前回 真実は甘く苦い【仮面ライダーガヴ 第22話】感想 絆のドーマル
甘いもの好き過ぎるので危機感を覚えて火曜日と金曜日は休肝日ならぬ休糖日に設定した男 アメイジングRYOです
糖尿病とか怖いからね…
糖尿病より怖くて辛い(?)展開が続く23話を語って行きましょう
あらすじ
和解し絆を取り戻したショウマと絆斗は連携してビターガヴを破った。
しかし直後ショウマの脳裏に蘇る記憶。
「俺、絆斗のお母さんに会ったことある。」
ショウマから語られたあまりに残酷な真実は絆斗の心に影を落とし、再び2人に溝を作ってしまう。
そんな絆斗につけ入るようにして新開発の黒い変身アイテムを渡し不敵に笑う酸賀。
曰く「ちょっぴりビターなチョコ」
その力とは果たして…
戦慄の真実…埋まることないショウマと絆斗の溝

前回で和解したなどとその気になっていた俺の姿はお笑いだったぜ。
な今回。
まずはあまりに辛過ぎた絆斗周りの話から。
ビターガヴとの戦いの中で封印されていた記憶が蘇ったショウマ。その記憶とは…
まだストマックも闇菓子もなんなのか分かっていなかった頃の幼いショウマが屋敷を彷徨いていると絆斗の母 早恵と遭遇。
彼女は闇菓子に使うスパイスの材料として攫われて来たが麻酔が不十分だったのか目覚めてしまい脱走を試みていてそこでショウマと出会った。
早恵はショウマも攫われて来た人間の子供だと思い、善意から彼を母に会わせてやろうと自分が他の攫われてきた人間と一緒に捕まっていた部屋に案内するが無論そこにショウマの母はいない。
そこにやって来たランゴ。早恵はショウマがランゴの弟と知り思わず突き飛ばしてしまう。ここ何気にきついポイントよね。
早恵からすれば化け物の弟に嵌められた!ってなってそうだし、ショウマは無自覚に逃げられたかも知れない早恵の足止めをしてしまいストマックの手助けをしてしまった。
人間を手軽に新鮮に保存できるヒトプレス技術が生まれる前の話ということもあり攫って来た人間は麻酔か何かで眠らせてストックしてたことも判明。今は便利になったもんだ(白目)
また逃げられても困るってんでどうするのかと思いきや…
なんと意識のある早恵をそのまま緑色の液体にぶち込み溶かしてしまうという衝撃のシーンに絶句。
いやもう…ジョークでもなんでもなく惨さが『アマゾンズ』クオリティなのよ…
プールに入れられる前に残した言葉はやはり「絆斗ぉ…」だったり、溶けていく直前までプールの中からショウマを見ていたり最後までキツさたっぷりTOPPO状態。
ちなみにこの記憶をショウマがなぜ忘れていたかについては不明だが、公式の出している『ひとくち話』を見るにあまりに辛い出来事だったのでショウマ自身が無意識に記憶を封印したというのが答えっぽい(?)
こういった症状は医学的には解離性健忘というんだとか。
ただ早恵を攫った赤ガヴのグラニュートの謎とか残ってるし、あくまで公式の文面から私がそう読み解いただけなので詳しいことは分らないんだけどね。
そんなあまりにショッキングな真実を聞いた絆斗の反応はというと…
「攫ったのはバイトの誰かだし、やったのはランゴだ…。お前は悪くない。分かってる…。頭じゃ全部分かってる!でも…悪い。今、俺お前のこと無理だ…。」
辛い…悲しい…寒い…
隠し事さえなければ、全てを話さえすれば絆斗は分かってくれるさ!とか正直思ってた。
前回全てを話して「無事爆弾解除だ!」とか思っていたが蓋開けてみりゃ全然そんなことなかった。全部を話した以上ショウマは悪くなくても一族の業を背負わなければならない。
1〜10まで知った上で絆斗には選ぶ権利がある。母を奪った奴の身内と一緒にこれからも戦うのか否かを。
一切隠し事なくなった上でのこの展開は刺さった。まさか前回からの流れで溝が埋まらんとは思って無かった。
辛い展開作るの本当にお上手。
メンタルズタズタになったせいか直後の酸賀とのやり取りで、酸賀がビターガヴがやられたことに残念そうなリアクションして分かりやすくボロ出したのにそれに絆斗が一切反応しない…。
まあ普段から胡散臭過ぎて多少変なこと言ってもスルーするようになっちゃったのかも知れないけどこのミスは手痛い。皆が多少なりとも縛りある中でいつまでもフリーだなこの浅沼。
このタイミングでガヴに頼らずとも戦えるようになる新アイテムをゲットするのもショウマとの決裂展開を加速させそう。そしてそうなったら逆に絆斗は今まで以上に酸賀を頼るようになるわけで…。
着々とやばい方に向かってる気がする絆斗の物語はどうなっていくのか。
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ビターガヴ再び!ストマックの沿革

今回はドラマ重視でバトルシーンは少なめだったのでダークショウマ、ラキア、そしてデンテの過去について書いて行こう。
余談だがスーパーヒーロータイムには「仮面ライダーと戦隊 2つで100の盛り上がりを作るようにしよう」という暗黙の了解があるんだとか。
要するに片方がめちゃくちゃ盛り上がる回の時はもう片方はドラマメインの落ち着いた回にしたり、総集編にしたりするという考え方だ。
今回はお隣さんが新番組スタート&その1話がかなりカオスな回だったのでこっちは敢えてバトルシーン少なくしたのかな?と思う。
さて本編の話を。
前回倒した筈なのに再び姿を現したダークショウマ。やはりダークショウマはショウマのクローンで何人もいるらしく、更に前の個体の経験値や装備は倒されても他のクローンにフィードバックされるようだ。
今回のダークショウマは前回の獰猛で野蛮な雰囲気から一転し無邪気で子供っぽい感じ。遊びの感覚でなんでもしていいと思っているのが『電王』のリュウタロスに近いか。
これからもいろんなキャラの違うダークショウマを知念さんがやって行くんだろうと思うとそれこそ初主演で数々のイマジン憑依良太郎を演じ切った『電王』の佐藤健さんを思い出す。
ダークショウマを生み出したご主人様とは一体誰なのか。謎は深まるばかり。俺はブーシュが臭いと思うんだよなあ。
ラキアは今回闇菓子を作り出したある意味で彼の最大の宿敵であるデンテと邂逅。出会って数秒で地雷踏んじゃう大叔父、隠してドギマギするより却ってありがたいわ。
ショウマは数少ない自分の体のことが分かる協力者で今は悪いことをしていないと知ってるデンテを頼りにしてるけど、そんなデンテと組んでることにラキアは思うところある様子。そりゃそうよ。
今のメンタルの絆斗と会ってもやばそうだよなデンテ。こいつが悪者だった方が話スムーズに進むって思うくらい「今は優しいお爺ちゃん」属性が邪魔してくる。
後述のゾンブ含めてこいつが1番悪いってやつほど既に死んでるのが『ガヴ』の物語を複雑で奥深くさせてるなと思う。
そしてデンテから語られた闇菓子誕生の秘密。
ストマックは元々ただの製菓会社でショウマの祖父でブーシュの父、デンテの兄 ゾンブ・ストマックが立ち上げたもの。
グルメなデンテが菓子を作り、ビジネスの才能があったゾンブが売るという形で経営して来たがある日ゾンブが異世界から未知の材料を手に入れてきたことでストマックの運命が変わる。
それを使って作ったお菓子こそが闇菓子の原型とのことだが、ゾンブが手に入れた未知の材料とはなんなんだろう。
それ自体が人間から取れるスパイスに使える材料だったのか、はたまたそれに近い材料が人間から取れると分かったから人間を攫うようになったのか。
闇菓子の生まれた経緯は分かったが、人間からスパイスの材料が取れる!と分かるようになるまでにまだ明かされてないドラマがありそうだ。
未知の材料をくれた人間の協力者がいたとかって可能性もあるしな。
ゾンブの声を演じたのはカカロットー!!でお馴染み島田敏さん。ワンチャンラスボスありそうな声だな…。
「ガヴ。まずお前から血祭りに上げてやる!」
しかしもうそろ半分だってのに色んな軸の色んな謎が残ったままで後半戦も飽きずに見れそうで安心だ。
街裏ぴんくが怖過ぎる!

第1話のハウンド役に片桐仁さん
第2話のウィップル役に我が家の坪倉さん
を起用してきた『ガヴ』にお久しぶりの芸人枠が登場。
絆斗が友人の加太郎と一緒に行った焼肉屋の店主を演じたのは地下芸人界のカリスマにしてR-1グランプリチャンピオンの街裏ぴんくさんだ。
「国民的人気芸人の街裏ぴんくさん。ほんまに面白いと思うんですけどね。あの人って…これ知ってるかなぁ?グラニュートらしいんですよぉ。いや、これ皆さん!ホンマなんですよぉ!!」
それにしても元々イカついとは思っていたけどめちゃくちゃ雰囲気あって怖かったね。何も喋ってないシーンの顔の作り方がうま過ぎる。
加太郎に金を見せて絆斗の情報を買うシーンなんかはVシネマか?って雰囲気が出ていた。
加太郎は加太郎でろくでなしなんだろうなーって空気がめっちゃ出ててこれまたいい感じ。やはり金を見せられたシーンの顔が特に良い。
絆斗が荒れていた時代の悪友なのか喋り方にもそんな雰囲気が出ていたね。事情を知らないとはいえ絆斗に「お前ばっかりついてていいな」とか無神経に言っちゃうのもため息つきたくなる。
怒ったりしない絆斗本当に大人。
服装の違いや話し方から方やすっかり今は真面目な社会人、方やヤンキー上がりの大人になりきれないいい加減な子供という対比にも感じた。
この濃いゲストキャラ達が暴れ出す次週にも注目して行こう。
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次回
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それではまた