前回 高貴怪力!新たなティラノは王子様【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第30話】感想 登場からの退場!
病院には行かない男 アメイジングRYOです。
お医者さんから「病気です」と言われない限り病気ではない。シュレディンガーの猫ってやつですよ。
病は気からとも言います。自分は両津勘吉だ!と思えばウィルスにも勝てるのです。
語っていきましょう!
あらすじ
吠が朝から腹を下して病院に担ぎ込まれた。
その病院で吠達は戦いに敗れて以来姿を消していた竜儀と再会することになる。彼は心折れて院長であり父の竜登の言うことにただ従う人形のように成り果てていたのだ。
変わってしまった竜儀に言葉を失うゴジュウジャーだがそんな時暴神病院にドクターノーワンが襲来しドクターナンバーワンバトルを挑んできた。
この戦いに勝つには竜儀の力が不可欠。
果たして竜儀は再び立ち上がることは出来るのか。
歩き出したのはただ一つの願いのため

思いの外早かった竜儀の復活回となった今回。
まあOPからしてアッサムに変わるとかでも無くただ竜儀が「みせられないよ!」されてただけなんで割とすぐ戻ってくる気配はあったんだけどね。
しかしながら復活回としてはしっかりした仕上がりになっていたので物足りなさはあまり感じなかったね。
幼い頃から父や母に暴神家の跡取りとしか見てもらえない寂しさを感じ、両親の言うことにただ従う人形ではなく1人の人間である為に父の元から離れた竜儀。
テガソードへの信仰を心の拠り所にしながらもどこか「父から逃げた」という負い目がずっとあったのだろう。
しかし今回嫌いな筈の父を咄嗟に助けた。いや、助けることが出来た自分に気付き改めて自らのオリジンを思い出した。
父から逃げたんじゃない、テガソードの言うことに従ったんじゃない。
自分自身の意思で自分の手で人々の歪みを治したい、癒したいと願ったから一歩を踏み出したのだと。
「他の誰でもない!私が世界を変えたいと願ったのだ!私には願いがある!」
この台詞って思えば29話の「エゴは捨てる」ってのの逆なんだよね。
自分が世界を変えなくてもいいじゃないか、誰かが勝ってテガソードが力を取り戻せば世界は変わる。自分が変えたい!ってのはエゴだからそれを捨てて世界に尽くそうってのが29話の竜儀の結論。
しかし今回竜儀は強い願いとエゴを取り戻した。やっぱり誰がなんと言おうと、結果が同じであったとしても世界を変えるのは自分でありたい。みんなを救うのは俺なんだって思いが彼を再び立ち上がらせた。
願いとはとどのつまりは個人のエゴ。
「エゴ?上等じゃねーか!自分勝手だろうが構わねー!なんと言われようと譲れねーもんがある。願いを持つってそう言うことだろ?」
ってメッセージを感じた。竜儀周りの話はそこを目指していたのかなって気がする。
この熱いメッセージを全力の演技で魅せてくれた竜儀役の神田さんは流石の一言。
声色一つとってもそこに竜儀の思いがたくさん乗っていて目を奪われたね。
「やられそうな父上を見て咄嗟に体が動いた。動いたんだ…」の「動いたんだ…」の声がうわずってる感じとかすごく好き。竜儀自身が自分の価値を思い出して感極まってるのがたまらん。
心バキバキな時の「だったらどうすればいい!教えてくれよ…俺はどう生きればいいんだ!?」ってとこも時に伝道師として迷える人に道を指し示すこともあった竜儀からは想像出来ないほど何も分からなくなってしまっている痛々しさを力一杯に演じられていた。
あと召子さんとの絡みの時からそうだけどテガソードの信者としてじゃ無く暴神竜儀として喋る時は一人称が「俺」になるのが今回はタイトルにまでなっててこれまた素敵。これ女性陣がめっちゃ好きそう。
またちょっと話がズレるけど吠が竜儀にお金を返して「もう会う理由もねぇ」って件は9話での出来事を反映したやつだね。
クオンに心折られて戦えなくなってしまった吠に伝えた竜儀の言葉。
「貴様!ウチのツケを払ってないだろ!」
見た人は知ってるだろうがこれはただツケを払ってないことを怒ったんじゃなく「ツケ払うまではどこも行くな!俺たちは繋がってるんだぞ!お前は1人じゃない!」ってメッセージが含まれてるんだ。
でも吠は竜儀が変わってしまったことを知り今回ツケを払った。吠なりの「お前とはここまでだ」っていう厳しめの行動なんだよな。
で、ラストシーンで結局またオムライス食べて「ツケといてくれ」に帰ってくるわけ。アレは吠流の「またよろしくな」って意味なのよね。
数話跨いで描いてきた竜儀の再出発は神田さんのお力もあり十分な盛り上がりになったと思う。
…それだけにアッサムの消化不良感が惜しい。
災厄指輪に食べられたってのはどういう…?
ひょっとして死んだん?アッサミカの民とティータイムもせぬまま?
なんだ今の動き!?圧巻のアクション

続いてバトルシーン全般の話題を。
29話のvsウルフでも感じだがやはり榮さんの動きスピーディーでめちゃくちゃかっこいいよな。ドクターノーワンとの斬り合いは見入ってしまった。
特に今回びっくりしたのは高所から下のエリアに移動する際の壁キックならぬ壁滑り(?)。なんやあの動き!!
スピードを見るにワイヤーも無しっぽいしマジで落下の際に壁に足つけて滑り落ちてる…生身でだって「おお!」ってなる動きだろうに戦隊スーツ着てアレはやばい。
飛び蹴りも美しく決まっていてvsドクターノーワンは竜儀の復帰戦として終始見どころに事欠かないものになっていた。
医者としての戦いだからメス捌きを競うってテーマの殺陣にしていて故にティラノハンマー50を使わないから前半の玲ティラノとの差別化もなされている。
その玲ティラノも榮さんが演じているが同じキャラでも動きでバッチリ演じ分けている。先入観とか抜きにしても荒っぽい前蹴りとかステゴロで竜儀やアッサムとは別人って一目で分かるもんね。
巨大戦では竜儀の思いに応えた真白の手助けでテガソードイエローに大獣神の装備が加わりパワーアップを果たした。レッド以外はそう言う方向性でパワーアップするのかな?
今回登場したアーイーの名前はアニマ・ハート。
もちろん『ガオレンジャー』が由来だ。ちなみにアイアイザーの名前はアサガオ。アサ「ガオ」レンジャーってことか。なかなか上手いネーミング。
今更だけどブーケの開発だからなのかアイアイザーはみんなお花の名前が付いてるのよね。
玲と角乃の邂逅…!

「暴神病院 灰色の目」でググったら暴神病院のサイトに行けるし、なんか玲さんのインスタみたいな写真までヒットするのじんわり面白い。
しかし笑ってもいられない。緒乙を攫った因縁の相手と陸王が親しい仲と知り角乃のいつ爆発するか分からなかった爆弾に火がついた感じだ。
今回玲はかつて医者だったことが判明し、陸王を庇って負った腕の怪我が原因で医者を続けられなくなり竜登にも見捨てられたという悲しい過去も明かされた。これ改めて陸王の罪悪感やばそうだな…。
腕の怪我に関してはなんとなく答え合わせみたいなんが来たからいいとして次に気になってくるのは玲の病気の件。灰眼と関係あるのかな?
でも厄災指輪の力で治ったっぽいことも言ってたし目とは関係ないのかな?
玲さんが出てきて陸王以外が(誰?)ってなってるの見て思い出したがそういや陸王と真白以外はまともに会ったこと無いんだっけ。
この辺りの「〇〇と〇〇はずっと番組に出てるけど会ったことはない」とか、個人が持ってる情報量の違いで認識のズレが出るとかである種のスレ違い展開を描くのは敏樹も得意にしていたパターンだ。
予告によればいよいよ深淵なる厄災 クラディスが本格的に本編にも登場するようなのでここから更に玲さん無双になっていく気配がムンムンだ。
てか思ってたより早いなクラディスの参戦。もっとブライダンとの一応の決着が付く終盤まで引っ張るのかと思っていたよ。
次回
Mr.シャイニングナイフとMs.スイートケークが離婚の危機!?
今明かされる2人の秘密!
そしてついに厄災から刺客来る…!
それではまた
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