前回 厄災三たび【ウルトラマンアーク23話】感想 アーク上司!?
初夢で「一富士二鷹三茄子」を見るのって集金の仕方エグいソシャゲのSSSR引くより遥かにむずいと思う男 アメイジングRYOです。
達成したやつ人類史上でいないと思う
残すところあと2話!
まさかのあらすじに視聴者がざわついた『アーク』24話を語って行きます!
あらすじ
星元市に甚大な傷跡を残されながらもトリゲロスとの戦いを制したユウマとアーク。
しかしユウマが目を覚ますとそこは暗くただ一つの光が灯るだけの世界だった。
ここは何処なのか…不可解な世界を前に考えるユウマにアークが語りかける
「そんな事はもう気にしなくていい。K-DAY以来の16年間。君が体験して来た全ては君の夢だ…」
怪獣もアークもSKIPも…その全ては実在せず、キャンプ場で事故に遭い土砂に埋まった7歳の少年が己の命を繋ぎ止めるため必死に生み出し、見ている夢に過ぎないと言うのだ
ユウマは目を覚まし現実に帰る時なのか
それとも…
全ては夢…?思わず騙される巧妙なストーリー

去年末に今回のあらすじが明かされた際に
「全てが夢!?そんなわけ…いやでも夢と考えると…」
みたいに色々と考えて考えて待ちに待った今回の放送。
まあ蓋開けてみると「あ、夢って嘘のパターンだわこれ」とすぐ気づける構成にはなっていたのだがそれでもこの2週間くらいは『アーク』のことめっちゃ考えちゃったし楽しかったよ。
そもそも普通に考えれば「夢オチ」になんてする訳はないんだけどそれでも、作品自体がひょっとしたらマジで全部夢なんじゃ…?って考えさせられるように出来ているのが巧妙だなと思ったポイント。
まず『アーク』のテーマは再三再四描いているが「想像力」。
最後の最後で「そもそもこの世界自体が想像力豊かな少年の妄想だよ」ってちゃぶ台をひっくり返す下地があるのよね。だから安易な否定が出来なかったし、個人的に『アーク』ってなんとなくそういうことしそうってイメージがあった。
自分が描いたヒーローに自分が変身し迫り来る怪獣と戦うというのもいかにも子供の想像という感じだし、これまで宇宙の話はしても市外の話を全然して来なかったのも子供の想像では遠い宇宙に思いを馳せてももっと身近な世界に目が行かないという風に納得できる。
現れる怪獣に統一感がないとか、基本唐突に何かが起こるとかウルトラシリーズ、と言うより創作物では当たり前のことすら「実は全て夢でした」と言うオチの為の伏線だったのでは!?と考えさせられてしまった。
おかしいと思ったんだ。
若くしてエリートでコーヒーが大好きでコーヒーのことになると我を忘れるお茶目さんで自分を大好きでいてくれる。そんな都合の良いキャラの立ったヒロインが現実にいる訳がない…
あんな小さい事務所にあんな可愛い若い女性の先輩がいる訳がない…
上と下が分離して人間の行けないところに調査に行ってくれて面倒ごと全部お任せできるロボットがいる訳がない…
考え出すとそういうことまで疑い出しちゃうのよね。所長は…現実にもギリいそう!
偽アークの「怪獣なんて現実にいる訳ないじゃん」ってメタ発言にも通じる部分だ。完全に制作の掌の上で踊らされてるぜ…
いや、ひょっとしたら制作もそこまで視聴者を騙してやろうって思っていなかったかもしれない。
「いやガチで夢オチな訳ないじゃん」って思って作っていた可能性がある。
そうなると私が勝手に制作の手に乗って踊っていたということになるな…。お邪魔しました。すぐ降ります。
ところで偽アークの演技は声、アクターさんの動きどちらもめちゃくちゃ良かったな。
Aパート始まって偽アークが喋り出した瞬間に全てが夢ってのは嘘だなと確信出来たのは偽者の演技が上手かったから。絶対偽物だ!って分かるの凄い。
OPの今回のハイライト場面にも使われていた偽アークがゆっくり振り返るシーンとか言いしれぬ不気味さが出ていて好き。
全ては夢という衝撃の事実を告げた後に「君は助かる。よく頑張ったね」「目を覚ませば大好きな両親が待っている」「私を想像してくれてありがとう」と耳心地の良い言葉ばかり並べ、その実全てが嘘というのも詐欺師的な怖さがあって新鮮だった。
にしてもスイード。前回はユピーに見つかってビビってシュウに狙撃され、今回はユウマのつけていた時計のアラームで作戦を邪魔され地球の機械と相性が悪いというかなんというか。
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キモカワ系ラスボス!夢幻獣ギルバグ登場

続いて今作のラスボス ギルバグについて。
ビジュアルは「可愛…いや、キモ…い?」みたいな非常に微妙なところ。ラスボス然とした感じではないな。方向性としてはやはりザディーメに近いか。
丸っこくて長い垂れ耳(正式名称は翼耳)があって齧歯類を思わせる顔つきというパーツだけ上げれば女子がワーキャー言いそうな感じなんだが、汚い色味にひび割れたような外皮、独特の瞳がなんとも不気味。アメリカのカートゥーンのキャラみたいな雰囲気もある。
ザディーメは動きがキュートだったりしたがこちらはどうかというと…
バリアを展開するときに自分の胸部にある発光体 ギルバクリスタルをもみもみする姿はちょっと可愛かったね。
ただ触手腕を鞭のように伸ばした姿や翼耳を広げ、そこから無数の触手が生えてくるシーンはめちゃくちゃキモい!
あと触手出すカットの絵面が怖い。下から見ると目がイッちゃってる!
ギルバグに比べりゃザディーメってめっちゃ可愛かったじゃないか?と評価を改めたくなるほどギルバグはビジュアルが邪悪寄り。
また能力的にも他人の夢を操るというフィジカルではなく能力特化。特に精神攻撃が武器の怪獣というのはラスボスとしては独特。
〝夢幻光線〟によって眠りについてしまったアークとユウマはどうなってしまうのか。
ここでついでに今回ついに姿が分かった諸悪の根源 宇宙暗黒卿ゼ・ズーについても触れておこう。
まずなんだその二つ名!
シスじゃないんだから。
今回は顔しか分からなかったが実物は黒いコートでも着てんのかな。着てそうではあるが。
ゼ・ズーは自分なりの正義感を持って行動しているメンタルが他の指導者ほど高潔じゃないだけの人って思ってたんだけど…
①他の星を巻き込む解決法を思いつく
②皆が止めるけど知ったことかと続行
③作戦を進めるためにガンガン刺客を地球に送る
④安全な代案が出来たのに自分のプランを強行
⑤アークが封印したゲートを開くため汚染物質をゲートに流しアークとユウマを苦しめる
⑥アークがボロボロになったタイミングを見計らってスイードとギルバグを送りアークとユウマの絆を断とうとする
⑦ビオルノ曰くアーク銀河ではゼ・ズーの攻撃で例の安全な代案が危機に陥っている
⑧宇宙暗黒卿といういかにも悪者な二つ名
…シンプルクソ野朗っぽいじゃねーかこいつ!
前の記事で擁護したのに!!
⑦がやば過ぎる。暴走し過ぎ
しかし次週で最終回となるとこのゼ・ズー本人を倒したりすることは無さそうだな果たしてどのような結末を迎えるのか
ヒロイン過ぎた男と超ドラマチック正体バレ

シュウがヒロイン
もう何回も書いてきたことだし言ってきたことだったんだけどさ
今回の、目覚めたユウマがギルバグの攻撃もあって今が夢か現実か分からなくなっているところでシュウがその手を優しく取って夢じゃないと教えてあげる一連の流れがなんというか…
ガチ過ぎてちょっともう茶化せない感じになってしまった。
その後のユウマの一瞬見せる安心した表情もあまりにも、あまりにも…
ついにSKIPメンバーにもユウマ=アークという事実が知られてしまったが、その直後に見せた最後の変身の魅せ方が素晴らしかった。
傷だらけのまま、それでも仲間を街を救おうと1人出ていくユウマの背に叫ぶ仲間達。ユウマは何も言わない。振り返らない。覚悟の決まりっぷりが良くわかる。
そして仲間達の目の前での変身。これがSKIP目線で映されるので初めて後ろ側から変身を見ることが出来た。しかも単にハグ変身を後ろから見せるだけじゃなくハグの前にアークがSKIPの方を少しだけ振り返る…!このカットめっちゃ良かった。
ウルトラマンの振り返りっていいよね…
ユウマは振り返らないのにアークが振り返るって演出もいいしその背中からは色々な思いを感じ取れる。
「巻き込んで済まない」という謝罪
「決してユウマを死なせない」という決意
「今まで一緒に戦ってくれてありがとう」という感謝
他にもきっといろんな解釈があることだろう。
シュウの話に戻るが、眠っているユウマにトリゲロスの時に君を止めるべきだったと後悔の想いを吐露しておりその後のこのユウマの出撃シーンでは思いっきり「行くな!ユウマー!」って叫ぶシーンもいいね。胸が熱くなる。
最後に。ユピーは2回もビオルノに憑依されてて実質ウルトラマン変身者だなと思いました。
次回
夢の中で辿り着くユウマとアークの決断とは!?
友を救うためシュウも、ユピーも駆ける!
次週『ウルトラマンアーク』最終回!
それではまた


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