前回 世界を選べ!究極最終剣【ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 第33話】感想 これがホントの人神一体!
アイドルアニメにも造詣のある男 アメイジングRYOです。
皆さん観ましたか?
『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE 出会いのキセキ』
とんでもない名作ですよ。ヒーロー関係ないのに記事にしたいくらいの大傑作。
ぜひ劇場で。下手すりゃマジで記事あげるのでよろしくお願いします。
長きに渡る玲との戦いにも決着の34話を語っていきましょう!
あらすじ
吠達は突然届いた陸王からのサンクスパーティーの誘いを受け自宅に出向く事に。
陸王の料理に舌鼓を打ちながら6人は厄災との戦いをしばし忘れ楽しい時間を過ごす。しかしそれは陸王の悲痛な決意の裏返しであった…。
一方、スイートケークの仇を打つべくシャイニングナイフは1人玲の住処に接近。その道中でブライダンの仲間達と合流を果たすのだった。
玲とベルルムに収束した因縁は決着の時を迎える。
陸王vs玲 悲壮のナンバーワンバトル

陸王からすれば助けたい大切な人、角乃からすれば妹を誘拐した憎き宿敵、シャイニングナイフからすれば妻の仇で断ち切りたい同族
そうしてあらゆる因縁を玲/ベルルムに収束させて来たこの1クール。それがついに決着を迎えた今回。
陸王と玲は和解し、角乃は緒乙を取り返し、シャイニングナイフはまたスイートケークと結ばれ、ついでにアッサムも母星に帰ってめでたしめでたしに落ち着いた。
…ちょっとついでで済ませるにはアッサムは劇物すぎるな。あのままヌルッと終わるより結末描いてくれただけ遥かにいいんだけどさ。
玲を差し違えて止めようと考えた陸王が思い出作りに仲間達と穏やかに時間を過ごし、皆を置いて1人戦いに向かう。しかし真意に気付いていた仲間達が駆けつけ結局一緒に戦うという流れは定番ながら上手く扱えていたと思う。
単純にゴジュウジャーって本編でみんな揃ってワイワイするシーンがあんまりない戦隊だからサンクスパーティーの件自体も楽しかった。禽ちゃんは譲二としての好みが染み付いてるから歯に優しい天ぷらクタクタ派なのかな。
『ゴジュウジャー』がトンチキ作品に感じる理由の50%以上を担っているであろうナンバーワンバトル&謎応援団を使ってあんなに真っ当にかっこよく陸王vs玲の戦いの火蓋を切るのはお見事。
ナンバーワンバトルをシリアスに仕上げたのは12話もだがあちらは応援団は出さないって誤魔化しがあった。今回は本当にいつものナンバーワンバトルであの盛り上がりだからな。
そこからのナンバーワンバトル→角乃の説得→ベルルム覚醒→吠の援護→テガソードゴジュウレオンって流れもテンポ良く最後までテンションを維持しながら駆け抜けていってくれた。今回全体的に詰め込みすぎな分矢継ぎ早に何か起きるから最後まで失速しなかったね。
テガソードゴジュウレオンはリョウテガソードの装甲のカラーがブルーだから統一感があってウルフよりも正当なパワーアップっぽくなってて良かった。前回書いた通りウルフはリョウテガソード渡したら自分はワイルドになるって流れもやってくれて満足。
〝飛羽返し〟って音声が出るおもちゃって今まであっただろか。バルイーグル(二代目)の代表的な必殺技でかっこいいんだよな。
その後のマジレンジャー指輪で〝レッドファイヤーフェニックス〟を放つところはマジレッドとレオンが突撃するからまるで陸王と玲が一緒に戦ってるように見えるのがナイス。
最初はゼンカイザーブラックが似合い過ぎるからマジレッドはあんまり使われないのかな?なんて思っていたがすっかり玲=マジレッドのイメージも浸透した。どっちの姿もちゃんと印象的な使い方してくれてユニバース戦士というシステムを大いに楽しませてくれたよ玲さんは。
具島玲という敵キャラも終わってみると個人的には好きなキャラだったなと思う。登場した頃はクオンと被っているような気がしていたが話が進み掘り下げられていくほどにクオンとは全く違う魅力が湧いて来たし、バトルシーンでも前述通り様々な姿を使いながら盛り上げてくれた。
今回の戦いで彼の当初の願いは「あの頃に戻る事」だったと語られた。しかし玲は変わらぬ状況の中で自分自身の願いを信じられなくなってしまった。弱った心を厄災に利用されてしまい願いを捨て、いつしか全てを道連れに世界と心中するという破滅を願うようになっていった。
これって逆説的に「願いを信じて戦い続けている指輪の戦士達」を引き立ててるんだと思うんだよね。願いを叶えるのは大変だけど、願いを諦めず持ち続けることも凄く大変。まして玲さんのように理不尽な不運に襲われて人生が立ち行かなくなった時に変わらず願いを持てるかと問われれば厳しいだろう。
そして願いを諦めてしまった時胸にぽっかりと空いた穴に厄災は入り込んでくるというのを描く役割も玲にあったんだと思う。
敏樹は『555』で「夢は呪い」という名言を書いたが亜樹子先生の脚本にもお父上のスピリッツが隠れているようにも思えたね。願いを失った時人はどんな形であれ変わってしまうという。
テガソードが願いを持ち続けることを人々に説くのはそれが厄災を遠ざける事になるからという意味もあってのことなのかもしれない。
「昔は楽しかったなぁ!陸王!」
偏屈な玲さんは多分陸王に正面切ってこんな事言った事無かったんじゃないかと思う。それを初めて口にしたのがもう戻れなくなってからってのが生き方下手すぎて好きだよ。
悲壮な2人の戦いは双方死ぬ事なく決着し玲は逮捕されることになった。
怪人に力を貸した人間の悪党が逮捕されて関係の深い戦隊メンバーが面会に来る。…去年も見たな?
最後の面会のお二人の表情も実に実に良かった。最後のやり取りで陸王が玲にタメ口になっているのは「2人があの頃に戻れた」というのを表現した演出なんだそうだ。
玲さんの願いも少しだけ叶って終わるのがいいじゃないか素敵じゃないか。
満足度高すぎのブライダンバトルパート

今回特に満足度が高かったのはこのブライダンバトルパートだったと思う。
とにかくキャストにアクションさせたい坂本監督×めちゃくちゃ動ける三本木さん=ファイヤキャンドルが超かっこいい!
いや長物使ってあんだけ綺麗でかっこいい殺陣出来るのは本当に凄い。もちろんファイヤキャンドルだけじゃなくブーケのガン=カタ染みた動きでかっこよかった。
その他シャイニングナイフも果敢にベルルムに挑み、アーイー達も厄災の戦闘員とぶつかり合いちゃんと全員見せ場があって、強くて、かませ犬にはならないところが最高。
それどころかシャイニングナイフ達がつけた傷がベルルム撃破の鍵になるなど最高のお膳立てをやり切ったのが素晴らしい。メタ的な話ブライダンがベルルム倒して終わりって訳には行かない以上考えられる限り最高の働きをしたと言っていいだろう。
1人戦いに向かうシャイニングナイフを待っていたファイヤキャンドル達が彼を受け入れ一緒に戦ってくれる件は直後の陸王の真意に気付いて駆けつけたゴジュウジャーと全く同じで意図的にダブらせた演出だよねコレは。
仲間への想いはゴジュウジャーもブライダンも変わらない。やはり和解以外ないなこれは。
アバンで目がブルーに変わったり、前回自分の感情に気付いたりテガジューンにも変化が起きてるしこれも和解フラグと見て良さそうだ。
デカさナンバーワン!リョウテガソード降臨

最後は巨大戦。
巨大化したベルルムすら優に見下ろすリョウテガソードのインパクトは十分。その後すぐにベルルムもデカくなるし、いらんっちゃいらないんだがそれでも最強ロボだしハッタリは必要よ。
今回見ていて気付いたが頭の形が思いっきりNo.1になってるんだねこのロボ。
両手の剣を地面に刺してグルンと回りながらの踵落としというダイレオンもびっくりのド派手で身軽なアクションを披露してくれた。
「あんなデカいロボが街で暴れたら勝ったとしても被害ヤバいだろ」という定番のツッコミは我々特オタなら今更しないし、普段ならそんな事言う奴はモグリ確定って相手にしないが流石にあのデカさのやつがあの動きしたらツッコマざるを得ない。勝ったとしても街がやばいって!!
決め技の〝テガソード・凌手駕バースト〟は胸にあった腕を模したアーマーが駆動し掌を相手に向けそこからビームを放つ、文字通り両手からバーストする必殺技。凌駕とリョウテガソードを掛けたネーミングで例によって言葉遊びになっている。
色々詰め込みすぎな回での戦闘で尺も長くなかったが圧倒的なボリュームにテガジューンを倒した星を破壊できる力を持つベルルムを余裕の撃破という戦果は上場。
強すぎて通常回で使うとオーバーキルだし厄災専用とかなのかと思いきや来週普通に出番あるんすね。
無理だよ…アイアイザーじゃ何機いたって勝てないよ…。
次回
若返ったジジイは禽次郎だけじゃなかった!?
その名も嘉詡 源治(かく げんじ)またの名をUリュウレンジャー!
青春を取り戻した老人の熱き3本勝負を見逃すな!
それではまた
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