風花【ウルトラマンオメガ 17話】感想 美しきSF

ウルトラマン

前回 怪特隊特務班【ウルトラマンオメガ 16話】感想 身分証はありません

小さい頃はよく鼻風邪をひいていた男 アメイジングRYOです。

大人になると緑っぱなが出なくなるよね。なんでだろう。

本格SFな雰囲気が素敵だった17話を語っていきましょう

あらすじ

NDFの開発した対怪獣試作徹甲弾は出現した地底怪獣パゴスを撃破するほどの破壊力を秘めており、皆は人間だけの力で怪獣を倒したことに歓喜する。

しかし倒されたはずのパゴスが突如として活動を再開してしまう。生ける屍となっても前進するパゴス…この不可解な現象の原因には新兵器の隠された秘密があった。

ウタ班は死せるパゴスを操る怪獣の正体を究明するが果たして。

ロジカルSFな満足度高き回

転載:https://m.youtube.com/watch?v=khIoql6_bYM&pp=

ソラト関連の伏線とかコウセイの怪獣使いバレとか今後の展開に絡む本筋部分はさておいて、今回は一本のお話として実に面白かったと思う。

劇中起こるあらゆる事象に理由がありそれを追っていきながら未知の粘菌怪獣エドマフィラの弱点を調べていく流れはロジカルな脚本に仕上がっていて往年のSFモンスターパニックのようで楽しかった。

ラストシーンでエドマフィラパゴスが宇宙で固まり凍りつく様の美しさをはじめ映像、台詞回しにハイセンスを感じる部分が多数。これまでの『オメガ』とはまた一風変わった味付けだったが撮る監督や脚本家の味がエピソード毎にダイレクトに出るのがウルトラシリーズの強みだからね。

脚本を担当した吉上亮先生は前作では屈指のぶっ飛び回だった『インターネット・カネゴン』を執筆した方。あんなふざけ倒した回から今回みたいなザッツSFな回まで書けるとは幅が広い。

しかしながら『インターネット・カネゴン』も内容はあれで意外と複雑且つロジカルな作風ではあったので理論立ったお話を作るのが上手い方なのは間違いない。今後はOPで名前が出たら期待する先生リストに入れておこう。

『風花』って2文字のタイトルも実に目を引く。ウルトラシリーズではたまにタイトルのノリがいつもと違うなって回があるが今回はまさにそれ。そういうサブタイの回って大体異色回だしな。

風花とは本来は青天時に雪が舞うことを指す言葉なんだが、今回は終盤オメガの体に付着したエドマフィラヴァルジェネスの風でカピカピに乾いて崩れる様があたかも風に乗って花びらが舞っているようだからこの光景を指して『風花』というタイトルにしたっぽい(?)

これまたセンスがいい。

テンプレから外した〝危険な力〟の代償

転載:https://m.youtube.com/watch?v=khIoql6_bYM&pp=

今回のエピソードの面白い部分として事件を起こすきっかけになった対怪獣試作徹甲弾周りのエピソードがある。

怪獣の力を使って作り上げた超兵器といえばファンなら思い浮かぶのは『Z』D4レイだろう。似た例だと『ダイナ』テラノイドのようなウルトラマンの力を利用し生み出された兵器などもある。

これらを用いたドラマは多くの場合「人間には過ぎたる力に手を出してしまい結果大変なしっぺ返しを受ける」という風に帰結しがち。上記の例以外にもかなりあると思う。

今回も徹甲弾に怪獣の牙が使われているって言い出した時に上記の様なパターンになるのかな?と過ったが終わってみるとそんなこともなく、ちょっとファン的には少々食傷気味の内容をうまく調理して見せてくれたのが評価点。

イカれた科学者が徹甲弾の使用を強行したわけでも、リスクを訴えても上官が話を聞いてくれずに使われてしまった訳でもなく、本当にただ怪獣の力を使うことが危険という発想が無かった。知りませんでした!

だって彼らが怪獣の存在を知ったのはほんの少し前で全員が怪獣の知識は素人みたいなもん。だから何にも分からなかったんです!って理由付けはシンプルながら意外と前例のないパターンだと思う。

世界がウルトラシリーズになっていく様を描く『オメガ』だからこそ出来る展開になっていた気がする。

この手のエピソードで1人として嫌なやつや邪魔してくるキャラが登場しないのも珍しい。タイラ隊長は例によっていい人だしラストシーンでもきちんとミサイルが処分されている。民度がいい!

しかし話は変わるがそろそろ人間の手によって生み出されたウルトラマンがきちんと最後までヒーローなパターン見たいよなぁ。

人造ウルトラマンを作ると暴走しちゃって「ウルトラマンの力だけを崇拝するんじゃダメなんだ!」みたいな説教っぽい話になりがちだが、人類がウルトラマンに頼らず怪獣倒す力は絶対必要なわけで、それがウルトラマンの形してたっていいじゃないって思う訳ですよ。

ジード人造ウルトラマンの成功例ではあるんだけどさ。

もう1人のソラト、再び

転載:https://m.youtube.com/watch?v=khIoql6_bYM&pp=

また出てきましたもう1人のソラト

ガチで2人いるとかじゃなく、多分記憶無くす前のソラトを今のソラトが幻覚的に見てるんだとは思うがなんなんだろうな。

今回はソラトコウセイの下に向かおうとする瞬間現れた訳だが、このシーンだけで考えると人間に干渉している今の自分を過去の自分が睨んでいるようにも思える。つまり本来ソラト(オメガ)は人間と関わってはいけないみたいなルールがあって今のソラトはそれを忘れてるとか?

もう1人のソラトが初めて出てきたのは14話のアバン。あの光景とメテオを所持している共通点から私はソラトゾヴァラスは本来同族みたいな可能性を考えたんだが、また違う可能性が出てきたかな。

ガチで2人いる可能性だって無きにしも非ずってとこだしまだまだ読めない。

次回

バロッサ星人4年ぶり4度目の登場!

ルイルイ(百川晴香さん)10年ぶり2度目の登場!!

メテオカイジュウを狙うバロッサを撃退できるか!?

それではまた

面白かったらブックマーク登録、コメントもお待ちしています。

次回 バロッサの家【ウルトラマンオメガ 18話】感想 バロッサの母がいる

コメント

タイトルとURLをコピーしました