【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー ポーラー・ビギニング】感想 そして男は拳を握った

スーパー戦隊

関連記事 【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーvsブンブンジャー】紹介/感想 やっぱり「あいつ」はずるい

これが現状のスーパー戦隊最後の映像作品…?

ちょっとまだ実感が湧かない男 アメイジングRYOです。

私は『ゴジュウジャー』のFLT行くんでそれが最後にはなるんですけど行かない人にとっては正真正銘これが今んとこ最後なんですよね。

今後東映がスーパー戦隊シリーズをどう扱っていくのかに注目したいです。

なんか締めみたいになってるけど本編を語っていきましょう!

あらすじ

これはまだ熊手真白ゴジュウウルフとして指輪争奪戦を戦っていた頃の話。

喧嘩をすれば右に出るもの無しの腕っぷしで次々に他の指輪の戦士を撃破していた真白だったが戦いの順調さとは裏腹に心に虚しさを感じていた。

そんなある日、怪しげな占い師の言葉を信じたことで彼の運命が変わり出す。

ゴジュウレオン/青十聖夜

ゴジュウティラノ/黄虎直斗

ゴジュウイーグル/糸切緑子

ゴジュウユニコーン/黒羽ミサキ

指輪の戦士でありながらチームを組み「厄災」と戦うゴジュウジャーを名乗る者たちに迎えられた真白はそこで初めて仲間と過ごす心地の良い時間を経験する。

しかしその幸せはそう長くは続かなかった…。

今明かされる真白が神になろうとしたその理由とは果たして。

熊手真白オリジン そしてライジング

転載:https://www.youtube.com/watch?v=pqAyO79d3m0

本編中度々仄めかされて来た真白のかつての戦いやその過去を描く『ゴジュウジャー』初のスピンオフである本作。

かつての真白が抱えていた孤独、ゴジュウジャーの仲間に出会ってからの変容、そしてそれを奪われた絶望を経て「神になる」という願いや「世直し」という真白を語る上で欠かせないファクターが誕生したことを描いており、まさに熊手真白オリジンでライジングと言った内容になっている。

今作の真白は本編で見せる余裕や人々を導くほぼ神なカリスマ性、達観した価値観や超然とした金銭感覚をまだ持ち合わせてはおらず一言で言うならチンピラ。

冒頭いきなりUアバレッドを圧倒するがいたずらに相手を煽ったり、ダウンした相手に追い討ちを決めたりと下品な戦い方でこの頃の真白は我々の知る彼とは全くの別人であると分かる。

喧嘩はやたら強くて「最強になること」を願いとして持つが反面、願いに迷いがあったり強さ以外何も持たない自分を虚しく感じていたりする繊細な面を持つ一匹狼。

そんな真白ゴジュウジャーという仲間に出会い、受け入れられたことで最初はツンケンしながらもどんどん仲間を好きになり、自分の居場所を見つけたことで変わっていく訳だがお気づきの通りこれ完全に本編のと同じだね。

今作は未完成だった過去の真白を掘り下げることでとの共通点が更に見えてくるようになっているのもポイントだ。

一匹狼を気取り強がっていても他人からの賞賛に思わずニヤけたり、「寂しがり」と図星を突かれて動揺したり、勝てない相手を前に悔しがったり、大切なものを失いみっともなく泣きじゃくったり、本編とは違う「ほぼ神」ではない「人間 熊手真白」を楽しめるのはファンには嬉しい。

本作を見ると17話の子供に対応する際の優しさ、27話での金以上に誰かとの繋がりを大事にする考え方、37話でのベアックマとの絆、48話でのレクスとのやり取りや人としての最期がより味わい深くなる。

ちなみに37話で見せたクネクネモードは影も形も出ない。じゃあアレ、マジでなんだったんだよ…。

それと今回は真白の相棒 ベアックマの誕生も描かれる。

とは言ってもベアックマは元々真白が持ってたおもちゃで、それに指輪の力で命を与えたというのは本編で描かれているので本作で描かれたのはそのおもちゃのベアックマがいかにして誕生したかという部分だ。

これネタバレなんで気をつけてください。

ベアックマ真白達の手作りおもちゃだったんです。

あれを手作り!?

流石に難しくないか!?

ま、まあひょっとしたら真白がめっちゃ手先器用だったのかもな。ほらも金無さすぎて裁縫上手かったり無駄に器用だから。

ウルフ指輪「強がってるけど本当は寂しがりで自分の願いに自信がない手先器用な一匹狼」のとこに行くんだろうか。

我ら先代ゴジュウジャー!

転載:https://www.youtube.com/watch?v=pqAyO79d3m0

続いて今作のもう一つのトピック 先代ゴジュウジャーについて。

先代レオン聖夜だけは本編で回想のみながら登場したがそれ以外の先代は今作が初にしておそらく最後の出番。

心優しく誠実で神父のように日々悩める人々の話を聞いては励ます清廉潔白な聖夜

著名なレスラーで強面ながら子供好きな好漢。真白のことも大変に可愛がってくれる、多分赤と青のウルトラマンよりたくさん税金払ってる直斗

天才小学生。生意気なところもあるが可愛い眼鏡っ子でおそらく父親は金ピカのモノクルを付けてる緑子

表の顔は占い師だが実は親の仇を追っているプロのアサシン。きっとピンクのキカイノイドガチ勢のミサキ

と本編のメンバーと共通点がありつつも全然違うキャラクター達が真白の脇を固める。聖夜以外は特撮好きには顔馴染みなメンバーなのもニヤリ。

ミサキの殺し屋って設定はいくら最近殺し屋設定のアニメや漫画が増えてると言っても流石に本家ニチアサじゃやれなそうよね。

緑子役の沖田糸乃さん『ガッチャード』ではアトロポスを演じたのが記憶に新しい。あちらでは弱冠9歳とは思えぬ悪役演技に驚かされたが、今作ではアトロポスとは全く違う印象のクールで知的だがあどけなくて年相応な子供らしい光の演技を見せてくれた。

私は沖田さんがキャスティングされたと聞いた時にちょっとびっくりしたんだ。

だって先代ゴジュウジャーって本編での真白の台詞的に悲劇的な最期を迎えたのが半ば確定していたからそうなると分かってるキャラに少女を選ぶというのが攻め過ぎだし意外過ぎた。

で、まあ予想通りに先代達は可哀想な目に遭う訳だが緑子だけはちょっと違っていて…?

詳しくは本編を是非。

見る前の予想で言うと回想にも出て来たしまあ先代の中でも真白と積極的に絡むのは聖夜なんだろうなと思っていたんだがこちらは大外れ。

真白にとって、と言うか先代達にとって最も大きな存在になったのは意外にも先代ティラノ直斗だ。

名前が黄虎直斗でレスラーで孤児達に優しいという設定から元ネタは『タイガーマスク』の伊達直人と思われる。

喧嘩無敗の真白が何度やっても勝てないという真白にとっての大きな壁であり目標となった男。それでいて気は優しくて力持ちを地で行く豪快な好漢でキレンジャーを起源とする戦隊イエローのエポックイメージにかなり忠実な人物だったりする。

彼は真白を最初は「真っ白小僧」と呼び、目の前でエンゲージしたのを見ると「真っ白なのに真っ赤とはこれ如何に」と呟いたり、最終的には「紅白小僧」と呼んだりやけに名前に対しての発言や弄りが多いのだがこれは後半のある台詞への前振りになっている。

彼がなぜ名前に拘るのか。それは正直本作だけ見ても明確な答えは出ないんだけど想像の余地はあるものになっていると思う。

しかしウルフとティラノってのはタイマンする運命にあるのかねぇ…

あとこれは個人的に腑に落ちた情報の開示があったので一つ。

今回ゴジュウジャー4人が真白を迎え入れた際にこのような台詞がある

「ライバルであり仲間。厄災と戦う5人の獣。それがゴジュウジャーだ!」

これって何気に本編じゃ厳密に説明されなかったことよね。指輪争奪戦というフラットなバトルロイヤルの場で何故チームを組むことが前提のゴジュウジャーなどというシステムが存在するのか。

それは上記の台詞から考えるに厄災へのカウンター。

指輪争奪戦とは別に厄災ブライダンのような人類そのものに危害を加える存在が現れた場合に対応出来るようテガソードが直々に目をかけ力を貸すと決めた5人のお気に入り。

それこそがゴジュウジャーだったんだ!

多分!

TTFCスピンオフのいつもの問題点

転載:https://www.youtube.com/watch?v=pqAyO79d3m0

今作は概ね良いスピンオフなのだが個人的に感じた不満をいくつか。

まず第一にテンポ感の問題。

30分弱という尺の都合でかなり詰め込み過ぎになってしまい一つ一つの展開がスピーディーになり過ぎる結果衝撃の展開もどこか「軽く」かんじてしまった。

もっともコレはTTFC独占作品では頻繁に感じることなので今作ならではの欠点という訳でもないんだけど。

また今作ではオルカブースターが出現しゴジュウジャーを苦しめるのだが、これは本編で真白オルカブースターの危険性を知っていたことを掘り下げ、肉付けした展開になっている。

今回を見てから22〜23話を見てみるとまた印象が変わったりと過去編としては上出来ながら反面完璧に本編の謎や意味深な部分を保管したり掘り下げてくれている訳ではない。

例えば上記の通り真白オルカブースターとの初対面は描かれたものの、そもそもオルカブースターとはなんなのかというのに関しては完全にノータッチ。

また、本編でテガソード真白を極端に危険視していたり逆に真白テガソードをやたら嫌っていた理由についても明かされずに終わってしまう。

一応ほんのちょっとだけそれ関連の描写はあるもののあそこまで互いを牽制し合う関係になった理由としては弱い。

あとレクスとの初対面とかも見たかったなあ。

まあ結局これもテーマに反して尺が短過ぎるってのが問題なのよね。

流石はゴッドネス熊手TTFCの器では収まらないということか。

おわりに

というわけで『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー ポーラー・ビギニング』でした。

真白の過去というどう料理しても面白くなる食材から繰り出された本作

スピンオフとして十分楽しめる出来映えながら食材が優秀なあまりもっと凄いのが出来たんじゃないか?と感じてしまう難儀な逸品。

どれほどのものを求めるかで評価がかなり変わると思います。

これにて『ゴジュウジャー』並びにスーパー戦隊の映像作品展開も一旦ストップ…

と見せかけてなんと本作の『補ジュウ計画』が配信決定とのこと!

もうちょっとだけ続くんじゃ

今予定されてる全てが終わってもスーパー戦隊に付くのはピリオドじゃない。カンマだ。また必ず蘇る。

その日が来るまで戦隊熱を絶やさずに燃やし続けましょう!

それではまた

面白かったらブックマーク、お気に入り、コメント、拡散もよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました