前回 少年が欲しいもの【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ11】感想
『仮面ライダージオウ』のアギト回と『ウルトラマンX』のネクサス回、王様戦隊キングオージャーのキョウリュウ回が三大クオリティ高きクロスオーバー回だと思っている男 アメイジングRYOです。
当時の作品を追っていると新ヒーローとのクロスオーバーは感慨がディープ。思わず目頭でお茶湧きますわ!
それではそんなクロスオーバー回だったブンブンジャー12話の話をしていきましょう
あらすじ
今日も元気にキャノンボーグの陰口を叩いていたサンシーター。もちろん全部聞かれて睨まれることに…
そんな仕事しない、出来ないダメダメな三馬鹿に手本を見せんとばかりにキャノンボーグは廃墟の下駄を使って苦魔獣ゲタグルマーを生み出す。
一方大也は仕事終わりに茂みでミニカーを発見。
しかしそれはただのミニカーではなくマシンワールドからの使者・スピードルだった!ドルドル!
25分でよくまとまったクロスオーバー回
まず最初に謝らなければいけない事が…
私、ゴーオンジャー未履修。
腐ってもヒーロー作品特化系ブログをやっているとは思えないなんたる醜態。無様の極み。
めちゃくちゃ余談だがウルトラ、ライダー、戦隊で自分戦隊が一番視聴コンプ率低いのだ
全48作品中32作品完走済み。2/3くらいしか観ていない計算だ。
その為今回を100%楽しめた!とは口が裂けて目と繋がっても言えない。細かいゴーオンの小ネタとか一切わからん!
なのであくまでブンブンジャーの1話として、大雑把に他作品とのクロスオーバー回としての感想を書いて行く。
とはいえ、そういった面で見ても今回は30分で導入から先輩ヒーロー参戦、共闘、退場までをスピーディー且つ駆け足にならない程度に収めていて面白い回だったと思う。
逸れてしまった江角走輔/ゴーオンレッドを探して欲しいというスピードルの願いを聞いて届け屋としてその依頼を受けるという流れを見ていて改めて「届け屋」という設定の便利さに気付く。他作品のキャラが依頼に来ました、って導入にしてしまえば二つの作品が結びつく過程に時間を割かないで済むので今回のようにもっと他のコアな部分をより綿密に描写できるわけだ。
走輔のキャラも短いドラマ部分でどういう人物なのかがハッキリ分かるようになっていた。ゴーオン知らない私が言うのだから間違いない。あとやっぱ髪型凄いね。
当時数回観た時も「凄い頭だ…」と思った記憶があるが、インパクトだけなら当時より凄い。なんか赤くなってるし。
現行のヒーローが苦戦しているのでかつてのヒーローが助けにくるという王道の中の王道展開に沿ってブンブンジャーの戦いに走輔達が参戦する流れは捻りもなく単純だがそこ以外の部分が凝っているので「こういうのでいいんだよ」って気持ちになる。
バトルシーン。ブンブンジャーが動けなくなってしまったゲタグルマーの〝100トンゲタ〟を食いながらも無理矢理前に進むゴーオンレッドからは一年戦い地球を守り抜いた先輩ヒーローの貫禄を感じる。本編でゴーオンレッドが100トン持てるほど怪力なのかは知らないが、先輩ヒーローは後輩作品に出る時はこれくらいハッタリ効かせていいと思うんだよね。
バックでゴーオンの主題歌が流れるのも良い。私、ゴーオンは見てないけど曲は好きなのよ。そこからブンブンジャーの主題歌に切り替わるいわゆる主題歌ラッシュも熱い。
さらにブンブンジャー+ゴーオンレッドの名乗りまで!
この「クロスオーバーでやって欲しいこと」の詰め込みっぷりときたらどうだ。
総じて今回は、話の筋だけ見ると単純明快だがあらゆる部分に気が回っていて単純であることなど気にならない作りになっていた。
「単純」に「ありがち」を重ねれば『陳腐』だが
「作り込んだ単純」は『王道』なのだと私は思う。
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ゼンドンキンのノウハウ生きる巨大戦
今回の巨大戦。ブンブンジャーロボがゲタグルマーの「心の足に鉄下駄を履かせる」というまるで意味がわからんぞ!な技によって動けなくなってしまいエンジンオーが助けにやって来た。
少しズレるが、心の足云々はゲタグルマーの詭弁で実際には対象の足元に重力を発生させているだけという説明が入ったのが個人的に好き。てかこいつ先輩ヒーロー登場回に出て来た怪人だけあって超強いな!等身大戦でも巨大戦でもブンブンジャーだけだったら詰んでたぞ。
話を戻すがその助けに来たエンジンオーは終始CGで、正確にはエンジンオー参戦以降はブンブンジャーロボもCGで描かれていた。これは当時のエンジンオーの動かせるスーツがすでに無いからだがテレビ版でこれだけ出来れば上等だろうというくらいにはCGが綺麗に仕上がっていた。
思えばゼンカイのゼンリョクゼンカイオーやドンブラのトラドラオニタイジン極はフルCGで描かれていたり、キングオージャーではLEDウォールによる撮影を一年間やり切ったりとここ数年、東映はCGの進化に積極的だった。今回のように既にスーツが存在しないロボットをCGによってなら蘇らせることが出来るようになったのもこの挑戦によって得たノウハウのおかげだろう。
CGで終わらせず当時のバンクシーンなどをまんま差し込む演出も素敵。アレがあると「俺の知ってるエンジンオーだ!」ってなると思う。仮に今後過去作のロボ出すことがあるならCGだけじゃなくバンクもマストで入れて欲しい。
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後輩力高し!範道大也
基本ハイスペックなのに後輩力まで高い大也良かったっすね。
尺の都合で走輔との絡み自体は少なかったが、先輩を敬い基本丁寧に接しているのが好感度高し。
大也「先輩もお元気で」
走輔「お前な。ブンブンレッド」
大也「あ…ブンレッドです」
このやり取り好き。大也さん可愛いっす。
未来や錠に見せる余裕たっぷりな態度や導こうとする先輩感も、素直に先輩を立てる後輩力も併せ持つ大也。もっと色んな先輩と絡むとこ見せて欲しいし、気が早いが後輩と絡んでるとこも早く見てぇ!
次回
玄蕃さんオンドゥルルラギッタンディスカ!?
まさかまさかのサンシーターパワーアップ!?
ブンブンジャーロボと戦う黒いロボの正体は!?
急遽調達してきたロボのせいで俺の体はボトボトだ!
それではまた
次回 裏切りの調達【爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ13】感想
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