前回 雷音寺、荒ぶる【ウルトラマンオメガ 21話】感想 ガボラ 大怪獣空中決戦
クソゲーwikiを読むのが好きだった男 アメイジングRYOです。
なんでこんな話をするかって言うと『ほしをみるひと』っていう今回のサブタイにそっくりなクソゲーあるんですよ。その界隈ではかなり有名なタイトルらしい。
からだじゅうにさむげかおそった!
説明回だが見応え抜群!な22話を語っていきましょう
あらすじ
対怪獣の為の軍備に勢力的になっていくNDF。
兵器開発に携わるサユキはこの現状にどこか迷いと疲れを見せていた。
そんな時ウタ班は街にゾヴァラスのものによく似た脳波をキャッチ。早速現地に向かったソラトとコウセイはそこで不審なデバイスを発見する。
そのデバイスに導かれるようにたどり着いた一室で2人はかつてのソラトを知る男 アーデルに出会うのだった。
彼の口から語られるソラトの正体、そして「目覚めの刻」の真実とは果たして…
明かされる真実!ソラトの正体

今回は謂わば説明回。
ソラトの正体、目覚めの刻、ゾヴァラスやゲネス人の謎などこれまでばら撒いてきた伏線を一気にアーデルに説明させて回収する回だ。
ほとんどおっちゃんが喋ってるだけという地味な絵面故にちびっ子には退屈な回になってしまったかも知れないが明かされた内容自体はめちゃくちゃ面白いし見応えならぬ聞き応えがあったように思う。
今作はスラッガー推しだったりカプセル怪獣と同じポジションのメテオカイジュウだったり『ウルトラセブン』オマージュと思しき要素が度々顔を覗かせていたので予想はしていたがやはりソラトは宇宙観測員。つまり本来は傍観者の立場であると判明。
星を見つめる人ってのは星々を見守ることが仕事のソラト(宇宙観測員)を指していたんだね。更に言うなら地球の変化やソラトを見続けていたアーデルも星を見つめる人だし、ホシミコウセイも名前が星を見つめる人になってるトリプルミーニング。
宇宙観測員には星の上で起きることに干渉してはならないルールがあるって部分はセブンってより『ウルトラマンマックス』に近いかな。
アーデルの正体はゾヴァラスの時に出てきたゲネス人。
「目覚めの刻」の被害に遭い自分達の文明を守る為に様々な兵器を開発し怪獣を滅ぼそうとし血を吐きながら続ける悲しいマラソンの末に守りたかった星を奪われた可哀想な人。淡々とした語り口で超越者のような雰囲気がある一方どこか悲哀を背負っているような複雑なキャラクターに仕上げてくれたのは演じる螢雪次郎さん。
特撮作品ではバイプレイヤーとして知られる方で近年だと『ドンブラザーズ』のリアルサンタさんを演じたりしている。
アーデルは単なる悪役とかではない非常に味わい深いキャラになっていたと思う。ソラトのした理不尽に怒る姿も理解出来ないじゃないし。
「目覚めの刻」が起きゲネス人は怪獣と生存競争することを選んだ。次々に武器を作り怪獣を倒したがそれに順応するように怪獣は更に強くなっていき最後には星自体が荒廃し両者住めなくなった。
冒頭のサユキの話から察するに地球も順調にその道を歩み出している。このままだと人類も怪獣を滅ぼす為に悲しいマラソンを始め、行き着く先は20話の荒廃した何もない未来。
しかしそれが人間の選んだ道ならそれをただじっと見つめるのが宇宙観測員の仕事だろ。何地球だけ特別扱いしてガンガン首突っ込んでんだ!ゲネスの時には助言の一つもくれなかった癖に!
ってのがアーデルの言い分。
中立である筈のウルトラマンが地球に肩入れし過ぎて本来の職務を放棄しルールを破ったその罪を問われるという流れは『平成ウルトラセブン』的でもある。中々鋭いお話になって来て楽しいよ。
記憶を取り戻し自分の正体を知り、でも既にあの頃のような冷静で冷徹な観測員に戻ることも出来ないであろうソラトが果たしてどんな結論に至るのか。流石は最終盤。バトル関連よりもドラマの着地が楽しみになってきたよ。
ところで宇宙観測員はめちゃくちゃいっぱいいる事が判明したので…
いるんだろ?出てこいよ。
オメガ上司!
マジで劇場版とかで出て来そうな気配あるよね。
ウルトラシリーズの基本に一石を投じる

続いて冒頭のサユキとのやり取り周りの話題を。
「目覚めの刻」とはアーデルによれば文明のある星で怪獣が目覚め在来種族と争いどちらが星の支配者に相応しいかを決める生存競争のこと。
なんだってそんな事が起きるのかには理由がないらしい。言ってみれば今までのウルトラシリーズ全部「目覚めの刻」の真っ只中みたいなもんだしそこに理由を付けるのは避けた感じか。
サユキは「目覚めの刻」に従い人々が怪獣を滅ぼす為の武器開発に執着している事に疑問を抱きつつも「いつまでもオメガには頼れない。地球は地球人の手で守らなければ」というシリーズに昔から根付いている考えを述べるがそれを聞いたソラトは
「怪獣と人間どちらかがいなくなるまで戦うのか?それに頼る事がダメな事とは思わない」
と答えた。
これって『初代マン』からずっとシリーズの根幹にある目指すはウルトラマンからの卒業ってテーマに一石を投じてるよな。
地球人に戦う力が無くたっていい、ウルトラマンに頼ったっていい、怪獣を滅ぼす事が平和であるとは限らない。
長い歴史の中で価値観や考え方がアップデートされ『オメガ』は新たにウルトラマンのあり方を描こうとしているのかも知れない。
怪獣をどうするのか問題に関しては共存ルートで終わるんだろうなってのが予想できる。ゲネス人を反面教師にして怪獣を受け入れ、線を引き、互いに不便はあれどそれでも一緒に生きていこうよみたいな着地するんだろうなーって感じ。
オメガ鬼強え!

ごちゃごちゃ言う宇宙人(等身大で見た目は普通の人)をワンパンで叩き潰し、刃向かうタガヌラーを一撃粉砕…
オメガ鬼つええ!このまま逆らう奴ら全員ブッ殺していこうぜ!
冗談はさておき。ホログラム且つ宇宙人とはいえウルトラマンが等身大の見た目人間をぶっ潰す様は中々ショッキング…
ブラック星人も「そうだそうだ」と言っています。
記憶を取り戻し自らの正体を知り自分のやりたい事が本来は禁忌だと理解し心をめちゃくちゃに掻き乱されたオメガはあくまで最後まで穏やかだった別に黒幕とかでもないただ真実を語っただけのアーデルを力のままに排除してしまうってシチュエーションも結構心にクるものがある。
『ブレーザー』以来3年連続出演のタガヌラー君も絶賛メンタルぐちゃぐちゃのオメガ ヴァルジェネスアーマーに一撃粉砕されるという美味しいっちゃ美味しいけども…みたいな扱いで退場。
まあメテオカイジュウ最強のヴァルジェネスを一方的にボコったり程々活躍もあったし悪かないか。やっぱりあのビーム強い。
何はともあれアーデルパリーンの衝撃が全て持ってったな。
次回
自分の正体を知ったソラトは…!
NDFの新兵器が唸る!?
怪獣らしい怪獣で見た目好きだぞ!光波怪獣ガイリュウガ進撃!
それではまた
面白かったらブックマーク、お気に入り、コメントもお待ちしています。


コメント