初恋は覚えてないけどオタクになったのはしゅごキャラ!の日奈森あむちゃんに脳をやられたからだと自覚している男 アメイジングRYOです
役者の夢を叶える企業東映が手を出した訳のわからん非常にTTFCらしいクロスオーバー作品の感想を(極力ネタバレ無しで)書いていきます!
あらすじ
地球署の若き新メンバーにしてデカピンクその2に変身する晴月天は夢を見ていた。
その内容は日渡茉莉花 通称ジャスミンが推定20代のイケメンに熱烈な告白を受けあわやキッスまで…というもの
それに驚く胡桃小梅 通称ウメコ。何故なら天はジャスミン同様の超能力者であり予知夢を見る事ができるからだ。
しかしジャスミンは既婚者…まさかそんな「過ち」は流石にTTFC特別作品でも許されないはず…!
悶々とする2人のデカピンク。そこに件のジャスミンもやってきたタイミングでボス ドギー・クルーガーの元に連絡が
エイリアン特区第九地点において巨大な刃物を持った変な髪型のイケメンエイリアンが逮捕されたという。
3人はそのイケメンを取り調べる事になるが…
何故生まれた!?このナンジャラホイなスピンオフ
デカレンジャーとキングオージャーというクロスオーバーのイメージが全く出来ないある種のミスマッチな組み合わせによって作られた本作。
この作品誕生にはキングオージャーで1年間ヤンマ・ガスト/トンボオージャーを演じ切った渡辺碧斗氏の「思い出」が関係している…というかそれしか関係ない
キングオージャー放送前の制作発表会見(現在でもTTFCで視聴可能)にて渡辺氏は「どんなヒーローが好きですか?」という質問に対してこんな話をしていた。
「僕の初恋はデカレンジャーのジャスミンです。包容力というか母性があるところに色気を感じていたんだと思います。」(横から聞こえるヒメノ様の笑い声)
ここから生まれたのが本作。
ちょうどデカレンジャーが20thを迎え『ファイヤーボール・ブースター』が公開されるとかタイミングが良かったのもあるだろうが、ほぼこの発言だけで今回のスピンオフが出来上がったと言っていいだろう。
元より こういうゴリゴリの役者ネタは東映が得意とするところでもあるのでこのスピンオフも通常営業。
…いやまあスピンオフ作品に役者ネタぶち込むことはあっても役者ネタから一本新作が生まれるのは流石にレアか。
因みにジャスミン役の木下あゆ美女史とはキョウリュウジャーコラボ回の32.33話で共演を果たしている渡辺氏だが、実は撮影的にはこっちが先。
上記画像でヤンマの髪が金ではないことからも分かるが本作の撮影のタイミングはキングオージャー本編の第一部の頃だったようだ。
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純度100%!渡辺碧斗へのご褒美企画!
今作の感想一言で言うなら
「碧斗君…良かったね…!」
これに尽きる。
「地球にやって来たヤンマが事故で記憶を失いジャスミンを初恋の人と勘違いして巻き起こるドタバタ劇」というヤンマとジャスミンをいい感じに共演させて渡辺氏の夢を叶えてやろう!
という目的が全てな謂わば「役者へのご褒美作品」故他にそこ以外に特筆する点があまりないというのが正直なところ。
17分強というダイナマン〜メガレンジャー期のスーパー戦隊よりさらに短い尺の都合で、唐突にデカレン達の地球に現れ終始何故来たのか明かされることのないヤンマ、登場人物を切り詰めているデカレン、アクションもこれと言って特別なことはしていないと言った感じで特撮作品として評価するなら凡庸、若しくはかなり粗いという印象。
しかしヤンマの或いは渡辺氏のファンムービーとして見れば中々いい感じ。
早い話ンコソパ民なら観る価値ありな作品とも思う。
ジャスミンに求婚するヤンマという本編のヤンマからは考えられない行動を記憶喪失という(大変便利な)設定で強引に違和感を消している。
「あのヤンマがプロポーズとかキスなんて出来るわけないだろ!これじゃあただのジャスミンファンボーイな渡辺碧斗じゃねーか!」
「うるせー!記憶ないんだから普段のヤンマじゃないのは当たり前だろ!」
そう。記憶喪失設定は実質ヤンマと渡辺氏の境界線を取り払う為の方便なのだ。記憶を失ったヤンマが渡辺碧斗っぽいことをしちゃってるだけって言われたら納得するしかなかろう?
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綺麗な花には棘がある…愛を知りたい!デカピンクその2!
ヤン×ジャス以外の見どころとしては今作で初登場且つ今作にしか出ないと思われる新キャラクター 晴月天
演じたのはドンブラザーズでソノニを演じた宮崎あみさ女史だ。
2代目デカピンク…ではなくデカピンクその2というウルトラ安直且つ前世をガッツリ引きずるネーミングなのが印象的。
後半はもちろんデカレンサイドとして先輩2人と一緒にエマージェンシー!デカレンジャー!してくれる…のだが戦闘面での活躍はほぼ無し。
綺麗な花には棘がある 尺が足りない!ソノニ!
とはいえ上記の通りエスパーである彼女が予知夢を見たことが今回の物語の導入部分になっていたり、ドラマ部分での出番は非常に多い(感覚ウメコより台詞多いくらい)ため「新キャラなのに空気」ということはない。
ドンブラでは犬×ノニが推しだった私としては宮崎女史が出てくれるのが嬉しかったのでまあここも「役者推し」なら楽しめる部分か。
因みに最後に一気にドンブラネタぶち込んで来るから気をつけろぉ!
総評
ということでTTFC独占作品『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』の感想でした。
特別めっちゃ面白くはないし、キングオージャー好きなら、デカレン好きなら絶対楽しめる!とも敢えて言わない
そもそも「渡辺氏がデカレンのジャスミン大好き」って情報知らんとこの組み合わせの意味が分からないしそういう意味ではかなり内輪ネタ的作品といえる。
一応『ファイヤーボール・ブースター』の前日譚という作りにもなっているのだがそれはおまけ程度
やはり今作を楽しめるのはンコソパ民か渡辺碧斗氏のファン層だろうと思う
それではまた
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