シロとクロ【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ6】感想

前回 警察屋はくじけない【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ5】感想

服が白と黒ばかりの男 アメイジングRYOです

ファッションセンスって冒険しないと磨かれないんですよね。モノトーンの安寧から一歩踏み出せなければ世界は灰色にくすみショッカー戦闘員レベルのセンスのまま死んでいくことでしょう

みんなはカラフルな服着ようぜ！

それではどうぞ

あらすじ

ブンブンジャーの仲間として認められ晴れて警察兼ヒーローとなった錠。

警察にもヒーローにも休息は必要なもので今日の錠は非番の為帰宅。その後ろをつける怪しい青い影の正体は…ご存知謝士郎だ。

彼は「真面目すぎるほど真面目な警察官」という錠のキャラを信じていない様子。

人間、体裁の皮を一枚剥げばそこにあるのは欲と残忍酷薄の本性に違いないという福本漫画の富豪みたいな考え方の謝士郎は錠の真の顔を暴く為尾行することに。「どぉしてだよォォォウ！！！」（CV.藤原竜也）

一方大也は調に宇宙人が地球に侵入したことを察知できる観測プログラムを提供。

直後宇宙より隕石が飛来し地球に侵入。

その正体はサンシーター直属の上司であるハシリヤン斬込隊長・マッドレックスであった。

「お前たちには失望した。敵幹部初登場回の怪人のモチーフが洋式トイレなどかつて無いぞ。」

ブンブンジャーは「大也とその仲間たち」ではない

私の感想でも度々書いて来たが今回のレッドでリーダーの大也は超カリスマタイプ。

その飄々とした態度の裏に熱い正義感を宿し、莫大な懐で必要とあらば気前よくキャッシュをばら撒き、更には認めた相手には真っ直ぐ好意を伝える人たらしの才まである現状嫌いになる要素絶無なキャラクター。

そしてそんな強烈な彼をリーダーにする以上描写的に気を遣わなければいけないポイントがある。

ズバリ「ブンブンジャーを大也のワンマンチームに見えないようにすること」だ。

ブンブンジャーのメンバーは皆大也に救われ認められてチームに入ったのだからメンバー→大也、そして

大也→メンバーへの信頼を描くのは容易いが問題は

メンバー↔︎メンバーの関係性。信頼である。ここを怠るとブンブンジャーのメンバーは大也が好きだからついて来ているだけで他のメンバーとは友達の友達みたいな距離感になってしまう。

今回のエピソードはその部分にガッツリとメスを入れブンブンジャーは全員が互いを信頼しリスペクトしていて大也がいなくても回るチームなのだと描いてみせた。素晴らしい。

その展開を作る都合で今回大也はマッドレックスとの戦いに終始しており、謝士郎達だけでトイレグルマーと戦うことになった。

そしてトイレグルマーの力で本音しか喋れなくなった謝士郎が疑った錠への謝罪と彼への賞賛、2話では「認めない」とまで言った未来のドライブテクニックを褒めちぎる本音を爆発させ3人の絆が強固になるというシーンは笑いも交えつつ「ブンブンジャーいいよね…」と思わず笑みが溢れてしまう爆上な展開。

キモなのは全てが謝士郎の本音であるということ。これがとても爽やかで読了感、後味をとても良くしてくれている。

例によってクールなブルーが早くもぶっ壊れたがいつもの事だ。しぐたんなんて3話で壊れたし謝士郎はよく保った方だと褒めてやりたいくらい。

（つかそもそも戦隊にいわゆるクールなブルーってほぼいないのよね…。）

強敵登場！マッドレックス！

ついに現れたハシリヤン幹部枠のマッドレックス。

かなり抜けていてすっかり地球に馴染んでるサンシーターをバリバリ一喝する一方本人も大概抜けているようで

・トイレをイグニッションするのにわざわざノックで中を確認（「入ってますかー」とまで言う律儀さ）

・女子トイレには入らない紳士（「女の子の方ですから！」って止めるデコトラーデ好き）

・犬の散歩の時間になると退散してしまう（字幕によれば犬の名前はハシリケン）

とまあ中々に愉快な人

なのだがその実力はこれまで真っ向勝負であれば苦魔獣に基本苦戦はしてこなかった（5話のダーツグルマーは策略に嵌めた感じなのでノーカン！ノーカン！）レッドを相手に終始余裕を持っての優勢というかなりの強者。

デザイン自体もハシリケンが気になりすぎるが赤いレザースーツに両肩から飛び出るドリル（？）、頭部のエンジンと左目の傷と真っ当にかっこよく性格も上記のとぼけた部分に加え自分と渡り合うレッドを賞賛するなど、人気出るタイプの武闘派幹部の様相を揃えている（CV.神谷さんだし）

これには私も思わずテール・トゥ・ノーズ！

あと必殺技が怒りのデスロッドは狙いすぎでは？

史上初！？洋式トイレ怪人！

日本の特撮の歴史は長い。私もこの15年で新旧いろんな作品を見て来た。その為色んな面で全く新しいものというのはそうそう見つからない、特に怪人のモチーフというのは似たり寄ったりでその同じモチーフからいかに違うアプローチをするかってことになりがちなのだが

トイレモチーフというのはほぼ間違いなく特撮史上初だろう（前例があるなら教えて欲しい）。

TOTO出たかと言った感じだ（激ウマギャグ）

そんな史上初の今回登場した苦魔獣トイレグルマーのデザインはどうかというと…

超かっこいい！！素直に感心してしまった。

思わず自分の家の洋式トイレをマジマジ見て「お前ひょっとしてかっけぇのか？」と呟いてしまうほどに。

洋式便器をまんま顔にし肩にはトイレットペーパー、カラーリングはトイレらしく白一色ベースにしながら苦魔獣特有の燃えているような目がアクセントになって全体を引き締めている印象。

胸部の色とりどりのボタンはウォシュレットリモコンがモチーフだろうが70年代や80年代のスーパーロボットのようにも感じさせメカニックなかっこよさも併せ持っている。

便器の水をぶっかける水洗ジャーを食らった相手は自分の本音しか口にできなくなる技。これによって人間達を争わせギャーソリンを集める作戦なのだが…

普通にトイレの便器の水ぶっかける方が絶対悲鳴上がると思うの…

次回

調達屋・振騎玄蕃ついに参戦！

登場ブンオレンジ！

しかしなぜずーっと前からブンブンジャーに関わって来たはずなのに今この瞬間に加入なのか

そこには何か理由が！？

玄蕃は濃厚なドラマ持ってそうで楽しみなのよ

それではまた

次回 調達屋のブレーキ【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ7】感想

ところで…

梶原颯さん。人懐っこそうなベビーフェイスにコラ画像みたいなバキバキボディのアンバランスさでどこにいても気づくなこの人。