追憶のアラモード【仮面ライダーガヴ 第40話】感想 復讐は正義へと

仮面ライダー

前回 探し求めていたのに【仮面ライダーガヴ 第39話】感想 フラグブレイカーの最期

『キラキラ⭐︎プリキュアアラモード』ではキュアパルフェが好きだった男 アメイジングRYOです。

リアタイ時にしか見てないんで流石に記憶が曖昧だけど好きだったのは覚えてる。

あの作品はマカロンショコラがメインの時だけなんか雰囲気違ったよね…

ラキア覚醒!さらばグロッタ…。おかえり兄さん!な40話を語っていきましょう。

あらすじ

グロッタの凶刃にデンテが倒れた…

コメルのみならずデンテまでも奪われ復讐心と焦燥感、自分の無力への怒りに心を乱されたラキアは1人グロッタを追う

ショウマは傷心の幸果を前にプリンアラモードを食べようと提案。それがきっとデンテを偲ぶことになると信じて

そうして皆がデンテを失った傷に向き合う中再びグロッタヒトプレス集めに動き出してしまう。

復讐の戦士 ラキア・アマルガは今〝変わる〟


銀の皿が超クール!ヴラム アラモードモードをボナペティ

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/40/

まずは今回のメインディッシュとなるヴラムの最強形態 アラモードモードとそのバトルの話題から。

まずアラモードモードはデザインがめちゃくちゃかっこいいね。

名前にもなっているプリンアラモード要素以上にプリンアラモードを乗せる銀の皿要素がデザインをスタイリッシュに仕上げている。

胸のプリンや垂れるカラメルに見立てた同体部のライン、頭部にちょこんと付いたホイップクリームとさくらんぼ、左腕と脚にあしらわれたブレード部分(正式名称「カッティングサーブ」)はフルーツになっているといった具合にプリンアラモードのライダーであることを分かりやすくしていてガヴのライダーらしくポップながらベースとなる銀のカラーや装飾が正統派な騎士っぽいかっこよさを演出。

相変わらずポップとかっこよさのバランスが神がかり的。

特に銀の皿は前回の話でラキアがデンテを思って選んだものなのでそれがデザインに強く現れているのはドラマ部分を反映させているようで素敵。

続いてバトルシーン。

攻撃力のグロッタに対してアラモードモードは防御に秀でる形態のようで先程まで手も足も出なかったグロッタの鎌の一撃を受け止めながら

「同じじゃないようだな…」

はちょっとこんなんバトル漫画読んで育った人はときめいちゃうよ。かっこいいよ。

専用武器シルバディフェンサーを出現させる際には久しぶりのラキアの触手が登場。それが複雑に絡まり硬質化して更に盾になるという凝ったシーケンスで武器が出来るのにこだわりを感じる。

ちなみにシルバディフェンサー『鎧武』バロン リンゴアームズが使用したアップルリフレクターの流用(リペイント?)。スーツや武器の流用に疎い私でもこれは分かった。

崩れる柵に足を引っ掛ける超体勢での殴り合い、グロッタの鎌を柵に通して動きを封じノールックでヴラムブレイカーを投擲するなど複雑な殺陣は何回か見直さないと動きの把握が難しい。

「ダメージを受けるほどにパワーを溜め込み一気に爆発させられる力」を持つグロッタへの解が「溜まったパワーを発散する暇がないほどタコ殴りにする」ってのもちょっと工夫があっていいよね。強烈な一撃で吸収し切れない!ほど安直じゃないし、わざわざガヴケーキングになったのにもタコ殴りにするために頭数が必要だからホイップ兵を出す為にケーキングになったという理由付けがあるし。

そもそもダメージが通らないランゴに対し、ダメージは受けるがその痛みが強さに変わる。しかしダメージ自体は受けるという弱点を突かれグロッタは敗れたのだ。

でも前半のバトルで2人を相手にやや劣勢だったのに溜まったパワーを使ってのラリアットでまとめてダウンさせたのはかっこよかったよ姉さん。

ブリザードソルベの出す氷壁をずんずん壊して進むのは『ウィザード』フェニックス味があった。

\ディフェーンド/バゴーン!\ディフェーンド/バゴーン!\ディフェーンド/バゴーン!

アラモードモードは早くフィギュアーツ欲しくなるくらいかっこよくていい初登場回だった。

発売する時は是非シルバディフェンサーの未完成状態パーツも付属して欲しいね。

ちなみに今回のアラモードモードvsグロッタで流れた挿入歌『Shake it off』はかっこいいし歌詞もやっぱりこの回に流した意味のあるものになっているのでみんなもYouTubeで聴こう!

正義の戦士 ラキア・アマルガ

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/41/

続いてドラマパート。

コメルを殺されそのきっかけである闇菓子ストマック、そしてコメルを手にかけた仇を倒すために復讐の戦士となったラキアが復讐の為の戦いにピリオドを打ち本当の正義の仮面ライダーになるというのが今回の肝。

復讐とは突き詰めていけば自分のための戦いであり、いくら失った人々を思っての行動と言い訳をしてもやはりその本質は自分がスッキリする為であると言える。

ラキアは憎い相手も復讐したい理由もある筈のショウマがその憎い相手の1人である筈のデンテを受け入れたこと、そしてそれは復讐よりもっと大きな事を成し遂げるための行動だったことに気付き自分の行動を見つめ直し、ついに復讐という「個」の戦う理由を捨て、コメルデンテのような犠牲者を出さない為に戦うという決意をする。

復讐の戦士から正義の戦士に変わるというストーリーはラキアというキャラクターを描いてきたこれまでのドラマのまとめとして綺麗。

アラモードモードに変身する際に髪をくるくるするいつもの変身じゃなく、豪快に髪をかきあげるのも彼の意識が変わったことを表しているしシンプルに顔が良過ぎてかっこいい。

俺ぁかき上げる前髪がなくてこんなに悔しかったことはねぇよ…。真似したくなるよアレは。

ラキアのドラマでは相変わらずメンタル面で先を行くショウマが頼りになり過ぎる。今回もそこは健在。

デンテが死に悲しみに暮れる幸果、呆然とする絆斗、荒れるラキアを他所に今なすべきはなんなのかにいち早く辿り着き幸果へのフォローとラキアへのコンタクトをスムーズにこなしてみせる。

末っ子属性で普段絆斗ラキア幸果と一緒の時は弟か子供のような雰囲気なのにいざ自分がやらなきゃってなったら誰より芯が強いのが浮き彫りになるのいいよね。初期の世間知らずが嘘のよう…。

というかラキア味方化以降から「異世界から来た世間知らず」要素はそっくりそのままラキアに移動した感じだったよね。ラキアのドラマって番組前半の頃のショウマのドラマと類似するとこあるし。

「悲くてぐしゃぐしゃになってちゃ何も出来ないから。何も守れないって知ってるから!」って台詞の頼もしさ凄い。初期からずっとそうだけど経験を全て血肉にして成長してるのが明確に描かれているのが魅力に繋がってると思う。

多分見直すと「この時の失敗や行動が後のアレに繋がってるんだな」ってのがいっぱい出てくるだろうな。同じ失敗してるって指摘されないようにかなり気を遣って話作られてそう。

他の部分だと泣いてる幸果さんにぶっきらぼうに絆斗がハンカチ貸そうとするシーンもニヤけたね。受け取ってもらえなかったけど。

公式サイトによればデンテの残したメッセージはちゃんとラキア以外の3人に宛てたものもあったが都合上カットされてしまったらしい。

3人に向けてデンテが残した言葉。いつか見せて欲しいね。

グロッタの本音と長男の帰還

転載:https://www.kamen-rider-official.com/gavv/41/

姉さんの死で全国のちびっ子が泣いている…

割とマジで大人から子供まで女性人気凄いらしいのよね姉さん

ところで『ふたりはプリキュア』のコンセプトは「女の子だって暴れたい」だったのを皆さんはご存知だろうか。

女の子も敵をぶん殴るバトルは好きなんだという考えから始まったプリキュアシリーズが今日まで続いていることを考えれば美しい暴力姉さんキャラなグロッタが女性人気を獲得したのは必然だったのかも知れない。

無論、そんなキャラを最後までフルパワーで演じた千歳さんの力があってこそだが。ありがとうございました。

ストマック家に戻って来ていつも皆がいた部屋に行ってもそこには誰もおらずひとりぼっちなグロッタ。脳裏に浮かぶのは楽しかった家族が揃っていたあの頃。

…まあ回想の場面の前後や内容を思い出してみると「別にこのシーン楽しいとかじゃないだろ」ってシーンばかりなんだがだからこそグロッタは内容よりも家族といる時間そのものが好きだったんだなと伝わる。

ランゴが使った毒と同じものを手にしただけでそれを思わず胸の前で強く握ってしまうほど兄を思う姿はだいぶ可愛い妹になっちゃってていいよね。

ラキアの幸福毒を香水にした新兵器で近づいた人間を幸せにして即手下のバイトヒトプレス化させるというグロッタの収穫はランゴのやり方に比べるとだいぶ手間。

アレ本来は潜伏してるバイト全員に持たせてやるべきよね。まだ試作段階なのかな?

ラキアとの戦いに敗れボロボロになったグロッタは1人寂しく死んでいくという香村脚本らしい最期かと思いきや倒れた彼女を抱き起こす1人の男が…

ランゴ兄さんだーーー!

生きてたんだね!

俺は信じてたよ!

TTFCの36話のオーディオコメンタリーでランゴ役の塚本さん「いやあ死にましたねー」って言ってたのにいやいや人が悪い。

ランゴ兄さんみたいなポジションが戻って来てこんなに嬉しいって凄いよね。グロッタ人気もそうだがとにかくキャラの描き方が抜群な証拠。

ストマックを建て直す為に是非ボッカリゼルに一泡吹かせてやって欲しい。もはや兄さんはダークヒーローポジションだなこうなってくると。

孤独じゃなく最後に兄の手の中で息絶えたグロッタ。強者の仮面を脱ぎ捨て「寂しかった」ことを伝えられ彼女はきっと少しは救われたんじゃないかなと思う。

早いもの『ガヴ』も40話台に乗りいよいよ終盤。

希望の星はただ一つ!

ランゴ兄さんだ!

…あれ?そういや前の戦いで兄さん片目怪我しなかったっけ?治ったん?

と思ったけどよく考えると人間の姿ってグラニュートにとってはミミックキーで作った着ぐるみみたいなもんだから人間体が眼帯とかしてたらおかしいもんな。

そりゃ塚本高史は無事だわ

次回

ニエルブボッカが動きだす!

現れた新たなビターガヴ、その正体は多分…!

駄菓子屋さんの方にもついに進展!やはりみちるの関係者か!?

それではまた

次回 にじり寄るメガネ【仮面ライダーガヴ 第41話】感想 いつか使うと思ってた死体×2

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