ニコラス・ケイジ作品では『ウィリーズ・ワンダーランド』が好きな男 アメイジングRYOです。
スラッシャー系映画にありがちな人を馬鹿にしたような殺人着ぐるみ軍団を逆にニコケイがぶっ飛ばしていく痛快ストーリーだよ。スラッシャー映画苦手な人ほど楽しめる気がする。
スーパーマンの次はスパイダーマンに!?
ヒーローを愛しヒーローに愛されたこの男の渋いスパイダーマンをネタバレ控えめで語っていきましょう。

今作はAmazon primeにて独占配信された作品で全8話の短編ドラマであり、MCUではなくSSUシリーズの一つに位置付けられる。
SSUといえばほぼ全ての作品が「ダメじゃ無いけど…まあ…そうね…」ぐらいの出来だったせいで『クレイヴン・ザ・ハンター』を最後に実質的に打ち切られてしまったシリーズだがドラマでまさかの復活。
まあ一応、打ち切りや終了ではなく「再構築」という話だったのでここからまた新生SSUをやって行くってことなのかも知れない。
今作の舞台は第一次世界大戦後の大恐慌時代のニューヨーク。事務所を構えるしがない探偵 ベン・ライリーがとある事件の捜査に関わったことで次第に街を牛耳るギャング シルバーメインとの巨大な戦いに巻き込まれていくというもの。
今作最大の特徴は話の内容よりも視聴環境にあり、画面を通常のカラー版と白黒のモノクロ版とのどちらかを選べるようになっている。
個人的にモノクロ版が絶対おすすめ。時代背景の設定的にもその方が圧倒的に雰囲気出るし主演のニコケイもシルバーメイン役のブレンダン・グリーソンも白黒が大変似合う。
そもそもスパイダーマンノワールといえばフィルムノワール調でというのが特徴だし一風変わった大人なスパイダーマンを楽しんでみよう。
それとニコラス・ケイジ(cv.大塚明夫)のベン/スパイダーマンの魅力も本作を見る上で大きなモチベーションになった部分だ。
主人公のベンは物語開始時点で超人的な力を身につけておりかつてはスパイダーマンとして街を悪党から守っていたのだが、恋人を失ったのをきっかけにその活動を引退してしまっている。
心に傷を負って以来無気力なまま生きており探偵事務所にも閑古鳥が鳴いていて唯一いる助手のジャネットにも給料を払えず嫌味を言われる日々を過ごす。時に強請りで金を巻き上げたりするなど決して純粋な善人とは言えないピーターとは全く違う人物像だ。
善人ではないと感じた最たる例をいうと終盤の飲み屋でスパイダーマンを馬鹿にされて怒ったベンが一回店の外に出てコスチューム着て店に戻って馬鹿にした奴らをボコすという件だろう。
あまりにもあんまりな行為に思わず笑ってしまう(一応この時のベンはめちゃくちゃ精神的に参っていたという理由はあるんだけどね)。
従軍経験があるということもあってか戦闘時に他者(ギャングのような悪党に限るが)の命を奪うことにも迷いがなかったりするのも我々のよく知るスパイダーマンとは違う部分。
そんなすっかり疲れてやさぐれ、枯れたスパイダーマンを御年62のニコケイが演じる。渋いかっこよさもあるのだがそれ以上に悲哀と「めっちゃ疲れてる感」をムンムンに感じさせてくれた。
予告だとハードボイルドでダンディズムに溢れた作風という感じだが、実際見てみるとベンのダメ親父っぷりがとっつきやすく割とイメージよりはライトな作品だったなと感じたのでそこを警戒してる人もとりあえず1話を見てみよう。
普段はダメ親父だけど時折私立探偵としての鋭い観察眼や頭の回転の速さを見せる定番のギャップから来るかっこよさを抑えているのも◎
個人的に1番ニコケイ凄いってなったのは「蜘蛛の遺伝子の影響で体が意思に反して動いてしまう」というシーンでの動き。キレが凄いし顔の演技と合わせて本当に何かに神経を操られてるみたいなのよ。
ただスパイダーマンのアクションとしてはそこまで特筆したい部分はないかな。ウェブで相手の動きを止め、絡め取り、周辺の物を利用し、軽口を叩きながらぶん殴る。非常にいつものスパイダーマンだったのはちと残念。
原作だと銃を使ったりするらしいがそれも無かったし。
あとXで見かけたんだがヒロインのキャットがお笑い芸人のキンタローに見えるという件。
ハッキリ言って見えます。
このポスト見かけて以来キャットが歌ってるシーンとか「めっちゃキンタローが番組でやりそうだな」って笑うようになってしまった。
というわけで今作のポイントは…
①見るならカラー版よりモノクロ版推奨
②ニコケイが魅せる枯れたスパイダーマンの魅力に注目
③他のスパイダーマンと上手く差別化してるのにバトルだけはいつも通りなのが玉に瑕
の3つかな。
それではまた
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