前回 にじり寄るメガネ【仮面ライダーガヴ 第41話】感想 いつか使うと思ってた死体×2
『仮面ライダーゼッツ』の予告でひっくり返った男 アメイジングRYOです。
完全に不意打ちだった…まあ現行作品の夏映画が月末なんだからビジュアルくらい解禁されて当たり前なんだがちょっとびっくりしたね。
いやかっこいいねゼッツ!
ちょっとリバイっぽいデザインに仮面ライダー1号っぽいカラーリング、闇夜に体のラインが発光するファイズっぽさと昭和・平成・令和で培われた仮面ライダーのノウハウと伝統が詰まったようなデザインだけじゃなくベルトは腹じゃなく襷掛けにするという全く新しい要素もある。
「ベルトって腹に巻かなくてもよくね?」って気付いたのまた仮面ライダーが新たなステージに進んだ感じするよ。
失礼。
『ゼッツ』の話題で盛り上がり過ぎた。
もちろんこっちも忘れてないよ!『ガヴ』42話を語っていきましょう。
あらすじ
ニエルブの作り出した酸賀とグラニュートの合成ゾンビの力でヴァレンが意思を奪われ操られてしまった。
ガヴ達は暴れるヴァレンをなんとか捕縛することに成功するも変身を解いても絆斗は依然催眠状態のまま。
仲間割れの混乱に乗じて逃走したニエルブは実験のため酸賀に更なる指令を与える。そしてその非道な実験にひだまりの店主 優も巻き込まれてしまうことに…!
ニエルブ怪人体登場!浅沼さんオールアップです!

まずはニエルブ、酸賀コンビの話題から
ニエルブの怪人体への変身かっこよかったね!
これまでみんな大体サクッとミミックキーを外すだけだったのに毒のカーペットを作りそこを歩きながらメガネ外して変身ってニエルブだけやけに動作が多くて印象に残ったしやっぱり滝澤さんは顔が良すぎルブ。
毒を発生させるのにペロっと舌を出して舐めるのはニエルブ怪人体のモチーフが蛇(正確には北欧神話のヨルムンガンド)なのでそれを意識してるんだとか。
ニエルブの固有武器は実は映画の予告映像でひと足先に公開されていたが弓矢と判明。特撮の弓にありがちな近接戦も出来るようブレードになっているとかはなく弓矢をちゃんと弓矢として使う真面目な弓矢使い。距離を取って戦うスタイルはニエルブによく似合う。
前回絆斗にやった顔を掴んで投げる攻撃を今回は意趣返しされたりしたがそれを受け身を取って反撃するなど流石にストマックの兄弟だけあり接近戦が全くダメってわけじゃない様子。
ドラマパートの方じゃ相変わらず自由に楽しそうにやってるがアバンでの酸賀への語りかけで彼の人間らしいところを垣間見た。
既に意思のない酸賀をまだ「酸賀さん」と呼び「やったね」なんて成功を分かち合おうとするようなことを言い、もっと早く催眠が使えていれば酸賀の強化改造もスムーズだった、酸賀を死なせなくて済んだかも知れないとちょっと残念がったり。彼が酸賀を本当に研究仲間として好きだったことが随所に現れてる。
でもいくら「もしも」を言ったところで意味はないし、現実問題酸賀は死んだんだからいつまでもそんなこと言ってても意味ないし傀儡としてちゃんと使って行こうってドライな割り切り方が出来てしまう悪の科学者らしいリアリストな面も同時に併せ持っていてこれが魅力になってるよなあと。
ランゴに秘密にしてたことがバレて焦ったり、姉への不満が爆発したり、自分を兄と比べて卑下したり冷徹なマッドサイエンティストな面だけじゃなく結構次男っぽい可愛いとこ定期的に見せてくるのもずるいよな。
TTFCのオーコメで浅沼さんが言っていたが怪人体でビターガヴにベイクマグナムを守るよう命令する時も手を口に当てて呼びかけるのも可愛い。
ベイクマグナムを破壊され催眠作戦は失敗に終わったがすぐにヴラムのアラモードモードに興味が行き、全てはショウマの力と知っての
「やっぱり赤ガヴかな…」
って台詞は滝澤さんが武部Pから「含みを持たせて言って欲しい」と指示があったと話しておりニエルブが改めてショウマ(赤ガヴ)に興味を持ち出したのは物語的に非常に重要なポイントになりそうだ。
そんなニエルブの相棒 酸賀だったものは今回で倒されついに浅沼さんもオールアップ。
最序盤から胡散臭さマックスの科学者として登場し暗躍。中盤では仮面ライダーとなりボスを勤め最後は実質別キャラとして再登場と前・中・終盤全てで出番のある『ガヴ』には欠かせないキャラになったな。
基本的にはストマック家やグラニュートとの戦いが本筋の『ガヴ』において酸賀関連は番組的には完全に横道のサイドストーリー。酸賀だって本来いいとこサブキャラ、ストマックの前座か繋ぎの悪役くらいに収まるようなポジションの筈。
にも関わらず大きな影響力を持って番組を終始怪しげに彩ってくれた。浅沼晋太郎恐るべし。
そんな酸賀最後の勇姿を語って行こう。
優さんをはじめとした人々にかけた催眠は「風見海岸に行け」までしか聞こえずその先なんて言ったかがボカされてるが口のアップを見るに
「(風見海岸に行け)そして海に沈め」
だと思う。このシーンはハーメルンの笛吹きから着想を得たらしいのでつまりは催眠による自殺教唆ってことね。日曜朝でやっていいことじゃないんでボカされたと。
無論、自殺教唆は日曜の夜だろうと月曜の正午だろうとやっちゃダメだよ。
ガヴとのバトルシーンでは攻撃を受けて腕のクッキーアーマーが崩れて弾けるというガヴのグミフォーム以外でやっていなかったダメージ描写が取り入れられておりちょっと可哀想になってくる。
ニエルブの命令を守ろうと健気にベイクマグナムを庇ったりする動きもあって「ただ命令聞いてるだけなんだなこいつは」って哀れんじゃうというか。
最後までベイクマグナムを守ろうと忠実に仕事をこなしたもののヴラムのライダーキックを受け爆散。さらば酸賀。今度こそ永遠に…
…本当にそうかな?
なんかサクッとファイナルステージで復活なり、Vシネマで酸賀クローンなり出てきそうじゃない?
ストマック関係ない独立した悪役だからこそ制作的にも使いやすいと思うんだ酸賀って。
ショウマと優が向き合うそれぞれの“真実”

ドラマパート。ショウマと優さんについて。
優は今回で仮面ライダーやグラニュートを認識し、みちるの失踪がこれらに関わっていることに気付き始める。
優がグラニュートに近づく理由が出来てしまったのが怖いよね。そしてグラニュートを憎む理由も。
ショウマが自分の正体を明かすなら必然的に全部話さなきゃいけないわけで、それはつまり控えめに言って地獄オブ地獄のみちるの人生を知ることになるわけでその地獄を味合わせたグラニュートの子であるショウマを優は受け入れられるのか。
いやまあメタ的に言えば受け入れてくれるんだろうけどそこに説得力を持たせるのが大変だと思う。優しいからってだけじゃ納得出来ないレベルの案件だし。
ラストシーンの優が自分の身内と知ったショウマの戸惑いを隠せない表情が凄い良かったね。
絆斗から告げられた事実でショウマは「関係の変化」か「現状維持」のどちらかを選ばなければいけなくなった。
何も知らないふりをして行きつけの店の店長と常連という関係をずっと続けていけば傷つくことはない。優なら受け入れてくれる筈と全てを話して家族を手に入れる道もあるがそれは確実じゃない。
下手をすれば優を傷つけ2人の関係が終わってしまうかも知れない。
思えば絆斗に自分がグラニュートでストマックの者であると言い出せなかった状況に似てるな。大切で大事な場所や人を失いたくないから真実を明かせないというもどかしさ。
でもショウマはいつも失敗から学び成長してきた。絆斗とのアレコレは大変だったけどそれが今は彼の血肉になっている筈。
ならばきっと…
ショウマの葛藤が、優の気付きが『ガヴ』ラストスパートの盛り上がりを大いに加速させてくれそうだ。
次回
大統領ボッカ・ジャルダックついに人間界に!
ニエルブがジープを更にパワーアップ!?
真実に悩むショウマと、真実を知ろうと動き出す優の2人はどこに辿り着くのか!?
それではまた
おまけ

なんだ!急に写真撮るなんて失礼じゃないか!!
人間に写真撮られて普通に怒るだけだし普通に黒い服のお兄さん扱いされたランゴ兄さん笑う。
前はすれ違っただけで幸果さんビビらせたのに無職になってだいぶオーラ無くなったのかな兄さん…
てか幸果さんとのコンタクトこれで2回目だけどこの2人のドラマとか今後展開されるのかな。
一応社長繋がりだけど…
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