前回 真・救世主ナンバーワン!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第16話】感想 セルフオマージュまみれ
中学くらいまで足が早い方だったので運動会の最盛期は中学の男 アメイジングRYOです。
高校は酷いもんでしたよ。もう参加せず校庭の端で同じレベルのやつと遊んで参加してなかった記憶。
真白の好感度鰻登りな17話を語っていきます。
あらすじ
指輪集めが順調なご様子のゴジュウジャーとは打って変わって今日の碧は吠と変顔勝負もせずに元気がない。
理由は近いうちに開催される学校の運動会。運動が苦手な碧は今から気重だったのだ。
しょげた顔をした碧に声をかけた真白は「俺様に祈れば助けてやる」と提案するがそんな2人の前に巷で運動会荒らしと噂になっている運動会ノーワンが現れ問答無用で真白、碧、ゴジュウジャーは運動会ナンバーワンバトルに参加する事に。
スポーツマンシップに中指立てるなんでもありなこの戦いに勝利するのは果たして。
ザッツ通常回!目指せ運動会ナンバーワン!

何かと本筋動いたり新戦士参戦だったりで慌しかったここ2回から一転落ち着きを取り戻し良くも悪くも非常に通常回という感じだった今回。
運動会ナンバーワンバトルから見ていこう。
幼少時代をノーワンワールドで過ごした吠が子供の頃やれなかった運動会に目を輝かせる件は笑いよりも不憫さが引き立っていてそれは劇中でもそういう風に描かれていて笑った。
お兄ちゃんがクソやばいやつと判明した後とかもそうだったけどゴジュウジャー達は普段は吠の扱い割と適当なのにちょいちょい重すぎるバックボーンに触れて態度が軟化するのが個人的に面白いポイントになってる。
「誓います!」の吠可愛い。
分かりやすく色分けされたジャージに身を包むメンバーもバラエティ番組感凄いけど可愛らしく決まっていたね。
こういう既存の競技をキャラクター達がやるみたいな回で重要なのはいかにキャラクターの個性や能力を競技に落とし込むか。
或いはルールをいじってをはちゃめちゃなものにして競技自体をその作品カラーに染めてしまうパターンもあるがそれは前作の『ブンブンジャー』がかなり上手いことやってたね。
今回は玉入れや二人三脚など競技はスタンダードなものでそこに双方様々な八百長を仕込むというスタイルだったが個人的にちょっと『ゴジュウジャー』にしては大人しかったかなと感じた。もっと無茶苦茶してもいいのよ?
グーデバーンで玉入れの籠を地面に沈めて入れるとか、ロボでやる障害物競争とか見た目にも派手でいいのもあったんだけどね。
奇しくも大人しめに見える『ブンブンジャー』が力の限り悪ふざけして、荒唐無稽なことしそうな『ゴジュウジャー』が意外と真っ当という構図になってしまった。
特撮スーツによるガチの騎馬戦とかアクションとか派手な絵面とは真逆の地に足ついたアクションも見どころの一つではあるので一概にダメとも言えないがやはりもっと弾けた馬鹿馬鹿しさを押し出して欲しかったというのが正直なところ。
総じてほとんどの場面が本当に通常回って仕上がりだったなという印象だ。
はちみつ食べたいなぁ〜

続いて真白周りの話題を。
前回登場したばかりということでやはり話のメインは真白で、悩める少年との交流という最高にヒーローが映えるシチュエーションの回だ。
悩める碧を見過ごさず話を聞き、大事な事を教え心を救い、運動会ノーワンの素材にされた少年も助け、最後は子供達を見守りながらいつもなら必ず請求する手助け料を貰わず「たまにはタダ働きもいいもんさ」で締めるのは真白の好感度を上げる回としてはおよそ隙のないものになっていたと思う。
上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき思想の持ち主だがいいキャラだと思うよ。
ところで熊だからハチミツ好きってのは分かるがシロクマってハチミツ食べんのかしら?
「悲しみも苦しみもあっていいさ。だがそれすら奪う奴は許せねぇ」という台詞は人の心の在り方の自由を縛るものを許さないという意味だろうか。ブライダンは人々の幸せのために動いているがそれは言うなれば幸せという形以外認めないという考えだからそれは許さないって意味なのかなと。
その後の碧に言った「嫌いでもいい」って台詞もそれに通ずるところがある。その後の台詞はそれはそれとしてただ嫌いなものを拒絶するんじゃなく楽しめるやり方を探す事をやめないで欲しいってちびっ子達へのアドバイスになっているのかなと感じた。
今回のラストで碧は同じく運動が苦手な子と友達になり一緒に練習することで運動を楽しむやり方を見つけることが出来た。子供向け番組らしい着地をしているのは素直にいいと思う。
そんなかっこいい大人をやった後に華麗に審判を買収し〝八百長返し〟を決めるのは『ゴジュウジャー』クオリティだなって。
個人的に好きなシーンは食事シーンでの竜儀との一幕。テガソードを超える神になるなんてそりゃ竜儀はああなるよなってリアクションを裏切らずやってくれて面白かったし早く竜儀vs真白がバチバチにぶつかるナンバーワンバトル見たくなったわ。
あと吠をしつこく二代目呼びして噛みつかれると嬉しそうにするところに真白の素顔が見えていいよね。吠を焚き付ける事にどういう意味があるのか分からないが今後の関係変化にも注目したい。
絶対名前呼びイベントあるやつだもんな。
ロボだって運動会したい!

最後に巨大戦について。
今回は久しぶりの個人名のあるアーイー ゴーグ・ルゴーが登場したが巨大戦は実質ブーケの専用機であるカレンデウスが相手だった。
例によってアーイーの固有名は必ずスーパー戦隊の捩りで今回はYouTubeでも配信中の『ゴーグルファイブ』が元ネタ。
話が逸れるが『ゴーグルファイブ』の作品としての特徴は「超王道スーパー戦隊」というところ。
もう本っっっ当にスーパー戦隊シリーズの基本中の基本みたいな作りで特筆すべき部分を挙げるのが難しいレベル。
後年『ゴーカイジャー』や『ゼンカイジャー』でやたら新体操のリボンで攻撃するって部分を切り取られるが分かりやすい代表的な要素がそれくらいしか無いからなのよね。
逆説的に全てのスーパー戦隊の基本はここで完成したとも言える。
ぜひみんなも配信を見てみよう!
話を本編に戻して。
障害物競走からのAかBの壁を突き破り間違えた方が泥だらけになるという往年のバラエティ番組みたいなことまで巨大ロボにやらせるのは非常にシュールな作りで今回1番記憶に残った部分。
前者はともかく後者を運動会でやらせたらPTAが黙ってないぞ。
ちょっと怒った様子で登場し何故か競走に巻き込まれ、泥だらけになって「もう知りません!」で帰るブーケ嬢が大変可愛かったのでまあいいか。
チャカチャカBGMもいい感じに馬鹿馬鹿しさを演出していたし壁を突き破った瞬間のカメラワークや弾着もスロー演出も笑いを誘うものになっていたね。
「スーパー戦隊とはロボ戦こそが花形であるべき」という考えで作られている『ゴジュウジャー』だからこそこういうロボを使ったおふざけはどんどんやって欲しい
ちなみに今回のゴーグ・ルゴーのアイアイザーの個体名はリボンブッシュ。
やっぱりリボン要素が擦られてますね…。
次回
テガソードの里密室殺人事件発生!
「オイオイオイ」「営業停止だわあの店」
半分死に設定になっていた気がするハイクラスラグジュアリー探偵 角乃がそのベールを脱ぐ!
それではまた