【ウルトラマン物語】感想 元祖ジェネスタ?

ウルトラマン

『ジェネスタ』の感想上げないから何かウルトラ系の記事をアップしようと思っていたが何も考えてなかった男 アメイジングRYOです

しかし本日の放送のZ君の台詞を聞いて思ったんです

「ここでスーパーウルトラマンタロウ!激アツ〜!」

私、スーパーウルトラマンタロウが登場する『ウルトラマン物語』観たことが無かったな、と

仮にもヒーロー専門ブログをやっているものとしてウルトラの知識Z君に負けるわけには行かない!

そこで今回は先程観終えた『ウルトラマン物語』の感想/紹介をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします!

あらすじ

舞台はM78星雲 光の国

偉大なを持ち、将来は宇宙にいる全ての怪獣をやっつける立派なウルトラ戦士になることを夢見ている少年 ウルトラマンタロウは今日も1人訓練に勤しんでいた。

体術や光線の練習をし、時に小型怪獣ドックンにちょっかいをかけて反撃されそこをに助けられたりやんちゃながらの愛を存分に受ける幼少期を過ごす。

素直にすくすくと成長したタロウはいつしか自分も兄達のように実戦に出たいと思うようになっていたがそれは許されず、ただの課すトレーニングをこなすことに日々を消化している現状に不満を抱く。

しかしついにその時がやって来た。

かつてが封印した宇宙最大の悪魔 ジュダの復活。はこの日のためにタロウを鍛えていたのだ。

ジュダ打倒の為にタロウに最後の試練を課す

果たしてタロウジュダを、そしてジュダの繰り出す最強怪獣グランドキングを倒せるのか…!

元祖ジェネスタ?元祖ギャラファイ?

転載:https://m-78.jp/videoworks/ultraman_story/

本作はウルトラマンタロウを主役としたタロウのもう一つの物語と銘打たれている通りTV版『T(タロウ)』とは繋がらないパラレルワールドの物語。

その為『T』を観ていなくとも楽しめる一品料理的作品だ。

分かりやすい本編との相違点としてはタロウが幼少期のまだ光の国にいる頃に既にゾフィータイラントと戦っている(タイラント『T』タロウが倒した怪獣)とか、レオ80タロウの先輩ということになっている点などが顕著。

もう一つの特徴は既存のTVシリーズの映像を再編集して新たな物語を作っているというところだ。

『ウルトラマン』7話「バラージの青い石」でのvsアントラーの映像をほぼそのまま使いながら今作では「マン兄さんゾフィーの指示でバラージに向かいそこでアントラーと交戦した」ことになっていたり、その同時刻にセブンボーグ星人と別の場所で戦っている(映像は『セブン』27話「サイボーグ作戦」のものを流用)ことになっていたりと既存の映像を繋ぎ合わせ全く違うストーリーに仕立てているのが面白い。

もっともこの手法は昭和特撮の映画じゃそんな珍しくないんだけどね。

唸ったのは『A』「全滅!ウルトラ5兄弟」「奇跡!ウルトラの父」の映像の使い方。いわゆるみんなのトラウマ ヒッポリト星人回であるが、この回の衝撃展開を非常に上手く脚本に落とし込んでおり見事。

衝撃展開というのはもちろんサブタイの通りAを含めたウルトラ5兄弟が敗れてしまうこと。そしてそんなピンチの兄弟達を救う為にやってきた初登場のすら負けて死んでしまうという展開のことだ。

凄いよね昭和…。かっこよく初登場したヒーローサイドの新キャラをあっさり殺しちゃうんだもん。ロック過ぎる

登場して間もないヒーローは販促の都合でしばらくは強さに補正がかかるというのが普通の昨今では考えられない。

本編だと結構ガッカリな展開なんだが今作では「なぜが簡単にヒッポリトに負けてしまったのか」についての自然な理由付けがされており腑に落ちるように出来ているのが嬉しい。

各ウルトラマン、敵宇宙人達の声を声優陣が新規に当てているのも見逃せないポイント。上記の「本編まんま使っているシーン」にも新録でセリフが追加されていたりする。

これにより映像自体は同じでも独自の掛け合いややり取りがあって本作だけのおもしろさに繋がっている。

なおそのせいで『セブン』本編では女性だったはずのボーグ星人がおっさんになっていたりする。

他で言うと『マン』メフィラス星人『T』メフィラス星人が同一人物という改変がされてるのが結構衝撃だった。

見た目全然違うぞ!?

「君なんか写真と顔違わない?私の苦手なツッコミです。」

それはさておき本作は一切人間キャラが登場せずスーツだけで展開されていくストーリー故『ギャラファイ』シリーズの祖先的な要素を感じる。今のウルトラシリーズに慣れてる人のが受け入れやすいかも。

それと本作はタロウを鍛える為に度々これまでのウルトラ戦士の戦いを見せるシーンがある。もちろんこれはTVシリーズのバトルシーンをまんま流すのでタロウと一緒に我々視聴者もウルトラシリーズの再放送、総集編を見る感じになるのだ。

時にタロウが戦いの感想を言ったりする様はもう『ジェネスタ』というか『新ウルトラマン列伝』系譜そのもの!

そういう意味では今作はそれらの元祖とも言えるかも知れない。

関連商品 S.H.Figuartsウルトラの父

新撮シーンもしっかり。タロウ成長の物語

転載:https://m-78.jp/videoworks/ultraman_story/

次にストーリーについてもう少し掘っていこう。

今作は前述通り従来シリーズの映像を使い回しているシーンが多いがそれでも全体の尺の50%(今作は93分)くらいは新規のものなので十分楽しめると思う。

特筆すべきはやはり画像の幼少タロウ 通称コタロウパート。彼の活躍を見れるのは多分今作だけ。

コタロウの声を演じたのは国民的でぇベテラン声優野沢雅子さん野沢さんボイスのタロウが出る映画でスーパーウルトラマンタロウって…狙ってる?

…と、思いきや実はこっちのが早いんですね。なので野沢さんスーパーウルトラマンタロウになってからスーパーサイヤ人になったんだ。

正確には野沢さんが担当したのはコタロウだけで、青年期になってからのタロウの声は石丸博也さんなので野沢さんスーパーウルトラマンタロウにはなってません。

コタロウはビジュアルと野沢さんの声で非常に可愛らしく仕上がっていて且つ1人でトレーニングしているシーンの動きは『T』でのタロウを彷彿とさせる部分もありニヤリと出来る。

頑張り屋だが決して品行方正とはいかず時に小型怪獣をトレーニングの練習台にボコったりと悪ガキな部分も成長した今のタロウを知っていると味わい深い。

そこにがメインキャラクターとして配置されているので本編以上にこの3人家族の絆とか距離感とか関係性みたいなもんを感じ取れるのも今作ならでは。

タロウの成長を見ながら「この時トレギアとはもう友達なのかな…」なんて思いながら見るのもまた一興。これぞ令和に視聴したからこその楽しみ方…!

今作は正史の話じゃないから、そもそもこの頃にトレギアの設定の「ト」の字もないぞとかそんなことは分かってるのよ?

でも今やタロウトレギアを切り離して考えられんでしょうよ。タロウの話されたら今後はトレギア過ぎるよそりゃ。

タロウの2人でのトレーニングシーンが中盤のメインとなってくる。これらのシーンは「また映像見てるだけか…」みたいな変わり映えのない絵面が続くのだが、それもが今の自分では果たせなくなった大きな使命をタロウに継承させる為の準備時間だったのかと分かると単なる退屈なシーンではなくなってくる。

小さく幼かったタロウが一人前の戦士になり兄達と並び立ち、偉大な父に認められ、かつてがなした大業を今度は自分が成し遂げる。

90分で楽しめるタロウの物語として良作の部類だと感じた。

関連商品 S.H.Figuartsウルトラマンタロウ

強敵グランドキング!倒せ、スーパーウルトラマンタロウ!

転載:https://m-78.jp/videoworks/ultraman_story/

今作の敵 ジュダ超合体怪獣グランドキングの話を最後に。

ジュダは5万年前にが封印した宇宙の歪みから生まれた悪魔であり、宇宙の歪みという防ぎようのない原因によって力を取り戻してしまう為に完全に消し去ることが出来ず数万年定期で必ず復活し宇宙を脅かすというアポロガイストより迷惑な存在。

はこのジュダを老いた自分に代わり今度はタロウに倒してもらう為特訓を施す。ちなみにタロウの会話で少しだけ。つまりタロウから見たらウルトラのジジについて触れる場面がある。

そんなジュダが生み出したのがマイナーチェンジ版がちょいちょいTVシリーズに出るおかげで結構有名怪獣なグランドキング

スーツ自体が巨大で重量感、迫力があって非常にかっこいい。デザインの優秀さは言うに及ばず。

タロウを欠いた5兄弟が束になっても敵わない強敵感の演出も良い。グランドキングはスーツが巨大なせいかあまり機敏には動けないのだがそれをフォローするように5兄弟側が動きまくるので見栄えも良いし、グランドキングの破壊光線〝グランレーザー〟を警戒しゾフィーが皆に動き回るように指示すると言う1シーンを挟んでいるおかげで兄弟がやたらめったら動くことに理由付けしているのもナイスなポイント。

お気に入りポイントはスーパーウルトラマンタロウ登場後のシーン。

今まで兄弟達のパンチ、キック、光線を浴びてもビクともしなかったグランドキングに開幕飛び蹴りを決めるスーパータロウ。するとグランドキングは派手に火花を散らせながらダウン!

これまで何してもへっちゃらだったやつが一撃で仰反るというバトル漫画じゃ定番のパワーアップ描写だがやっぱり好きなのよね。

惜しみなく弾着使っての演出なのも嬉しい。

あとスーパータロウを見てやっぱり『ギャラファイ』は細かいとこまで再現してるんだなってのが分かったね。

大集合物見た後にその元ネタを見て作り手の愛を感じるのは良いムーブだ。

関連商品 ウルトラ怪獣シリーズ99グランドキングメガロス

総評

というわけで『ウルトラマン物語』の紹介/感想でした。

総集編映画特有の退屈さも少なめだし新撮シーンも十分。独立した作品ということで前知識がいらず尺も含め食べやすいのが魅力の一本。

ぜひここでしか展開されないタロウの物語を見てみてはいかがでしょうか。

それと毎週土曜日はこんな感じで新作始まるまでは何かしらウルトラシリーズの関連の記事を上げていくつもりなのでよろしくお願いします。

単純に私の推しエピソードの紹介とかでもいいかも?

それではまた]

おまけ

引用:X 【驚安の殿堂ドン・キホーテ】

な、なんだって!?

ドンキ限定のウルトラ怪獣ソフビ!?

ウルトラQカラーカネゴンとは渋いがなるほど限定にするにゃ丁度いいくらいの感じだな

しかも近所の店で買えるじゃないか!

『ウルトラQ』好きとしては逃すわけにはいかない。

ということでやってきたのはメガドンキ。

自分の生活圏内に無かったから利用したことがあんまりないんだけどいざ比較的近所にあって行くようになると品揃えに圧倒される…!

こりゃ近所にあったら来るわな。ヤンキーのカップルが魅了されるのも分かる。

(第一弾ってことは今後もあるのかな?)

あったぞ!ウルトラQカラーカネゴン

というわけで無事購入出来ました!

(豪華金蘭verと一緒に)

なんか…シュールだな。

コメント

タイトルとURLをコピーしました