まったのか。本当に翔一の力は失われたのか。もう1人の戦士 葦原涼の行方は…
歪んだ意思によってもたらされた進化に世界が脅かされる時、英雄は再び立つ。
今、君がいないと。
シリアス映画かと思ったか?残念!ご陽気エンタメだ!

『アギト』25周年を祝うアニバーサリー映画であり新プロジェクト『THE KAMEN RIDER CHRONICLE』の第一弾となる今作。
にも関わらず「仮面ライダー」を取り除いた変化球なタイトルに加え予告映像のシリアスな雰囲気から鑑賞前は非常にダークで奥深い作品になっているに違いないと思っていた。
しかし蓋を開けてみるとあら不思議。
肩肘張って見るようなもんじゃない想像より遥かにとっつき易い楽しいエンタメ映画だった!
氷川さんをはじめとしたオリジナルキャラも今作からの新キャラも皆生き生きと動いているから何でもないシーンも楽しいし、様々な超能力者達の力を攻略しながら戦うアクションはワンパターンじゃないから見応えがあるし、『アギト』本編の印象的なネタを拾ってくれてアニバーサリー映画としても文句無し。
同じ敏樹脚本のアニバーサリー映画に『パラダイス・リゲインド』もあるが個人的にはアレより好きだったよ。自信を持っておすすめ出来る。
ここではまず本作でのオリジナルキャラクター達の活躍を書いていこう。
主人公となる氷川は前述の通り逮捕されてしまっており前半は刑務所での氷川の生活が描かれていく。
元警察ということで同じ囚人のグループに目をつけられており酷いいじめを受けているのだがこの描写は中々に容赦がなく囚人連中にどんどんヘイトが溜まっていくことになるのだがとある事件をきっかけに彼らとも和解していく。
本作はちょいちょい挟み込まれるギャグのレベルが高く素直に笑ってしまう部分が多いのも強みの一つ。この囚人共もあんなに憎たらしかったのにギャグが面白いからなんだか許せてしまうのよね。
やっぱり『ドンブラザーズ』以降の敏樹はなんかパワーアップした感じがするよ。特にギャグのレベルがグンと上がっていると思う。
物語後半、とあるキャラの大胆な作戦で刑務所を脱獄した氷川はGユニットの最新装備 仮面ライダーG7として超能力者達と戦っていくことになる。
G7の活躍は十分過ぎる程で間違いなく今作の主人公ライダー。ネクストファイズが実質通常ファイズの引き立て役でしかなかった『パラダイス・リゲインド』から改善されている部分でもある。
G7への変身時に氷川が「変身!」のコールをしてくれないのは少々残念。せっかくベルトを使うようになったのだから25年越しの氷川の「変身!」を聞きたかった。
氷川といえば不器用でそれを翔一にいじられる件がお馴染みだが今作でもバッチリやってくれるのでご安心を。しかもこれがただのファンサ演出ではなくラストシーンのメッセージに繋がる作りになっているのだから凄い。
今作もう1人の主人公とも言える小沢さんは上官に「馬鹿なの!?」と暴言を吐いたり、警視正になった小室君をいつも通り尻に引いたり相変わらずの女傑っぷりを発揮。
特に今作ではVRゴーグルを通してリアルタイムでG7の戦いをサポートするという役割も持っており氷川のバディとしての側面も強い。
宿敵北条との舌戦も健在…だが2人とも歳とったからなのか昔ほどバチバチじゃなかった。この辺りは25年という時間の経過を感じるな。
?「失礼なことを言うな。小沢管理官は23だ」
俺「あ、すいません」
話題に上がった北条さんに関してだが今作の北条さんは凄いよ。詳しくは書かないが凄い。
予想打にしなかった大活躍。しかもまさかあんな方向で活躍するだなんて思わなかった。
そしてTV本編の主人公 翔一だが今作では終盤まで大きな活躍が無く縁の下の力持ち的な役割を担うことになる。それが却って本作の主人公はあくまで氷川であり警察組なんだなと感じさせてくれた。
レストランアギトに美杉家のメンバーが集まって翔一が料理を振る舞う姿を描いてくれたのは本筋には一切関係ないファンサなんだけどそれが嬉しかったね。
あと小室君はいつもの小室君でした。全くあいつは…
歳月を重ね変わった部分も変わっていない部分もある。そんな25年後の登場人物達を見ているだけで楽しいアニバーサリー映画になっていたと思う。
右も左も良キャラだらけ!超能力戦争のタイトルに偽りなし

続いて本作から登場の新キャラクター達について。
アニバーサリー映画である以上基本的にお客の目当ては既存のキャラ達の活躍なわけで今作だけの新キャラクターというのはどうしても視界の隅に追いやられがちだが今作はちゃんと新キャラも魅力的なのが凄い。
特に印象的なのはやはり仮面ライダーG6/葵るり子だ。
若きGユニットの精鋭で氷川の後を継ぐ戦士。大変に口が悪く本人曰く「性格はもっと悪くていいのは顔だけ」という敏樹節が効いたおもしれー女。
しかしながら口が悪いだけで言ってることは正しかったり、なんだかんだで行動はしっかり警察官なのがいい塩梅。私は横断歩道を歩いてるお婆さんを見つけて
「おいババア。ちんたら渡りやがって死にてぇのかぁ?」
とか言いながらおんぶしてあげる件で好きになったよ。毒蝮三太夫じゃないんだから。
キャストが発表された時はバラエティタレントのイメージがあるゆうちゃみを起用するのはどうかなあ…と不安だったが演技は別に気にならなかったし、変身後のアフレコも変じゃなかったし杞憂だったか。
何よりこのるり子というキャラクター自体が想像を遥かに超えて活躍することに驚かされた。まさかあんなことになるだなんて。
ポッと出ながら侮れない存在感を放つのはるり子だけではない。本作のメインヴィラン 超能力達だ。
多くのキャラはろくにおしゃべりもしないのだが何せ超能力が個性的でそれによる人間虐殺シーンも多彩なのでいやでも記憶に残るしちゃんとGユニットや人類を苦しめる脅威として描かれているので存在感は一介の悪役以上のものに仕上がっている。
『ギーツ』のツムリを演じた青島心さんや『オーズ』の伊達さん役の岩永さん、お笑いコンビ はんにゃの金田さんと中の人の印象が強いのもキャラの薄さを補っていた。
まあ岩永さん演じるルージュはド派手なドラァグクイーンってだけで一際存在感ある上、劇中で1番暴れる超能力者なので中の人が誰だろうと記憶には残っただろうけど。
メインになる超能力者達やGユニットだけじゃなく蕎麦屋の店主役に野生爆弾のくっきー!とか、北条さんの恋人役にベッキーとかめっちゃサブにいるキャラすら著名な方々を起用しているので結構豪華な映画なのよね。
超能力達とGユニットの戦いはオカルトvsテクノロジーの構図になっていて好きな人も多いだろう。G7vsほぼ轟焦凍な超能力者の戦いは特にそれを感じられる構成になっている。
また本作には一部Gユニットを助けてくれる善の超能力者も現れる。それにより超能力者同士の戦いも勃発することになり、G7そっちのけで起きる超能力バトルはとても仮面ライダーシリーズとは思えない絵面になっていて新鮮だ。
この善と悪の超能力者達の対立は力自体に善悪はなく重要なのはそれを使う者の心であるという仮面ライダーらしいテーマを感じるのもいい感じ。
このように新キャラ達も既存キャラに負けない抜きん出た魅力を発揮しており良いキャラクターに囲まれた作品になっていた。
キャラの良さで見れる映画なので意外と『アギト』未履修勢でも楽しめるんじゃないかしら。
この部分だけは賛否あって然るべし!

さて基本的に本作はシナリオもキャラもよく出来ていて割と文句なく面白いのだが一部気になるポイントもある。
ネタバレになるので詳しくは書けないが今回の騒動の全てはとあるキャラの陰謀であり超能力者達を操る存在がいた。
で、そのキャラが既存のキャラなんですよね…
つまりは既存キャラの闇堕ちによる暴走が全てのことの発端だったのだ。
続編とかで割と嫌がられるやつよねコレ。それをどストレートにやってしまっている。
私はあのキャラの最後の姿が結構好きだっただけに複雑な気分になったよ。
『パラダイス・リゲインド』の真理のオルフェノク化とかもそうだけど敏樹って割と視聴者が聖域と思ってるとこを平気で侵す癖があるというか、そこにそんなにこだわりがない人なんだなって感じる時がある。今回のあの人の闇堕ちもまさにそれだなと。
いやまあ正確にはあの人が本当にあの人なのかは怪しいというか、考察や妄想で補えばなんとか理由付けることも出来る程度には描写に空白があるので納得行かない時は各々で答えを出しましょう。
他にはギルス周りの話かな。個人的には納得は出来るんだけどちょっと悲しいよねアレは。割とサラッと流されるし。
あとラスボスがデカい化け物のCGなんだけどちょっとそのCGの出来があんまり良くないのも気になったかなあ。
逆にいうと自分はこの辺りしか気にならないくらい楽しめたけどね。
総評
というわけで『アギト -超能力戦争-』でした。
一言で表すなら高級ジャンクフードって印象かな。
素材となるキャラクター達は皆魅力的で、そんなキャラによって展開される軽妙なストーリーや会話劇、ほどほどにチープなB級的グロ描写、そしてかっこいい仮面ライダーと超能力者達との戦い。
その全てが食べやすくて「進化とは」という高尚なテーマも押し付けがましく感じない。
一部キャラの扱いに賛否はあれど『アギト』の続編としての精度も高くファンからの印象も多分悪くないんじゃないかな。
あとギャグが大体全部面白い!
いい映画なのでぜひ劇場で!
それではまた。
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