前回 日本のドン!私が総理!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第3話】感想 ジジイが全て持ってった
一人称を「わし」に変えるタイミングっていつなんだろうと思う男 アメイジングRYOです。
せっかくだし「わし」って言うタイプのおじいちゃんになりたいけどいつ変えるべきなのか…
ご意見お待ちしています。
今年は俺緑推しかも!と思わずにいられなかった4話を語っていきましょう
あらすじ
吠達の前に現れた新たな指輪の戦士 ゴジュウイーグル/猛原譲二。
その正体は87歳の老人だった。
真面目一徹、質実剛健で自分にも他人にも厳しく孫から頑固ジジイと呼ばれている譲二だったが、ある日ユニバース指輪を手にしテガソードに願いを尋ねられた時に自分が人生を謳歌していないこと、青春をパーリーピーポーになってやり直したいという本音に気付く。
こうして指輪の戦士になると同時に一時的に若い体を与えられた譲二は孫の太志と同じ学校に通いながら指輪を全て集める戦いに身を投じる!
猛原禽次郎の魅力と『ゴジュウジャー』のテーマ

まずは今回のメインである譲二改め禽次郎の話題から。
単刀直入にいうともう今年は禽次郎推しかなって思わせられるくらいめっちゃ好きになったわ。瀬奈お嬢様以来のグリーンにまたしても心奪われることになるとは…
頑固一徹だった譲二が自分の人生を楽しむ為に譲二の人生を捨て新たに禽次郎という人間に生まれ変わりパリピを目指すが、根っこの頑固がすぐに顔を出してしまい中々上手くいかない姿も面白いし自分だけの為に生きようとしても家族への愛は揺るがず本物であるところも魅力的。
「パーリーピーポー音頭」とか、名乗りのポーズがシンプルなピースサインな憧れてはいるがどうすればパリピなのか分かっていない感じやセンスがおじいちゃん過ぎるところも好き。
中身がおじいちゃんという難しい役を勝ち取っただけあり禽次郎を演じる松本さんの演技も凄い。ベビーフェイスなのに声はどっしりとしていて小林さん演じる譲二と同一人物なんだという説得力を持たせている。
自己紹介時に黒板に書いた名前がえらい達筆という細かい部分にも中身がおじいちゃんであることを伺わせる痕跡が。
「孫〜!!」ってリアクション好き。
ゴジュウイーグル→ワシ→猛禽類→自分の譲二と合わせて禽次郎って名前を瞬で思いついて書けるとこに頭の回転の速さと若い頃真面目に勉学に励んでいたのが分かる。「禽」なんて書けんよ普通。
「若返ったおじいちゃんが人生を謳歌する為に孫の通ってる学校に行きながら人生のなんたるかを改めて見つめ直す」
なんか分からんけど土9時の日テレドラマみたいな設定よね。『マイ⭐︎ボス マイ⭐︎ヒーロー』的なさ。これだけで一本作品が出来ると思う。
パーリーピーポーって頓珍漢な響きでカムフラージュしてるけど「自由に人生を謳歌する」ってのが本質って考えるとこの辺りもよく出来てるよね。
ちょっと驚いたんだがなんでも譲二が若返ったのは指輪の戦士になったことによる吠の嗅覚や竜儀の異常筋力のような副作用ではなく、おじいちゃんの譲二じゃ指輪争奪戦が不利で可哀想だから契約時にテガソード様がサービスで付けてくれたオプションなんだとか。
卵からしか得られない栄養素(具体的にそれが何かは不明)を補充しなければ若い体を維持できないという微妙に不便なものではあるもののそんなもんまで付けてくれるテガソード様っていいやつじゃん!
…いや本当にそうかな?
どうもアイツはまだ信用出来ない。
お隣でジュランおじさんが悪いやつだからこっちのガオーン君も悪いやつなんじゃないかという気がしてしまう。
指輪を川に捨てるシーンとかアレで契約破棄出来たのならあの瞬間に譲二に戻ってもいい筈なのに戻らないし一度契約した以上途中で戦いを降りることは許されないんじゃないかとか思っちゃう。
さておき禽次郎にどういった副作用能力が手に入ったのかにも期待したい。
禽次郎の話からは少しそれるが今作は1話〜3話まではとにかく賑やかでフックに事欠かないがイマイチ核となる部分が分からなかった。
しかし今回の話で『ゴジュウジャー』は「家族」が大きなテーマになっているんではないかというのが見えて来た。
1話でチラッと回想に出ていた吠の母。そして今回の禽次郎とのやり取りやラストシーンで吠は家族に対して何か暗い過去を持ってるっぽいのが分かったし、医者だという竜儀の父の話も出て来た(確執があるっぽい)。
角乃は消えた妹を探しているようだし陸王は…
…分かんないんだよなあ。OPの皆の過去が仄めかされる場面を見ても陸王は離れて行ったファン達を取り戻す=スーパーアイドルに戻りたいって願いとしか思えない。陸王に関しても絶対なんか家族絡みの問題あるんだろうけどね。
思えば敵のブライダンは結婚式がモチーフ。
結婚式とは家族になる為の儀式だし家族に何かしら問題のあるゴジュウジャーの敵が結婚式って思うとテーマが見えてくるよね。
また話が戻るけど禽次郎の「家族の為に色々やってやったのに」って言葉にそれはエゴだとハッキリ言う吠いいよね。その後すぐにフォロー入れるの含めやっぱりいい奴だよ。金ないからって喫茶店で花の蜜吸うのはどうかと思うが。
お前の為に〇〇してやった、なんて言い方すると善意からやったことでもたちまちそれは押し付けがましいエゴイズムになってしまうからね。
回想で譲二が妻の房子に言いかけた言葉って多分吠が言ったような「自分がそうしたくてそう生きたんだから気に病まないで欲しい」みたいなことだと思うんだよね。泣ける。
太志は家族が好きだからこそ自分の夢を打ち明ければばきっと否定され喧嘩になってしまうと思い黙っていたと分かり彼もまた家族という繋がりを大事にし過ぎて自由になれなかった譲二と同じというのが分かるのも綺麗。
最後に禽次郎が息子と孫を思わず抱きしめてしまうところからのED入りまで含め個人的に今んところ1番好きな回だった。
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テガソード様は1人だけ!ドタバタ巨大戦

続いてバトル周りについて。
巨大戦でのテガソード様乗り換え強制チェンジは『電王』のイマジン達が次々良太郎に勝手に憑依しては弾き飛ばされる演出を思い出したがそれを巨大ロボットでやるもんだから絵面のインパクトが凄い。生身の搭乗者がロボットから弾き出されるって死んでまうぞ。
弾き出される時のポージングが個性あってこれも面白かった。
テガソード様は唯一神だから複数体一斉にが並ぶことは出来ないんだね。アレだけガチャガチャ乗り換えられても怒らないあたりやはりいい奴なのかもしれない。
今回の巨大戦の担当は氷の長男スター・ファイブと炎の次男ミスタ・ファイブの炎熱氷結(ファイヤブリザード)のファイブ兄弟。話の流れからしてシャイニングナイフとスイートケーク直属の戦士のようだ。
2話のカシオスもそうだが見た目はただのアーイーでもちゃんと個人名を与えてしっかりキャラを与えてやれば全然没個性にならないしこの戦闘員をその回のゲスト怪人的に扱う手法はいいなあ。
エリートアーイー達はいずれもブーケ開発のアイアイザーを所持しているようで今後は割とこのネームドアーイー+アイアイザーで回していくパターンが増えそう。
ちなみにカシオス・ベアーは『ゴレンジャー』のカシオペア、スター・ファイブは『ファイブマン』の星川家、ミツタ・ファイブは『ゴーゴーファイブ』の巽家から来ているのでアーイー達の固有名はいずれも歴代スーパー戦隊に因んだ名前ということになる。これも毎回の楽しみになりそうだ。
等身大戦はパーリーピーポーノーワンはそれほど戦う場面は無くどうしても「パーリーピーポー音頭」に話題を掻っ攫われがちだがまあ相変わらず異常にキャラは立っていたので印象的ではある。
「パーリーピーポー音頭」を無碍にダサいとか言わず謎にエモいって受け入れてくれるところもガチのパリピっぽい。
ゴジュウジャーがパリピな服装に変えられたシーンで竜儀は困惑し、陸王はダサいと文句を言っていたのに吠はちょっと嬉しそうで笑った。可愛いなこいつ。
それとバトル関連だと何気に指輪の戦士同士の戦い。ドンモモタロウvsリュウソウレッドの剣戟が中々見応えあったね。
前回ナンバーワンバトルにウルフが負けて指輪取られなかったもんだから「じゃあナンバーワンバトルってなんなんだよ!」とか「じゃあお前らどうやって指輪奪い合うんだよ!」とか疑問が湧いていたが、今回のこのバトルでリュウソウレッドの指輪の戦士がバトルに負けて指輪を奪われテガソードが壊れるのを描いたので指輪争奪戦のルールがようやく我々にも分かった。
ナンバーワンバトルが特に意味のない意地のぶつかり合いの割に演出派手で、物語的に重要な指輪争奪バトルが超シンプルな潰し合い+ろくな演出無しはおかしいだろ!
てか『タイムレンジャー』の指輪の力強くない?
あと常夏がガチで強キャラなのはいいね。アイツは角乃本格参戦以降も頑張って欲しい。
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次回
角乃の願いと家族の行方は!?
お節介ナンバーワンバトルを制すのは果たして!
登場!ゴジュウユニコーン!
歴代初の女性ブラックを見逃すな!
それではまた
次回 取り戻せ魂(ソウル)!スミに置けないお節介【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第5話】感想 迷惑じゃないならお節介じゃない


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