前回 一撃必殺!!オーバーガヴ!【仮面ライダーガヴ 第33話】感想 だってよ…デンテ…歯が!!!
『ガヴ』が始まってからというもの間違いなく菓子の量が増えた男 アメイジングRYOです。
元々お菓子大好き人間だけどショウマの真似して食べる前にお菓子をまじまじ見てから食べると美味しく感じるんですよ不思議なもんで
本編にも通ずる話だけど雑に口に突っ込むのとは違うんですよ本当に
「お菓子」に再び真摯に向き合った34話を語っていきましょう
あらすじ
デンテの新兵器 ゴチポッドによって変身したオーバーモードの空前絶後の一撃はビターガヴを貫いたかに思われたがすんでの所で逃走を許してしまった。
その圧倒的な力を目の当たりにしたニエルブから更なるパワーアップの為に渡されたベイクマグナムを手にマーゲンは再び人間界に舞い戻る。
これに対抗するべく再びゴチポッドを使おうにも1回の変身に100体ものゴチゾウが必要と分かりショウマ達は急ぎ準備をするが中々ゴチゾウが揃わない状況に焦り出す。
ショウマにとってお菓子とはなんなのか。
そのことを再び見つめ直した先にある答えとは果たして…
「勝つため」ではなく「美味しい」から。『ガヴ』は食育作品です!

最強形態登場に合わせてお菓子の仮面ライダーである『ガヴ』のお菓子部分に再度フォーカスした今回。
勝つために、強くなるために、ゴチゾウを産むためにしこたま腹にお菓子を詰め込むショウマを見ていて自然と見ているこちらも「それって正しいのかな?」と思考を誘導されたような気がして違和感をチラつかせるのが上手いなあと感じたね。
ショウマにとってお菓子とは母との思い出であり、憧れであり、最高に美味しく食べれば力が湧いてくる物であり、時に人との繋がりであった筈。なのに今回のショウマはその思いの全てを無視してゴチゾウを産むという結果のためだけに味わいもせずにお菓子を貪り食べてしまった。
お菓子に限らず「食」とはもっと心豊かで楽しく自分が食べている物に向き合う時間であるべきではないか。
もっと簡単に言うなら「ご飯は美味しく食べましょう」ってこと。小さい頃親や先生からさんざ聞かされた当たり前の食育を最強形態登場のここで改めて持ってくる構成は巧みだ。
ご飯食べてる時スマホをいじっていませんか?
動画に集中するあまり自分が何食ってんのか分からないまま口に入れてませんか?
なんとなく口寂しいから腹減ってもないのに雑にお菓子を食べて変に満腹になっちゃったもんだから夕飯要らなくなった上にお菓子自体もさほど美味しく食べれなかったりしてませんか?
俺は全部してるよ。
反省しよう!子供向け作品で教わったことって大人が実践しても良いんだぜ!
あと酸賀編辺りの絆斗とのいざこざでガヴが機能不全になったのを描いて来てるからガヴとショウマのメンタルが強く結びついてるのは周知。なので美味しく食べられてないと力にならないって展開に無理がないのも上手いところよね。
初めてお菓子を食べた時の脳内イメージ演出を序盤からずっとやって来たことが今回の脳内お菓子メリーゴーランドに繋がり、お菓子とショウマの関係に一つの区切りというか結論というかそういったものをつける回にもなっていたなと思う。
強いて言えばお菓子を例の駄菓子屋さんに買いに行ったショウマが男の子に独り占めはよくないとグミを譲るシーンがあったのだからショウマだけじゃなく幸果やデンテと一緒に楽しくお菓子を食べたことでゴチゾウが出るみたいな展開だったらもっと好みだったかも。
駄菓子屋さんのシーンが良かっただけにね。
少し話題の位置を逸らすと前半のみんなではぴぱれでお菓子作りするパートは短い時間ながら味方キャラが勢揃いだし華やかで和やかなシーンになっていてお気に入り。
「俺のポテトは?」って感想聞くハンティあざといっす。
いつも薄暗い洞窟にいたデンテがあのカラフルな空間にいてみんなと一緒にワイワイしてるのも嬉しかった…なのに…!
ラストでデンテ死んじゃった…のかな?
まだ分からんけど!
でも深読みすると最後だからこそはぴぱれに来るシーンを入れたんじゃないかなって気もしてくるんだよねぇ…。
不遇風優遇フォーム。その名はドーマル

次にバトル周りの話を。
当たれば一撃必殺だがあまりのパワーに本人が振り回されてしまいスピードを著しく欠くという例によってピーキーな性能のオーバーモードをサポートするという形でヴァレンとヴラムにも明確な役割を与え
「もう全部あいつ1人でいいんじゃないかな」
にしないようにしている訳だがここで活躍するのが登場回数少ない割に出番があるときは結果を出すというなんともいぶし銀なあの形態 ドーマルフォームだ。
前にも書いたが今回で完全にドーマルは不遇風優遇フォームという立場を確立したと思う。
ショウマやラキアとの絆が試される回にしか登場しないんだぜ?こんな美味しいフォーム無いぞ。
しかしドーナツとプリンに捕まったビターガヴをえっさほいさとガヴの元まで届けるヴァレンとヴラムはえらくシュールで笑った。
今回で退場となってしまったマーゲン氏だが個人的に結構好きなキャラになり出していたので少々残念。しかしながら最後までガヴ以外では最高戦力のフラッペヴァレンをタイムアウトに追いやり、ゼリーヴラムの〝インビジブルゼリー〟を範囲攻撃で攻略し、苦渋を舐めさせられたオーバーモード相手でも上手く立ち回り苦戦させるなど強キャラであり続けた。
ベイクマグナムを構える姿も酸賀みたいに適当じゃなくマグナムをしっかり両手で持って腰の入ったポーズで撃つのが心得のある人って感じになっていてかっこいい。
「さあマーゲン。2度と闇菓子に関わらないか。この場で俺に倒されるか…どうする?」
「フンッ。闇菓子から手を引く?そんな選択肢はあり得ない!」
ずっとバイトとやって来たやり取りだけどマーゲンの場合は闇菓子に堕ちるところまでを劇中で描いてるからこれまでと趣が違って来るのよね。
逆説的に他のバイトもみんなマーゲンみたいになって転がり落ちたんだなってのが分かるしここも工夫が凝らされていて面白いポイント。
兄妹に振り回される暴力姉。あれ?去年も見た気が…

グロッタ姉さんの好感度が密かにバクアゲだな!だったね。
最後はストマック周りの話題を。
グロッタは元々ストマック家の中では割と兄妹に対して愛情ある方っぽかったけど今回ランゴへの復讐に取り憑かれ自ら今は亡きシータの姿に変身するほど「壊れて」しまったジープを見つめる表情には勢いで会社の大事な機械ぶっ壊しちゃう戦闘狂の面影は無く、そこにあったのは哀れみと弟を心配する姉の顔だった。
会社にひたすら尽くすランゴ、自由に自分の道をいくニエルブ、復讐の為にリゼルのおもちゃになったジープ
バラバラになってしまった家族に誰より心を痛めているのはグロッタなのかも知れない。
1番自由に暴れるタイプと見せかけて気付けばバラバラの兄や弟達に振り回されて自分の軸となる居場所が分からなくなりその事に苦しむ人並みの心を持っていた彼女は果たして自分の居場所を見つけることは出来るのか。
…あれ?去年もこんなキャラいたような?
「いいなあお前!」
そしてラストではついにニエルブがストマック家からジャルダック家に鞍替え。マーゲンの一件は全てニエルブからすれば自分をボッカに売り込むためのデモンストレーションだったのだ。
「やはり裏切るつもりだったか」というランゴの問いに「やはりって寂しいなあ」って裏切るつもりだったことは一切否定しないのが却って清々しささえあるニエルブ。
未だベールに包まれているニエルブの「やりたい事」とは果たしてなんなのか。流れによっちゃニエルブがラスボスルートさえありそうな感じになって来たな。
来週ランゴが怪人体見せるしこれで全身の怪人体を見せていないのはニエルブだけになるし。
そしてそして相も変わらず貧乏くじ引かされっぱなしで可哀想なランゴ兄さん。闇菓子1000万個作ってくれという無茶降りについに自らが動くようだ。兄さんの大暴れはずーっと見たかったから期待大よ!
しかし1000万の闇菓子作るのに人間を一体何人犠牲にすりゃいいのか分からんがこれはもはやチンケな人攫いなんて次元じゃ無い事実上の人間界への大侵攻となる。
えらいこっちゃ…戦争じゃあ…!
物語はまさに中盤のクライマックス!
来週からも楽しみだ!
次回
ランゴ・ストマックついに動く!
大規模大量失踪事件を阻止せよ!
「なに?俺の能力は防御系だと?」
それではまた


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