前回 心ときめけ!結集、ゴジュウジャー!【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第7話】感想 便利すぎた男
スーパー戦隊のライバルキャラでは『ゴーバスターズ』のエンターが好きな男 アメイジングRYOです。
サバ?ってめっちゃ真似した
グッとシリアス味が強くなった8話を語っていきましょう!
あらすじ
リングハンター・ガリュード
ブライダンの女王 テガジューンによって生み出された狩人は指輪の戦士を次々に倒しユニバースリングを集めていく。
ゴジュウジャーを導いてくれた巡もまたガリュードに討たれてしまった。
同じ頃、吠の前にノーワンワールドで生き別れたはずの兄 遠野久光が現れる。
新たな人生を歩み始めていた久光は今はクオンと名を変えクオンAIコンツェルンの総帥として業界に名を轟かす程の人物に変わっていた。
大好きな、憧れていた兄との再会に喜びクオンに付いていく吠だったが…
ガリュード/クオン登場と吠の本質

「願いは特にないけど戦いに参加するわ。願いは戦いの中で見つければいいや。」
ってとこから始まった吠の戦い。
個人的に微妙に納得出来ていなかった部分だけに、早くもここに切り込んでくれたのは嬉しかったかな。
というわけでまずは遠野兄弟の話題から。
願いや望みを持たず、誰かと繋がることを避けて自分をはぐれ者と言う吠だがそういった性格になったのは全てノーワンワールドでの辛い過去や家族が自分を置いて前に進んでいた事へのショックが起因していて生来の彼の性格ではない。今回は遠野吠と言う人間が本来どんな人間なのかが見えた。
同じ辛い思いをしているクオンにならば自分の気持ちが分かる。彼の前では自分はひとりぼっちじゃないと思える。まして吠は元々なんでも出来る兄の事が大好きなお兄ちゃんっ子。
「兄ちゃんスゲー!」してる吠からは普段の無愛想さやぶっきらぼうさがすっかり抜け落ちていて可愛い弟になっていたね。
吠役の冬野さんは髪型とか吠ってキャラの雰囲気で誤魔化してるが本来だいぶ可愛い顔してるからそれが今回凄く良い方に作用していたと思う。
そんな可愛い弟をどえらい目に遭わせてくれたのが新キャラクター クオン。
かつてのノーワンワールドでの逃亡生活の中で捕まり消滅してしまったかに思われていたが、実際はどう言うわけだかブライダンの女王 テガジューンに選ばれ指輪狩りの戦士 ガリュードになった男。
ってことは例のお姉さんもそのうちブライダン側で出てきそうね。
演じるカルマさんはかなり名うてのYouTuberだったが現在はそっちの活動は停止中で俳優活動に専念しているんだそうだ。
ガリュードのアフレコが非常にかっこいいね。
あとテガジューンの待機音が好き。ピアノの軽やかでシックな音声からメカメカしいガリュードになるアンバランスさが良き。
階段上での兄弟の会話劇は今回の見どころだが風がとんでもないことになっていてちょっと笑ってしまった。演出かと思ったんだがそうじゃなく、あまりに風が強いのであのシーンの声は全てアフレコにしたんだとか。
人とはまるで違う体験をしたことで深く傷つき、あまりに多くを失い、願いを持たずに生きようとしてきた吠は今更元になど戻れない。ナンバーワンになってやると言う1話の誓いすら所詮は兄の真似事(更に言うなら決め台詞も兄の口癖を真似たもの)で吠は徹底して持たざる者であると残酷に突きつける。
吠自身それを否定できず必死に願いを探すための戦いなどせずとも飼い主に言われた事だけやる獣に変わればずっと楽。何より愛する兄の言葉に心を操られてしまうと言う流れは吠の自分を信じられない自信の無さから来る行動なんだろうな。
クオンの言葉に従いゴジュウジャーを襲った結果ブライダン撤退後仲間達から武器を向けられてしまう吠は中々お辛いシーン。
普通の戦隊なら「お前は仲間だ!」とかしてくれるんだろうがあくまでゴジュウジャーはライバルで最終的には潰し合わなければならない関係故裏切るなら裏切るでそれなら今潰す!になっちゃうのが効いてるね。
兄を裏切る事は出来ない。かと言って4人のように譲れない願いがあるわけでもない自分が戦う理由はない。ならば戦いを放棄するしかないと指輪を捨てるシーンは吠ってキャラクターがよく出ている。
クオンは吠を自らの手駒にし仲間達との絆を引き裂く非道を働きながらもラストの台詞から察するに吠の事が好きなのはマジっぽいのも気になるポイント。歪んだ兄弟愛の結末は果たして。
ところで「お前は俺の獲物だ」が口癖ってなんなん?
どんな兄貴なんだよ。
復活キングキャンデラー!ファイヤキャンドル△

次にバトル周りについて。
ついにキングキャンデラー復活!!
そしてテガソードにリベンジ完了!!
とはならなかった。いや本来完了した筈なんだけどね。
勝ち方にも拘る男 ファイヤキャンドルさんかっけーわやっぱり。
部下をやられた恨みはあれど武人としての矜持が彼を復讐者にはしない。戦う理由はただ一つ。
自分が勝ちたい相手に勝つため。納得のいかない勝利は勝利ではない。
やっぱりちょっとファイヤキャンドルさんを良いキャラにし過ぎじゃないか?
キングキャンデラーの必殺技〝炎心剣・灯〟は炎のついた剣を弧を描くように回し上段に構えるシンプル・イズ・ベストのかっちょいい構え。剣を回すから炎が映える!
等身大時に槍を持ってゴジュウジャーと戦うシーンの殺陣もスピーディーで相当かっこいい!
スタント無しで役者さん本人がやっててアレはレベル高いと思う。
ちなみにリアタイ時にそれをポストしたところ…

本人からいいね!来ました。
三本木さんエゴサしてる!!!
次にガリュードのバトルだがこちらもスタイリッシュに決まっていてかっこいい。力強いファイヤキャンドルとは対照的ね。
回想のアカニンジャーとの戦いやゴジュウジャーとの戦いじゃレオンにやっていたけどノールック射撃が男心をくすぐる。
手に入れたリングを使う事でリングに宿る戦隊戦士を召喚でき、更に召喚した戦士をその戦士が使う武器にも変換できる力を持つがこの辺はバスコとかディエンドの延長線って感じだし新鮮味はないかな。
全然違う得物二つによる二刀流って好きだけどね。スペードエースを武器に変換してスペードアーツとか使ってくれると嬉しいかも。
しかし今回でアカニンジャー、ゴセイレッド、スペードエースの指輪の戦士も倒されたと判明し意外とネームドキャラのユニバース戦士って少ないのかもなーって予感がしてきた。それくらい消化が早い。
どうでもいいがガリュード/クオンの決め台詞
「お前に罰を与える」
◯のゴジュウジャーに対して×がトレードマークだからそれと掛けた台詞なのは言うまでもないがこの台詞って井上亜樹子先生のお父上、我らが敏樹原作の突然打ち切りになってしまった漫画『仮面ライダー913』の仮面ライダーカイザ/草加雅人の決め台詞
「罪には罰(×)を」を思い出す(カイザの記号が「χ」だからそれと掛けた決め台詞)。
アレいつか再開してくれんかな。
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見た目はパリピ。中身は年長者(じじい)

最後に短いが好きなシーンのことを。
テガソードの里で住み込みを始め、バイトもやり出した禽次郎。最近の若い子はメモを取らないなんて聞くが竜儀の話をしっかりメモっているところに生真面目な爺さんの名残りあり。
若さを楽しんでいてほっこりする。
吠に何か引越しのご挨拶代わりに肉でも買って行こうかと考えるシーンで竜儀は最終的には潰し合いになる関係だから入れ込まない方がいいと忠告するが禽次郎の考え方は逆。
最後に潰し合いになるのならそれまでは楽しく過ごしたい。最後に残るのは人との思い出なのだから。
このシーンは禽次郎がみんなより遥かに長く生きてるお爺ちゃんだからこそ持ってる達観した人生観みたいなもんが伺えて好きなんだよな。
竜儀が敬語で接してる感じとかも含めて意外とこの竜儀と禽次郎の組み合わせは良い。独特の空気感が生まれる。
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次回
ゴジュウジャーを辞めた吠は執事に!?
負け犬のままじゃ終われない!
殻を破り今こそ変われ!砕けぬ獣に!
登場!ウルフデカリバー50&テガソードデカクロウ!
それではまた
次回 アンブレイカブル・ウルフ【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第9話】感想 借金も繋がり
余談

戦隊はオムライスなんや!
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