コナン映画は金ローで観るものと思っている男 アメイジングRYOです。
コナン自体は結構好きなんですけどね。たまにhuluとかでBGM代わりに映画やアニメ本編を延々流してたりする。
亜樹子会心のトンチキ回を見ていきましょう!
あらすじ
それは突然のことだった
いつものようにテガソードの里にやって来た角乃はそこで背中をナイフで刺され殺されたアーイーの死体を目撃する。
どこからともなく現れたミステリノーワン、突如乱入した真白達含め容疑者は8人
テガソードの里・密室殺陣事件
その真相にハイクラス&ラグジュアリー探偵 角乃は辿り着けるのか
井上家の波動ビンビンのトンチキ推理バトル

このごっそり束でお線香あげるとこが好きすぎてな…。
と言うわけでまずは今回のミステリーナンバーワンバトルから語っていきたい。
このナンバーワンバトルはミステリー好きな脚本の井上亜樹子先生が当初から温めていたと言う会心の一作であるらしいがなるほど面白かったね。
敏樹の描くトンチキ回と同質の波動を随所に感じながらも独特の雰囲気に仕上がっていたと思う。
テンプレ行動ですぐ死ぬ禽次郎、花に毒を仕込まれて死ぬ吠、ベアックマに殴られた時の倒れ方がよく見ると危ないファイヤキャンドル、終始ろくに推理せずウドの大木もいいところなミステリノーワンetc…
と言った具合にツッコミ不在で展開されるギャグの数々は普通にツボなものも多く単発回として見ても良質。
しかしやっぱり感じるのはファイヤキャンドルというキャラクターの使い勝手の良さと出て来ると途端に場を支配してしまう感じの圧倒的「華」。
一応敵なのに登場するとワクワクするんだよな。
今回の線香に関しては脚本上では普通にあげるだけの予定が「ファイヤキャンドルなら束であげそう」と三本木さんが提案してそれが採用になってあのシーンに繋がったんだとか。
役者がそのキャラを理解するほどにキャラがより立体的になって行くんだなと思わせられる。見た後だと線香を束でいかないファイヤキャンドルなんてあり得ないって思うもん。
死後硬直を確認する真白がアーイーの遺体に触れると鐘の音が鳴るなど色々おかしくて思わず笑ってしまうシーンも多く終始馴染み深いミステリー物のテンプレを『ゴジュウジャー』で味付けしたものになっていて食べやすいし今まで薄かった「探偵キャラとしての角乃」の掘り下げとしても上々だったかなと思う。
また今回は真白は「ほぼ神」であって神ではなく、まだ発展途上の人間であることを見せる回でもあり前2回ですっかり好感度の上がっていた真白の不完全な部分を描く回でもあった。
感情的にベアックマを拒絶したことで角乃に説教され自分の不完全を痛感しその経験で真の神に至ろうと考え礼を言う姿もまたいい。
ところで今回の被害者であるアーイーの個体名はパット・カイザル。『ルパパト』のパトカイザーが名前の由来だね。
あちらは快盗と警察それぞれのドラマを描く作品だったがミステリノーワンのデザインにも探偵と犯人の要素が落とし込まれているのでそこも『ルパパト』繋がりと言える…かな?
しかし推理バトルは角乃vs真白がメインで肝心のミステリノーワンはほぼただの進行役か下手すりゃ角乃のアシスタントみたいになってしまっていたのが残念。これまでも指輪の契約者同士の戦いがメインでノーワンはほぼお飾りみたいな回はあったから『ゴジュウジャー』のパターンの一つではあるんだけどね。
まあそれが却って「こいつなんにもしてねぇな」という印象になり笑いに繋がっているのでいる意味はあったとも言えるしね。
ちなみに今回の『補ジュウ計画』は更にミステリーのパロディ…というか明らかに特定の作品のパロディに振り切ったものになっていて笑えるのでこちらも要チェックされたし。
それと今回の事件はあくまでミステリノーワンによって作られたミステリーワールドにゴジュウジャー達が巻き込まれて起きたいわば強制参加の「ミステリごっこ」ということらしい。
だから事件解決したらみんな生き返ったのね。ベアックマもあくまでごっこの中で強制的に犯人役にさせられただけと。
よかった…
人を刺殺、毒殺、撲殺するようなヤバ過ぎる玩具はいねぇのか…
てかおもちゃが次々人を殺すって『チャイルド・プレイ』シリーズですか?
アレはミステリじゃなくホラーとかスラッシャー映画ですよ?
ここからは本当の殺人事件です!

ミステリノーワンのデザインめちゃくちゃ秀逸じゃない?
凄い好きだわ。
続いてはバトルについて。
ろくに何もしなかった癖に負けを認めずいつも通り直接のしばき合いで決着を付けようとするミステリノーワンの「ここからは本当の殺人事件です」って台詞が物騒すぎて笑った。
戦いの中でも自分の体に隠された謎を解かせようとしてくるがその内容はなんと「自分が角乃に殺される未来を書き記していた」というもの。
え?何?生まれた時からこいつ角乃に殺されるの確定してんの?
倒されるの前提の怪人。推理も別にしないし終始あまりに不憫というか不思議というか不可解過ぎないかコイツ。
しかも何故か丸い物で殺すことも指定してくるしなんなんだ…。
「探偵も私!犯人も私!これで事件解決!」
してますか?解決。
いやなんか亜樹子節を感じたね。こういう道理の通らないようなはちゃめちゃ回も書くんだなあ。
角乃が推理する裏で各メンバーがアーイーと交戦するがウルフの動き良かったね。ダイナミックに飛びかかり腰を掴んでアーイーを投げるシーンは短いながらレベル高い。
巨大戦では変則的な親子喧嘩となったがテガソードブラック活躍回で嬉しい。かっこいいよな突進モード。ウルザードみたいで。
そして最後に現れたブラック大獣神。
ミニプラで一般発売されるって聞いた時はあんな出番少ないのになんで!?と思ったがなるほどまだ出番あったのね。
今回はエンジンオーとシンケンオーと合体し登場しこれは露骨なDX ROBO UNIVERSEの販促キャラですな。
DX ROBO UNIVERSEってしばらく続けていきそうだし気が早いが次回作にもビュンビュンマッハーロボ、ブラック大獣神に続くロボットが登場しそうね。
真白の力とメガトン級親子喧嘩

続いて縦軸のストーリーにおける重要なポイントと思われるテガソードとグーデバーンの喧嘩について。
真白を危険と言うテガソードと真白に忠誠を誓い話を聞かないグーデバーンは対立し今回契約者達も巻き込んでの戦いに発展してしまった。
「勝手に生み出して偉そうなこと言うな!」
違うのよテガナグール…パパもママに無理矢理襲われてキスされた被害者なのよ…
とは言わないテガソード。いいやつだなお前。
しかしテガソードが真白を危険と呼ぶのは何故なのか。今は真白もテガソードを信用してないし、かつて共にユニバース大戦を戦い抜いたバディである筈の2人に不破が生じた理由とはなんなのか。
テガソード側がなんかやらかしたと思っていたが真白もなんかやっちゃってるっぽいよなコレ。
まあ実際グーデバーンの盲信もちょっと危ういんじゃないかって部分もあるし2人が真の信頼関係を気付くドラマもここから展開されていくことだろう。
そして今回ベアックマを通して描かれた真白の力。
色々とイレギュラーな真白だが他の契約者同様指輪由来の力があるようでそれは「命を与える」というほぼ神みたいな力。
しかしそれは他のメンバーと違い使えるのは一回だけのようでそれを元々ただのおもちゃだったベアックマに使ってしまったらしい。
バックボーンが分かってるグーデバーン以上に謎が多かったベアックマについての掘り下げ回でもあるが何故真白が一度きりの凄まじい力をおもちゃに使ったのかとか謎はまだ残っている。
めちゃくちゃ幼い時に使っちゃったとかなのかな?でもそうなると今度はなんで子供の時から契約者なの?って疑問が出てくるしまだまだ読めないな真白周りは。
次回は吠と真白、テガソードとグーデバーンの関係の一旦の区切りになるようだが果たして。
次回
吠の初恋の人登場!
しかしそれは甘い罠…?
パーとグーで握手せよ!いざゴッドネス合体!
それではまた
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