前回 さまよえる未来【ウルトラマンアーク15話】感想 アーク、想像力を解き放て!
親しい人の名前は下の名前で呼ぼうとする男アメイジングRYOです
というか、呼び方に個性をつけたいんですよね
「その呼び方するのお前だけだよ〜」って言われたいんです
『アーク』11月はなんとまるまるブレーザー編!?
その第1話を語って行きましょう
あらすじ
オニキスが変化して現れた新たな鎧 ギャラクシーアーマーの力でザディーメとスイードを撃退したユウマとアーク
オニキス問題はひとまず一件落着となったがそれは同時にオニキスの調査のためにSKIPに出向していたシュウが宇宙科学局に戻ることを意味していた
シュウとの別れに動揺を隠せないユウマ
シュウが去る最後の日。空嶋キャンプ場で多くのキャンパーが突然何かに怯えだすという事件が発生しSKIPは調査を開始
怪事件の裏に潜むとある男の正体とは…
宇宙侍ザンギル推参!ヘイロォォォイ…
ブレーザー編開幕の1話目から早速登場した宇宙侍ザンギル
簡単に解説するとザンギルは前作『ブレーザー』に登場した宇宙人。
かつては宇宙中の強者に片っ端から喧嘩を売って勝利することに喜びを感じる戦闘狂だったがある日「剣の達人(明言はないがほぼ間違いなく宇宙剣豪ザムシャー)」に敗れ自らの道を見失う。
達人から、宇宙に蔓延る成仏できぬ怪獣の魂を斬って救いを与えよという使命を課せられそれ以後はそれを目的として生きるようになり地球にも成仏出来ない怪獣の魂を見つけやって来てそこでゲント/ブレーザーと出会うことになる。
詳しくは『ブレーザー』17話「さすらいのザンギル」を観てほしい。とにかくザンギルのキャラがめちゃ良くておすすめの回だ。
そんな『ブレーザー』好きな人ならまあ大体全員好きだろって感じのザンギルがいきなり客演。それどころか今回のブレーザー編においてキーパーソンになるのだからこれはもう期待大ちゃんよ。
ザンギルの人間体を演じた唐橋充さんはどうやら声だけの出演のようで少々残念。あの人侍が似合い過ぎるのよね。
『シンケンジャー』で不破十蔵、『仮面ライダーゴースト』で宮本武蔵やってるから実は特撮御三家全てで侍役をやったことがあるという凄い人なのだ。
今回は終盤に登場しピンチのアークの助太刀に入る。こちらからは物理的干渉が出来ないのに向こうからは出来るというニジカガチ怨霊体のようなチートパワーを使うモグージョンを怯ませた金属音は前作でザンギルが使っていた怨霊を沈める力の派生だろうか?
その後はアークと共にコンビネーションでモグージョンを追い詰める。ブレーザーと共闘してるしウルトラマンとの共闘もすっかり堂に入ってる感じだ。モグージョンの膝裏を叩いて体勢を崩させる小技も冴えてる。
あとアークと並ぶとザンギルって凄いウルトラマンに似てるなって改めて思うな。剣みたいに尖った頭はウルトラマンの鶏冠みたいだし、目もアークと同じカラーだし、胸のあれもカラータイマーっぽく見えてくる。
しかし戦いの中で突然苦しみ出してしまうザンギル!どうしたん!?
そもそもザンギルって前作で使命を果たして消滅してるはずなんで再登場してること自体がちょっとおかしいというか、間違いなく何か「秘密」があるはずなのよ。多分苦しみ出したのはその「秘密」が理由と思われる。
次回以降も登場するザンギルだがここで一つ気になることがある。
ザンギルってコーヒー大好きなんだ
これはもうシュウとのコーヒーに因んだ絡みを期待せざるを得ないな!
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恐怖のモグージョン再び!ロイロイロイ…
今回現れた幻視怪獣モグージョンはこちらも『ブレーザー』からの怪獣。
可愛らしい出立に反して「人間に恐怖の幻覚を見せる光(正式名称は幻視光線)を放ち捕食する」というスペースビーストか貴様!みたいな生態を持つ怪獣だ。
今回も長い舌を伸ばしてアリクイよろしく人間を狙う。前半こそ霊体だったせいで捕食が出来なかったが、後半はもうバリバリ食ってたなアレは…
モグージョンのもう一つの特徴として極めて高い知性を持つというところがある。
前作でもブレーザーが〝幻視光線〟を警戒してると分かるや掌を向けてブレーザーが目を覆ったらすぐに攻撃するというフェイントをかけたり、ブレーザーが完全に目を閉じた後は抜き足差し足で忍び寄ったり野生動物のそれを遥かに上回るほぼ人間みたいな行動をする。
幽霊になってもその頭の良さは健在。
ザンギルに剣を向けられて両手を上げるモグージョンちゃん。いや賢過ぎ!それ人間しかやらないやつだろ!
恐怖の感情を狩りに利用するモグージョン自体も明確に恐怖を感じるというのも今回明らかとなった。
〝幻視光線〟をアークによって跳ね返されモグージョンが見た幻覚。その正体は玩具バレなどですでに発覚しているブレーザー編の黒幕ヘルナラクと見て間違いないだろう。
あと何気に鶏冠からビーム出すのは『ブレーザー』ではやってなかったはず。ウルトラ怪獣は再登場時に謎の新技増えてること珍しくないからね。
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シュウの恐怖と真の仲間へ!ヘロワッチ
名前呼びイベントまで完備とはいよいよヒロインじゃないかシュウ…
前半の、今日でSKIPを去るってなって前を歩くシュウと少し離れて後ろから自転車転がして追いかけながら大声で話すユウマの構図がちょっと青春すぎてあそこも好きよ。
オニキスの調査のために星元市にやってきて、秘密裏にそれを調べる。SKIPにいる理由も真実も話さない自分にも分け隔てなく接してくれるSKIPを段々と好きになっていっていき同時にそれに苦しむシュウを1クールかけて描いてきた。
そして今回モグージョンの〝幻視光線〟というギミックを使いシュウにとってSKIPが今やどれほど大きな存在になったかを描いた。クロスオーバー回であってもキャラの心理描写を欠かさないのが良き。
オニキスというSKIPにいる理由は無くなったが、また別の理由を見つけて「まだここに居たい!」というわがままを通す姿は大人なシュウには似つかわしくないがそれがいいじゃないか。素敵じゃないか。
名前呼びも単なるイベントって訳じゃない。呼び方が変わるってのは分かりやすく関係が変わったことを表現できる。
もはやシュウに隠し事はない。シュウが本当の意味での仲間になれたことを端的に分からせてくれる。
そもそもSKIPメンバーがみんな下の名前で呼び合っていてシュウだけ「石堂さん」だったのは露骨に余所者って印象を付けさせるためのもんだからね。
下の名前呼びになるのは完全に既定路線よ。
あと関係ないけどSKIPのシーンで一つ。
モグージョンの〝幻視光線〟対策に各々用意したアイテムがユウマはサングラス、シュウはフルフェイス、ヒロシは溶接用のバイザー、リンは日傘ってそれぞれ個性があって面白かった。
リンさんちょっと優雅すぎない?もうちょいガッチリ目を守れるものの方が…
因みに字幕で見ると分かるがバイザー付けたヒロシと、日傘差したリンが避難誘導するシーンで逃げる市民が
「真面目にやれよ!」
って文句言ってて笑った。まあふざけてるように見えるわな。
次回
迫る幽体怪獣軍団!
ザンギルの〝斬鬼流星剣〟が唸る!
アークはその奥義を体得出来るのか!?
それではまた
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