信長の影 【仮面の忍者 赤影(2025)2話】感想 小物が似合う男

単発作品

前回 その男、忍び【仮面の忍者 赤影(2025)1話】感想 だいじょ〜ぶ…か?

織田信長をキャラクターとして認識した最初の作品ふ『戦国BASARA』な男 アメイジングRYOです。

おかげでしばらく信長はショットガンを片手でぶっ放し背中のマントで敵を斬るcv.若本則夫だと思ってました。

キャラクター紹介と掘り下げに振った2話を語っていきましょう。

あらすじ

信長暗殺に現れた霞谷七人衆の一人 蟇法師は巨大な千年蟇を操り襲いかかるが仮面の忍者の活躍で撃退された。

忍者の評価を改めた信長仮面の忍者に近々織田家の忍者を選抜する試験がありそれを受けるよう命を出すのだった。

試験当日、仮面の忍者は先日山で交戦した青髪の盗人と再会を果たしともに試験に挑む事となる。

しかしこの試験の裏にも金目教の影が潜んでいた…!

新キャラ続々登場!しかし内容は…

転載:https://m.youtube.com/watch?v=yZ4xcz9QmHU

正直1話の時点では「見るべき部分が無いわけじゃないが全体的に微妙そう」と評価していたが、2話はどうだったかというと…

評価、変わらず!!!

特に今回は前回以上に明確な盛り上がりもないせいで見終わった時の消化不良感というか食い足らなさというか、「え?これで終わり?」を強く感じちゃったね。

一応見どころと思しき忍者選抜試験も絵面が大変地味な上ダイジェストだったからこれといって記憶に残らんし、他の試験者に比べて主人公が卓越した実力を持っておりそれが発揮され周りがびっくりという使い古された流れも凡庸だ。

なので今回はいわゆる溜め回なんじゃないかなと思うようにした。赤影の掘り下げ、青影のバックボーンの提示、本作のセミレギュラーである加藤清正福島正則石田三成森蘭丸の登場、霞谷七人衆闇姫の顔見せ、そして試験者の中にスパイがいるという本筋の進行と明確な見どころこそないが色々あったちゃあったので今回は次回以降のお話を加速させるためにある溜め回だったんだよ。多分。

昭和版赤影は時代背景こそ戦国時代だが実在の武将などはほとんど登場しなかった(赤影の主君たる藤吉郎と側近の半兵衛程度)のだが今作ではどうやら上述通り様々な武将を味付けしセミレギュラーとして登場させるスタイルのようだ。1クールしか無いのに登場人物ばかすか増やしてだいじょ〜ぶ?

てか清正政則三成なんて秀吉の部下として著名な3人を赤影達のライバルポジで出すならいよいよ赤影が仕えるのは昭和版通り秀吉で良く無いか?って気がするんだけど何か狙いがあるのかしら。

福島政則を演じるのはもはやお馴染み万力俳優の水石亜飛夢さん。ちょっと前に『ゴジュウジャー』出たばかりなのに東映との縁が深い。

お話は全体的にイマイチな中、水石さん政則は良かったと思う。あんなにイケメンなのに小物が似合い過ぎる。

そして非常に迂闊な政則清正に比べてしっかりしていて赤影からも評価されていた三成を演じるのはこれまた戦隊OB

『ジュウオウジャー』ジュウオウイーグル/風切大和を演じた中尾暢樹さんだ。あれから9年経ち当時は癖のないイケメンフェイスが輝いていたが、今作ではメイクもあり渋さも手に入れあの頃とはまた違った姿を見せてくれた。でもまだ28なんだ…若い。

この辺の東映繋がりのキャスティングは特オタとしては見ていて楽しいとこだね。逆に言えばそこが見どころになってしまうくらい今のところ作品として特筆する部分がないとも言えるが。

そして霞谷七人衆闇姫も登場。彼女は金目教編で印象的な活躍をするキャラクターなので大事にして欲しいところ。演じる女優さんは『ウルトラマンジード』鳥羽ライハを演じた山本千尋さん

昭和版の闇姫は長い黒髪を振り回して突風を起こす〝忍法 髪あらし〟が得意技。ってかほぼこれワンウェポンみたいなキャラだったが山本さんがやるんならめちゃくちゃアクションしそうだな。これは期待。

幻妖斎に呼ばれ消えて行くシーンの目の演技が怖い。怖くてナイス。

傀儡陣内が試験者の中の誰かに変身し紛れ込んでいて皆が疑心暗鬼に駆られる中、赤影がその正体を暴くというシチュエーション自体は変装できるタイプの敵の起こすイベントとしてはありふれてはいるが調理次第で面白くなると思うし、今回をガッツリ新キャラの顔見せと既存キャラの掘り下げに使った分次回は盛り上げて欲しいところだ。

赤影と信長の絆。それでいいのか?

転載:https://m.youtube.com/watch?v=yZ4xcz9QmHU

1話で赤影信長の反目し合う主従関係を描いていたので私はてっきりここから時間を掛けながら互いの信頼できる部分を見つけていき、最後には固い絆で結ばれた真の主従関係が構築されるんだと。

なんならその過程が今作の本筋の一つなんだと思っていたんだが…

どうやら違ったようだ。

第2話にして2人の誤解は解けほぼほぼ仲良しになってしまった。

しかもその過程が

一益「信長様って本当はめっちゃ優しいんだよ」

赤影「そうなん!?正直すまんかった!」

信長「お前の忍術も熱いやんけ!俺はお前を弟と思うようにするわ!」

こんな感じ。それでいいのか?

特に信長の距離の縮め方がバグってる。

たった2話で碌なドラマも無いうちに仲良くなるんじゃ反目し合う描写自体いらなかったんじゃ無いかしら。

信長は誤解されてるけど優しい人で魔王と呼ばれるのも周りがそう言ってるだけ。でも信長は天下泰平の為にそう呼ばれることも受け入れてるんだよってのは悪く無い。問題はそれが赤影に伝わるまでの過程よ。

一益が全部口で教えちゃうのはもったいな過ぎないかな。赤影自身が「(信長公は俺の思っていたような方では無いのかもしれない…)」って気付く何かがあれば短くても全然違ったのに。

まあぶっちゃけ『赤影』に本気の主従の絆みたいなドラマを求めてるかっていうと全然そんなことは無いんでそこのドラマがおざなりなこと自体はさほど嫌じゃ無いんだけどさ。でもそっちがそういうのを描くっぽいモーションしたんだからやるんならちゃんとやるべきだと思うよ。

赤影青影の掘り下げについても触れておこう。

青影は有名な百地三太夫の弟子で赤影三太夫のガチファンという掘り下げがなされたがこれに関しては個人的にはいいと思う。青影はビジュアルからして昭和版とは別物だから比較しようとは思わないし、令和の青影はそういう感じか〜で済むしそれは赤影も同じこと。

辛い過去を持っていて無口で人見知りで根暗だけど推しがいて、推しの話になるとテンション上がっちゃういうあまりにも現代的で今の若者の好みに迎合し過ぎな味付けの赤影を好きになれるかどうかがこの作品の評価を分かつ気がするな。特に旧作を知っている人達の。

赤影青影のキャラ以上に気になったのは「だいじょ〜ぶ」の乱発。

これはリメイクや実写化あるあるだよね。原作の印象的で有名なフレーズを制作がリメイクや実写化にあたり異様に推してしまう現象。でも実際原作ではその台詞は一回しか言ってなかったり、まして乱発するようなもんじゃなかったりして原作ファンに嫌われるやつ。

「だいじょ〜ぶ」は昭和版で確かにそこそこの頻度で使われる印象的なフレーズではあるが、あんなにこれ見よがしに推さなくていいのよ。軽くやる癖みたいな扱いで十分なのに。

変に連打すると「これやっときゃ赤影っぽいだろ?赤影といえばこれなんだろ?」みたいなやっつけに見えてしまうし良く無い。

次回

不届きものの正体は誰だ!?

信長に与えられしその名前…仮面の忍者 赤影誕生!

そして3人目の忍者 白影も参戦!

それではまた

面白かったらブックマーク登録、コメントもお待ちしています。

次回 赤影参上【仮面の忍者 赤影(2025)3話】感想 嫌いじゃないぞ新白影

コメント

タイトルとURLをコピーしました