前回 舞い降りる夢幻【ウルトラマンアーク 24話】感想 夢オチ回避
小学生の時、マラソン大会で50位以内に入ったらps2を買ってもらう約束をして毎日ランニングしたら無事42位だった男 アメイジングRYOです。
やればできる(ティモンディ)!
嬉しくてやりすぎた結果、勉強の成績落ちてそのps2隠されたんですけどね
半年間の物語がついに終幕…
『アーク』最終話を語って行きましょう
あらすじ
飛世ユウマは自宅で目を覚ました。
朝食を用意してくれた母のタカコが今朝はパンにするか、ご飯にするか尋ねてくるが遅刻しているのでそんな時間はない。
それを見て「朝飯食べなきゃ仕事にならないだろ」と父のテツヤが言う。そんな普通の家族の普通の時間。
ユウマは分かっていた。自分がそんな日常を持っていないことを。この世界が夢幻獣ギルバグによって作られた夢でありアークと自分の絆を絶とうとする策略であると。
現れたスイードは言う
「お前が望めばこの夢を現実にすることも出来る」
生きたかった理想の夢か、仲間が待つ過酷な現実か。
二者択一を迫られるユウマの決断は果たして…
ギルバグは前座!?真のラスボス 暗黒宇宙戦士スイード登場!

まずはラストバトル周りの話から。
と言っても当初はラスボスと目されていたギルバグはまさかの前座であり、真のラスボスがいたのでその2つの戦いを見ていこう。
夢の誘惑を打ち破り夢の中でアークに変身したユウマ。現実ではシュウがリンお手製のプロトンパッ…ではないとにかくゴーストバスタってる武器を背にピーに乗ってユウマの元に駆けつける。
現実のギルバグに攻撃を加えたことでバリアが解除され、更に防衛隊の攻撃がギルバクリスタルに炸裂し破壊に成功。
『アーク』の防衛隊はいらんことしないしSKIPともあんまぶつからんし掘り下げこそなかったが終始有能だったな。
夢の中でアーク(ルティオン)がユウマに語りかける。現実ではゼ・ズーのゴミアタックのせいで実は(多分)15話以降喋ってなかったが夢の中ならいくらでも喋れるという理由付けをしているのが真面目なポイント。
かつてアークがオニキスを想像力によってギャラクシーキューブに変えたように、今度はユウマがギャラクシーアーマーから流れ込んでくる汚染物質をアークミラクルキューブに変化させた!
…“想像力”とさえ言えば何しても許されると思ってないか?
しかし最終回で新アイテム出るのは珍しかないが敵の送り込んでくるゴミから新アイテムが生まれるのはだいぶ珍しい。
ミラクルキューブをアークギャラクサーに装填し放った技の名は〝ギャラクサー・オーバー・ザ・トップ〟
これまた変わったネーミングだな。
ちなみに〝ギャラクサーファイナライズ〟と微妙に発射前の挙動が違うので見比べてみよう。
ギルバグを倒しハッピーエンド…とはならない!
まあギルバグのデザインの良し悪しはともかくラスボスって感じじゃないしなやっぱり。あとフィジカルのスペック的にはトリゲロスはもちろんザディーメより弱い気がするし(能力は強いけどね)。
スイードがまさかの暗黒宇宙戦士スイード(星人体)に変身。ラスボスはサトエリだ!
デザインはヒューマノイド型宇宙人で細身の女性的なフォルムながら肩の無数の突起はゲロスシリーズを彷彿とさせ、さらに頭部にはウルトラマンを思わせるトサカが。そして顔面は♡型にくり抜かれている多分仮面ライダーカリスの仲間だ。
いろんな要素を感じながらそのどれにも似ていないというナイスデザインで好き。おもちゃバレが無かったからこそ最終回の登場を誰も知らなかったわけだがプレバンでいいから是非ソフビ欲しいね。
アークとケッチャコ…を付けるべく襲いかかるスイード!
バトルスタイルは能力特化だったザディーメやギルバグとは全く違うひたすらフィジカルで押すシンプル暴力型。
落下してくるアークを豪快に蹴り飛ばし、ドリルのように回転しながら踏みつけ、起き上がったアークに即肩レーザーを決める様は戦いのプロフェッショナル。スイードのキャラとも合致していていい感じだ。
自らがゼ・ズーゲートと化したスイードはソニアの余剰エネルギーを地球にぶっ放しゼ・ズーの野望を完遂しようとするがそれを破ったのはやはりユウマ、アークの想像力。
切り札になったのはまさかのモノホーン!
〝アークエクサスラッシュ〟を揺動に使い本命のモノホーンでゲートになるスイードの胸のコアを完全に破壊!気持ちいい!
本作の地球はアーク銀河に巻き込まれた完全な被害者であり、アークが来て以降様々な敵や刺客が送り込まれ土着の怪獣も目覚めたりして地球は散々迷惑をかけられてきた。
そしてモノホーンはゼ・ズーが持ってきた最初の厄ネタ。ユウマだけじゃなく多くの人の人生を狂わせた怪獣の遺物。
それを持ってゼ・ズー最大の計画を文字通り潰すというカタルシス!これは熱い!
どうでもいいが破壊された胸のコアに触るスイードの手つきがなんか怪我したとこやたら弄っちゃう子供みたいで笑った。
あんま触らんほうがいいよ。バイ菌入るから。
しかし衝撃はまだ終わらない。正真正銘アーク最後の一撃でまたしても驚かされた。
近距離からの〝アークファイナライズ〟をスイードに放つも依然スイードの力は健在。受け止められてしまうがなんとアークさん体を浮かせて光線の反動で遥か後方にぶっ飛ぶ!
星元市を超え、海を越え、砂漠を越え…無事地球一周を達成して星元市に帰ってきたウルトラマン
最後に随分ハジけたな…
DCコミックのスーパーマンやフラッシュが地球一周パンチするのは見たことあるがそれをウルトラマンがやるなんて。
あと地球一周旅行中のCGの感じが『シン・ウルトラマン』っぽくてそれもなんだか面白かった。
地球一周した結果スイードと背中合わせになったアーク。これスイードも混乱してるだろ。
光線を縦に振って波を起こし、その波は地球を一周してスイードの元に。突如光線の軌道が変わったことに対応できず顔面を貫かれたスイード。
元々顔面凹んでるやつの顔を更に貫くのエグい。ちょっとディゲロス戦の勝ち方に似てるな。
ゆっくりと歩き出すアーク。前回変身前に仲間達の方を振り返ったが今回は振り向くことなく後ろでスイードが大爆散。かっこいいっす。
新アイテム、ウルトラマン以外の活躍、サプライズラスボス、ぶっ飛んだ描写と最終回らしく要素が多くそれでいて描写自体もレベルが高いので総じて満足だった。
強いて言えばバリア工作は最後になんか見たかったかな。
あとアークフェザーを使った想像力技とか出るかなと期待してたんだけど結局最後までそんなものは無かった。残念。
お辛い夢の世界…

こんな殺風景な家があるか!
食器戸棚なんも入ってねーじゃねーか!
ギルバグの夢世界でのドラマについても書いて行きたい。
夢の中の飛世家はユウマの理想の世界。父がいて母がいて、母は何を食べるか尋ねるが時間がないと突っぱねる息子。それを父が嗜める。
ユウマが手に入れられなかった愛しい普通の世界。
しかしスイードの用意したこの世界は上記の食器戸棚含め違和感だらけ。3人家族で冷蔵庫に水が1本しか入ってなかったりするのも不気味に拍車をかける。
ちなみに家に明らかに物が足りないのは辻本監督のXのポストによれば、ギルバグとスイードが慌てて作った夢の世界だからなんだとか。
2人が急いで家のセット組んでる様を想像すると和むな。
夢テツヤが「見えない目玉焼きに見えない醤油をかける」シーンはテツヤ役の萩原聖人さんのアドリブだそうだ。さすがプロだ、違うなあ。
夢タカコの「パン?ご飯?」もなんか怖いのよね。前回のアークもだけど演者さんの直感的になんかおかしいと思わされる演技のレベルの高さを感じる。
ユウマ自身2回目だからなのか、それともスイードさんのドッキリが下手だからなのかあっさり見破られてしまう。
するとテレビに映っていた本作の名脇役 乾リポーターがユウマに話しかける。もちろんスイードが正体だが何気にユウマと乾さんが絡むのは初。最終回だしな。
個人的に好きなシーンは中盤。舞台が家から河原に移った際に夢テツヤにユウマが
「お前が強い子で父さんは誇らしい」
と言われた後のシーン。
これまで夢の誘惑に耐えてきたユウマだがこの発言で一気に決壊しアークを手放し夢の世界で生きる決断をしようとしてしまう。
この発言は言い方を変えれば「お前は強いから1人でも平気だ」とかって意味にもなると思うのよね。
でもそうじゃない。ユウマは強かったから両親を失っても平気で大人になれたんじゃないんだ。走り続けられたんじゃない。
たくさん傷ついたし、お父さんにもお母さんにも生きていて欲しかった。今も一緒にいて欲しい。ひとりぼっちが寂しくないわけない。
父の言葉を胸に走り続けたのは痛みを忘れる為だったのにそれを「君は強いから大丈夫だよね?」なんて言われて耐えられ無くなったんだろうなと。
少し突き放されたことがどんな甘言よりもユウマに刺さってしまった。ユウマのメンタルが凄く出てるいいシーンだと思う。
完全に心をやられたユウマを救ったのは本物の父。夢の中だからこそ本物のテツヤも出て来れる。ギルバグ君、良シチュエーション職人だな。
思えば前回の偽アークの誘惑にやられそうになった時も時計のアラームで嘘に気づいたけど、時計はテツヤの形見だから助けてくれるのは2度目なんだね。
父の「走れ、ユウマ!」が夢の中で両親の言葉に変わるのも素敵ポインツ
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さらばアーク。そして…

最後にSKIPとユウマの別れについて。
2月公開の劇場版がどうやら時系列的に本編中に起きたことと分かって以降、最後はユウマとアークお別れエンドなのか、ユウマが地球から旅立つエンドなのか読めなくてソワソワしてきたが実際には後者となった。
おばあちゃんが可哀想過ぎない?
ラストシーン見るに三ヶ月で帰ってきたっぽいけど…
あとルティオン的には…
①自分の星の戦いに地球を巻き込む
②その星で出会った少年の両親を死なせてしまう
③少年に取り憑いていたおかげで力を取り戻せた
④16年後その少年を新たな戦いに駆り出す
⑤数々の刺客を共に倒し最後には自分の銀河まで着いてきてもらい最大の問題解決を手伝ってもらった
って状況よね?貸しがデカ過ぎる。
ルティオン病んじゃうよ。
やはり注目したいのはラストシーンのユウマとシュウの別れ。
父の形見である時計を預ける場面。シュウが時計を取りながらユウマの手を引いて強く抱きしめる一連のシーンはBGMとシュウ役の金田さんの表情で思わず涙腺を刺激された。
現れたアークが最後はみんなをハグするのも素敵ポインツ2!
映画が本編中の話である以上今回が正真正銘『アーク』の最終回。
彼らのこの先の物語は各々の想像力(二次創作)に託された。
特オタ、想像力を解き放て!
おわりに
ということで『ウルトラマンアーク』でした。
総合的に見ると、グダることもなく最初から最後までしっかり楽しめる作品だったかなと思いますね。
ウルトラシリーズが2クールになってもう長いけど、やっぱりこの2クール体制がシリーズにとって最適な尺と思うのよね。
新作は例年通りなら7月には放送開始!それまでは来週からの『ジェネスタ』を楽しんでのんびり待ちましょう。
ちなみに当ブログでは『ジェネスタ』は多分記事にしないのでその代わりにウルトラシリーズの記事を何か挙げられれば思っていますのでよろしくお願いします
それではまた


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