前回 爆ぜる【仮面ライダーゼッツ Case2】感想 渾身のバイクアクション
虫歯にならない男 アメイジングRYOです。
歯医者さんに行かなければ虫歯と断定されない、シュレディンガーの猫ってやつですよ。
病は気からとも言います。
自分は鮫だ!と思えば虫歯になどならないのです。
語っていきましょう。
あらすじ
富士見の夢に潜入しボムナイトメアと交戦するゼッツだったが戦いの中で爆弾魔による警察への攻撃・破壊の悪夢を望んでいるのは富士見自身であることを知り困惑する。
結局ボムナイトメアの逃走を許し目を覚ました漠は更にニュースで夢の中で起きた警察署の爆破が現実にも発生したことを知るのだった。
ゼロは漠に夢の中で夢主の心の扉を見つけるよう言う。それだけがナイトメアによる夢と現実の侵食を止める術なのだ。
一方、富士見は更なる非情な現実を前に苦しみ悪夢を加速させていく…
果たして漠は爆弾魔を止め富士見の心を救えるのか。
基本設定が揃ってここからがスタート

公式によれば「1〜3話まで1話」と言われていた本作。
確かに1話は漠というキャラの掘り下げはあれどナイトメアの目的や倒さないとどうなってしまうのかなど基本的な説明が無く割と置いてきぼりにされたし、2話でようやくその辺にも触れ出していたイメージだ。
そして今回「ナイトメアを夢の中で阻止できないとどうなるのか」やナイトメアを倒す上で重要な「心の扉」という設定が開示されこれでようやく『ゼッツ』という作品の基本設定が出揃い毎週どこに注目すればいいのか、どこを面白いと感じれば良いのかが分かって番組と我々の準備運動が済んだって感じだね。
ナイトメアによる究極の悪夢の完成はそれ即ちナイトメアの現実世界の顕現を許してしまうこと。そして現実に現れたナイトメアの攻撃は当然ながら現実を破壊し、その傷跡は夢の中と違い簡単には治らないし癒えない。
つまり感覚的には「夢の中でナイトメアを阻止できなかった時点でミッション失敗」とも考えられ、この最序盤にヒーロー側の負けパターンを見せておくという構成だったんだと思う。
次回からは爆弾魔の悲劇を繰り返さないってスタンスで戦っていくみたいだし。
今後は基本夢の中でナイトメアを倒すけど、大型のイベント回では現実への出現を許してしまう回もあったりするんだろうな。
夢主の深層心理にある3つの心の扉の全てを破壊されると夢主が抱えていた歪んだ願いや悪夢が完成しナイトメアが夢主を封印。現実の夢主の肉体を依代にナイトメアが現実に出現し悪夢が現実を襲う。現実に出現した紫の蝶は1話の漠の夢にも出現しているがその正体はナイトメアに因んだ何かのようだ。
蝶が悪夢の種だったりするのかな?
あとボムナイトメアを倒した後に蝶目線で富士見が映ったカットも気になった。アレに一体なんの意味が…?
「お前の夢は叶った…」って言ってナイトメアが夢主を取り込むシーンはちょっと『電王』のイマジンっぽい。
あいつらは相手の望みを勝手に解釈して無理矢理叶えたことにするのに対し、ナイトメアは本人が胸の内にしまっていた筈の願いを勝手にこじ開けて夢の中で叶える。悪質さで言えばナイトメアのが上かもな。
「仕事だりー。職場爆破してー。まあやらないけどね。」って自分の中で折り合い付けていたのに勝手に叶えてこれがお前の本性だ!とか言ってくるんだから。
あとやっぱり敵の親玉と思われるノクスは現実にはいないみたいだよね。自分もナイトメアのように肉体を得て現実に現れようとしてるのかな。
現実にいないで考えるとやっぱりねむちゃんの存在も怪しい。国民的タレントだからみんなの夢に出てくるんじゃ無く、みんなの夢に現れるから有名人だと思い込まされてるだけの実在しない人とかなんじゃないかって予想してる。
となると現実にいないもの同士でノクスとねむに因縁があったりとか?
決意の「アイム オン イット」ゼッツ、現実での戦い

ついに現実でも戦う時が来た漠。
夢の中では英語ペラペラで大胆不敵でかっこいいナンバー7だが現実の彼は違う。英語はさっぱり分からないし、好青年(自称)だがうだつは上がらないし、体だってひ弱だ。
…体がひ弱かは微妙か?
落雷、サメ、隕石直撃で死んでないし寧ろ防御力は歴代ライダー変身者の中でもトップまであるか?
まあさておきとにかく現実の漠はあくまでただの「人」。夢の中にある種の現実逃避をしている彼が自分にとって都合の良くない現実で自らを奮い立たせ勇気を振り絞り理想の自分を今の自分に憑依させてボムナイトメアに挑むシーンはかっこよかったね。
「ストップ ザ ボマー」「アイム オン イット」って現実の方の発音はめちゃくちゃ日本語的なのが芸が細かい。
夢の中では英語分かるけど現実はさっぱりって設定をうまく使ってる。
現実でも夢とそんなに変わらないくらい強いのはなんでなの?って細かい部分が気になりはしたがバトルシーン自体は1.2話と同様見せ場が多くクールに仕上がっていた。
ボムナイトメアの導火線が迫る中壁を走りながらそれをかわすシーンがお気に入り。
トランスフォームカプセムを使った今回の姿の正式名称は仮面ライダーゼッツ フィジカムトランスフォーム。昨年のパンチングミ、キッキングミみたいな基本形態に武装を足した感じの姿だ。
手足を自在に伸ばせるこの姿の攻撃は腕を伸ばしたパンチに足を伸ばた踵落としに腕を網のように組んで火球を跳ね返すなど(国民的海賊漫画で見た気がするものが多いが)変幻自在。
ゴ◯ゴムの銃!
ゴム◯ムの斧!
ゴムゴ◯の網!
バトルはかっこいいんだけど気になるのは夢がフィールドの時と、現実がフィールドの時とでのアクションの差別化とかはどうするんだろってとこ。
まあ無理に差別化せんでもいいかもだけどせっかく2つの舞台があるんだしなんかあって欲しいよね。現実だと漠はエージェントじゃないから上手く戦えないとかあるのかと思いきや今回のバトル見る限りそんなことは無さそうだし。
一応夢操作による突拍子もない攻撃や防御がなかったけどトランスフォームがまるで夢みたいになんでもありだからそれもあってあんまり違いを感じられなかったな。
1話の時も感じたけどトドメ刺す時のコールが「消えろ」ってシンプルなのはいいと思う。悪夢を消し去る戦士な以上ピッタリハマるし。
あと夢の中だと無機質な喋り方だったボムナイトメアが現実に出ると人間の体を得たことで感情が爆発したのか異常なテンションになってるのはなんだか怖くてアレも良かったね。
次回
次なるミッションはVIPな花嫁の護衛!
カラスのナイトメアが狙うのは果たして!?
ゼッツも腋から羽が生えるぞ!
それではまた
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