前回 情報屋は認めない【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ2】感想
3話といえば作品としてのノリや楽しみ方が視聴者側にもぼんやり伝わり出してくる辺り。
そろそろブンブンジャーの乗り方が分かって来た頃でしょうか?
それでは本文です
あらすじ
今回の話の始まりは未来がバイト先にいる子供 ヒロトから届け屋としての依頼を受けたこと。
その依頼は「おばあちゃんに作った(が作り途中で壊れてしまった)手鏡を届ける」というなんともほっこりな内容。
1話でおばあちゃんのドレスを大事にしていた未来なら彼の想いを汲んで行動を起こすのはさもありなんと言った感じ。
早速ブンブンスーパーカーをぶっ飛ばしおばあちゃん宅に向かおうとする未来を大也が制止します。自分で受けた仕事なら自分でなんとかしろとのこと。
意外と厳しい大也。というかそもそもこの依頼自体、情に流されたと指摘しておりあまりよく思ってないようなリアクションが気になります。
途方に暮れる未来の前に玄蕃が。調達屋の彼が今回用意してくれたのは自転車でした。なんやかんやで新人の未来に期待している大也が頼んでおいたこの自転車にまたがり未来はおばあちゃん家へ激走を開始。
一方その頃街でサンシーターによって呼び出された苦魔獣トケイグルマーが動くものを次々と破壊していきます。未来はこのトケイグルマーをかわしおばあちゃんに荷物を届けられるのか!?
爆走!チャリンコピンク!
最大の見どころはやはり自転車でトケイグルマーの攻撃(ナパーム)が爆発する砕石場を爆走する未来でしょう。若い役者さんが爆発の洗礼を受けるのはスーパー戦隊の風物詩。
…と呑気に言ってられるのは私がただのファン、視聴者だからで本人達からするとやはり大変なものなようで
初ナパーム爆破の洗礼を受けた鈴木さん。
引用https://www.toei.co.jp/tv/boonboomger/story/1234012_3486.html
ここだけの話、本番直前は怖くて涙目だったそう。
現場スタッフのみなさまに「大丈夫大丈夫!」「がんばれ〜!」と励まされながら乗り越えた撮影でした。
とのことです。
真横真後ろで下手すりゃどっか燃え移るくらいの距離で爆発が起きるわけですから怖いのは当たり前。
爆発の話で一つ面白い話があります。
仮面ライダーキバの劇場版でのこと。音也役の武田航平氏が仮面ライダーイクサのマスクオフ状態(体のスーツだけ着て顔は出している状態)で仮面ライダーキバ/高岩成二氏と一緒に爆心地を走るというシーンがありました。
高岩氏「スーツ重いでしょ?走るペース合わせるよ」
武田氏「あざす(*^^*)」
リハを終えてついに本番。2人は走り出し瞬間ナパームが爆発!!!
当然リハでは爆発はできないので生の爆発はここで初めて味わうわけですがその爆発の凄さに武田氏は仰天!!!
武田氏「爆発やば!怖!クロックアップ(猛ダッシュ)!!」
高岩氏「リハより早いじゃねーかぁ!ペース合わせるぉぉ!!」
びっくりした武田さんはリハより遥かに早いペースで走ってしまったのです。下手すりゃリテイクになりそうですが、そこは流石ミスター平成ライダー。なんとか食らいつき無事OKを出したそうです。
とまあこんな話があるように爆発における役者さん達の苦労は推し量るに余りあるという感じ。
しかし、更に完全に外野の意見を続けさせていただくと
やはり爆発は生に限る!!!
キングオージャーは室内でのLEDウォールを使った撮影の関係上もちろんナパーム爆発はできません(キョウリュウジャーコラボ回が唯一)。そのため戦隊の爆発はなんだか久しぶりでした。
CGの炎や爆発も最近はかなり綺麗ですがやはり生の、本物の炎だからこそ画面越しにも感じられる熱さがあると思いますね。
苦魔獣トケイグルマーとサンシーター
今回の敵トケイグルマーは自分が止まってしまった時計故に動いているものが許せないという特性を持っていました。ウェディングドレスといい掃除機といい苦魔獣はベースとなった物の意思や役割に強く影響を受けた人格を宿す様子。
時計の短針と長針に見立てた剣を二刀流するバトルスタイルはタイムレンジャーやアナザージオウなど前例はあるものの安定してかっこいい。
この怪人に対抗すべくレッドとブルーが取った行動はスタイリッシュだるまさんがころんだ。
見ている時には動かないという戦い方で一度は有利になるもちょっと通りますよ〜と言わんばかりに呑気にチャリンコで通過する未来や相変わらず事情は分からないが警察という立場と責任感から乱入してくる錠で場は混乱。この辺りは絵的にも台詞回し的にも冴えてて笑えました。
巨大戦ではブンブンジャーロボが新たに完成したブンブンクラシックを装備しての二刀流を披露。かっこいいです⚔️
そしてトケイグルマーの『10時10分斬り』に対してブンブンは「古いな。9時15分斬り!」と反撃します。
19で免許を取った(ちなみに学科で2回落ちました。ごめんねお母さん)もののウルトラペーパードライバー故に無傷のゴールド免許持ちの私はなんのこっちゃ分かりませんでしたがこれ…
教習所で教わるハンドルの持ち方
なんですって。世代によって違うようで私は10時10分と教えられた記憶があります。最近は9時15分なんですかね?
話を三馬鹿サンシーターに移しまして
相変わらず律儀というかトケイグルマーに「動くな!」と言われ言った本人が遥か向こうに去った後もずーっと止まり続けていました。可愛いなこいつら…
気になったのはマッドレックスに怒られているシーン。
「ギャーソリンが未だ届かねーんだがなぁ?」
第一話では間違いなくギャーソリンを回収できていたはずですが全く上納出来ていないとはどういうことか。これは苦魔獣の巨大化のシーケンスに秘密があるようです。
苦魔獣が貯めたギャーソリンは苦魔獣本体にチャージされる→苦魔獣がブンブンジャーに倒されるとギャーソリンが空気中に飛散→ヤルカーがこれを吸収し巨大化→ハイウェイ空間にて敗れたヤルカーは元の世界に戻るとギャーソリンを吐き出して先程倒された苦魔獣が巨大化する。
そしてヤルカーがなぜギャーソリンを飲み込み巨大化するのかはサンシーターにすら分かっていないようなので現状彼らがギャーソリンを上納するには苦魔獣がやられないかハイウェイ空間でヤルカーが負けないかのどちらかしかないのではないでしょうか。
大也とブンブンの夢も全貌が掴めず味方も敵も謎だらけ。今後が楽しみです。
ところで…
今回の話、届けるものが「壊れている」鏡である必要ってあったんですかね?
孫からのプレゼントは壊れていても嬉しいって話にしたかったのかもしれませんが壊れていてこそ何かが起こるって展開でもなかったので正直普通に「遠くにいるおばあちゃんにプレゼントを届けたいって願いを未来が叶える」という流れで良かった気が…
せめてヒロトくんが未来に同行していて「壊れた鏡なんてあげても無駄と思ったけど届けたらおばあちゃんが笑顔になってくれました」という結末なら壊れている意味があったと思うのですが
次週
ブンブンジャーに国家権力の手が伸びる
ヴィジランテのような活動をしているヒーローに公的機関が絡んでくる展開は王道
散々不憫な目に遭ってきて届け屋的目線で完全に部外者だった錠がようやくブンブンジャーになるきっかけの回になりそうです。
それではまた
コメント