前回 最終決戦【仮面の忍者 赤影(2025) 19話】感想 ラスボスが恐怖BOT
お花を育てるのも悪くなさそうと思う男 アメイジングRYOです。
1人でやる趣味はできるだけ手を出していこうかしら。ネギの再生とかもそのうちやり出すかも知れない。おばさんみたいなおじさんの完成ってわけよ。
第一話から「だいじょ〜ぶ…か?」と思いながら見ていた本作もついに最終回。語っていきましょう。
あらすじ
天王山を舞台に激しくぶつかり合う影と金目教。
典膳に奥義〝恐心変化〟を使われた赤影は次々と恐怖の幻影に襲われ苦戦は必至かと思われた。
しかし今の赤影はかつての過去に囚われたひとりぼっちの男では無い。
数々の「きょうだい」達を得て成長し未来に向かって歩き出した赤影の手に赤い炎が宿る…
今、長きに渡る戦いに決着の時!
「それっぽさ」の満貫全席

20話。総集編を抜いても17話とそこそこ恵まれた話数を与えられた本作も今回で最終回。
第一話の酷くチープなCGと肌に合わないコミカル演出で顔を顰めたのも今は昔。基本的には低空飛行ながら「お!」となる展開もたまーにあったしなんやかんやでここまで追いかけることが出来た。
で、最終回はどうだったかというと…
まあ…うーん。そうねぇ。
ってのが正直なところかな。
白影に教わった「仲間とは兄弟」とか百合に言った「いつか泣ける日が来る」とかその辺りは流石に拾ってフィニッシュしていたけどやはり調理しきれてない部分や投げっぱなしな部分がかなり目立った印象。
前回から始まった影達と金目教の総力戦。そして天王山を生き残った幻妖斎と傀儡甚内(光秀)との戦いとバトルを二部構成にしたのは良かったけどどっちも大変味気ない決着になってしまったのはいただけない。
例の赤いオーラは回収はされたが使ったのは一瞬だしオーラを纏って斬るだけという工夫のないものになってしまった。生きていた鬼念坊も碌な描写もなく小姓トリオにやられて終わりだったりなんというかバトルを盛り上げようという気持ちが伝わらない。
確かに本作はおもちゃの販促が必要な仮面ライダーやウルトラマンと違いバトルにこだわる必要のない特撮だ。だがしかしそれでもこれまで出会ったキャラが次々駆けつける王道展開をやったりして「これがラストバトルだ!」ってな感じで盛り上げたんだから最低限はやってもらわないと困る。
大前提として本作は『仮面の忍者 赤影』なわけだしな。凝ったチャンバラなりぶっ飛んだ忍術なり見せてくれよ。
幻妖斎との決着も尺が無かったのがダダ漏れ。
あんなに偉そうにしてた幻妖斎があっさり黒影の術にかかり後は赤影に斬られて終わりってそりゃねえぜ。あんな決着なら天王山で終わらせてくれ。
百歩譲ってバトルを二の次にするのならせめてシナリオを面白くして欲しいがこちらも十分な出来とは言い難い。
細かいながら気になったのは「お館様は父ではない。兄弟だ!」って言った1分後に青影のことを思い浮かべて「だが、今の俺には仲間がいる」って言ったとこ。
「兄弟」じゃないのかよ。統一しろ。「仲間」は全部「兄弟」に変換するぐらいしてようやく馴染むんだよこういうのは。
全く同じようなのでいうと黒影が幻妖斎の前に現れた際の「私は百合」もめっちゃ引っかかった。
17話で仁助に「百合さん」って呼ばれた時に「私の名前は黒影。幻妖斎を討つまでは」って言ったあれはなんだったんだよ。あの台詞ただでさえ散々名前呼びされた後に急に言い出して違和感凄かったのに。
信長が死に際に赤影の本名を呼ぶ件もそれだけ見たらなんかいい感じだけどなんで本名知ってたのか分からんので感動より「?」が先に来る。知っていた理由は考察のしようがないレベルで特にヒントも無いし。
「わしが死んだら焼いて灰を撒け。そこに咲いた花がわしだ。」と耳触りだけはいいどっかで聞いたことあるような台詞もあったな。
とにかく全体を通して「それっぽい」ことを言ってたりやってるだけなんだよな。
ガワだけでそのセリフや展開に至る骨がないから酷く脆い。だからなんかずーっとしっくり来ない。
どういう作品にしたいのかという骨子が無かったことが最大の問題だったのではないだろうか。
文句その2

ちょっと前項が長くなったので分けただけだ。
引き続き文句を主に書いていきたい。
白影が代替わりした時はちょっと期待したが終わってみるとあの件全然いらなかったなと思う。
白影が死ぬってのはまあまだいいとして二代目というか多門がいらなかったな。白影の枠に黒影が収まった方が良かったんじゃないか?
多門は秀吉の間者だったとか、最終回では信長の宝という三法師(信長の孫で後の秀信)を見つけてくるとか役割があったがこれらは実質的に本筋に絡まないサブイベ。
本作は一応史実をベースにしてるので史実とフィクションを繋ぐパイプ役を担っていた感があったがそもそもその「史実をベースにしている」という要素自体が下手すりゃノイズなので原作通りただのゲストで良かったと思う。
百合の扱いは最後までなんだかなーだった。最後に光秀とちょっとチャンバラしてたけどバリバリ動いてるシーンは後ろ姿のみで顔が映ってなかったから多分アクションの人に代わってるんじゃないかな。
最後に赤影と青影が2人で「「だいじょ〜ぶ」」していたけどアレも2話だかで中途半端に一回赤影がやっちゃったりしてたからエモが薄れるよね。最後の最後に赤影も「だいじょ〜ぶ」ってやってくれたって方がグッとくる。
金目像は読み通り前回でお役御免になった。ならやっぱり劇中映った金目像は全て典膳だったんだろうか。金目教が壊れた像を直すために鉄を盗んだみたいな件はなんだったんだよ。
あと南蛮大筒もろに2発くらい食らってたよね?いくら典膳が強くてもそれで死なないのは流石に…
あまりに文句ばかりなので良かった部分も書いておこう。
三法師様役の子役の子は凄く可愛かった。
先述した赤影の本名についてはそこに触れること自体はいいと思う。昭和版では誰もその正体を知らない完全無欠の謎のヒーローだったのを弱さも欠点も山盛り1人の人間として掘り下げた本作ならではだし凄く今風だ。ただ信長の名前呼びがあまりに唐突過ぎた。
典膳との戦いで赤影の過去に現れた山賊を再登場させるのも良かったよ。あの山賊の役者さんちょっと似合い過ぎだよな。獰猛で下卑ていて小汚い嫌な山賊のイメージのど真ん中をズドンと撃ち抜くような姿は一介のモブではない。赤影のトラウマって意味でもあの山賊が1番なはずだし再登場は大正解だよ。
昭和版では藤吉郎の配下だったところを信長の忍に変更し、最終回で信長の死後秀吉の忍になりましたって最後に昭和版と同じになるって流れは嫌いじゃなかった。
…ぐらいかなあ。
やはりダメな部分に対して良い部分が少な過ぎる。
おわりに
というわけで『仮面の忍者 赤影(2025)』全20話でした。
昭和版のようなぶっ飛んで荒唐無稽さは無く、さりとてシリアスなドラマというにはギャグが多く、アクションも上質とは言えず、史実に赤影を加えた新訳歴史ドラマと呼ぶにはあまりに大味。
総じてあまりに中途半端なリメイクとなってしまった。
こっちが20話貰えて『ウイングマン』や『ザ・ハイスクールヒーローズ』みたいなしっかりした特撮ドラマが1クールしかやってないことに悲しみを覚える。
とはいえ特撮好きとしてはニチアサやドアサ以外に特撮が地上波でやってる状況は望ましいので『赤影』に続くように何かやってくれることを祈ります。
それではまた
面白かったらブックマーク、お気に入り、コメント、拡散もよろしくお願いします。

コメント