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アーマー系ヒーロー&ヴィランではDr.ドゥームが一番好きな男 アメイジングRYOです。
ダウニーJr.のやるドゥーム最高に楽しみにしてるよ!
無論『ファースト・ステップ』もね。
『ボーン・アゲイン』ぶりのMCUドラマシリーズ『アイアンハート』の感想、紹介を今週からまた書いていきますよ。
アイアンマン亡き後いなくなって寂しいアーマーヒーロー枠を埋める希望になってくれるのか!?
初回は3話一挙配信なので全て語っていきます。
第1話 【帰郷】あらすじ
ネイモアとの戦いの後MITに戻った若き天才 リリ・ウィリアムズは引き続きアーマースーツと高度なAIの開発。そしてその研究資金集めの為の生徒達の課題代行に勤しんでいた。
しかしある日実験の失敗により教授を怪我させ、更に大学に多大な損害をもたらしたこととルール違反である課題代行の件もバレてついに大学を追い出されてしまう。
開発したアーマースーツを持ち出して大学を後にし実家に戻った彼女はなんとか研究を続けようとするめ資金集めの方法に難儀する。そんな時突然現れた謎の男からリリは怪しげな誘いを受ける
この危険な出会いはリリに何をもたらすのか…。
無難な立ち上がり。切実な悩みとリリの過去

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まずは第1話から。
ご存知の通りアイアンハート/リリの初登場は『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』であり今作の時系列はその後となる。
3話まで見た感じあまり『ワカンダ・フォーエバー』のネタは絡んでこないし重要な感じもないからそっちを見てなくても問題はないかなと。
1話の感想としては無難の一言に尽きる。
リリというキャラクターのバックボーンが語られ物語の導入がなされ、今作の主要人物の大体が顔見せし、ここから物語が始まるというところで終わる。まさに起承転結の「起」を地でやったような内容であり1話としては優等生だが逆に言うならいきなりガツンと来るインパクトは無い。
『ボーン・アゲイン』の1話と比べるとかなり薄味と言わざるを得ない。もっともあっちはネトフリ版『デアデビル』の続編なので比べるのは酷と言うものではあるが。
見どころとしてはやはり久しぶりのアーマーヒーローの活躍シーン。バトルこそないがリリが大学からアーマーを着て出て行くシーンのアイアンマンリターン感は良かった。
アイアンマンは『インフィニティ・ウォー』くらいから技術が進み過ぎちゃってアーマー装着シーンがナノテクになってしまい「それはそれでかっこいいけど初期のガチャガチャ感がなくなって寂しい…」と言うファンは少なくない。
ソースはないがそうに決まっている。
私もその1人だ。
みんな『アイアンマン2』のトニーが持ってたトランクでアーマー装着するシーン好きでしょ?
ちなみに私は『シビルウォー』の時の腕時計がガントレットに変形するシーンも大好きだ!
まあとにかくすっかりご無沙汰なスーツのガチャガチャ感やスーツ開発シーンが戻って来たのは素直に嬉しいしワクワクするポイントで評価点。
主人公のリリはアイアンスーツだけじゃなくところどころにトニーと似た部分を感じる。天才だがエゴイストで口が悪く思ったよりずっと繊細。かつて父と親友を失った傷に今も苦しみトラウマになっている。
大きく違う部分は「金がないこと」でありこれが今作の重要な導線になっている。
トニー並みの才能があろうとその才能を活かせるリソース、すなわち財源がなければそのひらめきは無駄に終わる。
「億万長者だったからトニー・スタークはトニー・スタークになれた」
これは劇中でのリリの台詞だ。
今までは大学の設備を使い様々な研究が出来たが彼女はその環境を手放し(あらすじの通りこれも自業自得)金欲しさに間違った道を歩み出してしまう。
アーマーがあれば事故や災害の発生への対応が早くなり人々を救える。そんなアーマーを自分は作れるだけの才能があるから作る。トニーの志を継いでみせると彼女は言うがその為に間違った事をするのは間違いであると気付かない。
今作はそんな彼女の思い上がりと失敗の先に成長を描く物語なんだろうなと1話から感じ取れた。
思えばトニーもテロリストに捕まりインセン博士と出会い自分のこれまでの過ちに気付き正しい人間になろうと頑張っていた。時に過去の過ちにぶん殴られながら、失敗しながら変わろうともがき続けていた。
リリはアーマーだけじゃなくそういう部分もトニーから継承しているのかもしれない。
メインの登場人物の中ではリリが深く関わる事になる強盗団のスチュワートというキャラがいるんだがこいつが割と好き…だったのに…。
第2話 【トンデモAI】あらすじ
マントの男 フッド/パーカー・ロビンスの率いる強盗団に協力することになったリリは自宅に戻りアーマーのAIを再構築するが朝目覚めるとそこで新たな衝撃を目の当たりにする。
自らの脳をスキャンして作り出したAIは何故か死んだ親友のナタリーの記憶を受け継いでおりホログラムもナタリーの姿をしていたのだ。
喋り方も表情も思い出も全てが本物と遜色ないと理解したリリだがそれでも親友が生き返ったとは思えずAIのナタリーを拒絶してしまう。
混乱に頭を抱えながらも強盗の準備を進めなければならないリリはアーマーのリパルサーに必要なパーツを持つジョーという青年を尋ねる。
アイアンハートの初(汚れ)仕事!

続く第2話。
前回は冒頭で軽く飛ぶくらいだったアーマーが今回はもうちょいしっかりした見せ場がある。
とはいえ誰かと戦うためとかじゃないんでバトルシーンじゃないけど。やっぱりドラマだしアーマーがバンバン戦うようなのは中々やれないからクライマックスまでとって置いてるのかな?
アーマーが活躍する時間はいいとこ3分とかなので如実に予算の問題を感じるがアーマーが無骨でかっこいいしその3分は映画並みのクオリティにはなっているのでそこはいい感じ。
今回から登場する2人の新キャラクター。
1人はAIナタリー。リリの脳内をスキャンしたところ何故か完成してしまった死んだ親友のナタリーと同じ姿、記憶を持ったAIでアイアンマンでいうとこのジャービスとかフライデーみたいなポジション。
全然関係ないけどコミックのフライデーのホログラフィーは可愛い。
リリは当初混乱し彼女を拒絶し消そうとするが親友の姿をするナタリーに情が芽生えてそれも出来なくなっていく。実質蘇った親友との交流はリリの心を救う重要なポジションになっていくだろうし何故AIがナタリーの姿を模ったのかも物語のフックになっていくだろう。
面白いのはリリはもちろんナタリー側もAIとはいえ人格がナタリーなので創造主と創造物という関係ながらお互いに色々と無遠慮なところ。ナタリーが鬼のようにメッセージ送ってくるのを鬱陶しそうに無視するリリとか笑えた。
基本コメディリリーフだが、自分がAIである自覚を持ち高性能AIらしい事も出来る反面自分を人間のナタリーだと確信してるような言動もあり中々不可解でよーく考えるとちょっと怖い気が…。
もう1人の新キャラクター ジョーはこれまた癖がありそして結構重要なポジションになりそうな気配がムンムンの中年男性(36歳)。
気弱で引っ込み思案で鈍臭い。ご近所トラブルで一方的な被害を受けても相手にまともな文句の一つも言えずいいように使われてしまうタイプである一方ブラックマーケットに流れてくるような危険な代物を山ほどコレクションしているヤバめの趣味を持つ彼には驚きのバックボーンがありそれは3話で語られることになる。
このジョーも結構いいキャラしていて好きよ。
虫も殺せないタイプなのに同時に普通の人が超えないラインを楽々飛び越えてしまうおかしな方にぶっ飛んでいる潜在的なヤバさを孕んだ不発弾みたいな中年ってのが非常に味わい深いというか。
この気弱な男から強盗に必要なブツを奪う為にリリはあろうことか脅迫という手に出てしまう。
いいね〜。清々しいくらい間違った方向に猛烈ダッシュしていて今からしっぺ返しが来るのが楽しみになる。リリ自体かなり生意気に描かれてる場面が多いから「エラい目に遭え!」って思わせてくれるキャラにもなってるのがいい。
そして現時点では味方だが今作のヴィランになる事はほぼ間違いない強盗団のリーダー フッドもその不思議な力を見せ始めた。
原作では魔法のマントを持った一般人で武器はマントに由来する魔法と拳銃のヴィランなのだが本作でも概ね原作通りっぽい。ちゃんとビジュアルかっこいいしそういう意味でも完成度の高い実写化になっていると思う。
第3話 【ヤバめのマント】あらすじ
トンネル社への強盗を成功させ莫大な成功報酬を得たリリは一時仲間達と喜びを分かち合うが仕事の際にフッドの見せた不思議な力に興味を持ち、更にクビになった強盗団の元メンバーが殺されたことを知り危機感を持ち始める。
突然のジョーの訪問、ナタリーとのスキンシップであっという間に時間は過ぎ次の強盗の時間が来てしまうがそこでリリは作戦中に隙を見てフッドの力の源であるマントを少し切り取り分析しようと考える。
しかしこの行動は悲劇の引き金…
リリの行末に暗雲が立ち込めるのだった
中年と親友と天才の過ち

一挙配信されたエピソードの中では最も尺が長かっただけあり多くの方向で物語が動き始めた第3話。
強盗という誤った道に進みそれでもなお「自分は悪人じゃない」「背に腹はかえられないからやっているだけ」と自分に言い聞かせて来たリリが今回のラスト付近でついに明確な過ちと失敗をしてしまう事になった。
それだけじゃなくジョーへの脅迫の件やナタリーへの扱いなど色々とやらかして来たことのカルマが一気に返ってくるパートに入った感じ。こっから更に転げ落ちそう。
ナタリーと2人で昔よく入り浸っていた父のガレージに行きそこで父とナタリーが殺された日のことを思い出してパニックに陥るなど全体を通してリリが追い詰められるシーンが多いがこのシーンは普段はおちゃらけてるナタリーがそれを優しく落ち着けるなど2人の絆が深まるのを感じるシーンにもなっている。
若くて天才だけどその心はまだまだ子供だってのをこれでもかと描いてるのはMCUの『スパイダーマン』シリーズに通ずるところがある。いつかリリとピーターのアイアンレガシー引き継ぎ若者タッグを映画で見たいね。
そして明かされるジョーの秘密。彼の出生は意外なもので、そんなジョーとリリが出会ったこともまたリリがアイアンマンの後継者だからなのかも知れないと思わせられる。
リリのアドバイスに従い苛烈になって行く性格、自分の体を改造することに迷いがないマッド思考、彼のバックボーンとリリがアイアンマンの後継者であること…
リリとの出会いでジョーの停滞していたはずの時間は動き出してしまい彼の中の不発弾の導火線に火がついたような気がする。
単刀直入に書くと多分ラスボスはフッドじゃなくジョーじゃない?って思うんだ。
リリとフッドが戦う理由付けは今回でしてるし、全6話とからしいからこのまま2人が戦うだけじゃちょっとパンチも尺も足りない気がするし、今回だけじゃまだどうなるか分からないジョーがヴィランに覚醒する流れを描いてフッド倒した後の真のラスボスとしてジョーが出てくるってのはイメージも出来るしあり得そう。
リリが自分の行動の責任を取り成長するってのも今作の肝だと思うから「リリの間違った行いのせいで生まれたヴィラン」ってポジションはかなり美味しいしね。
ジョーが「だが奴は…弾けた」するその日を楽しみに待とう。
次回
ということで『アイアンハート』1〜3話でした。
肝心のアーマーの活躍が少なかったりリリのキャラがアク強めで好き嫌いが分かれそうだが、ドラマとしてひとまず及第点はあるし続きも気になるので次回にも期待。
てか全6話で次回4〜6話配信らしいね。
ってことで次回で最終回だ!
まあ7月マジで『ウルトラマンオメガ』放送開始とか『ファーストステップ』とか劇場版『ガヴ&ゴジュウジャー』とかで記事数かなり多そうなんで早めに終わってくれんのはありがたいっちゃありがたいです。
あと今作は随所に『アイアンマン』の一作目の要素を感じるので『ワカンダ・フォーエバー』よりそっち見たほうがいいかも!
それではまた
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