1番好きなスーパー戦隊ロボは悩みに悩んでバトルフィーバーロボかも知れない男 アメイジングRYOです。
やっぱり歴代最初の、みたいな枕詞に弱いのよね。
さあ今回からいよいよスタートです…
スーパー戦隊シリーズ通算49作品目にして50番目のスーパー戦隊!
『ナンバーワン戦隊 ゴジュウジャー』!
そのパワフル&カオスティックな第1話を語っていきましょう!
…50年目なのに49作品目なのは『ゴレンジャー』が2年やってることによるズレのせいだ!
ちなみに『ルパパト』のルパンレンジャーとパトレンジャーを別で考えていいなら『ゴジュウジャー』は50番目のスーパー戦隊だぞ!
あらすじ
突如現れた巨大な〝厄災〟
これに立ち向かうべくあらゆるユニバースからスーパー戦隊ロボが結集し力を合わせ戦った。
全てのロボは最後の力を最後の巨人 テガソードに託し封印されることとなったが〝厄災〟を打ち破ることに成功したのだ。
「ユニバース大戦」と呼ばれる戦いから月日は経ち現在
喫茶半世紀に住む流浪のアルバイター 遠野吠は人付き合いが苦手で不器用で無愛想な夢も願いも持たない一匹狼。
今日もトラブルからコンビニを守ったがクビにされてしまい次のバイトを探す日々。
そんな日常はある日突然終わりを迎える…
異世界から現れた巨大ロボ、砕ける町、逃げ惑う人々、変身する(見覚えのある)同僚…
そして吠もまた力を手にする時がやって来た。
それは願いを叶える力か、それとも破滅をもたらす力なのか…
今年はロボ戦が熱い!テガソードレッド、吠える!

1話を見た最初の感想を一つだけ挙げるとするならば…
今年はロボ戦が凄そう!
という期待だ。
まずゴジュウウルフに変身する前にロボ戦から入る変則的な構成に「今年はロボ戦を見てくれ!」という作り手の気合いを感じる。
吠にロボ戦時専用と思われる衣装があったりするのも凝っている。
今作において重要なイベント ユニバース大戦も『ゴーカイジャー』のレジェンド大戦と違いロボが主役だしロボ戦への熱意はもう疑いようはないだろう。
YouTubeで配信されているエピソード0では全編CGで描かれていたユニバース大戦だが、今回冒頭ではちゃんと実物スーツを用意しての実写特撮で描かれていて、しかもオープンセットでの撮影なので迫力がエピソード0とは段違いになっていたのは嬉しかった。
ブンブンジャーロボがテガソードにお姫様抱っこされるという1シーンはおもちゃとかで再現したくなるやつだ。
…なんで『ブンブンジャー』終わったのにまだブンちゃんがヒロインみたいなことしてるんだ?
テガソードレッドは金と赤をベースにした無駄なものが少ないシンプル目の造形ながら素直にかっこいいと思う引き算のデザイン。
最後の巨人って2つ名もクール。テガソードと契約することでセンタイリングを手に入れられるという設定がある以上単なるロボでは終わらない重要登場人物でもあるというそれこそブンブン同様のポジションを築いている。
ロボに関しては敵方の物にも触れておきたい。
ブライダン特攻隊長 ファイヤキャンドルが操縦する巨大ロボ キングキャンデラーは正直めっちゃかっこいい。敵専用機ってのはくすぐられるんだ。
バトルシーンではCGではない実際の炎を武器に戦いこれまた迫力が違う。スーツに火炎放射器を仕込んでるんだとか。
どこからともなく出て来た『ドンブラザーズ』のお神輿男と天女感ある応援団のエールと、格ゲーみたいなリングアナが鳴り響き互いの機体が街に出現したフィールドにリングインするという本編見ずに読んでくれている人には一切伝わらないであろう素っ頓狂な演出から始まったロボ戦。
火を灯したキングキャンデラーの剣とテガソードの剣が鍔迫り合いになるシーンなんかは素人考えだが中の人怖いんだろうなって思う。無論あの炎も実物だ。
いちいち気前よくジオラマを壊すのはやらなくても成立することを敢えてやる贅沢。1話だからこそだろう。
「この俺が膝をつかされただとぉ!」とかコクピットで言う感じとかロボットアニメっぽくて好きぃ…。
お前ら絶対ロボ買わせてやるから残高数えて待っていやがれ!
と言う制作の声が聞こえて来そうなくらい今年はロボの年になりそうだ。
関連商品 DXテガソード
敏樹味の亜樹子脚本

今作の脚本を担当するのはスーパー戦隊シリーズでいうなら『ドンブラザーズ』『ジェットマン』、仮面ライダーシリーズなら『アギト』や『555』を描いた我らが井上敏樹先生のご息女であらせられる井上亜樹子先生。
最近だと『ガッチャード』のズキュンパイア回とかあの回とかを担当しお父さんに負けず劣らず異様に記憶に残る回を書いているが今回はついにメイン脚本を担当。
伊上勝、敏樹、そして亜樹子さんと井上家はずーっと東映を支えている華麗なる一族なのだ。
さてさてそんな亜樹子女史の描く1話はどうだったかというと…
冒頭のコンビニの件があまりにも敏樹過ぎる…
唐突に出てくる強盗、フランクフルトを武器に戦う吠、ナイフをフランクフルトでガード、飛び散る肉汁でダメージを喰らう強盗…
親父の脚本の癖がもの凄い遺伝してますね!
と、書きたいとこだがあまりに敏樹っぽ過ぎて逆に嘘くさいというか、なんというか敏樹脚本のパロディとして描いた1シーンなんじゃないかと思ったね。
亜樹子さんの作風って敏樹のとはまただいぶ違うし。我々がどうしても敏樹の娘さん!って期待しちゃう部分があるからそれに応えてくれたんじゃないかと思うんだよね。
ちなみにフランクフルトはめちゃくちゃ肉汁が飛び散るように作った専用の実物を使用しているという気合いの入れ用。アクション時に持ってるのは流石にアクション用の木製のものなんだとか。
アクション用のフランクフルトってなんだよ。
それはさておき、本作は敏樹じゃなく亜樹子さんの作品なので変な色眼鏡は外して見ていきたいね。
まあ夢や願いを持たない不器用なアルバイターで狼な吠は敏樹脚本の誰かさんにそっくりなんだが。
「乾巧ってやつなんだ」
しかしながら吠のキャラはいいね。冒頭のフランクフルトアクションの後の貧乏描写、半世紀の大家さんである飯島佐織にバイトをクビになったのを嗜められ、その息子の碧とは変顔で遊び、面接に行く途中に因縁をつけられて飯島親子を守るために黙って殴られるという一連の流れで吠が
不器用で貧乏で変なやつだけど、とびきり優しいいい奴
と思えたことだろう。1話ってのはやること多いからいかにスピーディーに主人公のキャラをこっちに伝えるかが大事だと思うんがこれに関しては100点だったと思う。
履歴書の自己アピールの欄にでっかく「つまらない人間です」って書いちゃうのはあまりに生きるのが下手…!
ところで今作のストーリーって
テガソードと契約した者は封印されたスーパー戦隊の力が宿されたセンタイリングとテガソードを授かりあらゆるナンバーワンを決める戦いに勝利しリングを集め、全てのリングを集めた者が願いを叶えられる
というものでこれって1番近いのは『仮面ライダー龍騎』だよね。
さながらスーパー戦隊版『龍騎』といったところか。
あれよりだいぶポップ寄りな感じはするけど。
誰しもがスーパー戦隊の力を授かる可能性を持っている世界というのはシリーズ的にかなり珍しい。
これは私もテガソードを手に入れなくてはいけないかもな。
こういう「私が実際にその世界にいたとしても手に入る可能性があるアイテム」っ欲しくなっちゃうんだ。自分もその世界に生きてるって気分になれるから。
関連商品 アクションヒーロー ゴジュウウルフ
大也!?

この堤くんって子モブにしちゃかっこいいな
イケメンだなぁ〜
………違う!大也だ!!!
え!?クワガタオージャーに!?
感情が忙しかったねこの辺り。マジで井内さんって気付くのにだいぶかかった。
前作のメイン登場人部がそのまま次の作品でもヒーローとして続投という古くは
『バトルフィーバーJ』→『デンジマン』の大葉さん
や
『ゴーグルV』→『ダイナマン』の春田さん
や新しいとこでいうなら
『ゼンカイジャー』→『ドンブラザーズ』の駒木根さん
など前例はあるがここに井内さんも加わった。
さすが1年走り切った先輩だけあって先週までやってた筈なのにもうレジェンドの風格があるというか安定感が凄かった。
しかも今回はキングオージャーにまで変身。ブンブンジャーとは全然違うかなり動きのある変身ポーズもバッチリ決まっていてかっこいい。
変身前までは眼鏡もあって大也とは全然雰囲気違うなーと思っていたけどいざ変身する時の「エンゲージ!」ってコールで大也が戻って来たような感覚になるあの感じ好きわ、
早く!早くあの白いテガソードを発売するんだ!
どうせプレバンだろ知ってんだ!
何気にクワガタオージャーが「クワガタオージャー!」って名乗るの本編じゃやってないのよね。
バンド界でナンバーワンになって自分の曲を大切な人に届けたいという夢を持っているとか吠にハンバーガーを奢ってやるとか大也っぽい要素が散りばめられてるのも嬉しいポイント。
しかしラストシーンではリングを手にした吠に襲いかかるという余裕がないムーブを起こす大也!
なぜだ大也!君はそんな平成ライダーみたいなことをする人じゃないだろ!
…いや堤か。堤くんはそういうことする人なんだな。うん。
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ノーワンワールド ブライダンの魅力

最後に既にかなり魅力的に感じている今回の敵組織であるノーワンワールド ブライダンについて。
特攻隊長“不敗”のファイヤキャンドルは自分を最強と疑わない昔ながらの武闘派系幹部でやられた部下に対しても優しい言葉をかけるなど好感度が高いし何より演じる三本木さんの声がめっちゃいい。
聞き取りやすいしかっこいいし表情も豊か。力いっぱい演じているのが伝わって戦いとなればハイテンションではあるが真面目だしコメディリリーフやりながらかっこいい幹部でもあってくれそうで今のところ好きになる要素しかない。
「ここが俺たちを作った世界か」という意味深な台詞にはいったいどういう意味があるのか。
人間に作られながらノーワンワールドに追放された者達とかなのかな?
テクニカル隊長“慈愛”のブーケは吠がリングを手にするのを止めるなど慈愛の2つ名に相応しい優しい人。破滅の指輪を回収しその目的は「2つの世界を守るため」なんだとか。
なんかこれ終盤で実はブライダンのやろうとしてることの方が正しかったのだ!
みたいなどんでん返しありそうだな。
梶裕貴なんとなく胡散臭いし。
戦闘員アーイーはベルがモチーフ。
ところでブライダンは皆結婚式がモチーフなわけだがこれが敵のモデルとしてはすごく珍しいし、考察のしがいがある。
なぜナンバーワン戦隊の敵が結婚式なのか
ノーワンワールドって名前は「NO.1」をそのまま読んだのが由来だろう。同じ字でだけど違う読み方をする2つが両者の名前になってる辺りゴジュウジャーとブライダンが対となる存在って意味かしら。
あるいは「根源的には同じもの」ってことの暗喩?
何はともあれきっと膝を打つような理由がある筈でそれが分かるのが今から楽しみ。
次回
襲いかかる堤!願いを叶えるための戦いが始まる!
続々登場指輪の戦士たち!
ノーワンワールドナンバーワンのトレジャーハンター登場!?
「ちっちっち…その腕日本じゃあ2番目だ」
それではまた
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