前回 電撃破局!ナイフとケークの大喧嘩【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第32話】感想 大体メンヘラのせい
今週の『補ジュウ計画』がシリアス過ぎてびっくりした男 アメイジングRYOです。
懺悔室とは名ばかりで毎回好き放題してるのに今回はなんであんなちゃんとしたスピンオフを…
クオンの知られざる内面に触れるような内容で本編にも通ずるところがあるんでみんなも見よう『補ジュウ計画』!
ビターなドラマ、最強形態登場、ブチギレゆかなと色々あった33話を語りましょう!
あらすじ
吠は配達のバイトで遠野家を訪れていた。
久しぶりに会った母は元気そうで、自分と久光を失い空いた遠野家の穴には2人の元気な兄弟が収まっていて吠は何も言わずに家を後にするが、次の瞬間テガソードの眠るロボの墓場に転送されていた。
目の前にあるの地に突き刺さった一本の剣
テガソードによればそれは厄災に対抗する力を秘めたまだ誰も抜いた事のない“最後の剣”であり吠は剣に選ばれたのだという。
剣を手にするため課せられた試練は2つの世界のうちどちらかを選ぶ事。
多くを失った過酷な今の世界か、それとも何も失わなかった理想の世界か
吠が選ぶのは果たして…
その手は力を合わせるために!顕現、テガソードゴジュウウルフ!

早いもので『ゴジュウジャー』も最強形態登場の季節となった。
最後の剣 リョウテガソードをテガソードと力を合わせ引き抜きパワーアップしたゴジュウウルフ。その名もテガソードゴジュウウルフ。
なんともまんまなネーミングだがその名の通り本当の意味でウルフ/吠とテガソードが人神一体したというコンセプトの姿だ。
胸についた装甲 リョウテガソードアーマーは腕を模しており胸の前で腕をクロスしているようなデザイン。そしてこの腕はテガソードの意思で動くようで変身者は一時的に4本腕で戦えるようになる。
平時は胸の前で腕をクロスしている様から軍荼利明王がデザインモチーフになってそう(?)。軍荼利明王は厄除けの力があるので厄災と戦えるって設定に反映されてるし。カラーも似ている。
アクロバットな動きをしながらテガソードアーマーでテムノーを切り付ける際の動きはマーベル好きとしてはアイアンスパイダーのアームを思い出したね。
必殺技の〝オーバーロード オールハンズ〟はリョウテガソード、ウルフデカリバー50、オルカブースター50を同時に使用するというこれまでの強化アイテム全部乗せなド派手なもの。こういう形で使うことで型落ちになったアイテムにも活躍の場があるのは嬉しい。
デザインのかっこよさとか以上に個人的に感じたのは「この強化形態は便利そうだな」ってこと。
なぜかと言うとまず予告を見る限りリョウテガソードはゴジュウジャー全員が使えるようなのでテガソードゴジュウイーグルも、テガソードゴジュウティラノだってなり放題っぽいのが嬉しい。やったぜ竜儀!
スーパー戦隊では定番の一つの強化アイテムをみんなで使える方式。これは当番制でその回の主役が使ったり、ここぞって場面で意外なキャラが使ったりと色々楽しい演出を作りやすいのでこれは後半戦も期待できそうだ。他のメンバーが使ってる時は吠はワイルドゴジュウウルフになるとかすればあっちの出番も確保できるし販促面でも都合が良い。
〝オーバーロード オールハンズ〟があればみんなの固有武器だって同時に使えるし何なら仲間の武器を借りてなんかやったりとかも出来そうで妄想が広がる。
この姿になれば等身大戦でもテガソードが戦えるようになるってとこもドラマを盛り上げる要素になりそうだし総じて様々な面で幅を広げてくれる良い強化形態だと思った。
ここが吠の生きる世界

理不尽にもあまりに多くを失ってきた吠
そんな彼が全てを取り戻せるチャンスを与えられたのに結局は仲間…ではなくダチの願いを優先し元の世界に戻っていくという試練パート、そしてラストは非常に好み。
自分の願いよりゴジュウジャーの願いを取ってしまう優しさ。他人の願いを踏みつけられない吠はやはり根本的に指輪争奪戦には向いていないんだと感じさせられる。
冒頭の母との再会に動揺する繊細な吠、何も失わなかった世界で家族と仲良くしてる天使な吠、ロボの墓場でテガソードへ啖呵を切るはぐれ者の吠。
実に様々な面を持つ吠のその様々な顔を演じる冬野さんがきちんと演じ分けて吠を自分のものにしてるなーって感じたね。最初はあんなに拙かったのに。
何も失わなかった世界での久光との仲睦まじい姿は現実とあまりにかけ離れていて却って辛い…が、一点の曇りもない光のお兄ちゃん 久光の筈なのに微妙にキモさがチラつくのがちょっと笑う。クオンの存在が罪深過ぎるのよ。ちゃんと演じ分けしていたカルマさんは悪くない。
ちょっと話がズレるが遠野家の話題を。
息子2人を同時に失い深く傷ついた吠の両親が養子に2人の男の子を取ったのはこれまでで描かれてきたが子供の名前が今回判明。
繋(つなぐ)と光輝(こうき)と言うんだそうだ。
なんとなく前の子の気配を感じる名前じゃない?
繋は一文字で三音ネーム。これは吠(ほえる)と同じだし、光輝と久光で「光」って文字が一緒だし。当たり前だが吠や久光を忘れた訳じゃない、寧ろ忘れないために新しい子にもそういう名を与えたんだって感じた。
それとウーバーイーツを割としょっちゅう頼んだりでっかい立派な庭付きの家に住んでたり、そもそも養子が取れたり遠野家って庶民的に見えてかなりお金持ちなんだなって。ノーワンワールドの事件さえなければ甘み欲しさに花の蜜チューチューする吠は存在しなかっただろう。
話を戻そう。
何も失わなかった世界を選ぼうとした吠を見て「それでいいのだ…」って呟くテガソードも良かったね。吠には言い返されたが「私がいなければお前は幸せになれるのだぞ!?」ってとこも人間大好きなテガソードの優しさが出ている。
吠は自分の願いを犠牲に仲間達の願いを守り、テガソードは自分の存在を犠牲に吠を幸せにしようとした。好きな人の為に自己犠牲を選べる2人は実はよく似てるのかもしれない。
ずーっと抜けなかったリョウテガソードをテガソードと共に引き抜く、すなわち試練で試されていたのは人間だけじゃなく神(テガソード)の方もだったってオチは意外性もあって好き。テガソード自身リョウテガソードがどういうものなのかあんまりハッキリ分かってない風だったのが伏線でもあったんだね。
助けてくれた相手、そんな相手を信じた自分。こんな素敵な関係を「共犯」って表現しちゃう吠節いいよね。亜樹子先生のセンスが出てる。
元の世界で多くを失った事は何も変わらないが最後は母に少しだけ「何か」を感じ取って貰えて終わる塩梅も丁度いい。
怒りのテガジューンとクオンの抗心

「ファイヤキャンドルが何度も負けてる?まあいいでしょう…」
「ブーケが人間に夢中?しかし人間にも純粋な愛を向けられる其方こそ“慈愛のブーケ”に相応しい…」
「元厄災の者とスイートケークが恋を?仕方ありませんね…」
と、基本的にかなり寛大でいい上司なテガジューン。もはやジューンブライド回だけなんであんなに暴走してたのか分からんくらい最近じゃ部下に優しいいい人なイメージだったんだが今回だけは流石に違った。
「クオンがシャイニングナイフ達を見殺しに?今すぐ連れてこい!しばく!!」
とブチギレてクオンに制裁を加える事に。裏切りや我が子を危険に晒す事は決して許さないムーブは却って好感度上がったっちゃ上がったけど。
しかし電撃で苦しみながら×の紋章が体に浮かび上がっていくクオンは中々ショッキングな様だったね。こちらでもカルマさんの演技が光る。
しかしながらやはりクオン、何かテガジューンも知らない目的があるとしか思えない。
そもそもブライダンの目的である完全なる世界の生成なんてクオンが興味あるわけないもんな。吠に関する何かしらの野望があってその為に今はテガジューンの味方のふりをしてるだけじゃないかと思う。
テガソードとテガジューンが仲直りして、ゴジュウジャーとブライダンが手を組んで厄災を撃破!やったー!ってしてる時に
「ようやくこの時が来たねぇ…吠ぅ!!!結婚しようよ!!!!」
って感じに本性を表すに違いない!
マジな話ラスボスがクオンってのは全然ありそう。
テガジューンの言っていたクオンの持つ「迷い」ってのも気になるところだね。
話をテガジューンに戻すが今回の彼女はクオンに怒るのみならず厄災 ベルルムに対してもブチギレて乗り手も無しに単騎で突撃して大暴れ。
15話の時と違いスーツが作られ全CGから卒業しスーツ特有の重量感のあるバトルを見せてくれた。女性型のロボットだけどやっぱり女王様かっこいいよ。ゆかなさんの普段とは違う迫力ある演技がテガジューンの怖いところを更につぶ立たせてくれた。
厄災は一人一人が星を破壊するほどの力を持っており、敵側のボスが本気で戦っても第三勢力の幹部にすら勝てないという現在のパワーバランスを描く意味もあった今回のテガジューンvsベルルム。
やはり旦那や子供と手を組むしかありませんぜ女王様。
次回
陸王のファンイベントが開催!?
リョウテガソード ロボットモード降臨!
そして陸王vs玲、ついに決着!
それではまた
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