前回 プリンのほろ苦隠し味【仮面ライダーガヴ 第19話】感想 力をどう使う?
実家の近所にロッテの工場がある男 アメイジングRYOです。
近くを通るとヤクルトみたいな乳酸菌系の匂いが凄いするのが好きだったなあ
ラキア味方化!グロッタ再び!そして最大の爆弾が爆発した20話を語って行きまっしょい!
あらすじ
今なお目覚めない絆斗の見舞いにやって来たショウマ。酸賀曰く体の方はすでに完治しており目を覚ますのは時間の問題とのことで一安心。
また前回の戦い以降大量失踪事件が起きておらず、ラキアに自分の言葉が少なからず届いていることに安堵するのだった。
しかし安心ばかりはしていられない。こうしてる間にも消えたタケシを探し幸果やタケシの両親は必死にビラ配りをし心休まる暇がないのだ。
ショウマはその光景をラキアに見せようと走る。
同じく身内を奪われた彼になら必ずタケシの両親の痛みが分かるはず…そう信じて。
共闘!ガヴ&ヴラムvsグロッタ!

まずはバトル周りの話から
今回のメインはヴラムの新たな姿ゼリーカスタムと完全な怪人体を見せたグロッタの戦闘だ。
まずグロッタの怪人体についてだが以前私がストマック家のモチーフはこれだ!と書いた予想が全然外れていたことをここに懺悔します。
北欧神話の怪物クラーケンがモチーフなんだとか。確かに全身露になった今回の姿を見るとめちゃくちゃイカだったな。
だがしかし!グロッタのモチーフこそ外したが
ニエルブ=ヨルムンガンド
ランゴ=フェンリル
は譲らない!多分こっちは当たってるはずだ!
とまあそれはさておき。今回も流石の戦いっぷりのグロッタ姉さん。工場内でのアクションも狭いフィールドで大鎌を巧みに使う。何より演じる千歳さんの常に笑顔を浮かべている表情作りが良い。まさに戦闘狂。
目を見開いて「工場を荒らすんじゃないよ!」と怒るシーンも迫力抜群。
変身後はガヴやヴラムから受けた攻撃を体内にチャージ(チャージした数だけ腕の吸盤が発光)しお返しするという相手からの攻撃をかわすのではなく受ける前提の、やはり脳筋タンク型の幹部みたいな能力を披露。
双子もだけどストマック家はアクションに個性があってその個性がキャラクターとも噛み合ってるから見ていて面白い。ニエルブ、ランゴも早よ。
圧倒的なグロッタを前に光明を見出すべく必殺技を発動したガヴが久しぶりにあの足をクロスしながら片足を大きく広げて取る低い姿勢をしてくれたのもちょっと嬉しかったポイント。
蝋燭の並んだルートを突進し通り過ぎた蝋燭の火から消えていくケーキングの必殺技の演出もかっこいい。
ケーキングでいうとライブ会場での走るホイップ兵を手前に常に映しながら背景でガヴ達が戦っている場面のカメラワークも面白かった。
そして今回もう一つのメイン。独特の能力とピンクが目を引くヴラム ゼリーカスタム。
ヒーローがまっピンクのカラーリングというのは男の向けの作品ではどうなんだ?
と、二昔前なら言われていただろうが『ディケイド』や『リバイス』や雉野のおかげで男がピンクでも変とは思わない時代が来ているなと思う。
?「ピンクじゃない。マゼンタだ」
しかしこのゼリーカスタム。見てると凄く変態仮面とかデッドプールを思い出す。プリンカスタムでは感じなかったんだけどな。
ゼリーカスタムの能力は必殺技を発動すると姿が消え透明人間 インビジボォになることが出来るという変わり種。しかしその代わりに心臓が止まってしまうようで、速い話が「心臓が止まっている間のみ無敵」という能力。
『ハンター×ハンター』とかにありそうな誓約と能力だ。
やはりガヴライダー達の能力はメリットとデメリットが明確且つ性能がピーキーで面白い。それこそ『ハンター×ハンター』的な能力バトルものみたいな楽しみ方ができる。
姿を消している間のヴラム目線のカットには海中にいるようなエフェクトがかかっておりどことなく『セイバー』の時国剣界時の時間止めを思い出す。
エージェントが姿の見えないヴラムを警戒し柱に背をつけるがチェーンソー(ヴラムブレイカー)の音と共に柱がゆっくり切り裂かれていき、しかしヴラムも得物も見えないというシーンがホラー映画染みていて好きなポイント。
この手の能力は便利だし代替えが効きにくいからゼリーカスタムは今後もそれなりに出番ありそう。
初登場以来出番無いドーマルフォーム君も見習って!
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擬似兄弟?ショウマとラキアの潜入劇

続いてショウマとラキアのドラマパートについて。
なんとなく全体的に2人が兄弟みたいに見えるシーンが多かったかなと思う。
会いに来たことをダルがるラキアの手を引いてショウマが御手洗さんのとこまで連れていくとことか、潜入パートでのやり取りの感じとか。
中の人同士の年齢も5歳離れてるし庄司さんは『キラメイ』もやっててヒーローって意味でも先輩だし作中では弟思いのお兄ちゃん。
ショウマは(兄弟仲がいいとか悪いとかの次元じゃないとはいえ)ストマックの末っ子だし、生来の人懐っこさと可愛さがTHE・弟って感じだしで色んな要因が擬似兄弟っぽさを作っていたな。
ラキアの「ダル…」も段々棘が無くなってて単なるめんどくさがりお兄ちゃんの口癖っぽくなって来たな。
エージェントの影が見えて咄嗟にショウマの手を引いたり、ヒトプレス回収の為に身を挺してグロッタを足止めしたりあんなに怪しい敵だったのが今やすっかり頼りになる3号ライダーだ。
トイレでの、男2人が交互に個室開けては人感センサー便器がウィーンと反応する件はシュールで笑える。個人的に好きな「狙い過ぎてないギャグシーン」になっていた。
平成2期くらいによくあった「ここが笑いどころですよ!さあ!腹ちぎれるくらい笑えー!」みたいな露骨で、振りかぶり過ぎなギャグ演出があんまり好きじゃなかったんでね…
話が前半に戻るがショウマがラキアのアジトにやって来たシーンでのラキアの台詞も既に全然敵意がなくなってるのが分かるような言い方になっていて安心しちゃったね。
「この間の話 答えは決まった?」
という問いにラキアが即答できないのを見るやすぐに「よかった…迷ってはくれているんだ」ってぶっ込むのもショウマの頭の良さが見えるシーンだなと。
人間などどうでもいいと言いながら自分がしたことが自分と同じ目に遭う人を増やしていると知り心動かされるラキア。
「なあ…どうしてコメルは死んだと思う?」
この問いって多分、コメルは変わっていなかったって誰かに言って欲しかったんじゃないかと思う。
闇菓子に魅入られ正気を失っても他の生き物が犠牲になると知ったなら引き返すことを選べる。最後までコメルは「優しいやつだった」んだと誰かに言って欲しかった。
亡き弟を思い、自分も弟のような「優しいやつ」になれるようラキアが心を入れ変えるシーンは何度もリテイクを重ねただけあり良いものになっていた。
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不発弾大爆発!ついにショウマの正体が…!

「ショウマ・ストマックゥ!なぜ君が眷属を生み出し仮面ライダーに変身出来るのか…!アイガッタビリー」
って感じの振りかぶった感じじゃなく、サクッ無自覚に言った一言でこれまでショウマが隠して来た爆弾を一気に全部爆発させて帰っていくグロッタ姉さんパネエ…
ついに来てしまったショウマはグラニュートで、闇菓子を作り出した一族の末弟であるという正体バレ
誰かが悪意を持ってバラしたんじゃなく、限界ギリギリまで膨らんでいた秘密の風船がほんのちょっとのきっかけで破裂してバレるのがなんかリアルな隠し事の最後って感じするわ。
あんなに相手の気持ちを慮れる大人で基本いいやつな絆斗がショウマをぶん殴って次回へって終わり方はだいぶ心にくるなあ…。
ラキアはそもそもショウマがグラニュートなことは知ってるし今回のショウマとの潜入パートで
・ストマックのエージェントが出来る扉の間へのアクセスがショウマにも出来ること
・一介のバイトが知り得ない社内の内部構造を知っている。
など違和感を感じていたので段階踏んで正体が明かされた感じだからまだ冷静でいられるけど、絆斗の場合はショウマに疑念があった中で一気に最悪の情報を開示された為冷静じゃいられないって対比構造を作ってるのが上手い。
ラキア→ショウマへの好感度は−10くらいで済んでそうだけど絆斗→ショウマへの好感度は−200くらい行ってそう。
絆斗は疑念はあるがショウマを信じたいがためにそれを飲み込んで追求してない節があったから余計裏切られた感じになってそう…
普段はクレバーなのに黙っていた真実が明るみになった途端なんと言えばいいか分からず喋れなくなってしまうところにショウマの精神的な幼さが見て取れる。
来週から更なる混沌がショウマと絆斗の溝を深めていきそうだしマジでしばらくラキアがショウマの支えになりそうだね…
次回
ついにバレてしまったショウマの正体…!
不敵に笑う黒いショウマ!怒る絆斗!
それが彼の本性なのか…?
登場!漆黒の仮面ライダービターガヴ!
それではまた
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