前回 【スパイダーマン：フレンドリー・ネイバーフッド 1＆2話】感想 MCUではございません
3話一気に配信とは聞いてなかった男 アメイジングRYOです。
初回に1＆2話同時配信はまあよくあるけど、まさか2週目以降も一気に来るとは…
おかげで記事更新の予定が狂う狂う
てなわけで『フレンドリー・ネイバーフッド』3〜5話の一挙あらすじ＆感想です。よろしくお願いします。
【3話 知られざる秘密】あらすじ
監視カメラの映像でノーマンに自分がスパイダーマンだと知られてしまったピーター。
後日、貸し切りのレストランに呼び出されるとノーマンから意外な申し出が。
なんと秘密は守った上でスパイダーマンとしての活動を全面的にバックアップしてくれるというのだ。
この願ってもないチャンスを前にピーターは…
一方、ロニーは弟のアンドレが110丁目のギャング〝ワン・テンス〟に出入りしていることを知る
弟を連れ戻し、家族を安心させるためにロニーの取った行動とは…
2人の若者は人生の岐路に立たされる
ピーターとロニー 2人の新たな〝仲間〟
まずは第３話から
今回の主な出来事はピーター＝スパイダーマンであるとノーマンにバレてしまったピーターの葛藤、強敵ヴィランの登場、ロニーの転落の始まり。
一つ目の葛藤は正体がバレたのみならず、ノーマンが秘密裏にスパイダーマン活動をバックアップしたいと言い出したことに対して喜んでイェスするか、ノーと断るかということだ。
スパイダーマン活動は人をトラブルから助けるのみならず時に悪党と戦う関係で敵を作りやすく目立つ分無関係な民衆にまで理不尽に嫌われたりもする。そんな自分が協力者など手に入れれば何かの拍子にそれがバレた時自分以外に危険が及ぶかも知れない。
超人的な力を持つ自分がされるならまだしも、ノーマンやオズコープの研究員がレンガを標準装備しているとされる危険な平均的MARVEL市民に襲われるのは我慢ならないというピーターの優しさ、そして未熟ながらも確かな善性と自己犠牲の精神からくる迷い。
しかしながらそうなるとオズコープのインターンシップも辞めるしかないということになるのだが、ノーマンはたった一日の参加で信じられない額を小切手で払ってくれる太っ腹社長。
家に帰ったピーターはメイおばさんがベンおじさんの持ち物をネットショッピングに出品しようと色々引っ張り出しているのを見てしまう。
傍には何枚もの催促状…。
メイおばさんは区切りをつけなければいけないと悲しい気持ちを抑えながらもベンおじさんの物を売って少しでもお金を作ろうとする。
『スパイダーマン』といえばメイおばさんやピーターの貧乏描写も定番なのだがこれはどのシリーズでも悲しい…ヒーローの強さでどうにかなるものでもない非情な現実。
これを見ちゃうとピーターは給料の出るオズコープのインターンシップを辞めるわけには行かなくなっちゃうのも世知辛い。
お金がないと選択肢を失う。貧すれば鈍する。
現在進行形で貧して鈍してる私もこれには思わず共感。
続いての強敵ヴィランというのは2話の時と同様に強力なギアを身につけたチンピラカップルのこと。
金さえ払えば犯罪のための武器を売ってくれる謎の存在から彼氏のジェームズは足を強化して高速で移動出来るようになる靴を、彼女のマリアは光刃を出せるガントレットを貰い強盗をしスパイダーマンと交戦することになる。
ジェームズの元ネタはスピードデーモン／ジェームズ・サンダース／というヴィランで原作でもクイックシルバーの如く高速移動出来るスピードスターのスーパーヴィラン。『アベンジャーズアッセンブル』にも出てた記憶。
マリアの元ネタはタランチュラ／マリア・ヴァスケスというこれまたスーパーヴィラン。両手から鋭いブレード（爪？）を出して武器にするのも符合する。
今作に出てくるヴィランは皆元ネタがあるようなのでコミック詳しい人ならまた更に楽しめるのかもね。
強化ギアにより擬似的なスーパーヴィランになっているDQNカップルはこれまでピーターが相手にして来たレンガ投げてくるチンピラとは訳が違う強敵。敵も味方も動きまくるし、今回もバトルシーンは◎
戦闘中のスパイディの「強盗専門のマッチングアプリで知り合ったの？」というジョークは今時って感じで笑える。
最後にロニーの転落について。
ロニー・リンカーンはピーターと同じ高校に通うアメフト部の主将で誰にでも優しく気が良く異性にも積極的で誠実な人気者。NFLのドラフト候補にも名前が上がるし、吹き替えのCVが増田俊樹という隙のないハイスペなのだが反面、実家が貧乏で街では黒人故の差別を受けてしまう彼もまた非情な現実に苦しめられている1人。
今回はピーターと2人でやった科学の課題が高評価だったことを祝してランチを奢ろうとするのだが、カードが残高不足（試合の後チームメイトにピザを奢った為）で手持ちが足らず自分はリンゴ一つで我慢してピーターに奢るという一場面も。
またちょっと胸に来る1シーンだ。江戸っ子的な気前の良さというか、見栄を張ってるってのもあるんだろうけど自分も辛いのに仲間に何かしてあげたいって思っちゃう優しさ、自己犠牲の精神。
ピーターとロニー。全然違うようで2人は根っこが似ているって描写だよね多分。
色々辛いことはあるが何はともあれ本人は間違いなくハイスペなので将来は安泰な筈
…だったのだが彼の弟がギャングに出入りしていた事実で彼の勝ち確の人生は崩壊して行く。
今回はその始まりなのだ
公式！貴様！
我々がピーターが曇るのは散々見て来て飽きてるだろうからってロニーを曇らせるつもりだな！
なんだその気遣い！
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【4話 それぞれの大舞台】あらすじ
前回の戦いでスパイダーマン活動には協力者が必要と痛感したピーターはノーマンの支援を受けることを決める。
ノーマンはスパイダーマンをより強力なヒーローにすべく一流のエンジニアに作らせた数々のヒーロースーツをピーターに託す。
かくして装いも新たにシン・スパイダーマンが始動するがその道は前途多難で…
そしてロニーにもまた次なる試練が待ち受けていた。
急転直下の転落劇はまだ始まったばかり。
スパイダーマン（？）七変化と地獄の始まり
今回の見どころはオズコープ開発の新スーツに四苦八苦するピーターとロニーの転落（2回目）である。
上記画像のスーツは最終的にこれに落ち着いたというもので、これを着るまでに色々なスーツを着ることになる。
これらのスーツはいずれも原作の『アイディンティティ・クライシス』に登場したもので、とある事情からピーターがスパイダーマンの姿を使えなくなった際にその代わりに用意したスーツ達が元ネタになっている。
マントをつけ古典的なヒーローっぽいビジュアルのプロディジー
背中の羽で飛行可能なホーネット
1番マシだがビジュアルが…なダスク
と次々着て行っては失敗し帰ってくるピーター、そして割と真っ当にサポーター、MCU版で言うとこの「椅子の人」をやってるがどうもズレているノーマンが笑えるポイント。
今回の話を見て改めて思う。スパイダーマンというヒーローのデザインの完成度の高さよ。
「親愛なる隣人」ってキャッチコピーも本当ハマってるよなあ。
ノーマンがピーターのおじさん代わりになり親身に寄り添い、自分がピーターを次世代の先駆者たる完璧なヒーローにしてみせると語るシーンなどもグッと来る。ノーマンがこんなポジションになるなんて…。
今回はグリーンゴブリンにはならなかったりする？
…いや、ここまでピーターと本物の絆を紡いでるからこそなりそうだな。そうだろ？公式
今回冒頭でピーター達がNYを守っている裏で実はアベンジャーズによるシビル・ウォーが起きていたことが判明。
それも内容はMCUの『シビル・ウォー』まんまのようでソコヴィア協定について触れたり、守るべきものを壊してしまうハルクや自分で作り出した人工知能を倒すのに国を壊すアイアンマンをノーマンが揶揄するシーンがある（この出来事はいずれも『エイジ・オブ・ウルトロン』の一件）。
本作はMCUではないが、MCUに限りなく近いことが起きた世界と思って視聴していいと思う。MCUしか知らないという人にも勧めやすいのはナイスだ。
そして今回も相変わらず真っ逆さまに落下中のロニー。
本当にロニー周りはじわじわと彼のプライベートまでも悪の手に侵食されて行く感じが生々しくて怖いし見ていて辛い。
地元市のスポーツ欄に毎週載るほどのスター選手なロニーが雁字搦めになっていき逃げ場を失って行く様をこれでもかとじっくり見せてくる。
ズバッ！と大切な人を失うとかじゃなくずーっと胃が痛い感じ…
マック・ガーガンという詳しい人ならご存知の名前まで出て来るし。ロニーは一体どこまで堕ち、その先に何を見るのか。
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【5話 解き放たれたユニコーン】あらすじ
警察とのチェイスの末に逮捕された4人組の銀行強盗グループ
しかし逮捕直前にメンバーの1人であるミラ・マザリクが盗んだ金を持って逃走。その足で自称「スタークよりもバナーよりもオズボーンよりも優秀」な野良の発明家 オットー・オクタビアスのラボに向かう。
近頃NYに頻出していた強化ギアを装備した犯罪者達は皆このオクタビアスに金を積んで武器を作って貰っていたのだった。
ヘルメット型の強化ギアをを手に入れたミラは捕まった仲間達を助けようと警察を襲撃。
新たにハリーを仲間に加えたスパイダーマンは頭からレーザーをぶっ放すスーパーヴィランに戦いを挑む！
また日に日に追い詰められて行くロニーはついに自らの〝居場所〟を見つける…そこに安寧がないとは知らずに。
vsユニコーン！ロニー、彼はあまりに優し過ぎた
転載：https://comicvine.gamespot.com/iron-man-15-said-the-unicorn-to-the-ghost-/4000-10310/
今回はスーパーヴィラン ユニコーンと新スーツのスパイダーマンのバトルがメイン。
上記画像のアイアンマンにビーム撃ってるのが原作のユニコーン。猿とおっさんは気にするな！
知りたい方は【MARVEL レッドゴースト】で検索しよう。
頭部から強力なビームを撃つ他バイザーを通してスパイダーマンの動きを見切ることも出来る強敵。
そしてこの装備を作ったのはあらすじの通り『スパイダーマン』屈指の有名ヴィラン オットー・オクタビアス。今作ではまだDr.オクトパスにはなっていないが果たしてこの先どのような形で立ちはだかるのか。
まあノーマンやトニーにコンプ丸出しだし暴れ出す理由はもう出来てるのよね。犯罪者達の武器を作ってやってるのは資金集めのためみたいだしそのお金でお馴染みのアームを作るのかな？
どんどん敵が増える中、今回からノーマンの息子ハリーがピーター、そしてスパイダーマンの仲間になる。今作のハリーはセレブインフルエンサーで世界的にも知名度抜群。ハリーに学校まで送って貰ったのを目撃されピーターは学校で一躍話題の人になることに。
『冴えない科学オタクの僕ですが蜘蛛に噛まれてスーパーパワー持ってるし世界的な金持ちインフルエンサーと友達ですが何か？』
恵まれすぎてなろう小説みたいになって来たなピーター…。
そんな浮世離れした話だけじゃなく、今回のピーターは友人のニコと映画を見に行くという普通の高校生っぽい青春を過ごすシーンも。
超パワーを持つヒーローで、世界的企業のインターンシップに通ってて、そこの社長がヒーロー活動をバックアップしてくれて、その息子のスーパーインフルエンサーと友達になるという普通の高校生とはとても言えない非日常の連続を送っていたピーターが少しだけ普通の高校生に戻るのがなんだか素敵。
素敵なんだけどニコが…
最後にロニーの転落（3回目）について。
今回のロニーはただ沈むだけじゃなく少しだけ光明を見出した！やったぜ！
…とはいかない。何故ならその光明とは偽りの光。見えてはいけないものだからだ。
嫌いだった、嫌だった筈の世界から逃げられず追い詰められていく中で今回のとある事件からロニーはその嫌いだった世界に居場所を見つけてしまった。
無理矢理従わされていただけなら良かったが、その世界を自ら求めてしまうようになればもはや逃れられない。いや逃れようと思わなくなってしまう。
闇の中に居心地の良さを見つけてしまったロニー。
皮肉にも彼はどんな世界でも生きていけるくらい優しくて、いい奴で、タフだったのだ。
もうはっきり書いちゃうけどさ
ラスボスは…!!!トゥームストーンなんだろ”!!!?
次回
着々と有名ネームドヴィラン達が登場してきたし、何よりロニーがどうなっちゃうのか気になり過ぎる！
やはりスパイダーマンの友は敵になる運命なのか！？
みんなで観よう『フレンドリー・ネイバーフッド』！
また複数話同時配信の場合は感想の記事が金曜日上がりになるかも知れないので、その辺諸々含めてうちのブログもよろしくお願いします！
それではまた
